今回はメタオパールという商品になります。 メタオパール。
これはご存知の方もいらっしゃると思いますけど、オーロラとかパールとかという風に表現されているラメ糸で、
シルバーとかゴールドっていう光沢感ではなく、ちょっとレインボー調に光る、見る角度によって色が変わるっていうラメ糸ですね。
見る角度? 光の入る角度で見え方が変わるというのか。
加工でそうなってるんですか? 構造的には多重積層という風に言ってるんですけども、薄い層を何層も重ねたフィルム。
これを細く切って、そういう見え方になると。 ということはフィルムから仕入れ張るんですか?
そうですね。もともと一番最初はアメリカ製のフィルムで、これを弊社の先代ですね、僕の父親、君のおじいちゃんがアメリカに行って、このフィルムを仕入れてきて、
糸にした。 というのがスタートですね。
業界的には本当にそこがスタートで、ものすごい速というわけではなかったですけども、ある程度の期間を置いて爆発的にヒットしたと。
やっぱり見え方によって色が入り見え方が違うっていうのは、メタオパールだけですか?
そういうわけではないですね。乱反射で色が変わって見えるという形なので、その乱反射で見え方が変わる構造というのは一応他にもありますね。
ただこれまでのラメ糸、金銀紙とかっていうのは、シルバーとかゴールドとか、あとはカラーラメとかっていうふうに言われるようなメタリック感、金属光沢感っていうのが一般的だったのが、全然違う光沢感っていうんですか。
これはもう本当にびっくりする状態だったと思いますね。業界関係者の方に聞くと、僕も一番最初にその糸を作ったっていう時はまだ会社にいなかったので、先輩方に聞いた話では、もう本当に業界初の商品なので、非常に驚異的というのか、びっくりしたというのか、そういうのは聞いたことがありますね。
その多重積層って言われてるもんって、ほんまにフィルムのとっそり薄いやつを何個も重ねたような感じになるんですか?
そうそう。数百層というふうに言われてるね。
すごいですね。ただのフィルムなんですよね。
ただのフィルムです。
なんか別に塗ってるわけでもなく?
そう。
へえ。
紫積層も入ってないから。
はい。それだけであの色になるんですか。
そうそう。
それこそ僕は年始でいろいろ仕事させてもらって触る機会は多いんですけど、黄色とか緑とか、薄緑とか薄黄色みたいな見え方するんですけど、あれフィルムだけってことなんですか?
フィルムだけですね。色ついてないし。
もちろん元々のメタパールのフィルムに黄色を塗ったり、ブルーを塗ったり、赤を塗ったりっていう風な商品は、色展開をわざとつけている商品っていうのはあるんですけども、元々の気なりの要素というのは色相はないです。
へえ。ということは、厚くても、厚さが厚くても、それめっちゃ重ねたらこれっぽく見えるんですか?
そうそう。
メタパールっぽく。
そうそうそう。
はあ、そうなんですか。
まあ、入った光が、その積層の状態によって乱反射する。
その、敷き詰められてるんですか?ちょっと間空いてたりするんですか?
空いてない。
くちゃくちゃになったりとか。
空いてない。
へえ。
空いてたら、そんな柔軟ミクロンとかに作れへんからね。
確かに。どんだけ細いねんになりますね。
へえ。加工ってどうやってやってるんですか?純粋に。
まあ、普通のT台で多分作ってると思います。
T台?
T台っていうね、フィルムを精密する装置ですね。
ああ。
一応僕もアメリカに行って機械は見せてもらったんですけど、
ちょっとその時は動いてなかったので、ただ見た感じ普通の装置でした。
へえ。
これで精密してるという風には言われてましたんで、英語でしたけど。
でも見たことあるんですね。
一応見たことある。
でもアメリカで作られてたけど、今は日本でも作られてるんですか?
