基本情報技術者試験の全体像
こんにちは、リドルです。今回は一人でですね、基本情報技術者試験、これって必要なの?みたいなところを、シニアエンジニアである私が回答したいと思います。
皆さん、この試験、受けたことありますかね?
IPAが主催している入門の資格になっていて、一番簡単なのはITパスポートで、その次がこれという感じでしょうか。
私も会社に入社してからすぐに受け取った記憶があります。やっぱりITをそもそもやってないと、いろんな学習をしないといけなかったので、当時でも苦労した覚えがあります。
じゃあ結局10年前に取ったはいいものの、これってその後役に立ってるんですか?って話をされると、別に役には立ってないですね。
この資格で何か仕事ができるようになるわけでもないし、転職のタイミングでこの資格で何か有利になったこともないし、そもそも資格で有利になったこと自体も構造情報であったとしてもないので、
IT業界においてこのぐらいの資格で何かアドバンテージがあるっていうのは結構幻想かなと思っています。
さて、そもそも基本情報技術者試験って今どんな単元があるんだろうと思って、軽く調べてきたんですけれども、本当に広くてですね。
統計だったり数学、アルゴリズムとプログラミング、コンピューター、OS、メディア表現、データベースネットワークセキュリティ、
ウェブ、アーキテクチャ、開発手法、プロジェクトマネジメントに経営戦略と、もうなんか何でもありですね。
これはおそらくいろんなITの企業の新人の方だったりとか未経験から転職される方が受けたときに、
どのIT業界に行ったとしても低減できるよねというところでいろんなものが入っているんだと思います。
実際に経営戦略みたいなことを仮に勉強したとしてもですね、ほとんどのITエンジニアとなる方にとってはほぼ関係がないものになっていると思いますし、
ITコンサルタントと呼ばれる人だったら知っていれば低減認められるのかなみたいな内容ですよね。
試験問題の変化
私も受けたのは10年ぐらい前なので、最近ってどんな試験なんだろうというと気になったので、さっき公開されている問題を解いてきました。
A、Bと問題が分かれていて、二部性なんですかね。
先ほど私が解いたのはAの方で全部で60問あるうちの20問が公開されているという感じでした。
とりあえず納弁で受けた感じで、20分の18も正解でしたね。
なんか感覚としては、昔受けた時よりも実践的な問題が増えていて、普段仕事でやっているような内容で聞かれることが多かったですね。
例えば、スクラム開発におけるプロダクトバックログの優先順位を切り替えられるのってどのロールの人ですかとか、
5Mbpsの通信においてこれぐらいのファイルを送る際に1分かかりました。
転送量は何パーセントぐらい理論値で出ますかみたいな、そういう問題が出ていて、
まあまあ別に使わなくはないかなというか、実務知っていれば答えられるなという問題が結構多かったので、
業界を経験されている方であれば特に勉強しなくても受かるんだろうなという感じの難易度と聞かれる問題の想定だったかなと思っています。
昔はもっとCPUの細かい動きだったりだとか、絶対に使わないだろうみたいなミシン数の計算とか、
そういうものが多かったイメージがあるので、
ここ10年でだいぶ現実に即したような感じになっているなという印象を受けました。
なので、基本情報技術者試験自体の問題っていうのは、
資格取得の目的とキャリアへの影響
現実に即したものが多くなっているという印象になっているので、
この試験を平の状態で受けて、要するに何の対策もしない状態で受けて、
自分の実力を測ったりだとか、自分の苦手なところを見つけるみたいなものには結構使える試験なんだろうなというふうに今は思っています。
一方でですね、こういったIPAの試験は4択の問題で受けられるものが多いんですけれども、
ほとんど過去問と類似した問題が出るので、
ひたすら過去問を解きまくって答えを覚えて正解するっていうのが一番合格への近道なんですね。
ただそれをすると資格試験としては通るけれども、知識としては全然定着しないというか、あんまり意味がない感じになってしまうので、
何を目的に据えてこの試験に取り組むのかによっては取り組み方をちょっと考える必要があるかなと思っています。
例えば資格を取ることで、自分は今IT業界に対して経験だけど転職をしたい、もしくは就職したいと思っていて、
自分のやる気を示すために資格を持っていることを最低限の項目としてかけるようにするといった理由で受けるっていうのもあると思いますし、
とりあえずIT業界のことを広く深く知ろうということで勉強する人というのもいらっしゃると思います。
ただいずれにせよですね、SIRだったとしても自社開発企業だったとしても、基本情報の知識をそのまま転用するっていうのは業務上すごい難しいと思っています。
というのも、例えば自社開発企業であれば実際にアプリケーションのコードを書いたりだとか、インフラを設計して構築して運用していくという作業が求められるんですけれども、
そちらに関する技術的なことだったりノウハウについては一切学べないですし、SIRでも経営業務であったり顧客接触というものがメインになってくるので、
その辺りはやっぱり実地で学ばないとわからないですし、実際に使う技術はお客さんによってもバラバラだったりするので、
基本情報で聞かれるような、誰にでも当てはまるような話っていうのはほとんど出てこないんですよね。
なので、基本情報はあくまでとっかかりで、IT業界のことを勉強するための下地作りぐらいに考えて受けるのがいいのかなと思います。
とはいえですね、網羅性は高くて勉強範囲も広いので、そもそも今までIT業界のことを全然やったことない人にとってはすごい難しい資格だというふうには思いますね。
とはいえ、今後のキャリアを考えると、ITの世界は日々勉強っていうのが基本になってくるので、
基本情報技術者試験ぐらいは停止して学んでいって合格を勝ち取れるぐらいのポテンシャルというか、
勉強をするようなマインドだったり、自分の中の実力がないとIT業界に長くいるっていうのは結構難しいのかなと思っているので、
そういった意味では資金積に使うのがいいかもしれないですね。自分がこの試験に対してどれくらい簡単に突破できるのか。
めちゃくちゃハードルが高いと感じて、自分には全然向いてない、これだけで向いてないと判断するのはもったいない話ではありますけれども、
自分の向き不向きを判断する一つの材料として使うのはいいかなと思います。
10年ぐらいエンジニアとして働いてきた感覚でいうと、実際に今基本情報の問題を見てみると、
今まで積み上げてきたものの中でうまく回答できて、自分のキャリアの中でいろんなことを学んだんだなということが再確認できたので、
いい問題なんだろうなっていうのは感じます。とはいえ最初にやるにはなかなか大変だと思うので、
受ける方はぜひしっかり勉強して取り組むと良いんじゃないかなと思います。
両親だったり周りの人から若い頃に勉強しなさいと、親になったらとか大人になったら私の言ってることがわかるからみたいなことを言われたことが誰しもあると思うんですけれども、
似たような感覚ですねこれは、基本情報に関しては。
はい、ということで今回はシニアエンジニアから見る基本情報技術者試験について語りました。
今まで申し上げた通り、試験の合格だけを目的にするとなかなか好きでもつきづらかったりするので目的にもよりますが、
勉強した結果うかる、対策はしてないけどみたいなのが一番良いですね。
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