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2025-05-04 13:45

#649 きょうだい児の心理的な特徴をまとめてみる

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【本日の論文】
Shivers, C. M., Jackson, J. B., & McGregor, C. M. (2019). Functioning among typically developing siblings of individuals with autism spectrum disorder: A meta-analysis. Clinical Child and Family Psychology Review, 22(2), 172–196. https://doi.org/10.1007/s10567-018-0269-2

Wolff, B., Magiati, I., Roberts, R., Pellicano, E., & Glasson, E. J. (2022). Risk and resilience factors impacting the mental health and wellbeing of siblings of individuals with neurodevelopmental conditions: A mixed methods systematic review. Clinical Psychology Review, 98, 102217. https://doi.org/10.1016/j.cpr.2022.102217

【今後の対談日程】
5月5日(月) 【田中慶子さん】慶子ちゃん初エッセイについて超深掘り
5月16日(金) 【渡辺道治さん】ドイツ講演会公開打ち合わせ (仮)

【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358

【6月1日「教え方」と「コーチング」を学ぶ会】
https://edu-hamburg.peatix.com/

サマリー

きょうだい児に関する研究を通じて、その心理的な特徴が探求されています。自閉症の兄弟児は健常者の兄弟児に比べて心理的にネガティブな影響を受けやすい傾向があり、家庭環境や親のメンタルヘルスが影響を与える可能性についても考察されています。

