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2025-08-30 10:48

#758【扁桃体】極左と極右は "同じ脳" で政治を見る?(de Bruin & FeldmanHall, 2025)

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【8月31日(日) から 「あいまい会議2025~伝統・ビジネス・科学から「美」の可能性を考える in 京都~」】

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サマリー

今回のエピソードでは、扁桃体に焦点を当てており、政治的立場が異なる極端な思想を持つ者同士が脳の反応において驚くほど類似した処理を示すことが紹介されています。特に、脳の活動がネガティブな感情と関連する際に、リベラルと保守の違いが薄れるという興味深い研究結果が示されています。

扁桃体の概要
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語論、お時間です。
この番組では心理学に関するキーワードを毎日一つ取り上げて、それに関する最新論文を併せて紹介しています。
今日の一語は、扁桃体です。
心理学というよりも脳の一領域で、とても有名な脳領域だと思いますので、ぜひ今日は扁桃体を覚えて書いていただけると嬉しいなと思っています。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。前日に迫って参りました、あいまい会議2025を8月31日に京都で行います。
オンラインでも参加できますので、ぜひ遊びに来ていただきたいと思っています。
頑張って今バタバタですけども、準備しております。
登壇者の方々がとても素敵な豪華な面々が育ってくださっておりますので、
その方々のお話を聞けるだけでもとても楽しい学びになる一日になるかなと思っております。
テーマは美しさ、技術、アートを伝統とかビジネスとか研究の領域から考えるという日にしたいと思っていますので、ぜひ遊びに来てください。
自分自身の研究についてもお話ししたいと思いますし、
あとはスライドを使って参加型ですね。
手を挙げて質問というよりは常に意見を発生られるようなフォーマットでイベントを作っていきたいと思っていますので、
ぜひそういう何か聞いてみたいこととか意見があるという人もどんどん参加してもらえると嬉しいです。
概要欄に申し込みリンクを貼っておきます。よろしくお願いします。
では本題に行きたいと思います。
今日の一語は変動体です。
変動体というのは脳の即東洋内側、ここは覚えなくていいか。
アーモンド型の脳領域です。
恐怖や怒りなどの情動を素早く検知し、記憶とか身体反応とかを結びつける役割を持つ脳領域であるというふうに言われています。
研究の目的と方法
結構ね、ちっちゃくはないか。
やや奥の方にあって深いところにあって、恐怖怒りが特に多いですかね、みたいなネガティブな感情。
ポジティブな方も関係しているということもあるんですけど、特にネガティブな感情と関係するような事件が多いなというふうに思います。
今回の研究はそんな変動体が出てくる研究なんですけど、テーマ的には政治です。
たびたび政治の社会心理学的な研究の話をしているんですけど、
今回の研究、結果的にはめちゃくちゃシンプルというか、あまり今日長くならないと思うんですけど、面白いと思いますので紹介させていただきます。
論文のタイトルとしては、政治的立場が異なっても極端な政治感を持つ個人は類似した神経処理を示すという、日本語にするとそんな感じかなと思います。
これが全てと言ってもいいかもしれない。
今回MRIという機械を使って脳を詳しく測定して、比較したり分析するんですけど、MRIの実験はすごく時間がかかっていてコストがかかるので、今回の研究参加者は44名の方です。
この方々を事前にスクリーニングして、半分ぐらいはとてもリベラルな人たち、極端にリベラルな人たち、もう半分ぐらいが極端に保守的な人たちという人たちに集まってもらった。
集まってというのは、参加者として参加してもらったと。
一人ずつMRIの中に入って動画を見てもらうという実験です。
何の動画かというと、2016年の大統領選挙、アメリカですね、大統領選挙の時の副大統領同士の討論の一部で、移民とか警察改革について話した約18分間のパートを見たということのようです。
