1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
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2024-10-22 08:14

#33 ポジティブ・ネガティブ、うら・おもての世界

今回は、『ポジティブ・ネガティブ、うら・おもての世界』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、ポジティブ・ネガティブ、うら・おもての世界、について。

ポジティブ・ネガティブ、ストレートにそのままのこともありますが、中には、ポジティブでネガティブ、ネガティブでポジティブなこともある。オセロのうら・おもてのように、変化することもある。その、うら・おもてを意識することで、同じに思える経験も、違う意味を持った経験へと変えるヒントにつながります。


第1回目「承認欲求は誰もが持つ原点」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

今回のエピソードでは、ポジティブとネガティブの裏表の世界を探求し、それが日常生活にどのように影響を与えるかを考察しています。お弁当のエピソードを通じて、この二面性が承認欲求や人間関係にどのように関わるかを示しています。

ポジティブ・ネガティブの理解
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。
この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
ポジティブ・ネガティブ・裏表の世界
今回は、ポジティブ・ネガティブ・裏表の世界のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、ポジティブ・ネガティブ・裏表の世界について。
ポジティブ・ネガティブ、ストレートにそのままのこともありますが、中にはポジティブでネガティブ、ネガティブでポジティブなこともある。オセロの裏表のように変化することもある。
その裏表を意識することで、同じに思える経験も、違う意味を持った経験へと変えるヒントにつながります。
第1回目、承認欲求は誰もが持つ原点ともリンクするお話です。
第1回目でお伝えしました承認欲求を満たす刺激ストローク。ストロークには言語・非言語、ポジティブ・ネガティブがある。何もないよりは何でも良い。何かあった方がまし。ネガティブでも取りに行く。そんなお話をしました。
ここで言うポジティブ・ネガティブについて、さらっとお伝えしたもののポジティブ・ネガティブ、それはどんなものでしょうか。
ポジティブと聞いて皆様はどんなことを思い浮かべますか。
褒め言葉、前向きな言葉、元気の出る言葉、賛成する言葉、笑顔、明るい、エネルギッシュ、感謝、信頼、楽しい、嬉しい、やりがいなどでしょうか。
ではネガティブと聞いてどんなことを思い浮かべますか。
けなす言葉、後ろ向きな言葉、元気をなくす言葉、反対する言葉、怒り顔、暗い、どんよりないがしろ、不審、つまらない、悲しい、無気力。先ほどの表現の逆側を意識してあげてみました。
パッと思い浮かべると簡単なようなんですけれども、実際のところ、そこには皆さんもご承知の通り、裏表の世界があります。
ささやかな例ですけれども、以前こんなことがありました。
職場の同僚とお弁当をよく一緒に食べていた頃のお話です。
ある人が白いご飯の上に乗ったお漬物を横にどけまして、そのお漬物が染み込んだご飯の部分、その部分だけをティッシュか何かに包んで捨てていたんです。
とっさにもったいない。そう思うのと同時に、とても不思議に思いまして、え、どうしてですかと聞くと、嫌いなのよ、お漬物が染み込んだご飯が。だからいつもここだけ捨ててるの。
え、いつもですか。それならお漬物だけ別の容器に入れるとか分けちゃって、ご飯はご飯で染み込まないようにすればいいんじゃないですか。
そう言いました。
すると、お弁当、母が作ってるのよ。
はい。
作ってもらってるのに言えないじゃない。
え、言えませんか。
言えないわよ悪いもの。
えっとじゃあ食べれば。
いやよ嫌いなんだもの。
えー捨ててるってその方が悪いんじゃないですか。
だって言えないもの。
お漬物が染み込んだご飯の部分が嫌い。分けて捨てている。けれどそれは伝えない。ただ黙って捨てている。それはネガティブに思えるもののそうとも言い切れません。
お弁当を作ってもらっていることへの思い感謝。きれいに食べきったお弁当箱を持ち帰ることで伝わること。それはポジティブなストロークに思えます。
裏表の世界の実例
そもそもお母様がこの事実を知った時、かえって傷つきかねない。知られなければいいのか。嘘も方便なのか。そんな考えも浮かんできます。
食べ物を無駄にするのが嫌い並みとしましては、感謝の気持ちとともにえいやと踏ん張って食べるか。
お母さん、漬物、おかずの方に分けて入れてもらっていい?
最近白いご飯のおいしさに目覚めちゃって、素材そのものの味を手やに楽しみたくなったんだよね。とでも言って課題解決してほしいところです。
一方のポジティブがもう一方のネガティブ。タイミングや時期によって知ったり知られたりすることや、思いやりとすれ違いで変わったりもするポジティブとネガティブ。ささやかな例ではありますが、世界はそんな裏表に満ちているようです。
だからこそ難しく思えるのですけれども、それもこれも何もないよりはまし。人と人との関わりの中でポジティブネガティブ、裏表の世界でもあった方が私たちの承認欲求は満たされる。生きる力になる。
同じ経験も違う見方をすることで、一粒で二度追いし、もしかしたら三度四度追いし、心の栄養になる。そんな可能性もあるかもです。
ポジティブなストローク、ネガティブなストローク、言語非言語。今回の例のように、直接目に見えるものやところだけではない間接的なストロークのやり取りもあります。
考えすぎるのも良くないですが、時には立ち止まり、これはどんなことなんだろう、何なんだろう。心理学の理論を整理棚代わりにして、自分の体験を整理整頓、違う分類の棚に移し替えてみてもいいかもしれません。
では、今回覚えていただきたいポイントは、ポジティブ・ネガティブ・裏表の世界。まずは気づくこと、そしていつもと違う変化を味わってみませんか。ここまで聞いていただきありがとうございます。最後に番組からのお知らせです。
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