合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイス
リスナーの皆さん、こんにちは。声優の佐々木臨です。
合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイスでは、
司法試験および予備試験に合格する自分を鮮明に思い描いていただけるように、
学習法についてのお話や、合格者へのインタビューなどをお届けしていきます。
ぜひ、ご自分の学習計画にお役立てください。
今回も前回、前々回に引き続き、
ゲストには弁護士の柏木虎ノ介先生にお越しいただいています。
柏木虎ノ介です。どうぞよろしくお願いいたします。
今回もよろしくお願いいたします。
さて、今回のテーマなんですが、
司法試験合格への勉強法ということで、
柏木先生にいろんな勉強法のお話を伺っていきたいと思います。
勉強法といっても、ちょっと分けて伺いたいんですけども、
まず大学法学部にいらっしゃって、伊藤塾に入られたのは2年生の時ですよね。
大学1年生の時に、初めてですか、そこで法学を学ばれ始めたの。
大学の定期試験とか、そこはどういうふうに勉強されました?
そうですね。あまり私、大学に入るまで、
勉強をすごくコン詰めてやるっていう機会がなかったので、
大学に入ってから結構、ちゃんと勉強しようという気持ちになって勉強していたんで、
本当に大学1年の頃は、なので手探りでいろいろやっていて、
よくやっていたのは結構、大学の試験とかって、大学の教授が配るレジュメだとか、
あとは基本書といわれるような参考書から出題されることが多かったので、
それをベタですけど、緑のマーカー引いて、赤のシートをかざして、
見えなくして勉強するみたいな、よくある勉強をしてましたね。
文章で論述というか、文章で答えを書かせる試験ありました?
はい、ありましたね。
それだと例えばマーカーで、緑のマーカーに赤のシート被して見えなくしても、
文章の問題と対応ってどういうふうに?
そうですね。今振り返ると全然、論文の試験ちゃんと書けてなかったなと思うんですけれども、
そういった試験の対策含めて全部赤シートでやってたみたいな感じでした。
あのキーワードだけマーキングをしておいて、
その他の論述の流れは、キーワードの記憶の中で入ってる文だけ覚えてるみたいな。
意識して覚えるというよりは、そのキーワードを覚えるための流し身のところで、
頭に入ってる文だけ頭に入っているみたいな感じで勉強していました。
歴史の年号を覚えるとは違って、何か文章の中でのキーワードにマーカーを入れるので、
その文章自体は目にしますもんね。
そうですね。あとはやはり文章の前後の文脈が分かっていた方が、
そのキーワードも暗記しやすいというのもありますので、
その前後含めて一応流し身をしつつ、キーワードを覚えるみたいな感じで勉強していたかなと思います。
なるほど。そして伊藤塾に入られて、今度は予備試験合格に向けての基礎マスターと論文マスターをされてたんですね。
そのメインが多分伊藤塾の勉強でいっぱいになられたと思うんですけれども、
その間に大学の定期試験もありつつ、でも大学の定期試験はどうですかね、予備試験の勉強を伊藤塾でしていると割と楽に解けました?
そうですね。かなり伊藤塾の勉強で予備試験に必要な知識を蓄えるプロセスの中で、
基本的な考え方とかは身についていたので、かなり大学の勉強を理解する上でも役に立ったかなと思います。
やはり大学の授業だと一定の細かい分野に絞って授業ないし試験をするので、予備試験との関係では重要度が落ちるような細かい話も出てきたりはするんですが、
それも基本的な知識を持った上で取り組むので、比較的理解が容易になったかなという印象がありました。
予備試験の勉強を伊藤塾でしている方が当然先に進んでるんですよね。だからもう一旦インプットはある程度はされている状態。
そうですね。一度目にしたことのある論点を深掘りしていくっていうような感じのイメージだったので、理解はしやすかったかなと思います。
なるほど。その頃はまだでも陸上部も入られていて、どういうふうに時間を使われていました?
