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  2. #689 家具の好みは何で決まる..
2025-06-25 17:28

#689 家具の好みは何で決まる? (Ji et al., 2025)

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【本日の論文】
Ji, Y., Sun, Y., Qiu, S., & Geng, X. (2025). Simultaneous multimodal measures for aesthetic evaluation of furniture color and form. Scientific Reports, 15(2920). https://doi.org/10.1038/s41598-025-87086-5

【研究トークアーカイブ】
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サマリー

家具の美しさに関する研究が紹介されており、特に椅子が対象とされています。この研究では、色や形状の複雑さが人々の好みに与える影響を探り、心理学的な視点から評価されています。最近、竹田さんは新しいコミュニティに参加したことについて語り、SNSの利用時間を減らし、よりクローズドな環境を重視しようとしています。また、彼の取り組みやコミュニティ内での交流を通じて、新たな学びを得たいという気持ちも表現されています。

家具の美しさの研究
おはようございます、心理学者のじんぺーです。
本日も論文の紹介をしていきたいと思います。
僕は美しさの研究とか、芸術鑑賞の研究をしているんですけど、
面白いなと思うことが、美しいって人が感じる対象ってのは本当に様々で、
絵とか、映画とか、音楽、詩、俳句、景色、人の顔とか、人の行いとか、
いろんなものに美しいという言葉を使います。
今回はちょっと珍しい、自分たちの分野では珍しい対象物を扱っているので、紹介したいなと思っています。
というのは家具です。
家具の美しさを評価する、どういう特徴を持っていると美しいと判断されやすいかというような研究を紹介したいと思います。
サイエンティフィックレポートという学術雑誌に、2025年、今年載ったばかりの論文です。
誰でも読めますので、もしよかったら開きながら聞いてもらえると嬉しいです。
概要欄に貼っておきます。
写真とか、写真じゃないか、ちょっと模式化したというか、物を使っているんですけど、
特に椅子ですかね、椅子を対象に研究しています。
この研究の背景みたいなところでいうと、やっぱりこの家具という身の回りにあるもので、
それが人にどう印象評価を形作っているかとか、
あとはどうやったらそれがより人の好みに刺さるかというマーケティング的な要素もあるのかなと思うんですけど、
この家具の領域はあまり精密に研究がされてこなかったので、やっていきたいというところがあります。
心理学をやっている人、実験をしている人というのは、すごく細かく条件を分けた顔してやっていくので、
そのデータが貴重なものになるであろうというところがあります。
もう一つが主観的な評定に頼らない指標を開発するのがいいんじゃないかということで、
すごく大掛かりなんですけど、ノウハウを取ったりとか、
あとは皮膚電位反応といって、発観ですね、皮膚の発観みたいなので、
人の興奮とかを測ったりできると言われているんですけど、
それを取ったりとか、あとは心拍を測ったり、
あとは目の動きとか、瞳孔の大きさを測ったりという、
とてもリッチなデータでその美しさというものを予測しようじゃないかということを試みています。
実際に使ったものは先程の一数なんですけど、いろんなバージョンがあって、
今回特に注目したのが、これはすごいシンプルだなと思うんですけど、色を分ける。
赤、黄色、青、緑、白、黒みたいな色を分ける。
もう一つは形状を変えると、特に複雑さを変えると、
とても複雑な形をしている椅子か、とてもシンプルな形の椅子かというので、
分けるというふうなことをやっています。
どういう色が好まれるかとか、どの形が好まれるかということを調べているというのが今回の研究になっていて、
その見ているときの目の動きを測ったりとか、ノウハウを測ったりとかというのはさっき言った通りです。
結果いきましょうか。とても簡潔な説明でよろしくなんですけど、結果に行きたいと思います。
まず主観評定の結果なんですが、暖色系、赤と黄色が最も高い美的な評価であったということ。
あとは複雑な形状の形は単純な形状の形の椅子よりも評価が高かったというのが主観評定の結果になっています。
好みに影響する要素
