自己開示の定義と影響
おはようございます、心理学者のじんぺーです。本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。
今日は、エモーションという雑誌に載った論文を紹介します。
エモーションというのは感情という意味なので、まさに感情に関わる研究がたくさん載っている学術雑誌なんですけど、
今日のテーマは、職場における自己開示が幸福感を上げるか、とか、そんな研究になっています。
職場でも学校でもいいんですけど、自分が普段所属している組織、コミュニティにおいて、自分がどれくらい自己開示をするか、
自己開示の定義を先に言っておくといいですかね。ちょっと待ってくださいね。
はい、見つけました。論文には、自己開示とは自分に関する個人的情報を他者に伝えることというふうに定義をされています。
なので、内容とか目的とかに限らず、自分の個人的な情報を話すということが自己開示です。
皆さんどれくらい職場で、学校で自己開示をされるでしょうか。
自分自身は結構する方かなと。
パートナーとか子供を学校に連れて行ったり、大学に連れて行ったり、同僚に抱っこしてもらったりとかしたりもしているので、
結構プライベートのこともよく話すかなというふうに思います。
その自己開示というのがどういうふうに心理に影響しているかということを調べた研究になっています。
ぜひ結果を一緒に追ってもらえると嬉しいです。
研究方法と結果
お知らせを先にさせていただきます。
何度も告知をさせていただいていた研究トークの会が昨日の夜に終わりまして、参加いただいた方ありがとうございました。
1時間の枠をいただいていて、最後ディスカッションしたいなと思っていたんですけど、結局自分が50分くらい話しちゃったんですよね。
なのであまりゆっくりディスカッションできなかったんですが、
ゆっくり自分の研究の話をまとめて話すことができたのかなと思っていて、とてもありがたかったと思っています。
実はもうそのアーカイブをYouTubeにアップしました。
概要欄に貼っておきますので、50分くらいの動画になっていて結構長いんですけど、
自分がどういう研究をしていてとか、これからどういうことをしたいとかということがわかると思うので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
ぜひまだの方はYouTubeも頑張ってショート動画と、あとYouTubeでもポッドキャストを流しているので、ぜひチャンネル登録いただけると嬉しいなと思います。
それと併せて資料ですね、昨日使った資料のスライドもアップしています。
こっちのURLも貼っておこうと思うので、よかったら50分動画を見ていただきたいんですけど、
そうじゃなくてもこういうことを話したんだという資料を見ていただいてもわかるかなと思うので、
場合によってそっちも使っていただけると嬉しいです。
またそういう研究のアップデートの機会はあると思うので、その時はぜひ聞きに来てください。
では本題に行こうと思います。
職場での自己開示が幸福感を上げるかどうかというところで研究がされています。
今回の研究、使われている方法が、このポッドキャストでもたまに話しているんですけど、
経験サンプリングという方法で、オンラインの調査を1回こっきりやるとかではなくて、
1週間とか1ヶ月とか何度も調査リンクを送って、その都度その都度回答してもらうという方式になっています。
今回の方法は結構数が多いんですけど、毎日5回から7回のテキストメッセージを送って、
それに答えてもらっていたということです。
1回1回の質問の数とかは多くないんですけど、数をたくさんしてもらうことによって、
時間変化とか、日々の変化とかを扱うことができます。
これはとても最近重要な方法として心理学でよく使われています。
どういうことを聞いていたかということなんですけど、
まずはとても重要なところとして、自己開示の有無ですね。
多分送られてきた段階での数時間の間とかだと思うんですけど、
自己開示をしていたかどうかというので、イエスノーで答えてもらうと。
開示した相手とか、あとは動機というのもすごく今回重要で、4つに分けられています。
つながりを求めての自己開示、あとは愚痴をこぼしたいという自己開示。
