ジョブオール 福永等子の繊維の泉
始まりました。 泉工業株式会社福永等子の繊維の泉
この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱う時の注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年、福永社長です。よろしくお願いします。
はい、というわけで始まりました。社長は最近どっか行きましたか?
社長行きました。 社長どこですか? 和歌山に行きました。
和歌山県は、和歌山市内に丸編みですね、いわゆるカット層と呼ばれる生地を編んでられるニッターさんが多数おられる産地で、そちらに行って、
その後、ちょっと同じ和歌山ですけども、公屋口産地と言われるパイルの折り編み物をやってられる産地、そこも集積地ですね。
和歌山は、言ったように市内に丸編み、公屋口にパイル産地という2大産地がありまして、
どちらもお客さんおられますので、そちらにちょろっと行ってきたと。
帰りに奈良県を通りますので、公屋口からの帰りは奈良県を通って帰ってきますので、奈良の靴下屋さん、奈良県は靴下の産地になりますので、そちらを通って帰ってきたという感じですか。
丸編みのカット層って、靴下とはちょっと違うんですか。
違いますね。同じ編みではあるんですが、毛の大きさというのかな。
大きさ。靴下の大きさと、他、毛の大きさだったらどれぐらいのやつが何になったりとかするんですか。
丸に編まれる生地になるんでね、丸編みは当然。
それを一箇所切り開いて生地、いわゆる一枚の生地にするんですけど、大体開けると1500とかね、150センチとか120センチとかっていうサイズ感になるのが丸編みで。
それ丸編みの生地を切って平生地にするからカット層って言うんですか。
それはちょっと違うんですか。
カット層は生地をカットしてソーイングするっていう。Tシャツとかね。
ああいういわゆるカット層と呼ばれる生地あるじゃないですか。あれってカットして縫うからカット層っていう。カット&ソーイングやったかな。
それの略称ですよね。
なるほど。靴下はじゃあカット層ではないんですか。一応でも縫い目ありますよね。
靴下は基本フット部とか、なんちゅうだっけ。この胴のとこ。そこ出てこないんだけどな。上の留めるところはゴムのウエルトだったかな。真ん中が出てこないんだけど。
靴下はいわゆるつま先とか、あの辺が縫われてるだけでね。基本は胴のところって縫われてないので、丸のまま使うっていう。
かかととか、あるいはウエルトのところ、いわゆる上の口ゴムみたいなところとかつま先とかっていうのが縫われてる形なので、カット&ソーではない考え方なんでしょうね。
靴下はあくまで靴下であるという。
最近では縫わなくて良い靴下っていうんですか。機械にかけたら靴下になって出てくるっていう。そういう機械も存在しますね。
別に、そのまま編まれた状態が靴下の状態じゃなくて、機械に入れるといろいろやってくれて、靴下の状態で出てくるみたいな。
アンダーと縫うんじゃなくて、網と縫いを一緒にしてくれるんかな。どんどん機械が進化していってますから。
もう普通に糸セットしたら靴下になって出てくるっていうような機械が出てきてるみたいですね。
そんな感じで和歌山と奈良と盆前にクルッと回ってきました。
今放送されてるのはたぶん盆後の1週間後ぐらいなんですけど。
それでは本編いきましょうか。本日のお題は何でしょうか。
本日はサステナブルラメイト。
サステナブル、来ましたね。
今時には必要な時代背景になっておりますが、その時代背景に合わせて我々もサステナブルのラメイトっていうのを展開しております。
まずサステナブルは3種類の方式というのか、3種類サステナブル的な要素がありまして、
これが1つ目が成分解。
いわゆる土に入れると分解して、水と二酸化炭素やったかな。
分解するやつ。
2つ目がリサイクル。いわゆる再生原料ですね。
もう1回使えるとか。
もう1回使うみたいなやつですね。リサイクル品。
3つ目がバイオマス。いわゆる植物原料と呼ばれるやつですね。
植物使ってるし、石油使ってないとかそういう話なんですか。
100%植物原料っていうのはちょっと我々の業界ではまだ完全に出来上がってないですけども、
一部植物原料を使って石油部分を減らしてるという考え方ですね。
その3つがいわゆるサステナブルっていう形になります。
1つ目の成分解ですが、これは我々はレイオン素材を使ったレイオンのフィルムを使って成分解させるという商品名はエコラメという風に言ってるんですけども。
本来はポリエステルフィルムとかナイロンフィルムで作るものが基本的にはラメ糸なんですよね。
ほとんどがポリエステルで残りがナイロンみたいなそんな感じの原料感なんですが、
このサステはポリエステルとかナイロンとか使うと成分解しないので、レイオン原料っていうのを使って作ってます。
当然ながら我々もポリエステルを非常に多用してるんですけども。
ポリエステルに比べるとやっぱり強度もないし、ラメ糸化するのにすごく大変ではあるんですけど、
時代背景に合わせて成分解ラメ糸っていうのを作っております。
2つ目のリサイクル。再生原料なんですけども。
これはリサイクルのポリエステルフィルム。これを使って糸を作ってると。
ご存知の通り、バージン品よりもリサイクル品の方が原料的には高くなるので、
少しバージン品で作ったものよりはちょっと値段が上がっちゃうんですけども、
時代背景的にこのリサイクル品じゃないとダメと。
特にヨーロッパのブランドの方々っていうのは、
もうバージン品使わないよっていうブランドさんが多数おられますんで、
このリサイクル品ですね。
印象もちゃんとGRS認証というふうに言うんですけども、
GRS認証が取れてるフィルムを使ったリサイクルのラメ糸になります。
3つ目がバイオマスですね。植物原料。
これは先ほども言いましたが、本来であれば100%石油製品というのが
我々の普段作っているものではあるんですけども、
これ一部植物の原料を使って、いわゆるバイオマスという。
これ二酸化炭素の排出量を減らしましょうみたいな日本の動き。
日本というか世界の動きですね。
それに一番貢献できるであろうというのがこの植物原料ですね。
それは何で二酸化炭素が少なくなるんですか?
石油製品を使わないから。
石油を使ってポリエッセルを作っているのを植物原料に置き換えるだけで
二酸化炭素の排出量が減るってことなんですね。
植物って何回も生えてくるでしょう。
だから石油製品一応限りがあるでしょう。
確かに。
その違いは大きいですよね。
一応バイオマスっていうのは非常に注目されている部分ではあるんですけど、
やっぱりリサイクル品っていうのが先行してる形かな。
うちの会社でも成分界やバイオマスに比べるとやっぱりリサイクル品が売れてる形になるのかな。
今現時点においてはやっぱりリサイクル品が先行してますね。
それはまだ安いとかなんですか?
作りやすいっていうのがやっぱりありますね。
若干作りにくい部分。バージン品に比べるとね。
若干作りにくい部分って僕らあるんですけど、それでもまだ作りやすい。
0.4ラメとかと比べると圧倒的に。
バイオマスに関しては100%バイオという状態にまでいけば、
我々も訴求しやすさっていうのがあるんですけど、
やっぱりパーセンテージがまだ非常に少なくて、
半分以上が請求製品。
日本においてはバイオマスってあんまり普及感がなくて。
あんまり聞かへんですかね。リサイクルめっちゃ聞きますけど。
そうですね。