松本 美鈴
では続きまして堀安子さんです。よろしくお願いします。
皆さんこんにちは。
田中 美和
こんにちは。
今京都に着きまして、このIBSの盛り上がりが素晴らしいなと思っております。
スリリエ代表しております堀安と申します。
2010年にですね、創業をしまして人材育成組織開発の会社を行っております。
一社目はですね、楽天という会社でマーケティングリサーチをやっておりまして、そこから3年半で25歳で起業して14年目という形なんですけれども、
企業向けの女性活躍やダイバーシティの研修コンサルテーション、大学生向けのキャリア教育の授業というのを行って14年目になります。
次にめくっていただいてもいいですか。
スリールの授業というのが、自分らしいワークライフの実現ということをミッションとしてまして、
大学生から若くていく時期、マネージャー層まで幅広いですね、研修を行っています。
テーマとしているのはキャリア自立、ダイバーシティマネジメント、この2つなんですけれども、
それぞれジェンダー関係なく自分がどう生きていきたいのか、どんなキャリアを歩んでいきたいのかということを考えて行動できる人を応援していったり、
ダイバーシティマネジメントということで管理職も悩んでいるんですよね。
自分とは背景が違う人たちをどう背中を押していいか分からないということを悩んでいるので、そこの後押しをしていきます。
ちょっと特徴的なのが体験型のプログラムというのをやってまして、
仕事と子育ての両立を体験してもらうというのをですね、大学生とか管理職の人にしてもらうんですね。
管理職にしてもらうのがイクボスブートキャンプというんですけど、管理職に育児体験してもらって、
育児で退社してもらって、保育園迎えに行ってということをやってもらうことで、本当に働き方をまず改善していくつ、
いろんな生活がある中で来ているメンバーにどう関わっていけばいいのかというところをですね、体感していただくというようなプログラムもやっています。
次お願いします。
そんな形で、いろんなコンサルとか研修とかをやっているというところとですね、
はい、次お願いします。
そういったことを13年以上ですね、プライム市場の企業さん向けに行っています。
最後ちょっといいですか。
では最後ちょっと一つだけお伝えしたいのが、今度女性活躍というところの時に重要視しているのが女性管理職パイプラインというものですね。
これ全然関係なく、採用から育成、投与まで切れ目のないパイプラインを作っていくというのが重要なんですけど、ここが切れやすいというところがやっぱりあるんですね。
特に過小のところで切れやすい。
それをですね、制度や体制、意識の問題があるんですけど、これをどう支援していくのか、こういったことをですね、今日はお話ができたらなと思っております。
田中 美和
よろしくお願いいたします。
松本 美鈴
よろしくお願いします。ありがとうございます。
では続きまして、松本さんよろしくお願いします。
はい、皆さま初めまして。インキュベートファンドの松本と申します。
私はインキュベートファンドというシードステージのベンチャーキャピタルでアソシエイトとしてもうすぐ丸3年というのと、
もう一つ一般社団法人の東京ウィメンインVCという女性VCのエンパワーメント団体の理事もやらせていただいております。
私は実は堀江さんと同じく新卒一瞬だけ楽天におりまして。
お二人とも楽天出身ということで。
ただちょっと7ヶ月しかいなかったんで、言うのがおこがもしいくらいなんですけど。
その後スタートアップに転職して、自分で起業してみようと思って起業してやめて、
インキュベートファンドというそんなキャリアでございます。
次のページお願いします。
はい、ちょっと簡単にインキュベートファンドと東京ウィメンインVCをそれぞれご紹介させていただくと、
インキュベートファンドはもしかしたら知っていただいている方も多いかなと思うんですけれども、
シードステージに特化したベンチャーキャピタルをやっております。
2010年からやっておりまして、これから新しいファンドも作り、新規投資をしていくというそんなベンチャーキャピタルです。
もう一つごめんなさい、めちゃめちゃ字がちっちゃいんですけれども。
ちっちゃいですね。
東京ウィメインVCという一般社団法人のリズムをまたやっております。
2020年に作って、今2023年に法人化して一期が終わったところ。
次のページすいません、お願いします。
どんなことをやっているかというと、マンスリで女性VCを対象にしたいろいろなイベント。