結構だから討論なので、わりとはっきり保守系とリベラル系で分かれているのかなと思います。
共和党と民主党、アメリカでいうとの副大統領同士が話している。
討論なのでやりとりもバチバチにするだろうし、時にはやや過激な言葉が入ってきたりとかもしていると思います。
今回は言葉も分析に使われているので、後から紹介したいと思います。
まず主要な結果からお伝えすると、タイトルとほぼ同じなんですけど、極端な政治的な思想を持っている人ほど、
映像を見ている時、討論を見ている時の変動体とか、他のいくつかの能力、多くは情動、感情に関連するような能力がより活性化した、活動が強くなったというのが主要な結果になっています。
研究結果の分析
極端度が高いというのは、保守であってもリベラルであってもということです。
かつ、その強さだけじゃなくて、活性化具合というか、もうとても似ていた。
これ神経動機とか、動機しているという言い方がする。とても似ているような反応パターンを示したということなんですけど、討論を見ている。
リベラルの人か保守の人かって、見え方が違って受け取られるように思うじゃないですか。
だけど実際に脳の様子を見ると、とても似ていた。
見方が今回の一号である変動体などの情動関連領域というのが、とても重要な、似ている部分の主要なところであったというのが結果になっています。
面白くないですか。
右の人は右の人と同じになるとか、左の人は左の人と同じになるんじゃなくて、右であっても左であっても極端な思想を持っていると同じような反応を示したというのが今回の一番面白いところかなと思います。
18分間あるので、MRIって見ている間ずっと脳の画像を撮り続けるんですけど、
特に極端な言葉を使った部分で、この似方、似通る度合いが強くなったというのも補足的な結果として出ているので、面白いなと思っています。
今回実はアメリカの心理学会のプレスリリースからこの論文を見つけたんですけど、
その論文の中では、恩恵派、今回極端な人たちばかり参加者さんになっていただいて集まってもらっているんですけど、恩恵派はより多様な脳活動を示すであろうというような先行研究とかが知られているみたいというのも書かれていて、
今回の研究はそこまで恩恵派と極端な人たちとの比較というところまでは行けていないんですけど、先行研究と合わせたりとか推論を進めていくと、恩恵派の人たちはよりバラバラの脳活動をしているんだけども、
極端な人たちはどっち右に振っていても左に振っていても似たような反応を示すというのはすごく面白い研究結果だなというふうに思いました。
変動体ですね、怒りとか恐怖とかそういったネガティブな状況に関わるような反応の仕方が特に似ているというのが面白いところかなと思いますので、ぜひ今回は変動体というのを覚えてもらう。
そして、もし興味があればその政治的な思想と脳活動との関連というのも覚えていってもらえるといいんじゃないのかなと思います。
もちろんアメリカだけの研究ですし、マーライという特徴、特性上そんなにたくさんのサンプルは取っていないので、他の研究でどうなるかわからないんですけど、一つ面白い結果だなと思っています。
こんな研究をしてみたいですね、発見があって楽しいなと思っています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
はい、聞いていただきありがとうございます。
雑談というか報告、緊急報告をしたいんですけども、
日本に着きました。
昨日も、というか着いた日と昨日と今日とはわたわたで、すみません、ボイシーな1日普通に休んでしまったんですけども、
はい、今頑張ってね。
今日も盛りだくさんだったんですけど、なんとか撮れてます。
まずは妹の家に行き、次にアカデミストのイベントですね、登壇して、
今日は京都に移動してきました。
移動してきて大学に行きました、京都大学の時の先輩とか後輩とかに会って、
久しぶりというね、それこそ緊急報告をしあっていたんですけど、
また明日は、今度は兄、兄貴たちの家族、兄夫婦と姉夫婦に会いに行きます。
さらに夜はまた別の友人と、大学時代の友人とご飯に行くので、
もう本当に息子を見せびらかしツアーになっているんですけど、完全に。
とても楽しく、ご飯も美味しいし、やっています。
明後日イベントがあるので準備もしないといけないことがたくさんあるんですけど、
ぼちぼちやっていきたいなというふうに思っています。
日本とても楽しんでいますという緊急報告でした。
10:48

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