なるほど。よろしくお願いします。
そういう時の対策というか意識の持ち方として、完璧主義にならないようにって言われると思うんですよね。
やりますね。
リスナーの皆さん、何度も聞いたよ、分かってるよと思うかなと思うんですけど、
実はね、やればやるほど、できるようになればできるようになるほど、
もう自分ができてないところが見えてきてしまって、
それを埋めなきゃいけないなとか、もう頑張ってやらなきゃいけないんだ、これじゃうかんないんだみたいになって、完璧求めてしまいがちだなと思うので、
今回のポッドキャストでは、この完璧主義にならないようにどうするかということをテーマに高島先生とお話ししていきたいと思います。
お願いします。本当にこの長い試験で、さらに言うと論文試験って別に100点取らないとうかんない試験じゃないので、
全然完璧求められてない、だからこそ絶対に完璧主義にならないようにっていうのは本当に大事だなって、私も思いながら勉強してたんで、本当にそういう話できたなと思います。
お願いします。高島先生自身は受験生時代、完璧主義に陥ってしまった経験とか、それを克服したってことはありますか?
今の熊沢先生の話に出てきたように、実は1年目、2年目って、僕は本当にとにかく基礎マスターと論文マスターの視聴期間をとかしないように、本当にものすごいスピードで聞きまくってたんで、
全然完璧主義っていうのはなかったんですね。むしろボロボロだったぐらいなんですけど。
3年目、4年目、一番ひどかったのは3年目ですね。全部終わってやるべきことが見えてきて、これをどこまで高めないといけない。
しかもちょうど目の前にほとんど完璧とも言える答案である論述例があるわけですよ。
ここまで持っていくにはどうしたらいいんだってことで、3年目ぐらいは結構完璧主義になりかけてたような気がしますね。
全容がなんとなく見えてくるから、しかも論述例あって、自分も書けるようになるのか書けるようになる気もしないんだけどっていうところとの戦いですよね。
そうですね。本当に論文マスターの講義の中で、もちろん講師の先生はここは作文だと思っていい、できなくていいっていうアドバイスをしてくださるんですけど、
でもなんやかんやラインマーカーは低くて、やっぱり書けた方がいいんだとか、きっと周りのライバルはこれを書けるようにしてくるんだと思うと、
これも全部できるようにしないとダメなんだみたいな。
なんか実際こういう勉強法をして、これはちょっと完璧主義になりすぎてたなとか、そういうのありますか?
あります。それは論文を書く方ではなくて、インプットの方で。
やっぱり論文マスターまで受け切って、基礎マスターのインプット足りなかったな、基礎マスター見返さないとなっていう風に思うっていうこの考え方自体は健全だと思うんですけど、
そこでじゃあ基礎マスターどうやって頭に入れようかなってなった時に、勉強法としては多分本当有効なものだと思うんですけど、私はメモリーツリーを作ってみようっていう、
なるほど。
あれの勉強法にちょっと手を出してみたんですね。そしたらメモリーツリーを美しく作るっていう方向にだんだん意識が。
わかります。
行ってしまって、本当に伊藤塾の基礎マスターテキストの1章の1節、2の1のなんとかみたいな節があるじゃないですか。
あの節のメモリーツリー作るのに1日使うみたいなことになって。
完璧主義になってますね。
これはやっちゃいけないなと思って、メモリーツリーの勉強法自体を諦めました。
考え方としてはね、多分すごく大事で、その全体をメモリーツリーにしてイメージ湧いたらすごい良いんだと思うんですけど、やっぱ時間かかりますよね。
そうですね。今だったらね、JATGPTに作らせたらいいのかなみたいな。
確かにあるかもしれないですけどね。なんか私自身もその基礎マスター段階の時に単語カードを作っていました。みんな結構やるかなと。
私もやりましたね。
やりますよね。
方法として間違ってるわけじゃないんだと思うんですけど、当時学生でそうやって単語カードで覚えるものって英単語みたいなイメージがあったから、もう暗記しなきゃみたいなことを思ってしまって、
全部の定義とかAランクって言われたものを全部単語カードにしていたんですね。