これは取締役会でどんなことをしゃべるかみたいなものだったり、あるいはメンタリングコーチングシッププログラムだったり、
そういったことをやって、女性VCってまだ数も限られているし、意思決定者層はさらに少ないというところで、
いろいろな方の力も借りながら、そこを変えていこうという取り組みをやっております。
よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
では最後に簡単に、本日モデレーターを担当いたします。
私、株式会社ワリス共同代表の田中美和と申します。
私はですね、ワリスという会社を2013年からやっているんですけれども、掲げているビジョンがリブ・ユア・ライフというビジョンを掲げてまして、
女性3人で作った会社になります。
全ての人に自分らしい人生をということで、フリーランスとして働きたいという女性と企業をマッチングしたりですとか、
女性の管理職とか役員として頑張りたいよという女性と企業をマッチングしたり、
人材マッチングというところを通じて、ジェンダーギャップを解消していくという活動をもう10年くらいやっている人間になります。
この会社を立ち上げる前は、ちょっとだけロゴを貼ってあるんですけれども、右上ですね。
日経BPという会社で11年間記者をやってまして、日経ウーマンという働く女性向けの日経グループの月刊誌があるんですけれども、
そちらで毎日のように働く女性の皆さんを取材する中で課題を感じて、
ワリスを創業しまして11年になるという、そんなキャリアの人間でございます。
本日はこの4人のメンバーでパネルを構成していきたいと思うんですけれども、
本日のテーマは、意思決定層に女性をどう増やしていくのかということですね。
よく私も先ほど申し上げたような活動をしていますと、でも働く女性って増えたよねってよく言われるんですけれども、
確かに働く女性の数自体は非常に増えているんですが、皆さんご存知のように、
例えば女性管理職の比率1つとっても直近で12、13%というのが直近のデータなんですよね。
この10年を振り返っても2、3%しか増えてないということで、非常に低い比率にとどまっているというのが現状です。
こういう状況を何とか解決したいというふうに思っている方、皆さんそういったところにご関心あるから今日集まっていただいているんだと思うんですけれども、
そこをどうやってやっていったらいいのかなということを皆さんで考えるような場にできればいいなというふうに思っております。
まず最初の問いかけなんですけれども、そもそも女性の意思決定者、決済者、どれくらい少ないのかな、
ここぜひちょっと大前提として皆さんで認識を揃えておけるといいなというふうに思うんですけれども、
こちらはまずは松本さんのデータですかね。
はい、ちょっと私から女性VCと女性起業家についてお話をさせていただければと思います。
皆さんあんまり女性のベンチャーキャピタリストってあったことないなって思うかもしれないんですけど、
今、比率としては女性VCは15.6%、全体のうちGPパートナーという意思決定者層に関しては7.4%ということで、
もしかしたら思ったよりいるなって思った人もいるかもしれないんですけど、
次のページお願いします。
実際2020年から我々TOKYO MEME VCが調査を独自でやってまして、
一応右肩上がり全増という形で増えております。
増えてるんですね。
肌感覚としてはCVCの女性の方がめちゃくちゃ増えたというところと、
あと若手、新卒も含めてなんですけれども、
ジュニアの女性VCっていうのはかなり増えている。
女性の意思決定者数に関しても一応増えてはいるんですけど、
丹下 恵里
一旦私からは以上です。
松本 美鈴
はい、ありがとうございます。
そうすると今まで皆さんデータを見ていただいたとおり、
やはり管理職の比率ですとか、男女間の賃金格差、
あるいはVCにおける意思決定層の男女の比率の差、
みたいなところを見ていただけたかなと思います。
意思決定層に女性が少ないことで何がデメリットなのかな、
そこちょっとまずお話深めていきたいなというふうに思うんですけれども、
少しここは遅らせていただいて、
女性の意思決定者、決済者がいないと何が問題なのかということですね。
こちらはそうですね、松本さんからいかがですか、ご意見。
そうですね、やっぱり我々ベンチャーキャピタリストとして、
いかに多様な課題を解決できるかみたいなところがすごい重要だなと思っています。