二つあるかなと思っていまして、一つはそもそもの時間を年出するということと、もう一つはある時間を有効活用するということかなと思っていまして、
まず一つ目の時間を年出するという意味では、もちろん携帯いじっちゃったりとか無駄な時間を削除するっていうのはもちろんそうですし、
あとは隙間時間とかにきちんと勉強をするっていうことをすごく意識していました。
私が隙間時間にやっていた勉強でかつ強くお勧めしたいのが、ボイスレコーダーに自分の覚えたいことを吹き込んで聞くっていうのを、
僕は受験生時代にすごくやっていて、これのいいところは自分のできないあるいは覚えたいことに絞ってインプットができるっていうことと、
あと手が空いてないときでも勉強ができるので、私は陸上の練習もしないといけないっていう中で勉強もしないといけないっていうのは結構ストレスに感じる場面もあったんですけれども、
そのインプットしなきゃいけないことを聞きながら走ることでそれを解決できるっていうのがあって、それはすごく重宝していました。
あともう一つ時間を有効活用するという意味では、自分の集中できる時間帯に勉強するっていうことをすごく意識していて、
人によって例えば朝の方が集中できるとか夜の方が集中できるっていうのは人によって違うのかなと思うんですけれども、
私は夜に勉強する方が集中できるタイプだったので、
例えば勉強以外のやらなきゃいけないことは午前中とか午後の早い時間に済ましてしまって、
あとは一番集中できる夕方夜の時間帯にきちっと勉強するとか、そういったことを自分なりの工夫としてやっていたかなと思います。
時間帯は何時から何時が大体多かったですか、その夕方夕日帯って。
大体夕方の5時ぐらいから夜10時ぐらいが一番集中できる感覚があったので、
その時間帯に一番きつい勉強といいますか、覚えなきゃいけない難しいことのインプットをしたりとかっていう時間にあってましたね。
晩御飯どうしましたか。
その時間そこが気になる。
休憩がてら7時8時とかに食べていましたけれども、当時は実家に住んでいたので、ちょっと親に甘えて、
作ってもいいですね、ご飯が出てくる。
休憩がてら食べるということをしたりだとか、あとはとはいっても例えば1日時間があれば朝から勉強をもちろんするので、
夕方頃に気分転換で運動しに走りに行ったりとか、ジムに行ったりとかして、1日を2分割するような感じで勉強していました。
運動を入れるのいいですね。本当に分割されますよね、その前の時間と後の時間が。
すごくリフレッシュされる感覚もあったので。
私もその今おっしゃっていただいたまずボイスレコーダーは、今までにもそういうやり方いいよって聞いたことがあってやってみようかなと思ったんですけど、
自分の声でやると聞き直すときに、もうちょっとこここういう風に言うべきかな、ここちょっとここでブレスじゃなくてみたいな、余計なことを職業から思っちゃって。
気になるんですよね、自分の声が。だから一層誰かに吹き込んでもらえないかな、誰かに吹き込んでもらってもそれはそれで気になるのかなと思って、職業から。
ダメなんですよ、ボイスレコーダー。でもいいと思います、ボイスレコーダーは。
声優さん以外にはお勧めの。
声優さん以外にはお勧めだと思います、間違いない。それでイヤホンで吹き込んだものを聞きながら他のことができますもんね、箸とか。
具体的にどういう吹き込み方をするんですか、定義とか。
そうですね、定義を吹き込むこともあれば、伊藤寿君の論章がまとまったテキスト。
丸っと論章を読む。
覚えたい論章はそのまま丸っと読んだりとか、あとは間違えた問題の解説のマーカー引いた部分だけ読むとか。
重要なところ。
っていうような感じで、覚えたいことに絞ってボイスレコーダーに吹き込むということをしていました。
で同じものを何度か聞くんですよね。
何度も何度も聞くことで記憶にもなりますし、あとは本当に読んでもわからないぐらい難しいって思っていたものを本当そっくりそのままボイスレコーダーに吹き込んで何度も何度も聞いてるとだんだんわかってきたりすることがあって、そういう意味でも結構役に立ちました。
そうなんですね。読むというかセリフとかもそうなんですけど、意味がわかってないことって絶対に読めないんですよね。
はい。
だからその段階で目で見るとなんとなく読めてる気がするんですけど、口に出して読むときってそれが何が書いてあるかの意味がわからない限りは、発語はできますけども表現はできないという、それとちょっと似てるのかなと思うんですよね。
おっしゃる通りかなと思いますね。
あとは勉強時間、時間帯ですね。それぞれの人の朝型、夜型違うので、たぶんその自分が一番ピークパフォーマンス出せるところに勉強時間持ってくるのが絶対正解だと思いますよね。
私もずっと自分が夜型だと思っていて、今も思ってないわけじゃないんですけど、夜っていろんなことやって仕事とかやって家に帰ってきてから時間はあるけども、もうなんか全然頭が働かない、もう眠いとか。
なんで時間をとっても結局全然頭に入らず、ただ机について向かってるだけ。これはちょっと全然身につかないなと思って、強制的に朝にした時期があるんですね。今もそうなんですけどどっちかというと、朝の起床時間の1時間前とか2時間前に起きるんですね。
ただその1時間か2時間っていうのは全く自由に使えて、朝って何の邪魔っていうと言い方悪いですけど、何の邪魔も入らないので、1時間、なったら1時間でも本当にフリー、何もなく自分で使えるんですね。
起きたてだから眠い時は眠いんですけど、結構集中できて静かでいいなと思ったりしてますね。夜型ではあるけど、たまには朝時期もあっていいのかなと思ったり。
確かに朝も気持ちいいですし、特に社会人の方とか日中すごくやらなければいけないことが多い方とかは、おっしゃった通り朝に時間作っていただく方が良いのかなというふうに周りの受験生のお話聞いてても思います。
