合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイス
リスナーのみなさん、こんにちは。声優の佐々木臨です。
合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイスでは、
司法試験及び予備試験に合格する自分を鮮明に思い描いていただけるように、
学習法についてのお話や、合格者へのインタビューなどをお届けしていきます。
ぜひ、ご自分の学習計画にお役立てください。
今回も前回に引き続き、ゲストには弁護士の柏木虎ノ介先生にお越しいただいています。
柏木虎ノ介です。よろしくお願いいたします。
今回もよろしくお願いいたします。
では早速、今回のテーマなんですが、
司法試験に合格してからということで、柏木先生にいろいろお話をお聞きしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
司法試験に合格されて、司法収集をそのすぐ、翌年なんですかね?
翌年、年末ギリギリ、年明けないぐらいから始まったような記憶ですね。
試験が何月?
試験が5月に終わって、9月に発表があって、その後11月とか12月頃から、
司法収集が始まるというようなスケジュールだったかなと記憶してます。
司法収集、今は時期が変わったかもしれないですね。
今は少し試験が後ろ倒しになった関係で、全部スケジュール後ろ倒しになっているかなと思います。
収集は?
茨城県の水戸市で収集をしていて、それまであんまりなじみのない地だったんですけれども、
住めば都で結構過ごしやすかったなと今思っています。
そちらを選ばれたのが何か理由があったんですか?
最初は消極的な理由と言いますか、水戸は第4規模で記載をしていて、
司法収集ってご存知かもしれないですけれども、第6規模まで収集中を書くことができて、
細かいルールはいろいろとあるんですけれども、47都道府県の地裁があるような場所で規模を書いていくというような仕組みになっていて、
私は第1規模から第3規模までは関西の方とか九州の方を書いていて、第4規模で水戸を書いたんですけれども、
最初の理由としては、関西とか九州の方で規模をしていないところに収集になってしまうとちょっと大変かなと思いまして、
であれば近場で行けるところがいいなと思って水戸を書いたんですけれども、いざ行ってみると結構自然も多いですし、
あと個人的に結構いいなと思ったのが、あんまり車が渋滞していないっていうのが意外と地位採用で大きいメリットかなと思っていまして、
ちょっと話脱線しますけれども、私千葉県の船橋市の出身なんですけれども、船橋は本当に車が多くて、
もう夕方とか朝とかものすごい渋滞で、もう全然走った方が早いぐらいの道路の状況になってしまうんですけれども、
水戸はもちろん通勤時間帯は多少混みますけれども、それ以外の時間帯は本当にスムーズに移動できますし、
そういう意外と細かいストレスがないというのは、今振り返るとよかったなと思っています。
意外となったのは約1年ですかね。
そうですね、1年弱ぐらいですかね。
水戸での住まいは勤務地というか収集地に近いところだと。
そうですね、裁判所の近くに一人暮らし用のアパートを借りまして、そこで人生初の一人暮らしをしつつ、
いろんな収集の経験をさせていただいたという感じでした。
バラバラにはなるんですが、裁判収集と検察収集はみんなで一緒に受けるという感じです。
その同じ班の人とはより一層つながりが深まるんですね。
そうですね。
そして司法収集をされながら収集を終えた後にどうするかっていう審論ですよね。
それはどういうふうにお考えになってたんですか?
私の場合は司法試験を受験した後のタイミングで就職先をもう決めていたので、
収集中に就職活動をするということはあまりなかったんですけれども、
もちろん人によって、あるいは進路によって収集中に就職活動をされるという方もいらっしゃいました。
私は試験が終わったタイミングで、企業法務をメインにやりたいと思っていたので、
企業法務系の法律事務所から内定をいただいて、そこに入所しようというふうに決めた次第です。
そうなんですね。今いらっしゃる事務所が大手法律事務所に所属されているということで、
司法試験受験、もっと前から企業法務をやりたいみたいなお気持ちがあったということですか?
そうですね。予備試験が終わった後に予備試験合格者向けのインターンシップがありまして、
そのインターンシップに参加をして、企業法務系の事務所に入りたいというふうに思ったという経緯になります。
そのインターンシップというのは、ごめんなさい、全然わからないんですけども、どこが開催?何て言うんですかね。
各事務所が主催でやっていて、大体どこの事務所も同じような期間に、同じようなプログラムでやっていて、
僕が就職活動をしていた頃は、大体予備試験の合格発表が11月の頭だったんですけれども、
その後の11月の後半から大体2月の前半ぐらいにかけて、1回のターンが2日間。
それぞれの事務所が開催して、みんな結構企業法務系の仕事をしたいと思っている合格者の人はいろんな事務所に応募をして、
複数いっていいんですか。
日程被らないように応募したりして、いろいろ行かせていただいて、
具体的なプログラムの内容としては、結構弁護士の今働いている先生からお話を伺ったりとか、
あとは模擬内部会議みたいな感じで、そのインターン生同士で何か具体的な事例を想定しつつ、模擬会議をするといったようなプログラムもありますし、
あとは夜会食に連れて行っていただいて、お酒も交えながらザクバランにお話しさせていただくというようなこともありました。
だからその弁護士事務所のインターネット、そこで所属されている現役の弁護士さんのお話がそのまま聞けるし、事務所の雰囲気もわかるし、
自分に合う空気かなどうかなっていうのを選べるわけですよね。
そうですね。
そしてまだその段階では司法試験の合格前。
はい、まだ予備試験合格発表後、司法試験受験前の段階になります。
その段階で選んで確定するんですか?