絶対やっちゃいけないんですけど、英単語と同じように順番変えてやるとか、同じ順番だったらもう言えちゃうから順番変えてやろうとか言ってたんですけど、
意味ないよってリスナーの方々もわかってくださるかなと思いますけど。
英単語カードに書き込みしながら聞いてる方いらっしゃるかもしれないですから、それは残念ながら今すぐやめていただいて。
それ自体はいいのかなと思うんですけど、やっぱり私がよくなかったなと思うのが、順番変えて覚えるって、結局知識一個一個は覚えられるかもしれないけど、その繋がりが全然わかんなくなっていて、何のために私覚えてるんだろうみたいになってきてしまったんですね。
講義聞きながら、今回やったところの復習で単語カード作って、次回のところがわかるようにって思ってたんですけど、単語で覚えているんだけれども、それが何を意味しているかわかんないから、次の回になっても講義で言ってることがわかんなくなってきちゃったっていうのがあったので、これダメだなと思ってやってましたね。
確かにそうですよね。本当に繋がりが大事というか、単語カードレベルで知識を精度上げちゃうと、しかも並び替えても大丈夫とかってなると、だんだん木を見て森を見ずみたいな全体像を見失っていくんですよね。
本当に当時の自分がそれだったなと思うので、結局私はその単語カードはその後使うことはなかったんですけれど、作ること自体はあってもいいかなと思うんですけど、使い方を考えてもらうといいかなというふうには思いました。
そうですね、確かに。よくカウンセリングでも覚えたほうがいいですかとかっていう話はあるじゃないですか。覚えるのは大事なんですけど、キサマスターの頃って何をどう覚えたらいいのかっていうのがわかってないから、覚えるべきものがわからないというか。だから本当にその講義の中でこのフレーズを覚えろって言われたものだけでいいですっていうふうに言っちゃいますね。
そうですね、その全体像をつかむってすごい大事だなって思います。今何やってるの?って聞かれて、こういう内容っていうのが本当は1行2行言えれば十分なのかなっていうのは思って、全部細かく説明できる必要は全くないし、
だんだん最初は本当に同じ内容のテキストを読んでも、最初わからなかったことをだんだんやっていくと理解できるようになるんですよね。
なんか不思議なんですけど、別に憲法やって、憲法の時わからなかったことが、他の科目やって戻ってきたら、もう一回読み直すとわかるようになってたり。
何なんですかね、あの現象は。
何なんでしょうね。なんか法律に関する自分のレベルが上がってんのかなって。
なんか法律勤みたいな。
そうそう、本当に筋トレみたいな感じだなって思って。
私よくカウンセリングで、螺旋階段みたいなイメージですって話をしているんですけど、一回ずつ上がっていくときに、こう螺旋で回っていくじゃないですか。
なので同じ分野でも、一回で全部知ろうとしなくていいよって、なんか登っていくのに、ダダダダダって坂を上がっていくんじゃなくて、ゆっくり上がっていく方が土台ができると。
自分自身も思っているし、なんか皆さんのお話聞いてても、だから別に2階より上のところ、2階3階4階って上のところの話は、今置いといてもいいんだよ。とりあえず一回登ってねっていうところはあるかなって思ってます。
確かにありますね。今の階段の話だとイメージしたのが最短距離で完璧しびって、なんかこう上り棒で登ってるようなイメージなのかなってのと。
やっぱり終わりが見えないと、どんどん不安っていうのは増大していくかなっていうのであるかなって。本当に全然法律関係ないですけど。
知らない場所に行くときに、行きはすごい長い道のりに感じるけど、帰り道歩いてみるとあれ、こんなに近かったっけと思ったりなんてこともあると思うんで。
ありますね。それすごい大きいですよね。行きは道分かんないから、なんか気持ち的に焦りとかあったりすると思うんですけど、帰りは分かってるしって思いながら帰ってくると近かったりするんですよね。
なんかそれに通ずるところはあるのかなっていう。やっぱり全体像を把握して、ここまでができるようになればいいんだってわかると、じゃあどの程度深掘りすればいいのかなっていうのがなんとなくまた見えてきてみたいな。