私は本当に暇な大学生だったので、日中そんなすごく疲れるようなことをすることはあまりなかったので、夜の方が集中できるとかって思っていましたけれども、例えば今自分が何か資格の勉強をしなきゃいけないってなった時に、夜とか夜中にできるかと言われたら多分できないと思うので、そういうお忙しい方は朝頑張って早起きするっていうのが良いかもしれないですね。
それぞれのね、隙間時間は例えばどういう時が隙間時間に使われてましたか。
私が一番多かったのは部活の練習場所までが結構遠かったんですね。私のキャンパスは市街と井出橋の間あたりにあるんですけれども、練習は多摩のキャンパスでやることもあれば、京王線の結構奥の方の駅の近くの競技場でやることもあって、本当に移動時間だけで片道1時間とかかかってしまうことも週に2回3回あったので、
その時間を主に移動時間の勉強として使っていました。あとは家から最寄駅とか、最寄駅から大学の最寄り、そこから大学の最寄りから大学までっていう、一つ一つ見たらそんなに長くない時間なんですけれども、足し合わせると結構な時間になるので、そういった日々の大学の行き帰りも勉強するようにはしていました。
となると、歩いている時駅までの道のりとか電車の中とか、その隙間が例えば10分でも15分でも足すと何かトータル1時間とかなるってことですね。
なので、移動時間にテキスト読まれる方って結構いらっしゃるかなと思うんですけども、それを終えて例えば電車降りてから目的地までとか、あるいはその家から最寄りまでとか、そこってなかなか勉強できてる方って多くないんじゃないかなと思っていて、でもそこで本当に一律もで、かつ自分の分からないところ、覚えなきゃいけないところだけを聞き続けるとものすごく学習効率という意味ではいいのかなというふうに今でも思っています。
それはやっぱり基本的にはボイスレコーダーで入れた自分の声を聞きながら歩いて電車に乗って。
それだけ聞くとちょっと変な人かなっていう感じもしますけれども。
それだけ効果的だったんでしょうね。
そうですね。全然疲れてる時とか気分転換したい時は好きな音楽聞いたりとか、そういう時ももちろんありますけれども、日頃はコツコツそうやって聞いて覚えるようにしていました。
結構だから伺っていると柏木先生のメインの勉強法にもなってるんじゃないですか。ボイスレコーダー録音を聞くっていうのは。
そうです。はい。私のインプットの中では結構メインのインプットの方法になっていたかなと思います。
だから伊藤塾の塾生さんの方々もあれですよね。同じ教材ですからね。
ピソマスターとか論文ナビゲーターとか同じように録音して聞かれるのもいいかもしれないですね。
はい。本当におすすめなので。
私もちょっと再チャレンジしよう。
録音。
じゃああれですね。例えば常文をそのまま読み上げて聞くということじゃないんですよね。
そうです。
試験対策ですからね。
本当に覚えたい定義とか論章の内容とか、もしかしたら例えば常文がそのまま問題に出てくるような憲法とかは吹き込むっていうこともあり得るのかなと思いますけれども、
それよりも文章の重要なところとかそういったところを吹き込んでいただくのがいいかなと思いますね。
あとですね、これを伺いたいなと思ってたのが、受験科目の中で最もお好きだった科目と最もううんだった科目とそれぞれの勉強をどういうふうにされてたかお願いします。
なるほど。一番好きだった科目、いくつかありますけれども、民事訴訟法とかは結構好きでしたね。
なんか勉強自体が面白いというよりは結構得意な科目でもあったので、比較的講座とか担当もそうですけれども、問題を解いててできてるっていう感覚があったので、それがちょっとご質問の趣旨とはややずれているような気もしますが、好きな科目だったかなと思います。
純粋に楽しい、楽しくないという意味での好きな科目だと刑法が結構面白い科目だなと思っていて、受験生の今お聞きになられている方でも同じような方結構いらっしゃるんじゃないかなと思うんですが、比較的初心者でも馴染みやすいような内容だとか法律の仕組みになっているので、結構実際にこういう事件あったんだとか、興味深い勉強の内容だったので、すごく勉強自体は楽しくやっていたんですけれども、
同じように多分皆さん結構刑法好きなので、試験との関係であんまり得意ではなかったっていうような感じの科目でしたね。
苦手な科目は、今の試験解けるか解けないかという意味では刑法ですけれども、興味を持てるか持てないかっていう意味では行政法とか結構難しいなというふうに思っていて、
問題によって結構参照しなきゃいけない条文とか通達とかそういうのが毎回変わるっていうのが結構苦手意識の原因になってましたね。
文章自体も結構長いですし、という意味でその科目どう勉強していたかっていうところですけど、基本的にはもう過去問やるしかないので過去問をやって、
その問題の論点を覚えるというよりは、その問題を通じて行政法の解き方を学ぶというイメージで、比較的多めに過去問を解くようにはしていました。
となると、結局科目によってこれは得意だからこの勉強法が良かったとか、これはあまり得意じゃないからこっちというよりはやっぱりひたすら塾の教材をやって、行政法だったらとにかく問題をたくさんこなしていって、考え方自体を頭に入れていくというのが一番良かったんですかね。
そうですね。あまり方法を変えるというよりは、費やす時間を変えていたっていうのが直接的なお答えになるかなと思います。先ほどのお話だと、本当に苦手な科目のボイスレコーダーを聞く時間を増やしたりだとか、過去問を解く年度を増やしたりだとか、そういったような形で何度も何度も繰り返してやることで、何とか最低限のレベルに達せるように頑張っていくっていうようなスタイルで私は勉強していました。