女性っていうのもそうですけれども、
例えばそれ以外にもスタートアップ出身、企業家出身、製造業出身とか海運業出身とか、
そういう自分のバックグラウンドが近いスタートアップのほうがすごい理解ができて、
投資がしやすくて、結果としてこれまで投資してなかった、
投資されてこなかったスタートアップに投資が増えるみたいな仕組みがあると思うんですけど、
これがすごいこの男女っていう大きな枠組みで偏りがあるのが問題だなというふうに理解をしています。
なので特にベンチャーキャピタリストって割とパターン認識に習ってしまう生き物だなと思っていて、
なんとなく似た人に投資しがちとか、似たテーマ、似たビジネスモデルに投資しがち。
これだけ社会規範がめちゃめちゃしっかりして、
それぞれ男女が割と違うように育てられている環境の中で、
人口の50%が見えている社会を理解できなくて、その女性たちが感じる課題に投資ができない。
結果としていろいろな課題が解決されないみたいなところが個人的には一番大きな課題だなと思っています。
なるほど、その効果的な投資活動を行うにあたってのこの多様な視点を持ち込むっていう意味で、
やはりそこに明らかなゼンダーギャップが、投資する側のゼンダーギャップがあると、
そこの領域が結構偏ってしまう、そういった課題があるっていうことですね。
おっしゃる通りです。
女性のVCっていうと、フェムテックみたいなところに限定されていろいろ言われたりもするんですけど、
本当にそれだけじゃないですよね。介護を経験した女性とか、介護を経験した男性とか、
もっと解決されるべき課題っていうのはすごいいろいろあるんですけど、
その投資者がこちら側に少ないことによって、投資される領域っていうのも割と偏ってしまうっていう課題があるかなと思います。
なるほど、ありがとうございます。
実際、タンゲさんはまさにスタートアップで女性役員としてやっているわけですけれども、
丹下 恵里
お感じになられる女性の意思決定層に女性が少ないデメリットありますか?
ありがとうございます。本当に上げたらキリがないぐらいあると思うんですけど、
今出てない観点でいうと、やっぱり組織とかチームの中にいる女性のパフォーマンスが
100%出てないかもしれないっていうことに気づけない系層だったりとか、
リーダー陣になってしまうのかなっていうのはすごい思っていて、
自分自身働いてみて、女性が仕事を頑張るのをやめる理由って山ほどあるんですよ。
私、今ちょうど3ヶ月前に出産をしまして、今日が仕事復帰初日のメモです。
松本 美鈴
今日まさに育休復帰ということで、おめでとうございます。
丹下 恵里
すみません、言い合わせてしまった。
ここまでの道のりの中でも、結構2年ぐらい不妊治療をしていたりとか、
妊娠期間中だったりとか、いろんな体の悩みとか、
このタイミングで経営者なのに子供を作ろうとしていいのかなとか、
いろんな葛藤があるんですけど、これってやっぱり言っちゃいけないんじゃないかとか、
やっぱり本質的には男性の同僚には理解されないんじゃないかみたいなところで、
誰にも言わずに自分の仕事を諦めていくっていう、他の理由もたくさんあると思うんですけど、
人がすごいたくさんいるなと思っていて、なんですけど、
意思決定層とか決済者に女性とか、女性に限らないんですけど、
理解してくれる人がいるとか、行ってみようかなっていう人がいるだけで、
本当は辞めずに済んだかもとか、本当はその会社に来てくれたかもしれない、
優秀な人材っていうのが100%とか150%働けるようになるかもしれないっていうのが、
やっぱり大きいチャンスなのかなって思ってます。
松本 美鈴
そうですよね。やっぱりスタートアップにとっては、人材の方、
本当に人が命というか、優秀な方にどれだけ集まっていただけるかとか、
定着していただけるかっていうのが事業の成長を左右してきますので、
そういったところの課題意識ですかね。
丹下 恵里
私だったらやっぱり男性がずらっとコープレッサーに並んでたら、
入ろうとは思わないですね。その理由では言わないですけど、
何か理由があってこうなってるんだろうなっていうふうにやっぱり思うので、
目に見えないデメリットっていうのが常に起き続けてるんじゃないのかなって思います。
松本 美鈴
そうですね。ありがとうございます。
ここまでのお話の流れを受けてどうですか、堀江さん。
田中 美和
ありがとうございます。今、視点の話をいただいたので、
私から労働力っていうお話をしていきたいなと思うんですけど、
