1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #68 のれん、看板。わかりやす..
2025-06-24 11:50

#68 のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。

今回は、『のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。』のお話です。

お伝えしている心理学ですが、
皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。
その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。」について。

コミュニケーションと言えば、人と人とのやり取りをイメージするものの、それだけではない。身近なところで言えば、お店と顧客とのつながり、やりとりもコミュニケーションの一つ。そこには、どんな意味があるのか、何が起きているのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」
第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」
第60回目「セルフプロデュース、見た目のコミュニケーション」
ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月※TA・交流分析の教科書とも言える本です。⁠https://amzn.to/4mwDgpV⁠


いい人間関係が面白いほどできる本繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。 絶版らしく、古書での入手になるかと。⁠https://amzn.to/4kkbwDy

サマリー

今回のエピソードでは、のれん・看板のわかりやすさが、どのようにコミュニケーションを促進するかを探ります。お店と顧客の関係を、コミュニケーションの法則から考察しています。

のれん・看板の力
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。』 今回は、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションのチカラ。」について。
コミュニケーションといえば、人と人とのやりとりをイメージするものの、それだけではない。身近なところでいえば、お店と顧客とのつながり、やりとりもコミュニケーションの一つ。そこには、どんな意味があるのか、何が起きているのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」、第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」、第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」、第60回目「セルフプロデュース、見た目のコミュニケーション」とも、リンクするお話です。
暑いっ。そんな日は、冷たいものが食べたくなります。例えば、ソフトクリーム、かき氷。一時期、外出したら周りをキョロキョロ、その地のソフトクリームを見つけては、堪能していた時期がありました。
カップだったり、コーンだったり。王道のバニラはもちろん、マンゴーだったり、何かだったりの単品もあれば、抹茶とバニラ、チョコとバニラといったミックスタイプもある。素材自体も、もったりしたもの、とろっと具合が強いもの、などなど。あれこれ。
各都道府県のアンテナショップが集まっている場所などは、あちらこちらの地域食のあるソフトクリームが食べられたりもする。
どうしても、お気に入りのショップに行ってしまいがちではあるものの、「あっ、あそこにソフトクリームがある。」「あっ、こっちにも。」「へえ、あんな種類も。」その存在はすぐに見つけて、キャッチ。「次は、あそこだな。」なんて決めたりもして。
かき氷も、基本はソフトクリームと同じ。「食べたいっ。」そう思ったら、周りをキョロキョロ。そこにかき氷屋さんがありさえすれば、すぐに見つけてキャッチ。「何味がいいかな。」「練乳たっぷりも良いし、フルーツが添えられているのも良い。」「あわてて食べると、頭にキーンと響くから、気をつけなきゃね。」
そんな心配などしつつも、期待通りに堪能できる。幸せなひと時を、わかりやすく手に入れられる。「おいしい。」「満足。」そんなソフトクリーム、かき氷。
さて、ここまでのお話。ソフトクリーム屋さん、かき氷屋さんを見つけるといえば、日本で住んでいる、あるいは長く過ごされている方なら、おそらく、同じイメージが浮かんでいる方も多いのでは?