私の頃は司法試験の受験前にそれを確定しちゃいけないみたいなルールみたいなものがあると噂で聞いていたので、まだその段階では確定はしていなかったんですけれども、
だいたい自分の希望と各事務所の温度感といいますか、接している感じで、だいたいここは自分のこと評価してくれてるんだろうなとか、逆にここはちょっとご縁がなさそうだなとかっていうのは肌感覚としてはありました。
じゃあそこで何か感じられたもので今所属されているとき、ここがいいんじゃないかなっていうふうに希望されたんですかね。
はい。具体的には結構インターンシップの間にいろんな弁護士の先生とお話をさせていただく機会があって、本当に各事務所10人以上の弁護士の先生と面談とかさせていただいたり、お食事ご馳走させていただいたりするんですけれども、その中で一番フィーリングが合う先生が多かったといいますか、この方々と一緒にお仕事させていただきたいと思えた事務所に最後は決めました。
各事務所につき10人以上の先生とお話して、かなりの人数とお会いしてるんじゃないですか。
最初はいろんな興味からいろいろ質問をしたりしてお話聞けてありがたいという、もちろん小浜そういう気持ちあるんですけれども、だんだん聞くことがなくなってくるということもあったりして、質問をひねり出すのに精一杯になってしまう場面もあったなと思います。
でもきっと弁護士業務のことだけじゃなくて、他にもいろんなお話を社会人としての先輩から聞ける機会ではあったんでしょうね。
そうですね。もちろんお仕事の話からプライベートの話とか、あの休日どういった過ごし方されてるとか、先生によってはその先生の趣味のお話をしていただいたりとか、いろいろこうそういった話の構成でもその人柄を知ることができる、そんな機会もありましたね。
弁護士さんが弁護士業務をされてない時間に、何をされているのか全然想像つかない。人にもそれぞれでしょうけども、面白いですね。その話聞けるのはね。
そうですね。
今お仕事をされているのは、やっぱり会社法、学校専門ということですか。
会社法を中心として、会社が直面する問題ですとか、取引に関連した業務が多いかなと思います。
特に私が担当させていただいているものが二つありまして、一つはM&Aと言われるようなもので、いわゆる企業買収合併とかそういったことになるんですけれども、これは例えばある会社が別の会社を買いたいという風になった時に、その買おうとしている会社、対象会社とかって言うんですけれども、その対象会社が大体いくらぐらいで買うのが適切かっていうのを検討しないといけないと思うんですけれども、
そこの値段の算定にあたって、この会社に問題がないかとかっていうのを網羅的に調べるような手続き、これをデューディリジェンスとかって言うんですけれども、そういった作業をしたりですとか、あとは例えば会社の買収を株式上都でやるという風になった時には、株式上都の契約書を作成したりレビューしたりですとか、
あとはTOBっていう公開買付の手続きを挟む時には、公開買付の諸々の金償の規制とか色々あるので、それに適合した書面を作ったりだとか、そういった作業をしています。
もう一つは、キャピタルマーケットと言われるような仕事の内容でして、こちらはいろいろあるんですけれども、私が主にやらせていただいているのは社債の発行になります。会社法とかで勉強されている方もいらっしゃるかなと思いますが、その社債の発行にあたって、例えば関連の当事者間で締結する契約だとか、あとは投資家に向けて開示する資料をレビューしたりだとか、そういった仕事をメインにやらせていただいています。
大会社のお仕事が多くなるんですかね。
そうですね。比較的大きめの会社が多いかなと思います。
会社法、私もちょっと大学時代やってましたけど、最初はもう全然何これ全然わからないと思って。でもやっぱり実社会に本当にそのまま関連がすごく深いので、やり始めたら面白かったですね、会社法ってね。
そうですよね。私も受験生時代比較的興味のある法律ではありましたけれども、やっぱり受験生時代にやって重要だとされているものと実務上よく出てくることって結構違ったりするので、それは実務に出てからちょっとキャップがあった部分でしたね。
例えば会社法で勉強するときって、利益相反取引とかってものすごく勉強すると思うんですけれども、私2年弱弁護士をしていてまだ一度も利益相反取引みたいな具体的にしたことがなくて、もちろん実務でも結構出てくる論点ではあるものの、私が受験生として勉強している時の重要度の認識よりは比較的落ちているかなっていう印象がありますね。
勉強の時に会社法の勉強では、例えば取締役が権限外の行為をした時に、あまり生活で権限外の行為をして問題になることってそうなんですかね。
そうですね。お客様の希望感等にもよって違ってくるのかなと思いますけれども、やはり大きい会社ですとすごく細かく社内手続きを踏んでから具体的な行為をするっていうような仕組みになっているので、なかなか試験問題で出てくるような代表取締役が勝手に会社の意向を無視して何かやってしまうみたいなことはあまり起きえないかなと思いますね。
多分現実社会で起きていることが一番多分面白いっていうのも言い方あれですけども、そうなのかもしれないですね。
逆に受験生時代にはほとんど接することがなかったものの、実務に出てから検討しなければいけないということは結構ありまして、それもやってる分野にもよるかなとは思うんですが、私だと先ほどお話ししたようにM&Aの手続きをさせていただくことが多いので、
例えば株式併合をした後に、多数の株式が出ちゃったときに、それを売却して少数株主分配するっていうような手続きがあるんですけれども、これは受験生時代には本当に担当の問題で出てくるか出てこないかっていうようなレベルだったんですが、今実務に出てから結構目にする機会があって、やはり本当に受験生の勉強と実務の重要性の違いっていうのを認識する場面は結構あります。
そうなんですね。現実社会が一番面白そうです。
そうですね。
ちょっとお話戻るんですけども、司法試験の合格前に所属される法律事務所を決めになって、そこに行くだろうということになって、そのインターンに行かれたりしてたときに伊藤塾のお友達が、お仲間ができたじゃないですか、
お仲間と一緒に行ったり参加されたりとか、そういう繋がりってのはそこでも続いてるんですか?
