さて、いつもの通り。まずは、日常の場面から。
特別回では、全4話、同じ例を基に、各理論での見方をお伝えしていきます。
一話完結、連続ものの流れが、少しでも伝わればと思います。
今回ご紹介するのは、実例を基にして、特別回用に再構成したモデルケース。
納品物を作る人Aさんと、営業担当の私とのやりとり。
担当しているお客様からある日、「大丈夫なの?」と、電話でフォローが来ました。
「Aさんから、ほとんど質問がないけれども、大丈夫?」という、お問い合わせ。
Aさんはチームをまとめる立場にあり、「大丈夫ですか?」と聞くと、いつも「大丈夫です。」と言ってくれる。
ただ、思えば、進捗の報告も質問も、具体的なものはほとんどなかった。何も質問がないのは、考えにくい状況。
その後、あれこれ確認。これは、まずい。しかるべき対応をして、結果的には無事、納品完了。そんなお話。
この例、人生のプログラム=脚本から考えてみると。脚本とは。承認要求を満たす刺激=ストロークを得るため、私たちが小さな子どもの頃に書いた、人生のプログラム。
大人になった今も、その存在すら忘れているのに、無意識のうちに従っていると言われているもの。
起きているあれこれを、この脚本に当てはめて、再定義。これが現実、これしかない。そう思い込んでいたりもする。
合理的ではない「行動・思考・感情」をしているとき、この脚本が関係している可能性が高い。それほど、私たちの土台になっているもの。
始まりがあって、終わりがある物語。人生のプログラムとも、言えます。
心の中の「親」と「子ども」が推進。「成人」の気づきの外にある。
私たちの心の中にある「親・成人・子ども」、それぞれの「行動・思考・感情」は、つながっている。
脚本を見直すには、「成人」の「行動・思考・感情」を刺激することが役立ちます。
Aさんは、いつも穏やか。何かを主張したりすることは、ほとんどない。
人を押しのけたり、争ったり。そんなことのない方。相手に合わせて反応する、ある意味、受動的だったような。
Aさんの書いた脚本の中では、相手の期待に応える自分。基本的に穏やかで、何かを主張したりしない。そんな世界が、書かれていたのかも。
心の中の「親」が、「大丈夫?」と聞く。心の中の「子ども」が、「大丈夫」と答える。定番のやりとりの中で、「大丈夫」だと思っている。
その間、聞くべきこと、言うべきこと、やりとりの上、調整すべきこと。その辺りを把握するはずの、心の中の「成人」は、蚊帳の外(かやのそと)だったのかも。
あるいは、Aさんの書いた脚本の中では、何かをしでかす自分。静かに受け身でいるうちに、それを何とかしてくれる周囲。そんな世界が、書かれている可能性も。
心の中の「子ども」が、「大丈夫って答えたけど、本当は大丈夫じゃないんだよなぁ」。心の中の「親」が、「大丈夫。何とかなるから。いつも何とかなってるものね。」と、フォロー。その間、やはり心の中の「成人」は、蚊帳の外(かやのそと)だったのかも。
脚本は、自分で書いたもの。それも、小さな子どもの頃。まだ何も知らない、わかっていなかった子どもの頃。そんな子どもの頃に書いた、脚本。<今、ここ>、目の前の現実に合わないところがあって、当たり前。自分で書いたものは、書き直せば良い。
ただ、そもそも書いたことにすら、気づいていない。それなのに、心の中の過去のデータ、「親」と「子ども」が、せっせと推進。脚本通り、日々従っている。そこから、承認欲求を満たす刺激=ストロークを得て、エネルギー充填。
目の前の、現実だと思っている世界は、ますます脚本通りに見える。進んでいく。<今、ここ>にいる、心の中の「成人」に、気づいてもらうことが第一歩。脚本を書き直すか、維持するか、多少の修正を加えるか。などなど。どの道を選んでも良い。
心の中の「成人」に、舵取りをしてもらうことで、自分自身で決められる。自分で自分を律する。本当の意味の「自律」につながります。日常の場面を、理論に合わせて整理整頓。振り返り、まとめることで、別の選択肢や可能性が広がります。
今回のテーマ、「人生のプログラム=脚本。振り返りと、まとめ。」ですが、これまでの配信回を振り返りながら、3つに分類してみました。
1つは、理論中心にお話ししている回。もう1つは、その理論を応用して.、実例からの見方をお話ししている回。そして、他の理論につながる、クロスオーバーエピソード回です。
理論中心の回では、さらにいくつかの視点に枝分かれしています。例えば、心の基本ポジション(人生の立場)、本物の感情と偽物の感情、など。実例からの見方をお話ししている回では、承認要求を満たす刺激=ストロークや、心の中の「親・成人・子ども」との関係が重なっているものも、多くあります。
「らしい自分と、らしくない自分」、対比のある場面を取り上げた回は、分けて整理。
クロスオーバーエピソード回では、コミュニケーション3つの法則のうち、交差交流。全理論が関わっている、心の成長と変化のサイクル18年も、分けて整理しています。
詳しくは、エピソード概要欄の下の方に、一覧を載せていますので、気になるテーマがあれば、ぜひチェックしてみてください。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「人生のプログラム=脚本。振り返りと、まとめ。」まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
今回は、これまでの配信を振り返りながら、人生のプログラム=脚本について、改めて見つめ直してみました。
私たちが無意識のうちに従っている、子どもの頃に書いた物語、その存在に気づくことが、変化の第一歩です。
皆さまは、どんな場面で「これが自分だから。」と、感じますか?そして、「これって仕方ない。こういうもの。」そんなふうに思うのは、どんな時でしょうか?
次回は、「コミュニケーション3つの法則と、3つのドア」という理論について、これまでの配信を振り返りながらお届けします。
TA、Transactional Analysis、トランザクショナルアナリシス、交流分析という、心理学の名称そのものにつながる、この理論。特別シリーズ最終回となります。ぜひ次回も、続けてお聞きください。
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。
気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。
フォローしていただけると、最新話が更新された際、通知がきます。また、レビューしていただくことで、番組の改善につながりますので、できれば★5評価をお待ちしています。
そして、お聞きのあなたからの疑問・質問・感想も、様々な媒体でお待ちしています。
Spotifyでお聞きの方は、エピソードごとのQ&A画面「番組へのメッセージは、こちら」から。
Apple Podcastでお聞きの方は、「レビューを書く)から、コメント付きでレビューできます。
来週も、火曜日の朝6時に更新されます。お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。