全体像をつかむ、今日の完璧主義にならないためには全体像をつかむことを意識するってすごい大事なテーマかなって思うんですけど、どういうことができてたら全体をつかめてるって言えるのかなって。どうでしょうね。
そうですね。そこで出てくるのが、塾長が一番最初に説明されてる目次学習ってやつで。目次をね、見るんですよ。目次を見て。本当に、例えば民事訴訟法とか刑事訴訟法とかいろいろありますけど、目次をそらんじられるようになろうって最初してましたね。
全体像大事なんだっていう頭に切り替えた後に、まず始めたのが各科目の目次を得るようにするっていう。
なるほど。確かにそうするとまさにそれが全体像ですからね。
そうですそうです。
確かにそうですね。それに加えてちょっと私が思ってるのが、伊藤塾のテキストって、今日も話に出た基礎マスターとか論文マスター、その前に体系マスターっていうのがあったの覚えてますかね。
はい、存在は。
学ぼうテキストっていう名前のテキストなんですけど、まさに目次をちょっと長くしたみたいなイメージで、全体像としてまさに知っておいてほしいこと、表現の自由とかそういうところに表現の自由ってどういうものなのっていうのが何行かで書いてあるっていうもので、なかなか自分で目次学習できるよっていう人はそれで大丈夫かなって思うとともに、
なかなか自分で目次だけ見ても何の話だかわからなくなっちゃうなっていう人は体系マスターに戻って理解してもらえると結構使えるかなって思いますね。
早い段階で目次に開眼されたのであれば体系マスターも交えていかないと多分何の内容なんだろうってのがわからなくなっちゃうんで、確かにそういうタイミングで体系マスター使えるといいですね。
そうですね。
よかったなそしたら。
あとなんか論文を私書くようになってから全体像をつかめるようになってきたかなって思っていて、その基礎マスターの段階もちろん単語カードとか作っちゃいながらも何とか覚えて何とかくらいついていってって思ってましたけど、
その論文を実際に書いてみると説明できるようにならなきゃいけなかったりするから、これってどういうものなんだろうとか、どういう位置づけでどういう契約だったっけとか、なんか考えるようになったなって思いましたね。
確かにそうですね。論文を書くことによってその頭の使い方で全体像が見えてきて、でもちゃんと初見の問題にも対応しようと思うと、逆に全体像が入ってないと初見問題に対応できなかったりっていうところで、そこも螺旋階段じゃないですけど、全体像を把握して論文のアウトプットしてみて、また全体像戻ってみたいな感じの。
そうですね。
初見の問題。
最初書くの大変でしたよね、きっとね。
本当に意味わかんないなとか思いながら。
私のゼミを受けてくださっていたわけですけど、実はね、今日、高島先生の当時の答案、私実はですね、今手元で持ってるんですよ。
なんかあんなと思ったんだけど、ちょっと待ってください、それは嫌だ。
持ってて、書く科目ありますけど、中盤で本当に合格する前の年とかの答案が今手元にありまして、全体的には欠けてます、論点は拾えてますみたいなコメントをしていたりするところなんですけど。
この時にすごい私もコメントしているのが、おおむね知識としては十分だと思うからもったいないです、全体としての位置づけとか性格性というところが書けるといいなと思いますとコメントをしているのが今手元にあります。
4年越しぐらいにグサッときてますね。
結構厳しいこと書いてるなって自分でも思ってたりしますけど。
でもそうですね。
まさに位置づけとかそういうところがやっぱり最初から意識していてもやっぱり最後の最後まで関わってくることなのかなって思ったりしましたけど。
本当に年単位でお世話になったおかげもあって、その時その時でたぶんちゃんと程よくグサッとくるコメントをくださるのかなっていうのを今思いましたね。
グサッとね。
これ例えば最初の論文マスターゼミで今のだったらたぶんポカーンだったんでしょうけど、あとちょっとで論文の合格に手が届くという段階で改めての全体像位置づけ性格性というのがぐさりとたぶんくるんだろうなっていうので。
おそらくそういうことが意識できるようになっている。で、たぶんそれはね、先ほどお話しいただいた目次学習しなきゃなとか、何かこうきちんと全体像をつかまなきゃなっていうふうに自分で思っていつつも、じゃあどうやって書くんだって悩んでた時期なのかなっていうふうに思って改めて見直していました。
