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2025-07-11 11:39

#35 SIerからメガベンチャーに転職して驚いたこと【技術編】

大手SIer でそれなりの経験をした上でメガベンチャーに転職しましたが、やっぱりさまざまなことが違いすぎました。


今回は主に技術にフォーカスして紹介します。


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サマリー

SIerからメガベンチャーのミクシーに転職した際、若くて優秀なエンジニアたちと職務の自由度の広さに驚いています。特に、ドキュメントがほとんどなく、コードレビューや自動テストが標準で行われている環境では、文化的なギャップを強く感じています。このエピソードでは、SIerからメガベンチャーに転職した際の驚きが語られています。特に、OSSの開発や勉強会への参加など、エンジニア文化の違いが強調されています。

優秀な人材との出会い
こんにちは、riddleです。今回は、私がSIerからメガベンチャーのミクシーに転職して、その時に驚いたことについて紹介したいと思います。
もともと私はSIerに勤めていたんですけれども、ミクシーというメガベンチャーに来て、その代わりぶりにめちゃくちゃ驚いて、最初は全然ついていきませんでした。
その中でも特に実際に現場に入って驚いたことについて紹介したいと思います。
まず一つですね。若くて優秀な人がめっちゃ多い。これですね。
いやもうこれが全てなんですけど、メガベンチャーで特に当時のミクシーは結構調子も良かったということもあって、すごい死亡者数が多かったんですね。
そうなると優秀層がいるんですよ。日本でももうトップみたいな感じの方の優秀層がいるんですけれども、まあそういう人が入ってくる。
そういう人ってどういう人かというと、もう全然エンジニアとしてはもう数年ぐらい経験があります。
あれ?新卒なのに?なんで?みたいな。
で、インフラもアプリもモバイルもウェブもなんでもできるし、AIも研究でやってましたみたいな。
で、地頭も見まくってコンピュータサイエンスもやってます。
で、会社入ってリーダー業務もやりました。
あれ?もうほとんどなんでもできんじゃんみたいな感じですよね。
会社によってはグレードみたいな、レベルみたいなものがあると思うんですけれども、
まあ大体7段階ぐらいですかね。
1から始まって、新人は1から始まるのに、若い方の優秀な方はもう3とか4とか、そういうところの方もいらっしゃいました。
まだ20代前半?中盤?それぐらいのにも変わらずですよ。
これはね、めちゃくちゃ驚きましたね。
私が働いていたSIAは、それこそ文系のITのこと何も知らない、私のような人が新人として入ってくるので、
最初の3年ぐらいは先輩にくっついていろいろ学ばせてもらって、4年目、5年目から徐々に一人立ちしていくみたいな。
で、引き果て年目でやっと一人で立っていろいろできるようになるみたいなことを考えると、もう運命の差ですよね。
なので最初入った時は、入社して3年目ぐらいの人がもう陣頭式を取って、
しかもいろんな方向にめちゃくちゃ詳しいみたいな状況を見て、あまりのカルチャーギャップに自分が情けなくなりましたね。
その後、その人が特別に優秀だったということもわかるんですけれども、
でも他の現場を見渡してもそういう人がちらほらはいるので、優秀な人っているんだな、みたいな。
胃の中のカワズみたいな感じでしたね。
別に胃の中でもカワズではなかったですけど、そういった形で優秀な人に直面できたっていうのはとてもいい経験でした。
ドキュメントとテスト文化
はい、2つ目です。2つ目は自分で決めることの多さですね。
デザイナーで働かれている方はよくわかると思いますが、何かプロダクトを作っている時に、
どのミドルウェアを使うとかソフトウェアを使うって自分一人で決めることってまあないじゃないですか。
それこそお客さんにOKもらってからとか、社内でいろいろ情緒とかに確認を取ってから、みたいな感じだと思います。
しかしですね、ミクシー、メガベンチャー、もしくは自社開発企業の場合であれば、
自分がこれがいいと思ってチームのメンバーと会話して、OKって言われればそれでいけます。
なので基本的にはほぼ自分だけでどうにかできます。
いやこれめちゃくちゃすごいですよね。
その代わり自分でいろいろと検討しないといけなかったり、
ある程度チームでこれをちゃんと運用できるのかってところを責任持つ必要があるので、
そういった意味ではチャレンジングでありつつもスピード感はだいぶ出ます。
そういった理由であまりエンタープライズ向けのライセンスフィーが発生するようなものを選択する機会が少ないですね。
もちろん監視とかバグのトラブルシューティング用のものだったりだとか、
そういったものは結構お金を使うんですけれども、