先ほどパイプラインのところに戻していただいてもいいですか。
やっぱり結局女性だけの問題ではなくて、
育児介護をしながらキャリアアップするっていうことができない組織になっていて、
それは昭和の時代の時にはすごく有効な人事制度だったのが、
もう全然機能しなくなってるっていうことが一番なんですね。
結局今の制度や体制の問題っていうところでいくと、
実は今やめてるのは女性だけじゃなくて、
二、三十代の男性が大手企業からいなくなってるっていう状況があって、
企業さんのコンサルをしていくと、
10年後の社員構成費って見てみると、
二、三十代が今やめていて、
五十代、六十代から十代がほとんどで、
そこから全然事業が運営できなくなってくるっていうところなんですよね。
育児介護っていうのは別に女性だけの問題じゃなくなってきていて、
それが押していくと昇進はできないような評価制度になっていたりとか、
働き方だったりっていうところから、
みんな実はもう人がいなくなってるっていうところがあるので、
実は女性活躍から始めると、
人的資本権うまくいくよってよく言ってるんですけれども、
無線を彼氏に上げていこうとすると、
働き方と評価のところは絶対に踏み込んでいかないといけないんですよね。
それをやっていくと、実は不公平だった、
バイアスばっかりの評価制度みたいなところも改善されるようになっていくので、
実はそういった女性が意思決定層にいないってことは、
組織自体がそういった一定のバリバリ働いたマッチョの人しかいない、
視点しかないような状態、
そういった人しか生き残れない組織になっていて、
それが嫌々になってる人は実はとても多いんじゃないかなっていうところがあるかなと思います。
松本 美鈴
はい、ありがとうございます。
よく堀江さん以前、
人的資本経営って今本当にビッグワードになってますけども、
人的資本経営はやっぱり女性活躍、
女性っていう領域から取り組むと非常に本質的だし、
早いっていうようなお話されてたと思うんですけど、
まさに今お話しされたのがそこですかね。
田中 美和
そうですね、バクッと人的資本経営、
みんなに働きやすいってなると、
何に手をつければいいかわからないんですけれども、
田中 美和
育児とか介護があっても、
キャリアアップできる働き方と評価制度にすれば、
それはすごく透明性のある評価制度になっていったりとか、
誰も働きやすい環境づくりになっていくので、
実はみんなが働きやすいよねっていう形になっていくので、
逆に課題をフォーカスした方が、
実は取り組みやすいっていう形になるかなと思います。
女性だけの問題じゃないかなと思います。
松本 美鈴
女性を切り口に、
より一人一人が活躍できる環境をつくっていくっていう、
そういうお話ですよね。
ありがとうございます。
非常によく理解できました。
ここでですね、
ぜひ次の話題に移ってまいりたいんですけれども、
今まさに女性が意思決定層に少ないことによって、
どういう課題感があるのかなっていうところを、
皆さんでお話ししてきたわけなんですけれども、
これを受けてですね、
これですね、多様性を後押しする仕組みづくり。
じゃあその意思決定層の中に、
女性もいらっしゃれば男性もいらっしゃる、
こういう姿が健全なわけですけれども、
それをどうやって実現していったらいいのかな、
このあたりもぜひお話ししていきたいなと思うんですけれども、
ぜひ松本さんはまさに、
女性VCのエンパワーメントをやっていらっしゃるということですけれども、
そのあたりのご活動のお話ですとか、
課題意識とか教えていただけますか。
ありがとうございます。
先ほどもお話しした通り、
一般社団法人東京ユメインVCという団体で、
女性VCのエンパワーメントをやっているんですけれども、
すごいこれ皆さんともディスカッションしたいなと思うんですけど、
課題感としては、
マイノリティによるマイノリティのための団体になってしまっているというところがすごいある。
男性VCの中にも、
特にGPパートナークラスで、
すごいこの東京ユメインVCのサポートをしてくれる方っていうのは何人かいらっしゃいまして、
本当に心から女性VCが増えた方がいいと思って協力してくださっている人もいて、
そういった方にちょっとずつ協力してもらってはいるけれども、
どうしても女性たちが何かやっているみたいなところに見られがちだなっていうのは
大きな課題なので、
我々の今頑張ろうとしているところとしては、
JVCAという日本ベンチャーキャピタル協会というもうちょっと大きな団体があるんですけれども、