結構ネガティブなニュアンスのところでもあるかもしれないんですけど、
愚痴のための自己開示、あとは助言を求めるための自己開示。
こういうことに自分今困っていて、アドバイスないですかみたいなことですね。
最後の4つ目、感情を整理するための自己開示。
他にもあると思うんですけど、今回これを使っていてどれに値が余りますかみたいなことを聞いているということです。
その他に幸福感であるとか、エネルギー活力みたいなことを質問していたり、
あと他者とのつながり感、そういった質問も送られてくるリンクには含まれています。
結果がやや雑多なんですが、かいつまんで紹介をしていきたいなと思います。
まずとても重要な点としては、ちょっと待ってくださいね、メモがあるんですが、
ちょっと待ってくださいね。
重要なこととして、全体の自己開示の割合みたいなことを調べています。
これ実は省略してますが、研究2回やってて、どちらの研究においても同じぐらいの割合になっていて面白いなと思うんですけど、
自己開示の動機と効果
大体12%ぐらい、その回答の中でイエス・ノーで答えるっていう、まず自己開示したかどうかっていうので言うと、
全体の12%が自己開示をしているということで、これどうですかね。
おそらく1日に何回も送っていたので、それが影響しているのかなというようなところなんですが、
少ないなと思いますよね。
1日1回の自己開示の割合というのは、全体の12%が自己開示をしているということで、
少ないなと思いますよね。
1日1日のレベルで言うと、僕は多分毎日自己開示を何かしらしているなと思うんですが、
それを朝聞かれて、お昼質問を答えないといけないくて、みたいなことになると、
確かにこういう低さになるよなというところがあるったりとか、
あとは職場で全然自己開示をしないよねっていう人もいるはずなので、
12%という数字はあり得るかなというふうに思います。
これ一つ重要な数値的なデータかなと思います。
自己開示の有無が幸福感を高めるかというところなんですけど、
ポジティブな内容であれば、自己開示をすればするほど感情的な幸福感が高まり、
仕事へのエネルギー、活力が高まり、他者とのつながり感も高まるという
ポジティブな効果が得られるというのがメインの結果になっています。
当たり前っちゃ当たり前かもしれないんですけど、
それが一つ重要なことかなと思います。
ポジティブなというのはざっくりとした括りなんですけど、
さっき動機の話をしました。動機によっても役割が変わっていて、
つながりたいという動機で自己開示をした場合、
すごく良い効果ですね。幸福感が高まる、活力が高まる、つながりが高まる。
反数といってこの嫌な思考を繰り返し思い出してしまうという、
考えてしまうというあれも反数が低下するという意味でも
ポジティブな結果でした。
一方で愚痴を言いたいという動機で開示した場合、
幸福感が低くなり、つながり感も低くなり、
反数も高まるというネガティブな結果ですね。
愚痴を言うという動機で自己開示はすべきではなさそうだなと思います。
愚痴を言いたいという時点でネガティブになるのは
なんとなく見えていたかなと思うんですけど、そういう結果です。
助言を求めるという動機だと活力が高まるという結果。
感情を整理するという動機においても、
これも実はネガティブで反数が高まる、
他に良い影響はなかったという結果だそうです。
だから自己開示と一口に言っても
心理的な効果はいろいろであろうというところです。
そして次が、最後これ面白いなと思うところなんですけど、
開示の目的と、あとは聞き手の反応についても
聞いているんですよ、実は。
聞き手がどれくらい自分の自己開示に答えてくれていたか
ということを聞いていて、
それが自分が話したかった文と同じくらいの反応が返ってきたというのが
ミスマッチがないという状態なんですけど、
自己開示の反応の重要性
ここにミスマッチが生じるとさっきの結果がやや変わってくるということですね。
今回の回答の約半数においてミスマッチが発生していたそうです。
ミスマッチってどっちもありますよ。
自分がこれを話した、自己開示をした、
相手が反応がすごく薄かったというパターンと、
あとは過剰であったというパターンがあります。
この時に例えば目的、感情を整理したいという目的で
