新調達を実施したばかりの企業家の人生や、事業の裏側に迫るStartup Now、
bgrass株式会社代表取締役 だむはさんへのインタビューの続きをお送りいたします。
前編では、ご自身がエンジニアとして二人は歩まれる中で、あるいは転職のタイミングで、
社会構造としてのジェンダーギャップの課題の大きさというのを強く感じて、
そこでマイノリティ側が頑張るだけじゃなくて、構造ごとを変えてやるぞというところで、
メンターの方のエンパワーメントをもらいながら企業に至ったと、
そういった背景だったり、社名だったり、ロゴに込められた思いなんかも聞いてまいりました。
後編では、そんなだむはさんが仕掛けていらっしゃる事業について迫ってまいりたいなというふうに思っています。
だむはさん、改めてよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前半でも、ジェンダーギャップっていうのを社会構造から変えるような事業をやってますということをお伺いしているんですけれども、
具体的にどういうふうな事業をやっているのかというあたり、詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。
ありがとうございます。
私たちはまず、IT業界のジェンダーギャップを解消するっていうようなところをメインで事業を行っています。
事業自体は、今足下で女性エンジニアのリスキル転職サービスっていうのを運営しております。
ここはただ足下であって、私たちが本当に目指しているのは、
ジェンダーダイバーシティ推進とか、女性活躍推進っていうところのDX、
テクノロジーでジェンダーダイバーシティを推進するっていうところを目指してやっているっていう形です。
ありがとうございます。
ちょっと足下の事業のところから順番にお伺いしていきたいなと思うんですけど、
この女性エンジニアのハイスキルの転職サービスっていうのは、普通の転職サービスと違う特徴っていうのはどのあたりになってくるんですか。
2つ、3つぐらいありまして、
1つ目は、企業さん側に対して必ずサスティナブル職場診断っていう、
グローバルスタンダードなジェンダースコアカードのWEBSっていうものを元にした診断を実施していただかないとまだ掲載ができないような仕組みにしています。
かつ、指標を一定以上クリアしないと掲載ができないっていう。
WEBリープ、実は女性エンジニア向けの転職サービスなんですけど、
企業さんを通えるために作ったプロダクトになります。
はい、がまず1個ですね。
2つ目が、女性エンジニアが転職とか、
そういった転職活動における格差とかバイアスによる弊害を感じずに、
転職活動ができるような仕組みを提供しているってところですね。
例えば、全職年収って、メルカリさんが記事出したと思うんですけど、
格差の再生産、生みやすい構造にあるんですけど、
そういったところで私たちが間に入ることで全職年収効かせないとか、
不必要な履歴書の情報を最初に渡さないとか、
そういったところもやっていたりします。
あとはプラットフォームで可視化された情報が見れて、
より自分に合うような企業さんを見つけやすくしているというのが2つ目です。
あと3つ目はイベントとか、
女性技術者向けの挑戦し続けられるコミュニティっていうところで運営していて、
毎月に3、4回ぐらいイベント、技術イベント開いていて、
女性エンジニアとしてエンパワーメントできるコミュニティというところがとなります。
なるほど。一番最初に出てきたこの指標をクリアしていないと掲載されないですよっていう指標っていうのは、
具体的にどんな指標になってくるんですか?
そうですね。6つのまず項目があって、
サステナブル取り組み性、ジェンダーダイバーシティの推進どれぐらいやっているかとか、
エンジニアのジェンダーギャップ指数とか、
なんかそういった6項目があります。
その6項目で0から5の指標が出るんですけど、
56項目の診断を実施していただくと、
その0から5の指標がそれぞれに出て、総合指標も出るみたいな感じです。
これは企業は自己申告制での診断という形になるんですか?
はい。自己申告制なんですけど、診断した後に私たち必ず面談させてもらっているので、
嘘はつきづらいはずっていうところです。
実際に指標をクリアできない企業っていうのも出てきてたりするんですか?
指標をクリアしなさそうな企業は受けてないっていうような状況なので、
ほとんどの企業はクリアはしていますね。
どういうこと?って思うと思うんですけど、
まだ今の冬だと、この企業ヤバそうって思ったら、私たちが一旦止めるじゃないですけど、
間に入って、女性が取りたいだけの企業さんとかがあったりするので、
搾取とかを防ぐためにも、そういう傾向が見えたらディスカッションさせてくださいっていう感じで言うと、
そういう企業は離れていくっていう感じですね。
指標に関して、基本はクリアされることが多いっていう話もあったんですけど、
ホームページとかを拝見していると、5段階の診断があって、
基本は1が出ることが多いですみたいな話だったりだとか、
あるいはマークで3段階ぐらいなのかな、グラデーションがあって、
ページを見てみると、ほとんどついてない会社さんとかも平気であって、
それがほんとに忖度が全くないのがすごいなって思ってて、
やっぱすごい強い意思が感じられるなっていうふうに思って。
そうですね、指標が低くてもちゃんと出すっていう企業さんって、
今は全然女性も一人もいないけど、課題感を持ってやらねばならぬってすごい思って声かけて、
意思を持ってやってくれてるので、そういうのもちゃんと出してくれるっていう企業さん。
素晴らしいなと思ってます。
完全にユーザーさんとの信頼を守るためみたいなところは、
事例のインタビューとかでも隅付きだからというか、
フィルターがかかってるから安心できる、完全に守りにいってるんだなって思いました。
そもそもこのビーグラスさんのサービスに興味を持ってくれてるっていう時点で、
その企業としてはこの辺りの問題意識っていうのに、
意識を向かせてくれているという意味ではすごくいい会社なのかなっていうふうに、
私は感じるんですけど、どういった会社はやっぱりこのジェンダーギャップって
解消していかなきゃいけないよねっていう意識を持ってくれてるんですか。
すごく最近嬉しいのが、企業さんの課題感強くなってきて
引き合いが増えているっていうところですね。
オーガニックでの問い合わせすごく増えているなってまず思ってるので、
日本も捨てたもんじゃないなってすぐ思って。
悲しいことも多いですけど。
じゃあどういう企業が課題感を持つかっていうと、
まずトップの意識がめちゃくちゃ高い企業。
義務化とかそういうの関係なくダイバーシティやるべきだよね、
当たり前だよねって思ってるトップがいると、やっぱり下に落ちてくるんで
やらざるを得ないみたいな状況になるっていうのでやってますね。
もう一個は上場手前とかでかい、すごい大きい企業になってきたところですね。
そういったところに着目しないと選ばれなくなるっていうことがやっぱりわかってきてる。
国も義務化を厳しくし始めてるんで、そこを増やさないと投資されづらいかったりとか
コーポレートがマラソンに戻ったりしてるので、
これの意識が強くなってきているんじゃないかなっていうようなところ。
この2つかなと思います。
ボトムアップの会社は結構大変そう。
私的には今は別にそこはそんなに問題意識と思ってないよっていう会社も
問題意識をみんなが持つような社会になっていかないと
結局は変わらないのかなっていうふうにも感じてるんですけど
今は別に問題意識を持ってない企業に問題意識を持ってもらうためには
私たち全員として何をしていくべきだと思いますか?
