こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。』 今回は、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。」について。
コミュニケーションといえば、人と人とのやりとりをイメージするものの、それだけではない。身近なところでいえば、お店と顧客とのつながり、やりとりもコミュニケーションの一つ。そこには、どんな意味があるのか、何が起きているのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」、第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」、第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」、第60回目「セルフプロデュース、見た目のコミュニケーション」とも、リンクするお話です。
暑いっ。そんな日は、冷たいものが食べたくなります。例えば、ソフトクリーム、かき氷。一時期、外出したら周りをキョロキョロ、その地のソフトクリームを見つけては、堪能していた時期がありました。
カップだったり、コーンだったり。王道のバニラはもちろん、マンゴーだったり、何かだったりの単品もあれば、抹茶とバニラ、チョコとバニラといったミックスタイプもある。素材自体も、もったりしたもの、とろっと具合が強いもの、などなど。あれこれ。
各都道府県のアンテナショップが集まっている場所などは、あちらこちらの地域食のあるソフトクリームが食べられたりもする。
どうしても、お気に入りのショップに行ってしまいがちではあるものの、「あっ、あそこにソフトクリームがある。」「あっ、こっちにも。」「へえ、あんな種類も。」その存在はすぐに見つけて、キャッチ。「次は、あそこだな。」なんて決めたりもして。
かき氷も、基本はソフトクリームと同じ。「食べたいっ。」そう思ったら、周りをキョロキョロ。そこにかき氷屋さんがありさえすれば、すぐに見つけてキャッチ。「何味がいいかな。」「練乳たっぷりも良いし、フルーツが添えられているのも良い。」「あわてて食べると、頭にキーンと響くから、気をつけなきゃね。」
そんな心配などしつつも、期待通りに堪能できる。幸せなひと時を、わかりやすく手に入れられる。「おいしい。」「満足。」そんなソフトクリーム、かき氷。
さて、ここまでのお話。ソフトクリーム屋さん、かき氷屋さんを見つけるといえば、日本で住んでいる、あるいは長く過ごされている方なら、おそらく、同じイメージが浮かんでいる方も多いのでは?
そう。あののれん。あの看板。実は、試しに検索サイトで、「かき氷」「ソフトクリーム」というキーワードの画像検索をしてみたところ、やはりあの、のれん、看板だらけ。かき氷なら、のれん。白地に赤く大きな氷の文字と、その下に波?水?しぶきが描かれたデザインの、あののれん。
ソフトクリームなら、看板と言いますか、基本的にはあの、ソフトクリーム型の立体的なボディ。
大中小。いろいろなサイズや多少の形の違いはあるものの、あのソフトクリーム型の、何て言えば良いんでしょうか。お店の前に、まっすぐ立っている看板ボディ。
いつの頃からか、すっかり脳内に定着。かき氷屋さん、ソフトクリーム屋さんを探して、周りをキョロキョロ。と言いましたが、実際のところは、あののれんと看板を見て、そこからその気になる、食べたくなる。という流れの方が、多いかもしれない。それほどの定着ぶりです。
のれん、看板と、それを見た人。もちろん全員ではないですが、それを見て刺激される人、その気になる人がいる。見てわかる、のれん、看板と、その気になる人との、言ってみれば一つのコミュニケーション。これらは、コミュニケーションの3つの法則のうち、1つ目の法則に該当しそうです。
改めて、コミュニケーションの1つ目の法則とは。私たちの心の中にある、「親・成人・子ども」。その「親・成人・子ども」の、ねらい、ねらわれた部分で反応し合う、やりとりをすること。これはストレートに続く、いつまでも続く可能性のある交流、相補交流とも呼ばれるやりとり。相互に補うと書いて相補交流です。