自己開示しましたと、その時に十分な反応が得られない場合、
航空感が低くなる。
活力も低くなったりするというようなネガティブな結果になったと。
これなんとなく感覚的にわかるところがあるかなと思うんですけど、
感情を整理するためにお話聞いてというように言ったんだけども、
相手の反応が薄いというか、あまり聞いてもらっていないような感覚になると、
確かにネガティブな影響がありそうだなと思います。
これもまた面白くて、
愚痴の目的、愚痴を聞いて欲しいという目的の時に
反応が過剰であるというミスマッチ、
相手が過剰に乗っかってくるみたいな感じだと思うんですけど、
その場合、逆に良い効果が得られたと、
航空感が高まるという、これも結構皮肉なもんだなと思うんですけど、
自分が愚痴を言った相手がその愚痴に対してすごくレスポンスが
やっきりとしていた、多かったという時には、
航空感が高まるという結果ですね。
これも違反としていることがわかるなというのが、
データに出ていて面白いと思いました。
ポジティブな効果
いかがですかね。
今日は自己開示の話をさせていただきました。
ポジティブなことを言ったりとか、
繋がりたいという動機で自己開示をするときは、
そうしてポジティブな効果が得られるということなので、
あんまり話さないよと、話さなくてもいいと思うんですけど、
もしどうしようかなみたいな人は、
こういう結果もあるよというのを覚えておいてもらえると、
いいんじゃないかなと思います。
はい、そんなわけで最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
今日も雑談をしていきたいなと思います。
今日は雑談、雑談は雑談なんですが、
ちょっとお願いがありまして、
これ勝手にお願いしてるんですけど、
このボイシーフォトゲストよく聞いてくださっている
お友達のオイピー先生という先生がいらっしゃって、
オイピーさんは学校の先生なんですけど、
Web3とかNFTとかMetaverseとかめちゃくちゃ詳しくて、
AIも詳しいね。
そういった最新テクノロジーを用いて
学校教育を良くしていこうという変わった先生です。
ことWeb3、AIとか詳しい先生が結構いると思うんですけど、
多分Web3とかNFTとかで言うと一番詳しい先生なんじゃないのかなと、
日本でね、思っていたりするところであります。
オイピーさんはずっとスタイフで音声配信2年ぐらい続けてるって言ってたかな?
なんですけど、ボイシーのパーソナリティーにやってくださいって僕がめちゃぶりしたんですよ。
話が面白いから一緒にパーソナリティーできると。
もちろんプラットフォームが違うけど発信してるってことには変わりないので、
ボイシーに応えることはないと思うんですが、
でも同じところでできたらすごい面白いなと思うので、
オイピーさん、パーソナリティーを推してくださいっていうね。
ちょっと消しかけてみました。
そうしたところ応募したって言ってたかな?
するって言ってたかな?
ということで皆さんにお願いがあるというのは、
オイピー先生をパーソナリティーにしましょうということでございます。
推薦できる機能がありまして、実はボイシーのパーソナリティーで、
これ誰でもできます。
Googleフォームにオイピー先生、オイピーさんって書いてもらって、
推薦する理由みたいなことを書いてもらえると、
おそらくボイシーの中の人が見てくださって、
ちょっとは審査に影響あるんじゃないのかなと思っていますので、
これもまた概要欄にURLがありますので、
ぜひこの放送聞いたらすぐにオイピー先生、
オイピーさんの方、知らない方はXのリンクも貼っておくので、
ちょっと発信見てもらって、
この人は面白そうだと思ったら、
ぜひ推薦いただけると嬉しいです。
もう知っているという方は、
面白いという方は知っていると思うので、
そのまま送ってください。
それではまた。
ありがとうございました。
楽しみですね。
最近は学校の先生もたくさんボイシーされているので、
この流れでいっぱい学校の話をいろんな人に聞いてもらえるというのは、
僕にとってもとてもポジティブなことですので、
自分事として勝手に応援をしていきたいと思っています。
皆さんもぜひよろしくお願いします。
