ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました。 泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉
この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながらラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年福永社長です。よろしくお願いします。
2週間後ぐらいですかね。僕らは今お盆真っ最中なんですけど、お盆はどんな感じで過ごしましたか?
盆休みは今年は非常に長いですね。最長で9連休。
真ん中で出勤されている方々もおられますが、お客さんの中でも9連休の方や、3連休、4連休というような方々もいろいろおられますが、
だいたい最長で9連休。実は弊社も9連休をさせていただきました。
真ん中で停電点検という行事を行いまして、我々キュービクルという高圧の電気を使ってますから、キュービクルを設置しないといけない。
いわゆる6000ボルトぐらいの生電流を200ボルトに変換する装置。これがキュービクルと言われてるんですけども、それを設置してますので、それをちゃんと点検しなさいと言われてますので、
ちょうどこの分休みの中間日あたりにその停電点検を行いまして、当然停電しますので全く仕事ができないと。パソコンも使えない。エアコンも使えないという状況ですので、仕事はやっぱりできません。
ですのでその日をお休みにさせていただいて、9連休という風に行いました。
点検もできるし、9連休もできるし、もういいんじゃないですか。
お客さんにはね、真ん中の仕事をして仕事せえよと、出荷せえよという方々も中にはおられたかもしれないんですけども、うむそ屋さんもね、非常に厳しい状況でして、果たして出荷しても物が付くのかどうかいまいちよくわからないという、そういう状況ですので。
しかも道がね、普段こまへんようなところが混んだりしますから、みなさん盆休みはどのように過ごされたのかちょっとわかんないですけども、弊社は停電点検の日は流石にね、電気を使わない仕事みたいなのをちょっと僕はやってましたけども、それ以外はちょっとちょろちょろっと機械を豪華したり、
全くの休みではない、なんとなくの仕事みたいなのを延々とやっておりましたが、だいたい土日はそういうパターンが多いんですけども、それがほぼ毎日のようにやっておりましたが、今もやっておりますが。
あと2日ですか?今日含めて2日。そうですね。盆明けまで。誰もあんまり、あんまり人は出てこっちに来ない。そうですよね、もう会社には来ない。状態で。細々と。
で、停電させると再起動に問題が出たりする場合があるんで、その辺が盆明けの月曜日に、うわーこんななって思ってるとかっていう出来事が起こるかどうか。例年あんまり起こらないんですけど、そういう出来事が起こる可能性もあるので、ちょっと盆明けの朝イチは気を引き締めて。
てんやわんやの状態になる可能性はあります。一部ボイラーが変てこりんなことになってましたね。ちゃんとマニュアル読んで対処したらいけたんですけど、停電点検とかなんかあると忘れてたりすると電気つけっぱにしてるとか。
特にボイラーは週に1回動かしてはいけない時間。ボイラー単体が点検しようる時間があるでしょ。あれが停電点検の間動かなくなるので時間がずれるんですよ。
あーそうなんですね。てことはもうちょっとずれてるってことですね。2,3時間停電点検してましたから、2,3時間ずれてますよ。あれを数年繰り返すと品質が変わったりしよるんでね。そこはちょっと注意しないといけないんですけども。
それでは本編いきましょうか。本日のお題は何でしょうか。今日はエレクトリカルシルバーです。ちょっと長い名前で社内的にはエレシルというふうに略して表現をしておりますが、この糸はいわゆる通電紙。電気を通す糸というふうに考えていただいたらいいです。
電気。はい。ラメ糸ってシルバーとかゴールドとかの光沢感のあるラメ糸って基本的には本物の金属を使ってますので、電気を通すっていうことだけでしたら全てのラメ糸がほぼ多分電気を通します。
ただラメ糸はやっぱり光ってないといけないという理由で、金属を保護する作り方をしますので、どうしても抵抗値が安定しない。電気は通すけど抵抗値が安定しないと通電という部分においては非常に問題があるので、普通のラメ糸っていうのは通電紙と呼ぶにはあまりふさわしくない。
このエレクトリカルシルバーは基本的には金属を表面に出して作ってますので、電気を通す。通せれると。抵抗値もある程度安定しているという形になります。
金属表面に出してるとはいえ、定着とかですとあまりに薄膜ですので、いわゆる摩擦とかに対してすぐ金属が取れてしまうというのがあるので、このエレクトリカルシルバーは金属の膜厚が通常の定着ラメ糸に比べると何十倍?
結構厚いですね。
厚いです。だいたい定着の金属の膜厚ってオングストロームという単位で表現されるぐらい薄膜なんですけども、このエレクトリカルシルバーはミクロンで表現できるぐらいの厚みがあります。
ですので、摩擦に対しても当然摩擦すると取れていく部分っていうのはゼロではないんですけど、非常に厚みが厚いので取れていったとしても全部取れないという風になってます。
なるほど。
当然金属が表面に出てるので、接触冷感、触った時に冷たって思う部分ですね。それも非常に高いです。
世の中には接触冷感紙とか通電紙というのが多数ありますが、ケーサーのこの糸はちょっと糸が太いので、あまり医療用途、服用途とかには向いてないかなと。
取材用途的な部分っていうのが多いかなという風に思います。
一部アルミの膜厚が表面に出てますので耐熱性という部分もありますから、そんなんで一部取材用途で使っていただく形があるかなというところです。
なるほど。冷感使いというよりは電気の方なんですか?
多分耐熱の方やろうね。
耐熱か。電気の方あんまりないんですか?
今、静電気を防止する除電紙。紙って言うていいんかな。これ10本合紙ぐらいにして紐に近い状態まで太くして、静電気がいっぱい出るところにつけていただくみたいな使い方してます。
なるほど。
実は、うちの社内で静電気いっぱい出てくるんで。
そうですね。
フィルムですね。ポリエステルフィルムを僕らは糸にしていきますから。ポリエステルフィルムってめちゃめちゃ静電気起こしますので、極端な話、火花が出るぐらいひどい静電気になるので、この糸を使って除電してます。
ところどころにエレシルが巻かれた方がありますね。
そうですね。お客さんの中で、例えばポリエステルの縦糸使いの方々とか、結構静電気で悩まされている、いわゆる静食時のサバキの時に静電気がいたずらするという方、非常に多くおられまして、そういう方々にこの紐を使ってくださいという感じでお渡ししたりしてますね。
お困りの方がおられたら、ぜひ言っていただいたら、また何らかのアドバイスできると思いますので。
なるほど。今の時期より冬の方がすごそうですね。
冬はもうバチバチです。この時期はもうあんまり気にならないんですけど、もう普通に仕事しててもバチバチいけるんでね。
はい。静電気持ってる人とかね。
静電気持ってる人って基本的には良い人だけどね。
静電気持ちやすいというか着方の問題なんですかね。
服の問題ですね。やっぱりポリエステルとかナイロンとかの服を多く着てる方、多く着てるというか普段からずっとポリエステルとかしてる方はやっぱり静電気すごいですね。
なるほど。
やっぱり綿とかね、あるいは本当にシルクとかね、そういう繊維で作られた服を着てる方はあんまりひどくないですね。
特に肌着かな。
やっぱりナイロンポリエステルの肌着着て、その上からさらにポリエステルの服着てるとか、そういう重ね着してると非常にやっぱり静電気に対して触るとバチッと言いますね。
冬場になると事務所の中でも書類渡すだけでバチッと言うてる状況が出たりしますね。
そういう方々にぜひエレクトリカルシルバー使っていただけたら。