そこと協力して、
女性だけの団体からもうちょっとバックアップ付きみたいな、
このJVCAって結構ベンチャーキャピタル協会では大きな影響力を持つ団体なので、
そこの隅付きみたいなところをもらったりとか、
あとは今まで東京有名VCは結構任意団体的に動いてきたところがあったので、
男性VCでもあんまり知っている方が、
周りにこういう人間がいれば知っているけど、そうじゃないみたいだったと思うんですね。
そこの知ってくださって、
ぜひサポートしたいっておっしゃってくれる男性のVCの協力を得るみたいなところ、
あらいみたいな、そこがすごい重要だなと思いつつ、
正直めちゃめちゃ悩んでいるので、
ちょっと皆さんのご意見も聞きたいっていう。
そんな状況です。
先ほどこの一つ前のセッションでもご覧になられてた方多いと思うんですけど、
奥田博美さんが、やっぱりこの女性活躍、女性のエンパワーメントみたいな話って、
女性による一揆にならないようにする、百姓一揆みたいな、
そういう一揆ではなくて、やっぱり周囲をなだらかに巻き込んでいくような、
そういうムーブメントがすごく大事だよねってお話をされてて、
非常に胸に響いたんですけれども、
この辺りいかがですか、ご意見。
あともう一個だけちょっとお話を。
あともう一個やろうと思っていることで言うと、
女性のGPパートナークラスって先ほどもお見せした通り7%とか、
そういう感じで、相当ロールモデルがめちゃめちゃ少ない。
上げようと思ったら、両手でいけるかなぐらいの、
それぐらいの割合になってしまってるんですね。
どうしても男女ともにイベンチャーキャピタリストって、
ちょっと将来が描きにくいキャリアみたいなところはあって、
独立するか社内で昇進するか。
独立するのも結構大変だし、
社内で昇進するにも上が詰まっているっていうのが、
結構今2024年段階のVCの現状だなと思っております。
男女問わずでありつつ、
女性は特にロールモデルが少ないっていうところはあるので、
先ほどちょっとだけお見せしたんですけれども、
メンターシッププログラムみたいなものは作っていて、
男女問わずGPパートナークラスの男性が、
若手ですごい頑張ろうと思っているけど、
社内にはあんまりロールモデルがいないみたいな、
そういった方々のメンタリングをしてもらうみたいな、
そういった取り組みをやっています。
ちょっと女性をロールモデルにするには時間がかかりすぎるから、
無理っていうところもあって、
本当に支援してくれている男性のVC、
ちょっといくつか名前を挙げさせていただくと、
例えばアンリーのアンリーさんとか、
自然キャピタルマークさんとか、
インキュメントファンドのポールさんとか、
そういった方々にご協力をいただいているんですけれども、
そういった心から支援してくださる方々に、
いろんな視点をもらいつつ、
メンタリングしてもらいつつ、
ちょっとロールモデル不在の中でも、
なんとか頑張っていこうっていうムーブメントを
作れたらとは思っています。
でもすごくいい取り組みですね。
田中 美和
商人さんとかやってきてますね。
松本 美鈴
よくガラスの天井っていう言葉がありますけれども、
ガラスの天井だけではなくて、
ガラスの壁っていう言葉もアカデミックにあって、
結局男女で与えられる業務が異なっていたりですとか、
明らかに部署移動の移動の数自体も変わってくる
なんていうデータもあったりして、
そのあたりが堀江さんがおっしゃるところの、
やっぱり管理職になる、役員になるっていっても、
必要な経験自体が足りてない、
あるいは与えられてないっていうことも多いってことですかね。
ありがとうございます。
このあたりちょっとお話を受けて松本さんいかがですか。
なんかこう思われるところありますか。
そうですね。
でもベンチャーキャピタルも多分近いところはあるかなと。
そうですよね。
はい、思ってて。
田中 美和
どういった。
松本 美鈴
私が所属しているファームでどうっていう話ではないんですけど、
結構なんかハードなディールに入れてもらえるかみたいなところで、
詰める経験が全然違うみたいな。
で、そのハードなディールに入れるか否かが
タバコ吸いながら決まったみたいなのは、
なんかまだあるっぽいみたいなのは、
他の特にレイターの方ですかね。
DDとかが重いようなところのファームではめちゃめちゃ聞く話。
これがまさにこの前半のこの段階からもうジャンダーギャップがあるみたいなところで、
