まあエステル、プリエステル、エステルっていう風に言うと、
Tがプリエステルやとテトロンっていう風に繋がるまでがうまくいかへんっていうか。
5年配の方がやっぱり多いね。
若者は、ちょっとあのすいません、
ちょっと配達性の高い発言になりますが、
若者はあんまりテトロンっていう言い方しないんちゃうかな。
そうですね。
まあその、僕も23で入ったんかな。
22か23で入ったんですけど、
一番最初、やっぱ年配の同じ会社で働いてる方が、
20のテトロンって言うじゃないですか。
テトロン、20、僕らではエステルなんで、
20のエステルって言うから、
20Eとかっていう言い方をする場合に、
20のテトロンやって言われると、
20のテトロンみたいな。
復唱するみたいな感じでわからへんくなるっていう。
ことがありました。
いやし、テトロンの定着がまだ、
そのTで表されるとよりわからへんくなってたところはありましたし、
糸の原料で言うと、
例えばそのキュプラが、
今商品だとベンベルグですよね。
って言われてんのも、
じゃあなんでキュプラって言わへんのそれ。
20Eやったら20のエステルやからわかるんですけど、
30の、僕らはベンベルグで基本話してるから、
30のBって言うじゃないですか。
っていう風に言うと、
30のキュプラやったら30のKじゃないのみたいな。
キュプラはCやけどね。
キュプラはCや。
そういう、なんていうんですかね。
商品名で言う場合と原料で言う場合で、
すごいコロコロコロコロ。
変わるね。
繊維業界って難しいんやなっていうのは、
すごい最初に痛感した。
ダブルスタンダードとかトリプルスタンダードがむちゃくちゃ多いからね。
ポリエステルすごいですよね。
テトロン、ポリエステル、エステル。
ポリっていう人もいるからね。
繊維業界ではね。
僕ら一部南方材っていう放送材料の業界にも、
首突っ込んでるというか足突っ込んでるというか、
そういうところがあるんですけど、
その業界の方々にとっては、
ポリっていうの言っちゃダメっていうふうにね。
僕らの会社に入ったときは、
上司からポリっていう言葉を使っちゃダメっていうふうに言われましたですね。
ポリエステルなのかポリプロピレンなのかポリエチレンなのか、
ポリだけではわからないっていう。
だからポリは使うなと。
エステルはありなんですか?
繊維業界においてはエステルはありですね。
下で呼べばなんとかなるみたいな。
そうですね。
プロピレンみたいな。
プロピレンっていう言い方正直ないな。
ポリプロピレンの場合は、
ピーピーっていうのが多いですよね。
ある程度業界内でこれぐらいがスタンダードみたいな言い方をされることが、
やっぱり3年働いてるとちょっと増えてきたんかなっていうので、
体勢がようやくなじんできよったね、この体みたいな感じですね。
最初は皆さん結構戸惑うことが多いですけども、
徐々にみんな染まっていく感じですよね。
今はまだ優しく教えてもらえるところと、
ネットで調べれば出てくるところが今はあるんで、
もうアホか言われたらパワハラですから。
今はね。
いけますから。
ぜひ上司に聞いて、
そのスタンダードを覚えていってもらえればと思います。
ダブルスタンダード、トリプルスタンダードを身につけていっていただけたらと。
それでは本日のお題をお願いします。
本日は年史です。
年史。
我々は年史って言うと、
かなり大きい括りになってしまうんですけども、
僕らにおける年史は、いわゆるカバーリングになります。
ラメのスリットや平糸を合成繊維や天然繊維などの糸に巻きつける工程です。
単紙を装紙にするようなリング年史、
リング年式で単紙を装紙にしたりするというような方式ではなく、
カバーリングと呼ばれる年史が主流になります。
巻きつけられるラメ糸は箔と呼び、
1本の糸に箔を巻きつけるシングルカバーと、
箔に2本の糸を巻きつけるダブルカバーがあります。
より数や年史方法により、同じ箔でも異なる光沢を作り出せます。
同じシルバーの箔、平糸を使っても、
より方によって光り方や見え方が変わってくるのが年史の特徴になります。
何回も説明していますように、
僕らはカバーリングという手法で年史を行っていますが、
シングルカバーとダブルカバーというのがあって、
シングルカバーの方は丸寄りとか蛇腹寄りとかと言われているものを寄っています。
丸寄りは真糸に対して隙間を空けずに、
いわゆるフルカバーの状態、これを丸寄りと。
一方、蛇腹というのは真糸を見せる、隙間を空けて真糸を見せて寄る寄り方。
丸寄りと蛇腹寄りは真糸が見えないけれど、蛇腹寄りは真糸が見える。
蛇腹は黒い芯を使って金の色の箔を巻きつけると金黒になる。
銀の箔を巻きつけると銀黒になるというふうに。
蛇腹に関しては二色異動として、二色で見えるような形。
黒黒っていうのもあんねんけどね。
黒黒はどういう意味があるんですか?