きょうだい児の紹介
おはようございます、心理学者のじんぺいです。 本日も心理学の論文を紹介していきたいと思います。
今日は、きょうだい児に関する論文を紹介しようと思っています。 結構
この数日で読んでたんですけど、最近ちょっと興味を持っていて 読んだんですけど
なかなか いろんな結果が出ているのかなと
言いたいことも様々だなと、他の研究分野でも一緒なんですけど そういうことを感じましたので、あまりこう一つの研究結果に
固執することなく、いくつかの方向でお話をできればと思っております。 いくつかの論文も貼っておこうと思うので、もし興味があったら読んでみてください。
お知らせをさせていただきます。本日の17時から一人で生配信をさせていただこうと思います。 日曜日に前まで
結構恒例でやっていたのを再開させていこうと思ってますので、ぜひ集まる方はお集まりいただけると嬉しいです。
また明日5月5日の20時からは 田中恵子さんとお話をすることに、久しぶりにお話することになっております。
前半は恵子さんのチャンネルで、後半20時半からはこちらでお話をさせてもらおうと思ってますので、ぜひお集まりいただければと思います。
後半は恵子ちゃんの新しく出されるご著書のことをたくさん聞いていこうと思ってます。
個人的にもとても楽しみにしている本なので、その気持ちを高めるためにいろいろと裏話とか聞けたらと思ってます。
研究結果の考察
よろしくお願いします。では本題に移りたいと思います。 兄弟児というのは
障害のある子供、方を兄弟に持つ人のことで、障害といっても
小児癌とか白血病とかももちろんそうだと思いますし、 知的障害、発達障害
自閉症、あとは身体的な障害のある方もいるかもしれませんが、
そういう人たちのことを指していて、そういう人たちが健常者を兄弟に持つ人と比べてどうなのかとか
比べてない研究も結構あったので、そのあたりは難しいところなんですけども、どういう心理的な傾向があるかということを
ちょっと調べた範囲でお話できればと思ってます。 まず一つ論文を紹介すると、2019年の
シバーズさんたちの論文、これもURL貼っておこうと思いますが、 によりますと、これは自閉症の子供を持つ
自閉症の人を持つ兄弟を対象にした研究をメタ分析した結構大きめの研究になっていて、
69件の研究がこの中に入っていて、その結果をまとめると
否定的な結果が多い、ちょっとネガティブな結果が多いというところですね。例えば 心理的な機能、鬱症状であったりとか
あとは不安、引きこもり、社会的な引きこもりだったりとか
その傾向が高まっているというような結果であったりとか
その障害に関する信念とかも悪化している、ちょっとネガティブに捉えてしまうようになったり
兄弟姉妹関係も有意に悪化するというようなことが、ちょっとネガティブな結果が続くんですが、そういう
ふうにメタ分析の結果を示しているそうです。 一方で
その兄弟児の注意多動傾向であったりとか
調整能力、アジャストメントの力でいうと特に有意差がなかったり
あと外在化問題といって、例えば攻撃性が高まったりとか、非公に走ったりとかルールを破ったりみたいな
ことには特に悪影響がなかった、ここにも有意差がなかった、そうです
結構重要な結果かなと思います。あとは 比較対象ごとの違いみたいなことも
示されていて、例えば 今回自閉症の兄弟児を
メインに扱った研究ですけど、その60何件の研究の中には健常児、健常者の兄弟と比べた研究もあれば
例えばダウン症を持つ兄弟と比べた研究もあったりして、そういう研究間の違いを調べていたりするんですけど
面白いなと思ったのはダウン症を持つ兄弟児と
自閉症の兄弟児を比べた時に、自閉症の兄弟児の方が明らかに悪化している
その心理的な症状、先ほど言ったうつ症状であったりとか不安であったりとか
そういうのが高いということであったり
あとは
健常の兄弟と比べると、それももちろん優位に悪化しているというか
自閉症児の方がそういうネアティブな影響が大きいというような結果になっていたりとか
そういう比べ方もいろいろとあるなというふうに思っていたりします
身体疾患の兄弟児とは特に差がなかったということなので
これも重要な結果かもしれないですね
自閉症の兄弟児と身体疾患の兄弟児では特に良い差がなかった
そのうつ症状とか不安であったりとか
そういうメタ分析の結果なのかなと思います
親の影響と結論
これまず一つ抑えておいてもらったらいいのかなと思うところで
どうでしょうね
こう皆さんがどういう印象を持っているか分からないんですけど
そういう結果になっていると
ただそんなめちゃくちゃ大きなネガティブな影響かと言われると
そうでもなくて中程度ぐらい
少ない影響から中程度ぐらいというふうに考えてもらったらいいのかなというふうに思います
もう一つ重要な方向性としては
これはやや質的な研究が多いというふうな印象を持ったんですけど
思いやりであったりとか
あとは社会的な支援を受けやすい
それはその通りかもしれませんが
そういう研究があったりとか
あとは家族とのコミュニケーションがより多くなるとか
そういう研究結果もありました
そっちもレビュー論文だったので
なかなかまとめるのが難しいんですけど
そっちはそっちでいろいろあっておこうと思うので
ぜひ興味があったら見ていただければなと思います
すごく感じていることとしては
自衛省の兄弟児 私生涯の兄弟児
いろいろあるとは思うんですけど
その兄弟児であるっていうことの影響は
もちろんあるはずなんですけど
それと同じぐらいかそれ以上に
他の要因と相互作用しているなというふうなことが
よく主張されていると感じました
例えば兄弟児のいる家庭の方が貧困であると
貧困であるがゆえに
そういった症状であったりとか
適応的でない心理的な傾向があったりする可能性が
あるだろうということとか
あとは親がすごく重要ですね
親のメンタルヘルスが
その兄弟児のメンタルヘルスとも
負の関係を持っていると
負の関係 性の関係か
親のメンタルヘルスが下がると
子供のメンタルヘルスも下がると
いうような関係性になっているのかな
というふうに思っていて
これ因果関係が難しいんですけど
だから親が少しこう
メンタルが下がってしまうから
子供が下がってしまうのか
子供が下がる 兄弟児が下がるから
親が下がってしまうのか
ってのはちょっと方向性は
まだまだわからないことが多いんですけど
その親の影響っていうのも
とても大きそうだなというふうに感じております
そういうふうに主張されている
本文もあったなと思います
一旦そのぐらいですからね
ちょっといろんな方向で
見た順番にお話をしてるので
まとまりはないんですけど
メタ分析の研究結果は
おおむねネガティブな結果を示している
兄弟児がよりうつ症状だったり
不安の傾向が高かったりする
可能性がある 傾向がある
ということなんですけども
その一方で思いやりであるとか
社会的な支援であるとか
親とのコミュニケーションであるとか
重要そうだなと
そういうポジティブな
あとはレジリエンスも
言葉としては結構出てきてましたね
レジリエンスが高まるかもしれないと
兄弟児の方が
その量的な研究はだいぶ限られていて
ほとんど見つからなかったので
もしかしたらやる
むしろ研究していく価値があるのかな
と思ったりするし
いつも言ってますが
海外の研究がすごく多いので
そのあたりももしかしたら
日本でどういう研究がされているのか
ということも別で考えてみても
いいのかなと思ったりはしております
専門家のことを話すと
割と難しい言葉も選ぶし
うまく伝わってるかいえ
不安なんですけども
一緒に勉強していけたらと思っております
最後まで聞いてくださって
ありがとうございました
今日もいい1日にしていきましょう
じゅんぺいでした
心を込めて
はいというわけで
今日も雑談を最後にしていこうと思います
ドイツも実は
この日本ほどではないんですけど
4月末から5月の1日がお休みでしたね
メーデーというね
メーデーは日本でもメーデー
多分言うと思うんですけど
労働者の日なのかなと思います
祝日でした
木曜日が祝日だと
日本でも結構あるのかな
金曜日に有給取って
連休にしてしまうみたいなことが
日本でも多分あると思うんですけど
こっちの人は本当にみんなそれやるので
すごくびっくりしてますね
だからなんて言ったか
レインボーフライデーって言うんだっけ
そういう祝日が木曜日とかにあると
そこをね挟むようにして取る有給のことをね
そういう呼び方をするみたいなんですけど
それ取ってていい国だなと思っていました
自分は普通にね
金曜日も研究していて
なかなかね進捗があったので
限られた時間でね
家事第一 育児第一でやってはいるんですけど
限られた時間で論文も書いてできているので
すごくねいい木曜日だったなというふうに思ってます
一つそれが大きい
画学の研究ずっとやってきたやつをね
ひとまず論文書き終わったので
まだ出すではないんですけど
次何書くかってとこでね
コミュニティの研究もありますし
あとはいよいよこう脳の研究もね
論文書かないとと思ってますし
それでもね脳の研究はあまりにも取り掛かるのにね
億劫になりすぎてて
この限られた時間で進めるっていうことが
果たしてできるのかっていうね
コツコツしかないのかなと思う
いやでもコツコツに向いてないですよね
10時間とかまとまって
10時間欲しいっていうぐらいのことは思いますが
そうは言ってらんないですね
はい頑張ってやっていこうと思います
それでは今日の生配信もお待ちしてます
13:45

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