ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました。 泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉
この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年、福永社長です。よろしくお願いします。
前回も話しましたけど、アフターフォローを僕も行かせてもらうようになりまして、
展示会も一緒に参加してまして、今回はフルで参加でしたからね。
その中でちょっと疑問に思ったことを聞かせていただこうかと思いまして、
会社様の名前に〇〇メリアス爆大賞って書くんですけど、あれを爆大賞と書いてメリアス、あれは何の意味があるんですか?
メリアスってニットのことなんですけど、それこそ和歌山の産地に行くと、
〇〇メリアスさんっていう会社はめちゃくちゃ多いんですけど、
前にも言いましたように和歌山の市内っていうのは丸網の産地で、〇〇メリアスさんっていう会社が非常に多い、
〇〇メリアスさんとか〇〇ニットさんとかっていうのが非常に多い地域なんですけども、
メリアスっていうのは本当にニットのことですね。
昔、僕はちょっと拙い説明をするより、〇〇先生に書いてあることを読んだ方がいいかなと思って、
メリアスとはニットの別名です。昭和30年頃までニットをメリアスと一般に呼んでました。
その頃までは下着や靴下に使用が大半でした。それがニットの使用範囲がアウターに広がるにつれ、
肌着や靴下のイメージの強いメリアスからだんだんニットと呼ばれるようになりました。
いわゆるメリアスっていうのは肌着のイメージが非常に多いですね。
僕らが子供の頃はまだシャツ、いわゆる肌着のシャツなんかを大人の人たちはメリアスメリアスって呼んでた記憶があります。
日本では編み物の伝統が浅く、17世紀後半の何ちゃら元年にスペインやポルトガルなどの靴下などの形で編み地がもたらされ、
そこでポルトガル語やスペイン語で靴下の意味をするメイヤッシュ、メリアスから生まれたメリアスが編み物全般を指すようになったという風に言われてますね。
爆大小という漢字は伸縮性があり大小がないこととする説がある。
説があるやから確定ではないみたいな。
誰がつけたのかよくわからへんのちゃうかな。
でもまあなんとなく爆大小でメリアス、もう完全な宛字なんやろねこれ。
それこそどんどんニットの使用範囲が広がって、本当にアウター系ですね。
もうジャージって呼ばれたりね。
セルターとかカーディガンとかはニットという言い方になって。
ニットの言い方は別の国のところから入ってきたんですか?
ニットは英語ちゃうかな。
ニットは英語か。
ということはもともと外国で使用されてた言葉が日本に入ってきてそれがセオリンになった。
だからまあメリアスもそうやんね。
さっき言ったポルトガル語かな。
スペインとポルトガルと。
それから来たりとか。
外来語やんな。
とんかつもそうやったんちゃうかな。
一般的にそのニットって呼ばれてるものをメリアスっていう風に呼称してるものは
別に肌着ってわけではなくて編み物にも一応使える言葉ではあるってことですよね。
一般の方々にとっては差異がある可能性はあるけど
業界関係者にとっては一緒くたちゃうかなと思う。
ということはメリアスが古くてそこからちょっとずつニットに変わっていって
すみ分けができちゃったみたい。ある程度のすみ分けが。
メリアスも肌着っていうことをメリアスって言わへんくなったんで
もうシャツになっちゃったんで。
僕が生まれてこの方、今回の展示会で初めて聞いて
ホニャララメリアスさんっていう人の名前が出てくるごとに
この後ろのやつはなんちゃらテキスタイルさんとか
そういうところと同じ部類のものやっていうのに気づいたときに
メリアスってなんなんやろうなっていう風に思ったのがちょっときっかけで。
またカタカナで書いてくれてあるところはメリアスと読めるけど
爆弾症で書いてあるところはメリアスと読めへんからね。
まるまるメリアスさんって書かれてて
爆弾症って書いてあるときに
みんながメリアスっていう風に読んでるところを
爆弾症のところに上のところにメリアスってなるって思ってなくて
なんか違う呼び方があんやろうなっていうイメージがあって。
ルビー付けといてくれよって。
たぶん一番最初に第一声明
自分が爆弾症読むってなったら爆弾症って読んでんちゃうかなって思うぐらいの時なんで。
僕も業界それなりに長く生きさせていただいてるんで
さすがに爆弾症をメリアスって読むことが普通になっちゃってるんですけど
確かに僕も新入社員の頃読めなかったです。
なにこれって。
いろいろやっぱりあるんですけど
最近気になったのはそこ。
今は本当にスマホで調べれば簡単に理解できる
意味が書いてあったりとか読み方が書いてあったりとかするんですけど
僕の新入社員の頃は爆弾症をメリアスと読むのにむちゃくちゃ時間がかかりました。
解説いないですもんね。
僕も今の時代よりもまだもうちょっと厳しい時代なんで
教えてくれることすら叶わないみたいな形ですよね。
先輩とかに聞いてもね
アホか言われてそれで終わるみたいなパターンが非常に多かったですし
しかも泉工業を恥ずかしながら
いわゆる網の業界に対してはちょっと弱いので
そういう意味では大変時間がかかりました。
最初にこれをメリアスと読むのか?
まだクエスチョンマークがついている段階から
これをメリアスと読むんだっていう丸がつくまでにも時間がかかった気がします。
今は解説がいてくれるからこそ僕も爆弾症がメリアスになりましたけど
その頃はやっぱり大変ですよね。
潜移業界の新人があるあるみたいな感じかな。
それでは本日の内容をお願いします。
今日はマイクロスリットです。
先週前回大切りのスリットを説明させていただいて
今回マイクロスリットなんですけども
大切りしたフィルムをさらに細く切って糸にする工程です。
僕らは最初フィルムというものを定着したり色付けたりして
ダメになる原端と呼ばれているでっかいものを作るんですけども
それを細く切って糸にするんですけど
このマイクロスリットという工程が終わった時に
初めて糸やっていう風になる感じかな。
それまではもう糸作ってるって思わへんからね。
確かに。
ようやく糸っていうものになるところです。
スリットするサイズは様々なんですが
例えば6センチから7センチの大切りスリット品から
120切りですね。0.25ミリ。
これをマイクロスリットするのに大体250個ぐらい取れます。
うちのマイクロスリットを120切りは250個取りするのに
大体7センチぐらいの大切りフィルムから取っていきます。
これは本当に前回説明したように
それぞれマイクロさんによって切り幅と大切りサイズとかが変わってくるんで
ワインダーの数もそれぞれ違うので
取れ高っていうのはマイクロさんによって変わってきます。
1万メーター以上、10キロメーター以上の長さを切ることも多いですが
フィルムをマイクロスリットしたもの、これを僕らヒライトですね。
これも以前説明したようにヒライトっていう呼び方をしてます。
ヒライトの幅、スリット幅ですね。
これを切り、さっきも言いましたように120切りとか80切りっていう
この切りも以前に説明させていただきましたが
改めて30.3ミリ金弱の一寸、これを何等分したか
80切りは80等分、120切りは120等分ですので
80切りは0.37、120切りは0.25、200切りは0.15という風に
30.3ミリを何等分したかっていうのが切りになります。
やっぱでも3センチっていう風に自分の指の幅でやった時に
これが200個になるってなると
すごいですよねって思うんですよ、多分。