そんなとんでもないものが手元にあったなんて。
この組み合わせでお話をするならぜひと思って見直していました。
ありがとうございます。
本当その時その時で、みなさん勉強の段階、いろんな段階で勉強していると思うんですけど、やっぱりずっと大事にしてほしい。その完璧主義になりすぎない、全体像つかむってすごく大事だけど、たぶんこれ今聞いてくださっている方の中には何か言ってること、言葉としてはわかるけど、何かうまくつかめてないなとか、分かんないなって思っている方もいるんじゃないかと思うんですよね。
だけど、たぶん1年後半年後早い人はもう来月とかには、こういうことかってわかってもらえるんじゃないかと思うので。
突然きますね。
突然きますよね。なんか最初の頃はどういうふうにしていいかわかんないっていうのはあると思うんですけど。
そういうところも含めてね、今刺さってない方にもぜひ覚えておいてもらえたらいいかなって。
本当に最終的に合格するラインに達するには、1回全体像をつかむっていうステップなしにはたぶんたどり着かないだろうなとは思いますね。
新しいものに手を出したりとかする人は全くないと思うので、体型マスターだったり入門講義テキスト、あとあれですかね、論ナビとかも使いますとかね。
私は論ナビ派でしたね。何より軽くて持ち運びがしやすいっていうところで。
そうですね。しっかりまとまっていると思うので、最初の段階では論ナビだけ読んでもどう使っていいかわからないっていうこともあるかなとは思うんですけど、
でもだんだん論ナビのすごさがわかるようになりますよね。
そうですね。本当に論文試験の会場に持って行ったのは論ナビだけでしたね。
そうなんですね。
それぐらい全部一元化してやってましたね。
なので、最後何を使うか、試験会場に何持っていくかっていうのもね、今から皆さんちょっと想像しながら全体をね、掴んでいっていただけたらというふうに思います。
それでは、そろそろ話はつきませんけれども、時間が来てしまいましたので、高島先生、今回もありがとうございました。
ありがとうございました。
さて、この番組ではリズナーさんからのお便り、リアルボイスをご紹介しています。
今回はキミさんからのリアルボイスです。
では読ませていただきますね。
今年1月に伊藤塾に入塾し、司法試験の予備試験合格に向けて働きながら勉強をしています。
司法試験には万弱な基礎が重要ということで、基礎を学ぶためには基礎マスターを使えばいいというところから、基礎マスターは復習が大事という流れで、基礎マスターの復習が一番重要なのではないかと考えております。
しかし、入塾から半年経っても、いまいち復習のやり方や量が適切なのか、自信が持てず困っています。
伊藤塾が提供するオンラインの基礎力確認演習も随時行っていますが、分野によって8割以上サクッと精通できることもあれば、5割くらいしか精通できず、コイン投げと変わらない確率じゃんと落胆することも多くあります。
基礎マスター学習時の復習方法と量について教えていただければ幸いですということです。
基礎マスター段階でどれくらい復習するかですね。
伊藤 難しいですね。
難しいですね、本当に。箇所分時間だったりその時の理解度だったりというのは人それぞれなので、全員にとってこれが正解という量とか復習時間あるわけではないと思うんですけど、やっていただいている基礎力確認演習、それをやってもらうこと自体はすごく大事なことかなと思います。
やっぱり何をどういうふうに問われるのかっていうのが担当式の問題を見るとゴールのイメージつくかなって思いますし。
伊藤 そうですね、どう使われるかってことですね、知識は。
アウトプットしながらの方が理解度が上がっていくみたいなものもやっぱりあるかなと思います。
伊藤 それはあります。時間はちょっとかかるんですけど。
そうそう思うので、ただね、正答できたかどうかはあんまり気にしなくていいのかなって思うんですよね。むしろね、リアルボイスの中で分野によっては8割以上サクッと正答できる。
伊藤 すごいですよね。
すごいですよね。全然できないね、本当に。5割くらいしか正答できずって5割も正答できてるじゃん。
伊藤 そうなんですよ、まずそこですよ。