賛成ですか、これに対しては。
自分はちょっとあんまり賛成しかねるという感じですね。
赤とか黄色の椅子嫌じゃないですか。
これはでもしょうがないというか、すみません、ただただディスるわけではなくて、
写真とか画像をパソコンの画面上とかで出すんですよ。
それだけ出して、これって美しさはどれくらいですか、どれくらい好きですかみたいな感じで聞くんですよね。
そうすると、やっぱりどうしても普段の感じとは違う。
普段の感じって、普段の家具をどう思うかって、周りとの相互作用というか、
壁の色がこの色でとか、床の色がこの色でとかっていうので決まるじゃないですか。
だから赤とか黄色とかって絶対馴染まないから、絶対はいいすぎですね。
馴染まないと思うので、個人的にはどうなんだろうと思っちゃうんですけど、
でもその写真とか画像だけ見せられると、確かに暖色系っていいなってなるかもしれないです。
ぜひ論文見てみてください。どうなんでしょうね。
個人的にはくすんだ色とかいいなって思いますけどね。
あとはあれかな、シンプルに白とか、木の茶色っぽい色とかがいいなと思うんですけど、
今回の結果だけでいくと、そういう赤とか黄色が好まれたということです。
僕の話が多くなっちゃった。
複雑な形っていうのは、これはなんとなく納得感があるかな。
これもでも実際に使ってみると、もしかしたらシンプルな方がいいというふうに思うかもしれないですが、
結果だけでいうと複雑さが好まれたということです。
というのが一つの結果主観表でとても重要な結果だなと思います。
次に面白いなと思うのが、視線ですね。
視線の指標が美的な好みと相関していたっていうことだそうです。
特に動向の大きさと、あとは中止時間なので、その物体を見ている時間ですね。
が好みと優位に相関したということです。
好みの評価が高い椅子っていうのがより長く見られたっていうことと、あとは動向の大きさが大きくなるってことですね。
よく言われている話で、好みとか美しさの評価もそうですけど、動向の大きさと関連すると言われています。
だから結構最近は簡単に動向の大きさとか測ることができて、
メガネみたいなものをつけて測るパターンもあれば、
パソコンとか画面の方にセンサーみたいなものをつけて測ることもできるといういろんな方法があるんですけど、
皆さんの動向の大きさを測られることがもしあるとしたら、
それでこの人のことが好きなのかどうかというのが分かっちゃうかもしれないので、
それちょっと短絡的すぎですけど、そういう好みの指標になるということは面白いなと思います。
最後はいろんな指標を使っているので、客観的な指標と呼んでいいと思うんですけど、
科学的な評価の手法
これらで主観的な美しさの評価、今回は好みの評価を予測できるかどうかということを機械学習を使ってやっています。
10個の指標なので、本当にリッチだなと思うんですけど、これ10個全部言った方がいいかな。
視線の話で言うと、平均動向計、初期中止時間、中止回数とか、
あとは皮膚電位反応、電気反応、発感ですね、汗どれくらいかいているかみたいな話です。
厳密に言えばちょっと違うんですけど、違うかもしれないんですけど、
それを覚えてもらったら大丈夫です。
あとは心拍数、脳波という感じ、
あとは色とか形とかの物体が持っている属性ということをデータで入れて、
それらを好きか嫌いかという2クラスに分ける場合ですね。
どれくらい予測できるかと、その精度がどれくらいかということなんですけど、
ランダムにやっても50%で予測できるわけじゃないですか。
これがどれくらいの精度だったかというと、93%とか94%というスコアが出たそうです。
だから脳波とか発感とか心拍とかをとっておくと、
人の好きというのがそれぐらいの精度で説明できるんだということ。
これもしかしたら形とか色の効果も大きかったのかもしれないんですけど、
でもそれにしてもこの確率で好き嫌いを当てられるというのは、
とてもすごいことだなというふうに思って見ていました。
どうですかね。
そんなふうに心理学をやっていると評価というのが主観によると、
その主観というのはどれだけ信じられるものなのかというのは、
誰も分からないですよね、本当のところは。
だけどそれが脳の活性化具合とか目の動きとか、
そういうのである程度説明できてしまうと予測できてしまうということは、
一つ覚えておいてもらってもいいのかなと。
いろいろと駆使して人の心とか行動というのがどうなっているかということを調べたいというのが、
こういった研究者のモチベーションかなとも思うし、仕事だなというふうにも思ったりしています。
自分もこれまで動向もとったことあるし、視線の動きもとったことあるし、
あとはMRIで脳の活性化とかも調べたりしたことがあったりするので、