そういう案件が積み重なることによって、
最終的に意思決定者になれるだけの経験を詰めてない。
いい案件に入れてないだったり、
いい経験ができてないみたいなところは発生し得るのかなと思いました。
ありがとうございます。
そういったその適切な女性がリーダーになっていくために、
適切な経験を積む機会を持っていくっていう意味で、
特に企業側として、
先ほど堀江さんの方から早回しキャリアっていうお話がありましたけれども、
何か企業側としてできることって、
もし何かこういくつかアイディアヒントがありましたら教えていただけますか。
田中 美和
そうですね。
ちなみにこれって女性だけの問題じゃなくて、
やっぱりマイノリティの男性もやっぱりいて、
コミュニケーション能力があまり高くなかったりとか、
タバコ部屋に行けない男性は、
同じような花形のところにはいけないというところなので、
実は同じことが起こっているんですけれども、
そういった意味で、やっぱりその多様な、
女性とかだけじゃなくて、
多様な管理職のロールモデルを作っていくっていうこともそうですし、
この仕組みっていうところでいくと、
やっぱりこういった人材育成計画、
人材戦略づくりと人材育成計画っていうところが必要なんですけれども、
5年目までにどういった経験をさせていくのか、
その後登用するときの昇格要件っていうところが、
意外にあんまりない会社って多くて、
なんとなくその上の上司が、
この人たちがいいからっていうのを決めてしまう場合があるので、
そこをちゃんとジョブディスクリプションとかも含めて、
透明性を高めていくみたいなことをやっていくと、
実はもう女性だけではなくて、
やっぱり周りから見て、
ゴマ擦りがうまい人が上に上がった、ではなくて、
しっかりと評価がされていく人っていうのが、
上に上がっていくっていうことができるかなというふうには思います。
なのでそういった評価性と育成、
プラス働きやすい環境づくりっていうところ、
この二軸っていうのがすごく重要かと思います。
松本 美鈴
ありがとうございます。
ありがとうございます。評価ですとか、
評価の透明性っていうことですかね。
おっしゃる通りです。
ありがとうございます。
タンゲさんご自身は、
先ほど女性たちの一人一人の意識とか、
そういうところもすごく大事だっていうお話をされてたんですけれども、
タンゲさんご自身が、
スタートアップの女性の経営人の一人として、
心がけていらっしゃることとかありますか。
丹下 恵里
そうですね。管理職を増やすためにということですよね。
松本 美鈴
そうですね。あとはご自身が女性の経営ボードとして、
力を発揮していくっていう意味で、
何かなさっていることとか、
大切にしている視点、もしありましたら。
丹下 恵里
ありがとうございます。
そうですね。その質問でいうと、
ダサいところを全部見せるみたいなのは、
やっぱり思っていて、
自分の現体験が、
2年目の上司が、
リクルートのホールディングス全体の最年少役員になられた、
セナハヤノさんっていう、
有名な女性管理職といえば、
みたいな女性で、
めちゃめちゃパワフルだったんですよ。
よくある話ですけど、
この人みたいになれないかも、
みたいなのを思いながら、
自分のキャリアみたいなのを、
そこそこに見積もってきたみたいな側面は結構あって、
なんですけど、
セナハさんも人間ですし、
大好きなんですけど、
私自身が、
不妊治療をしているとか、
育休と悩んでいるみたいなことを、
1年ぐらい隠していたんですけど、
それもみんなに言う、
こういう検査を受けていますとか、
こういうことを悩んでいますとか、
最近母乳が出そうで胸が痛いです、
みたいなのを全部言うと、
言っていいんだ、みたいな雰囲気とかは、
できていくと思うので、
やっぱりなんか、
自分が頑張ってせっかく管理職につけたからには、
みんなに勇気を持ってもらいたい、
っていうふうに考えたときに、
なんか分断が起きてしまうような、
かっこいいやり方ではなくて、
できるだけダサく生きる。
松本 美鈴
弱いところも見せるっていうことですかね。
田中 美和
そういうのを思っています。
マッチョじゃないと、
この会社にいられないのかってなると、
みんな辛くなっちゃいますよね。
そうなんですよ。
丹下 恵里
そうなんですよ。
っていう感じですかね。
あとやっぱり、
男性に囲まれて、
ミーティングとか意思決定の話をしていると、
なんとなく喋っていると、
話し合わないんですよ。
松本 美鈴
どういうことですか。