いや、もう今日本で作ってないね。
ああ。
一時はね、作ってられるメーカーは、近い状態のものを作ってられるメーカーはありましたけど、もう辞められてますね。
今はもう逆に台湾とか中国とか、その辺の国で生産されてるものが多いですね。
なるほど。
さっきも言いましたように、積層数によって色の見え方が変わるので、弊社では2種類の機なり、ダブルタイプとRタイプという色展開。
そのRタイプに、さっき言った黄色とか赤とか青とかって、緑とか青を塗って、色素を入れて、ブルーパールとかレッドパールとかグリーンパールっていうようなものを作ってますね。
ちなみにブルーとかイエローわかるんですけど、ダブルタイプとかRタイプっていう言い方って、どこから湧いてきたものなんですか?
どこから湧いてきたか。
そのダブルタイプとRタイプ機なりですよね。
そう。
ダブルタイプはちょっと白っぽい感じで、Rタイプはちょっとピンクっぽいっていう見え方はするんですけど。
Rタイプは元々の機なりの状態がいわゆるレッドグリーンというふうに表現されるんですよ。
赤と緑に見えるみたいな感じですね。
そんなんで多分、レッドグリーンのRを買ったんやと思います。
あともう3色あったんです。機なりのフィルム。
それをうちの会社ではXYZみたいな表現にしてたんですけど、なんでダブルになったんやろうね。
僕は白色はホワイトのWなんじゃねって思ってたんですよ。
これはメタオパールを扱う時点でダブルタイプ、白色のほうやなってホワイトで覚えてたんですよ。
僕はそこなんですけど。
あれがブルーバイオレットなんですけどね。
全然関係ない。
なぜかダブルになったね。
うちの会社は多分Xタイプとか、昔はもう2種類機なり色を持ってたんですけど、あんまり売れへんのでダブルとRだけにしちゃった。
右左のLRとかでもないですし。
なんでやろね。
なんかこの仕入れた商品がその名前してて受け継がれたんやったら。
昔うちの会社は受け継がない伝統がありましたね。
どちらかというと受け継がない伝統がものすごかったね。
名前をつけたいという意思が。
なんかそんな感じでした。
ダブルタイプは社長でもちょっとわからへん。
これはちょっと俺もなんでダブルになったんかがごめん、あんまりわかってへんな。
名付け親ではないってことですね。
違います。
いつの間にか浸透したもの。
そうですね。
あとはうちの商品展開としてはそのラメ糸、メタオパールのラメ糸をハゴロムによったりタスキによったりっていうのを定番的にやってます。
メタオパールが使われる先ってどんな商品なんですか?
それは医療用もありますし、資材用ともありますし、非常にいろんなところに使っていただいてますね。
そういえば前、僕にCM出てるわって言って見せてましたね。
あの人が着てる服が、映ってる服がちょっとちらついてる感じが、これパールやなって見てましたね。
無料無料って言ってたやつもお話あるね。
気になる方はホンダTさんでCM調べてもらったら出てくると思います。
あれはセーターか何かに使っていただいてますね。
そうですね。
ニット製品も結構多いですね。
折りも多いですし、部隊章関係にも使っていただいたりしてますね。
乱反射やると結構映えそうな気もします。
その時は着なりとかじゃなくてもっと色ついたりするんですか?
着なりで行ってますね。
半透明の糸なので、ベースの色に左右される要素っていうのは高いんでね。
ある意味青いベースに着なりを重ねるとポルパールになるんで。
そういう意味では着なりだけで逆にベースの色を変えれば色んな色展開ができるっていう。
それが半透明の良さですね。
色んな糸にそのパールラメンを任せてもらって、
逆に芯の糸の色を変えるだけでパールのカラー感が変わってくるっていうのが特徴なんで。
興味のある方はどしどし問い合わせいただいたらいいんじゃないかなと思います。
よろしくお願いします。
本日お届けした内容はメタオパールでした。
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福永ひとしの繊維の泉。
この番組は提供アトゾメラメイトメーカー 泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。