おはようございます。心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ紹介しております。
今日の一語は、早期逆境という言葉です。
そのままといえばそのままなんですが、幼少期に経験する慢性的で予測しにくいストレス環境の相性のことを早期逆境と言います。
英語だとAdvanced Childhood Experiencesという言葉で、ACEsという風にこの論文ではとてもよく出てきておりましたので、今日はこの言葉にしました。
なんか結構良い略ですよね、ACEs。良い言葉ではないかもしれませんが。
早期逆境という言葉を紹介しました。
この論文はですね、早期逆境が基本ネガティブなんですよ。
これはちょっとネタバレというか、一つの結果みたいなもんですけど、基本ネガティブで、例えば欲打つ状態であったりとか、
あとは今回は体に与える影響、特に肥満に与える影響も調べておるんですけども、
それがどういう風に幼少期の逆境というのが、もっと後ですね、12歳とか13歳とか15歳とか、
その年の子どもに、思春期の子どもにどういう影響を与えるかということを調べた、ちょっと柔軟的な研究になっておりますので、
少し詳しく見ていけたらと思います。
ちょっとネタバレしちゃってるんだよね、まあいいや。
今日の研究はですね、アメリカの研究でして、9歳から10歳ぐらいで参加を開始して、
10歳から15歳ぐらいまでを追跡する、1万人ぐらいの参加者がいる、結構大規模な研究なんですけど、
10歳から15歳とかっていったのは、もちろん15歳までやる人もいれば、
途中でドロップアウトというか、その質問に答えないという方も引っ越ししたりとか、
いろんな理由で答えないということがあり得るので、こういうデータになっています。
測ったものがいろいろあって、まずは一番重要なのが早期逆境のところですよね。
ACEsのところなんですけど、これはいろんな指標を総合して得点化しています。
例えば、親の精神的な健康問題、親が9歳までにうつ病になったとかね、
送属性障害だったとかっていうのをデータ化しているわけです。
こういうのを使ったりとか、親が薬物を使用していたかどうかとか、
あとは家庭内の暴力があったか、みたいなのもあれば、
もう少し社会経済的な要因もこの指標に含まれていて、
例えば低世帯収入、収入が低いとか、親が学歴が低いとか、
地域が安全ではないみたいなことを総合して、
この早期逆境という言葉をスコアにしているというのがこの研究です。
早期逆境という言葉はもちろん他の測られ方もすると思うので、
一例としてこの研究では、こういう大きな研究、大きな調査とかだと、
そもそもこの逆境に注目してデータを取ろうという決めたわけではないかもしれないですね。
そういうデータがあって、そこで早期逆境というのが、
この別の変数を組み合わせたらスコア化できるんじゃないか、
というふうに調べたパターンとかもあり得るので、
この辺りは後からそういう仮説を持って分析し直そう、
みたいなパターンだったのかなというふうに思ったりしています。
それがまずは幼少期の逆境のことでしょ。
今度は10歳以降の心の状態と体の状態を別々で話していきたいんですけど、
心の状態が内在化問題といったりする。
これもよく自分のポッドキャストでは出てくる言葉なんですけど、
いろんな頃も司法の総合点みたいになっていて、内在化問題という広い概念なんですよね。
そこには不安とか欲求痛とか引きこもりとか、
そういった状態を全て包含したような概念なので、
広い心の不安定さみたいに思っていてもらえればいいかなと思います。
これも親が回答しています。
ちなみに10歳から15歳の親が回答しています。
体の状態は2つメインで指標を使っていて、
まず1つはBMI、体重割る身長の二乗ですね。
BMIが18とか20とか、そういった風に計算したことがある方もいるかもしれませんが、それを使う。
もう1つがお腹周りの指標で、
ウエストの腹の周囲を測る腹位割る身長で、
お腹周りの脂肪のスコアになるという、
本当は内臓脂肪を測った方がいいと思うんですけど、
結構近い指標というか相関をするというので、この指標を使っているそうです。
なぜこういう心と体の問題を一緒に聞いているかというと、
さっきもちょっと言っちゃったように、
基本的には早期逆境、幼少期の逆境、不安定な環境というのは、
その後の心の状態を不安定にしたりとかネガティブにする。
体の状態もネガティブにするということは、結構容易に想像できるというか、そういう結果はいっぱいあるわけですよね。
なんですけど、今回の研究も新しい研究ですよ。
どういうふうなことを新しく調べたかったかというと、
このカップリングと言ったりしますけど、心の状態と体の状態が連動する。
この連動具合に影響を与えるかどうかということを調べたかった研究で、
答えを言っちゃうと与えるんですよね。
幼少期の早期逆境が心と体の状態が同時に悪くなるということを
効果を与えるということです。ネガティブな効果を与えるということです。
結びつきが強くなる。ネガティブじゃないか。
結びつきが強くなるということです。
幼少期に例えば親の精神状態が悪かった、地域の安全性が低かった、
親の年収が、世帯収入が低いみたいな状態だと、
10歳から15歳の間の心の状態が、これあれかな、メインで書いてるのは、
体の状態が悪くなるときの心の状態が悪くなるという、
その動機、カップリングが強くなるということです。
なぜこういうことが起こるかというと、
満席的なストレス環境、それに慣れすぎてしまって、
行き地が下がるみたいなことがある。
日々、日々というか毎日ですよ。
家に帰っても、家に帰っても、家に帰っても、
家に帰ってもストレス、学校にいてもストレス、地域にいてもストレス、
みたいな状態になると、
小さなストレスがあったとしても過剰に反応する。
ストレスというのが、もちろんストレスが不安を高めたりとか、
ストレスが欲打つ状態につながるというのも結構容易に想像できるし、
ストレスというのは、死亡のつきやすさみたいなことにも関連するわけですよね。
なので、そこの一回きりのストレス環境とかだったら、
一回結びついて終わりなんですけど、
これが慢性的にいつも続いていくと、
この結びつきが基本になってしまう、強固になってしまう、
回路がつながってしまう、みたいな書かれ方もしてましたけど、
そこが問題であるというふうなことが書かれていましたし、