そうですね。結構応募するときには結構まとめて応募するので、日程が被るということももちろんありますし、日程が違えば先に行った友達にどんな感じだとか話を聞いたりとか、僕はここに行きたいとか、僕はここよりもここに行きたいとか、そういう情報交換をしたりしていました。
いいですね。そこでも軸が役に立ったみたいな。
結構境遇も似ていると言いますか、同じような年で同じ年次で試験に受かって、同じような就職活動をしているという仲間なので、比較的意見交換もしやすいですし、何か参考にしやすい情報交換もしやすかったかなと思います。
そうですね。同年代だと特にいいですね。最初から検察官、裁判官と迷わずに山下先生はもう弁護士と決めてらっしゃったと思うんですけども、実際今もう弁護士と活躍されていて、今振り返ってどうですかね、弁護士になったんだということで。
そうですね。裁判官とか検察官に実際になったことはもちろんないので、何とも言えないところももちろんありますけれども、弁護士になったこと自体は全然後悔をしていないですね。日々充実した生活をさせていただいているかなと思います。
そうですね。予想していた、想像していたようなお仕事でした、弁護士さん。
例えば会計の書類を読めないと問題点すら把握できないなとか、会社がやっているビジネス自体がそもそも難しくて、法律の論点に至るまでの理屈がよくわからないというようなことが特に1年目なんかは多くあったので、本当に弁護士っていろんな経験が業務に生きるというようなことはよく耳にしていたんですけれども、それを身をもって実感しているなというふうに思います。
法律の知識だけじゃなくてですね。
例えば銀行とかの話になると、銀行って結構お金のやり取りが複雑だったりするんですけれども、そのやり取りの流れがわかってないと、そもそもなんで自分たちにこの質問をされているのかがわからないみたいなことがあったりだとか、あとはインターネット系のビジネスをやられているとITシステムに関する知識が必要になったりだとか、
そういう点で本当に一つ一つの案件は難しいですけれども、その分刺激的かなというふうに思います。
しかもあれですよね、ITシステムとかインターネット関係も全部情報関係って日進月歩というかどんどんどんどん変わっていくので、法律ももつかないぐらいじゃないですか。
そうですね。
だから常にアップデートの知識とかを持っていないとわからないですもんね。
そうですね。そもそもの前提をキャッチアップするのにすごい動力をするということは今でもあります。
そうですよね。でもそれが何か会社法関係をご専門にされている魅力の一つなのかなって今伺ったことですよね。
そうです。おっしゃる通りかなと思います。本当に日々飽きることはないですし、勉強の連続なので、本当に大変ではありつつも刺激的かつ充実した日々を送れているかなと思います。
よかったです。ありがとうございます。柏木先生には次回もお話をお伺いしますね。引き続きよろしくお願いいたします。
柏木 はい。よろしくお願いいたします。
さて、この番組ではリスナーさんからのお便り、リアルボイスをご紹介しています。今回は、なくうさぎさんからのリアルボイスです。
毎週水曜日のお昼ご飯のお供。法律系はあんまり勉強してこなかったジャンルなので、のぞむさんとゲストの方々の貴重なお話をふむふむと頷きながら聞いています。
1日12時間以上勉強している人もいたっていう話、すごいですわ。
なくうさぎさん ありがとうございました。
引き続きご感想、ご質問など、あなたからのリアルボイスをお待ちしております。番組詳細欄にあるリンクからお気軽にご投稿ください。
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それでは次回またお会いしましょう。
佐々木のぞむと、柏木虎之介でした。
やればできる。必ずできる。
一緒に頑張っていきましょう。