そう。あののれん。あの看板。実は、試しに検索サイトで、「かき氷」「ソフトクリーム」というキーワードの画像検索をしてみたところ、やはりあの、のれん、看板だらけ。かき氷なら、のれん。白地に赤く大きな氷の文字と、その下に波?水?しぶきが描かれたデザインの、あののれん。
ソフトクリームなら、看板と言いますか、基本的にはあの、ソフトクリーム型の立体的なボディ。
大中小。いろいろなサイズや多少の形の違いはあるものの、あのソフトクリーム型の、何て言えば良いんでしょうか。お店の前に、まっすぐ立っている看板ボディ。
いつの頃からか、すっかり脳内に定着。かき氷屋さん、ソフトクリーム屋さんを探して、周りをキョロキョロ。と言いましたが、実際のところは、あののれんと看板を見て、そこからその気になる、食べたくなる。という流れの方が、多いかもしれない。それほどの定着ぶりです。
のれん、看板と、それを見た人。もちろん全員ではないですが、それを見て刺激される人、その気になる人がいる。見てわかる、のれん、看板と、その気になる人との、言ってみれば一つのコミュニケーション。これらは、コミュニケーションの3つの法則のうち、1つ目の法則に該当しそうです。
改めて、コミュニケーションの1つ目の法則とは。私たちの心の中にある、「親・成人・子ども」。その「親・成人・子ども」の、ねらい、ねらわれた部分で反応し合う、やりとりをすること。これはストレートに続く、いつまでも続く可能性のある交流、相補交流とも呼ばれるやりとり。相互に補うと書いて相補交流です。
コミュニケーションの法則
かき氷ののれんや、ソフトクリームの看板ボディは、これから始まるコミュニケーションの、入り口と言えるもの。見込み客にアプローチするお店の「成人」、とでも言うんでしょうか。それを見て食欲を刺激され、「おいしそう。食べたいっ。」すっかりその気になる人の「子ども」が刺激され、お店に入る。
そして、期待通りの品が提供されて、満足。満足度が高ければ、リピート。いつまでも続く可能性のある交流、相補交流になる。そんな流れでは?ただ、期待通りのものが提供されない。
例えば、普通のソフトクリームの看板ボディを立てておきながら、いざ食べてみたら、甘くない。変わったソフトクリームだった。ソフトクリームどころか、実は、ソフトクリーム型のパンだった。場合、などなど。
「成人」から刺激を受け、相補交流の流れに乗って、ウキウキしていた「子ども」は、すっかりがっかり。「あの看板で、これ?何か見逃しがあったかな。」そんなことを思いながら、「成人」で検証を始めたり、「あの看板なら、普通のソフトクリームを出すべき。」そんな「親」になって、沸々と責める気持ちが湧いてきたり。
これでは、2つ目の法則になってしまう可能性が高まります。
2つ目の法則とは、私たちが心の中に持つ「親・成人・子ども」の中で、ねらい、ねらわれた部分ではないところから、反応すること。ストレートに続かない、止まってしまうやり取り。交差交流、とも呼ばれるやり取り。交差点の交差、という字を使います。
どちらか、あるいは両方が、反応する部分を変えない限り、続かない交流やり取りです。せっかく、わかりやすいのれん、看板で始まっていたコミュニケーションも、スムーズで円滑なやり取りとはならず、止まってしまう。もったいない状況。
良好な関係を築きたい、そして続けたいなら、わかりやすいコミュニケーションで始め、続ける。そんな相補交流が、スムーズにつながりやすい。
かき氷ののれんや、ソフトクリームの看板ボディ。お互いが、共通に持っているイメージがあるなら、それを尊重するのが、わかりやすくて、始めやすい。
少なくとも、共通に持っているイメージを外すこと。例えば、かき氷ののれんが、サングラスをかけた白クマだったり、ソフトクリームの看板ボディが逆さづりにされていたり。それはそれで面白いかもしれませんが、未知数。
相補交流につながるまでは、それなりの時間と労力がかかる可能性も、高い。つながらないかもしれない。
共通に持っているイメージに合っていれば、わかりやすい。合っていなければ、わかりにくい。手間と工夫が必要になる。
これは、のれん、看板だけに限りません。人間同士、相手の属性、見た目や持っているもの、などなど。お互いが共通に持っているイメージは何かを意識し、コミュニケーションの法則から考えてみることで、違う選択肢・対策が、見えてくるかもしれません。
ちなみに、今回のテーマ。のれん、看板については、著作権や商標権、各種権利が関係するなら、おさえるべきものはおさえる。自由に発想した後、心の中の「成人」で、<今、ここ>の現実から取捨選択。最善の策を選ぶ。
最終的には、「成人」にしっかり手綱を取ってもらう。そこは必要なポイントかと思いますので、念のため。では、今回覚えていただきたいポイントは、「のれん、看板。わかりやすいコミュニケーションの力。」まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。
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