これも最初のプロダクトの時にターゲットを絞るときにすごい悩んだんですけど
私たち今ターゲットはもうある程度意識を持った企業さんを確実に掴んでいくっていう
課題意識を持ってない企業は一旦無視するっていうのを意識的にやってるんですけど
逆にそういった問題意識ない企業をどう巻き込むかというと
問題意識が今ある企業を確実に取っていって
著名の企業とか多いんで
日本だとやっぱり他社事例とか他社の動きをめちゃくちゃ気にするんですよ
ヒアリングしてると。なので空気を作っていくのがすごい大事だなって思っています。
ありがとうございます。
今度候補者側の方にちょっと目を向けてみると
女性エンジニアもしくは女性の方っていうのが
企業に対してこうなってほしいなって求めることって
いろいろあると思うんですけど
例えばリモートワークとかフレックスとか
働きやすさっていうのは結構外形的にも調べやすいし分かりやすいっていうところだと思うんですけど
外から見てるとよくわかんないけどこうあってほしいみたいな要素って
例えばどんなものがあったりするんですか?
実は女性側も分かってないことすごく多いんですよ
どこを見ればいい企業なのかとか
どこを気にすればいいんだろうっていうのは分かってない
なんでかっていうと女性が自分たちが格差を受けたりとかバイアスかかってる気がついてないんで
やっぱりこれってアンコン社さんで
これは私たちが啓蒙していく必要がまずあるかなって一つ思ってます
例えば賃金格差をちゃんと見ようねとか
データなんかすごい企業さんとかでダイバーシティ頑張ってます
って言ってる企業最近増えてると思うんですけど
入ってみたら実態と違うことがすごく多いって
女性の候補者さんに言われること多いんですね
でその時は多分そういうメッセージばかりで
数字とかデータを見れてなかったりするので
しっかりデータ見ようねっていうのは伝えているっていうところがあります
でじゃあそこは一旦置いといて候補者が何を気にするかっていうと
よく言われるのは女性が一人でもいるかいないかはすごいやっぱり気にしてる
うちのに使ってくれているユーザーは特にそこは気にしていたりしますね
あとはロールモデルがいるかどうかとか
そこは結構Webリープ利用者は多いですね
なるほどありがとうございます
リブランディングの話もお伺いしていきたいなと思うんですけど
そんな形でWebリープここまでやってきて
今回どんなところをリブランディングされたという形なんでしょうか
ありがとうございます
5月30日にリリースされてるはずなんですけど
まずプロダクト名を変えます
ウェイクキャリアっていう
ウェイクコミュニティとかウェイクパートナーって感じで発生していくっていう風になります
あとロゴもそれに伴い変わるっていうところと
あとサービスサイトとかも全部変わっていくっていうような形になります
でリブランディングの背景としては
去年の11月10月ぐらいから今年の4月まで半年間かけて
女性へのヒアリングをかなり深くして
チーム全員で価値観マップっていうの
すべてのインタビューを文字起こしして
一個一個全部見てカードにしてグルーピングして価値を知るっていう
インサイトをめちゃくちゃ深める
それで私たちが本当にまずジェンダーギャップ解消において必要なものと
ターゲット層だったりとかそういうのが明確になったので
新たに決意表明みたいな形でリブランディングをするっていうところが僕です
あと今回新たにジェンダーギャップ解消っていうのは大前提として
ミッションとしてIT業界のジェンダーギャップを溶かすっていうような
ミッションも掲げようっていうところで
これはどういうことかっていうと
私たちは対立構造とかを作るわけではなくて
テクノロジーデータを用いて仕組みで
これまでの社会構造の変化のきっかけを作るよっていう
ジェンダーギャップを溶かす存在を目指すっていうところをやろうというので
リブランディングしました
ありがとうございます
キャリア以外の部分にもまた広がっていくのかなっていうところなんですけど
これどんなサービスになっていくのか
どんな事業になっていくのかってあたり
話せる範囲でよければ教えてください
はい冒頭でも言ったように今足元として人材っていうところはやってるんですけど
私たちやりたいのはジェンダーダイバーシティ推進する