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普通の幅を広げていく、社会福祉士のお気楽ラジオ。
この放送は、現役の社会福祉士で、障がい自己育て奮闘中のTadaが、
人と環境の交互作用に着目した発信を通じ、
皆さんの中にある普通の幅を広げ、
誰もがお気楽に過ごせる社会になるためのヒントを共有するラジオです。
皆さん、おはようございます。社会福祉士のTadaです。
7月22日、今日の放送を始めていきます。よろしくお願いします。
皆さん、ヤングケアラーって知ってますか?
もう結構、このヤングケアラーという言葉、
この国に浸透してきたのかなというイメージを、
福祉の現場から思っているので、
全くの考え違いだったら申し訳ないんですけども、
ヤングケアラーって、家庭の中で、
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、
他にもいるかもしれないですけども、
ご家族や身近な家庭の中で、慢性的な病気とか、
精神的な問題であったりとか、
家庭環境などの事情があって、
そこにいる子どもたちが、
大人の看病や世話などをしている、
その若者たちのことを、
ヤングケアラーというふうに言うんですけどね。
実は、先月、6月の12日だったかな、
ヤングケアラーの解析法が施行されたんですよね。
その中で、ヤングケアラーの年齢の定義について、
この幅が広がったんですよ。
もともとは、若者、子どもって言ってたんで、
子ども家庭調ベースなんで、
18歳未満っていう形で決めてたんですけども、
いわゆる高校3年生、高校卒業ぐらいまでっていうところで見てたんですけど、
そうじゃなくて、そっから先も、
もともとヤングケアラーだったその子たちの将来に、
結構影響を及ぼしていることが多いぞということで、
40歳未満まで、
ヤングケアラーとして考えるべきじゃないか、
認めるべきなんじゃないかっていうふうに、
内容が変わったんですよ。
ヤングケアラー、
ヤングケアラー、39歳す、自分。
ちょっと馴染まんなって僕思っちゃうんですよね。
でも、意味はわかります。
確かに、若い頃に何かしら挑戦する機会であったり、
いわゆる一般的に育っている家庭の子たちと、
同じような経験ができなかった場合に、
18歳以降のアドバンテージ、かなり大きいものになるっていうのは、
僕も現場でやっていながら、すごく認識は持っているんですけども、
ヤングケアラーの枠組みで語るべきなのかなっていうのは、
ちょっと思ったんですけど、
でもそこを国が把握して、
何かしらの問題がある、解決すべきものだというふうに、
認識してくれたっていうのは、一歩前進なのかなというふうに思ったりします。
皆さんどうですか?身近にヤングケアラーいましたか?
もしくは、自分ヤングケアラーだったよ、だったかもしれないなっていう人いたりしますかね?
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もしよかったら、そんな事例であったりっていうお話、
コメント難しかったら、レーターとかでも大丈夫です。
DMとかでも大丈夫ですので、
ちょっとお話し聞かせてもらえたら、参考になるなと思います。
僕自身も、いろいろともっと知っていきたいし、
どういうふうに支援を届けていったらいいのかっていう課題を、
いつも感じています。
それでは、本題に入りたいと思います。
でも、冒頭の雑談もそのまま続いているんですけどね。
今日は、「つなぎ目がゆるい社会」というタイトルで、
お話をさせていただこうと思います。
冒頭の雑談でも話した通り、
ヤングケアラー、結局18歳未満という子どもたちの支援を、
支援対象としていたという形だったんですけど、
40未満に引き上げてくるよという話も、
しっかりなんですけど、
結局、この国の制度って何歳から何歳までとか、
どういう人が対象であるかとか、
この属性というのを絞っていくんですよね。
その属性と属性の間にいる人たちや、
Aの属性からBの属性移行する人たちに対する支援が、
ゆるいという課題を結構抱えています。
もちろん国もそれはわかっていますので、
それに対して解決をどんどんしていこうと思い、
いろんな投げかけを始末に下ろしていっているところではあるんですけども、
いかんせん、具体的なこれをしてくださいよっていうのは、
なかなか出てこないというか、
それは市町村によってカラーもあったりするから、
ご自身たちで独自の取り組みを考えてみてくださいって言ったりもしてきます。
その代わり、補助率10分の10、国の方で全額補助金持ったりするよとか、
大きめに4分の3とか持ったりするからやってみてね、
みたいな感じの提案をしてくるんです。
ぶっちゃけちょっと丸投げ感があるなって思うときも、
ある町の現場でございますが、
本当に境目、境目、本当にここら辺の支援の届き方って難しい。
18歳まで子供家庭庁管轄、児童相談所管轄、
そういったところは、18を超えると途端に野に放たれる時代があったわけですよ。
今はそうではなくなってきてますよ。
大人になってから対応してくれる支援機関もできましたし、