光沢さやね。
キラッと光ってるところとのっぺりっていったんですけど。
いわゆるダルとブライトですよね。
なるほど。チラチラキラキラするっていう感じですね。
これ丸寄りと蛇腹寄りって、蛇腹は隙間空いてるから寄り数が少ないのかっていうと、
そういう形ではなくてスリットヤーンの切り幅の細いものを使う。
寄り数はだいたい1000から1500回くらいですね。
それは何秒間ですか?
メーター間。
メーターか。
1メーターの間に1000から1500回くらいが、だいたい丸寄りとか蛇腹寄りの一般的な寄り数になりますね。
これは芯の細さと巻きつける箔の切り幅とかによって、それぞれ寄り数が変わってきます。
一般的に僕らの業界で一番ポピュラーな、いわゆる一半と呼ばれているような、
はい。
あと、製中屋さんもいますね。
ああ、はい。
組紐関係。組紐なんかにも多く使っていただきますね。
ちなみに、粘紙のバローニングっていう。
はい。バローニング。
まあまあ、僕らは聞き慣れた言葉になるんですけど、リスナーの皆さんは聞かれたことがあるかどうかわかんないんですけど。
調べても出てこなかったんですよね。
そうそう。
僕らは普通にね。
先生、ぐるぐる先生に聞いても。
ぐるぐる先生に聞いてもバローニング出てこなかったんですけど、僕らは普通に使っているんですけど、ちょっと説明してみてください。
僕ですか。
はい。
粘紙でいうカバーリング方式で粘紙しているときに、カバーリングは一本の糸に対して薄く平を回して寄っていくんですけど、その寄るときにできる楕円状に残像ができるんですよ。
それが僕らでいうバローニングっていう風に呼んでいる、この粘紙業界での言い方で。
バローニング、僕はバローニングっていう風に最初に聞いてからずっとバローニングって呼んでますけど、なんかどっかで見たときは違う言い方してたような気がするんですよ。
またダブルスタンダード出てきた。
多分そこそれぞれでいろんな言い方されてるんちゃうかなって思ってて。
でも通じると思うけどね、粘紙やってる人にとっては。ほとんどバローニングで。
バートニングは同じで、ローがちょっと違う文字になってたりしたんちゃうかなって思ってて。
それは鉛じゃないの?
かもしれないですね。いや、喋ってるところじゃなくて文字なんですよ。
今や組合なんかで提示されてたりする文章の説明のときに、しらっと見たときにこれはバローニングやんなーみたいな感じで思いながら呼んでたのがあって。
誤字とか脱字とか。
可能性はあります。
そんな感じで。
僕らはね、普通にバローニング。これも本当にダブルスタンダード、トリプルスタンダードがあるのかもしれないですけども。
今説明いただいたように、粘紙ってクルクル回すから、いわゆる糸の軌道の残像ですよね。
結構なスピードで回ってますもんね。
その残像のいわゆる三角形から楕円とかロケット形とかになっている状態のものをバローニングというふうに言ってます。
皆さんにとってはあまり聞き慣れない言葉なのかもしれないですけど、粘紙業界にとっては極めてメジャーな言葉になってますので、ちょっと覚えておいていただくのもありかなと思いました。
解説ないですもんね。バローニングっていう言葉の。
バローニング知ってるから言うて何?っていうのは記事作る人においてはないのかもしれないですけども。
もしかしたら会話の中で自慢できるところかもしれない。バローニングやんね。みたいな感じで頷けるかもしれないですね。
粘紙屋さんに一回言ってみてください。
より数ですが、うちの商品では2000回以上入れる商品もありますね。
かなり多い。かなり多いか。
メーター的に2200回、ちょっと変態なんで1150ではなく1350が多いんですけど、1350から2200でも結構多いですよね。
倍近く入れる商品っていうのもあります。
それこそ石川県の河北産地の河原産なんかはもう本当に2000回とか3000回入れてられる方もおられますし、それぞれですね。
一方で本当に甘寄りって呼ばれてるのも100回とか150回とかね。
そんなんで寄られてる場合もありますし。
ちなみに貝って言葉では言ってますけど、書くと表記するとTスラッシュM。
Tが巻いてる貝のことですよね。
で、Mがメーター。
それが1メーター。
メーターに対してそのTがいくらあるか。
TスラッシュMっていう表記をしますね、年始はね。
ダブルカバーについては次回説明させていただこうと思います。
本日お届けした内容は年始01でした。
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