最近できてないけどね、大変ですよね。大変です。
実験室で実験するというのがマストだし、なので大変なんですけど、たまにはやらないとなというふうにも思っています。
面白がってもらえる部分なのかなとも思うので、いろんな指標があるというところはどんどん紹介していきたいなと思うし、
この研究者の苦労と言いますか、対策だなと思います。今回の研究も。
だから伝えていきたいなというふうに思っています。そんな感じですね。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
陣平でした。心を込めて。
今日も雑談を最後にしていきたいなと思うんですけど、
すいません、ちょっと直線機の部屋で撮っているので、うるさかったかもしれませんが、大丈夫ですかね。
新しいコミュニティへの参加
今日話したいなと思ったのが、最近2つぐらい新しいコミュニティに入りました。
一般オープンされているのかな?1つはちょっと微妙かもしれないんですけど、もう1つは多分話していいなと思うんですけど、
竹田さん、ボイシーのパーソナリティでもある住職心理師さんの竹田さんが、最近物心道場というコミュニティを始められて入りましたね。
竹田さんのやっていることだったらチョインしたいなという気持ちで入りました。
彼の挑戦というか仕掛けはいつも面白いので、YouTubeをお坊さんで始められたというのも相当早い段階でしたし、
ボイシーもそうだし、AIとかもめちゃくちゃ駆使されているというところで、彼が仕掛けることは間近で見たいという気持ちで入りました。
もう1つは、今はまだ限定公開的な感じでやっているような気がするので、そちらもまた紹介できたらと思うんですけど、
言いたいのは、SNSとかで本当にオープンなものを見ている時間というのをちょっと減らしてややクローズド。
かつ、要課金というか、お金を払って参加している人たちが集まっているところに行く動きをしたいなという思いがあるという最近のモチベーション。
別にこれ今に始まったことでもなくて、オンラインサロンというのがもう何年ですか、西野さんがやり始めて10年くらい経つのかな。
自分もちょっと入るようになって5年くらいかなと思うんですけど、そういうところあたりから別にオープン、クローズド、めちゃくちゃ閉じられた空間というわけではないと思うんですよね。
いろんな人が出入りしているし、だけど、ある種制約の中に入っていくということで、よりそこにいる人たちのことを知ろうと思えるだろうし、
自分もコミットしたいと思える。せっかくお金払っているんだったら元を取りたいじゃないけど、できるだけ吸収したいという気持ちになるので、いいなと思っています。
そういったところで出会う人たちとまたどんな話ができるかということを今からとっても楽しみにしています。
物心道場の方は結構、VCのリスナーさんも多いような印象を受けています。
武田さんのチャンネルを聞いてくださっている方もそうだろうし、自分もよく知っている方が何名かいらっしゃって、とてもすでに安心した空間だなと思っていますが、
SNSとの向き合い方
全然これまで絡んだことのない方との交流というのもとても楽しみだなと思っています。
そんな感じですかね。
ちょっとSNS疲れるなと思うことは今に始まったことじゃないけど、やっぱりありますよね。疲れるなと思います。
見ていたら楽しいというか、時間つぶしには一生なるんですけど、知らず知らずのうちに疲弊しているなと思うことがありますね。
戦争のこともそうだし、勉強しないといけないと思うんですよ。
時事ネタというか、世界の動向を追わないといけないんですけど、それすらもポッドキャストで聞く方がいいなと思う最近ですし、
政治の話だって勉強しないといけないなと思うし、都議選とか終わったばかりですけど、もちろんそういったものには関心を持ち続けたい自分ではあるんですけど、
ちょっとね、見てて気持ちいいものなんてないことが多いですよね。
だから少しクローズなコミュニティも楽しんでいきたいなと思うし、自分自身も300円とかの課金はいただいているんですけど、
300円でも出すってすごく心理的にはハードルが高いことだと思うので、そこで来てくださっている方は本当にありがたいなと思うんですけど、
そういったコミュニティを持っている、やらせていただいているっていうのがあるので、そこを見たりとかそこに投稿するっていう時間をもっと増やして、
SNSを見る時間はもうちょっと減らす所存です。そうしてます最近。
今更だね、でもね。こんな今更と改まっていうことではなかったかもしれないです。
でも決意表明じゃないですけど、近況的にはそんな感じかなと思います。
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