児童養護施設とかだったら入所期間延長とかっていうのもできたりするので、
18過ぎても大丈夫だよみたいなところもあったりしますし、
いろんな制度が充実はしてきてるんですけど、
制度が充実してきてるだけではうまくいかないんですよね。
これ何でかっていうと、
現場のプレイヤーたちの意識の改革が追いついていないなっていうふうに、
僕は現場で感じてます。
連携できないっていうありきで考えてはいけないんですけども、
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これまでの何十年も続いてきたこの縦割り感覚が、
なかなか拭えないことにより、
制度が生まれたとしても、
つなぎ目をうまくカバーする制度が生まれたとしても、
そこに対して何かを創設するならお金をあげるよっていう制度が生まれたとしても、
いやいや、じゃあこれどこがやるんっていう話になって、
押し付け合いになったりして、
結局何も変わらないっていうことがあったりするんですよね。
年齢の壁ももちろんありますけど、
例えば、障害者と高齢者の壁っていうのもありますね。
例えば、ずっと障害者、障害福祉サービスを受けていた人、
65歳、いわゆる高齢者になるんですけど、
高齢者になったらじゃあどっちが優先でどういうサービスを受けていくのか、
これも実は市町によってちょっとカラーが変わってくるんですよ。
他にも何ですか、保育園とか幼稚園とか子ども園とかから小学校、
ここのつなぎ目、小学校から中学校へのつなぎ目、
中学校から高校へのつなぎ目、
一応、いろいろ体裁としてはありますよ。
ただ、そこに対して深いグラデーションのように関わっていて、
手放していくような仕組みがあるかというと、
これはまだまだ課題としては残っているんじゃないかなというふうに思います。
僕自身も中学3年生の子どもの高校進学のサポートをしていたことが
軽減としてあったりするんですけど、
やっぱり中学から高校に情報を送ったりは、
当然内心とかもありますし送ったりはしますけど、
これも人にもよるんでしょうけど、
卒業してしまったらそこまで、卒業する段取りを整えたらそこまで、
みたいな先生もいらっしゃったりした経験があったりして、
それは僕は困窮者支援として関わっていたので、
こっちは支援の切れることないんだよって思いながら
一緒に関わっていったりして、
時々学校と喧嘩みたいになったりもしていましたけどね。
でも困窮者支援といっても当然切れ目があったりするんです。
僕が担当していた生活保護、いわゆる最後のセーフティーネットと言われるところ、
そして第二のセーフティーネット、
法律ができて約10年経ちましたけども、
生活困窮者自立支援法という制度、
こことここは生活保護法と困窮者自立支援法なので別の法律なんですよね。
ここでグラデーションのようにサポートしていく制度というのは
まだまだ充実していないなというふうに感じたりもしています。
お金や制度で埋められるものもたくさんあるんですけども、
やっぱり現場のプレイヤーたちがどういう気ぐらいで、
気買いでそれに臨んでいくのか、
その制度をうまく使っていこうとしてくれるのか、
これによってだいぶ変わってくるんじゃないかなというふうに思うんです。
ただ僕個人的にはですね、
何て言いますか、
人によって運用が変わる制度ではあってならないって思うんですよね。
特にこと社会福祉に関しては、
日本という国の社会保障、社会福祉っていう制度をちゃんとしっかりと作って、
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それが人で変わらないような仕組みづくりっていうのがね、
僕はねすごく大事だと思う。
これは持続可能性もそうですし、クオリティの上下にもよる、
一人のスーパーマンがいる街はとってもすごく素敵な支援が、
社会保障が、社会福祉が充実している。
ではなくて、そこはその街はそのスーパーマンがいなくなったらどうなるの?
っていう話にもなってくるじゃないですか。
そんなことじゃなくて、やっぱり人に制度がついていくんじゃなくて、
制度に人がついてくるっていう状態であるべきだなっていうふうに思う。
それがね、やっぱり社会福祉が国、そういったところがね、
母体となってやっていくっていうゆえんなのかなっていうふうに思ったりするんですよね。
本当にね、つなぎ目がまだまだゆるい社会。
でも制度として、危険、危機感は持って制度はどんどん作られていってますし、
投げかけも行われていっています。
あとはここをどういうふうに埋めていくのか。
一人一人現場の考えも大事ですし、
司令塔の提案も大事なんだろうと思いますけど、
僕もそこに携わる一人として、
この国の社会福祉がより良くなるようにね、
何か頑張っていけたらな、お手伝いできたらな、
関わっていけたらなっていうふうに思っています。
ということでね、今日の放送はこの辺で終わりたいと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
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それでは、今日も素敵な一日に。
社会福祉士の太田でした。
またおいで。