いわゆるOSSで提供されているようなミドルウェアだったりソフトウェアだったりツールみたいなところは、
どんどん試してよかったら使っていくみたいな感じが多いです。
3つ目です。
3つ目はドキュメントがほぼ存在しないですね。
これもありますね。
自社開発企業の多くがだと思いますが、
本当に必要最低限のドキュメントしか作らないっていうのが一般的です。
いわゆるウォーターフォール型の開発をやっているところであれば、
要件定義書があって基本設計、詳細設計があったのちにプログラミング、
みたいな感じだと思うので、大量のドキュメントがあると思いますが、
自社開発企業の場合はですね、日々運用しながら新しい機能を足していったりするので、
その機能に対する仕様書みたいなものは残っていますが、
オーバービューというか、全体として何をやっているんだっけみたいなのはなかなかないですね。
あるとしたらインフラ構成がどうなっているのかだったり、
複雑なシーケンスのフローみたいなところはみんなコマンドで作ったりすることがあります。
なのでそれ以外はほとんど存在しないですね。
そのためコードが基本的に読めないとつらいかなと思います。
今はAIの力でうまくリポジトリの中を見て解釈して、
自分で何か書くとそれに回答してくれるみたいなツールは一般的になってきたので、
そこまで困ることは少なくなってきたと思いますが、
私が入った時は結構ギャップでした。
次です。
コードレビューや自動テストが当たり前ですね。
これもありますね。
どの環境に入ってもCI、CDだったり、
CI経由で動く自動テスト、フォーマット、リンターといったものは標準装備です。
もともとこの会社に入る前は、
CIといってもそんな大したことをしたことなかったですし、
可能時点でCDがあるぐらいという感じだったので、
CIをめちゃくちゃ使いこなして、テストをバンバン通して、
変更があったとしても、
そんなに大きな問題を発生させないようにする仕組みっていうのはめちゃくちゃ充実してましたね。
これは自分で使ってみても絶対あった方がいいということで、
どんどん自分でもこれに順応していきましたが、
やっぱりこの辺りのうまいやり方というか、
デファクトスタンダードみたいなものがあまりSIRの方には浸透していなかったりするので、
それが当たり前のように存在しているっていう点でカルチャーのギャップを感じました。
次です。
みんなの技術的な守備範囲がめっちゃ広いです。
SIRの場合だと、例えばインフラエンジニアという職種だったとしても、
インフラの中のネットワークに強いです。
ネットワークの中でもデータ先端のネットワークに強いです。
もしくは、伝送だったりWi-Fiに強いです。
また、OSに詳しいです。
ただ、Linuxしかできません。
Windowsサーバーしかできません。
Windowsサーバーの上でアクティブディレクトリを動かすのに試験があります。
他にもSMTPやDNSに詳しいですとか、
アプリケーション開発のこの辺に詳しいです。
エンジニア文化の違い
データベースのDBAです。
みたいな特定の分野に対して詳しい人っていうのはいるんですけれども、
じゃあそれらを横断して大体のことはわかるよみたいな人ってほとんどいないんですよね。
一方でMixiの場合はですね、
インフラはある程度わかった上でバックエンドメインで書きます。
フロントもちょっと手出せますよ。
何なら似てるんで、モバイルの方もちょっと手出せますみたいなことをやる人が平気でいるんですよね。
これは元々長いキャリアをやっている人っていう可能性もあるかもしれませんが、
なぜか多くの人が新しい言語を習得するに対してそんなに抵抗感がないので、
見れる範囲でどんどん見ていこうかなみたいな形で手を広げられる方が多かった認識ですね。
なので、あ、この人ってこっちまで見れるんだっていうのをめっちゃ感じました。
逆に自分は見れる範囲がすごい狭かったので、どうにかして広げようみたいな感じでシクハックしたりしてましたね。
はい、続いてOSSを持っている人がめっちゃ多いです。
OSSといっても規模が様々なので、
めちゃくちゃ大規模なものを持っているっていう人は限りなく少ないんですけれども、
何か自分で作っている世の中に出して、スターが一桁二桁ついているみたいなもので、
結構みんな持つたりするんですよね。
ライブラリだったりフレームワークみたいなものから簡単なツールだったり、
そういうものを含めて実際にミキシーのプロダクトに組み込んでいるものもあったりしました。
なのでみんな何か物を作ることに対して抵抗感が少ないですし、
実際にそれをOSSとして公開するみたいなことも当たり前にやっているっていうのが、
あ、ソフトウェアエンジニアの会社に入ったんだなと、
そして自分もソフトウェアエンジニアになったんだなっていうところで、
改めてえりを垂らすというか、違いを認識するという感じでしたね。
勉強会への参加と発信
結果的に自分もいくつかOSSを在職中には作ったりしまして、
実際にプロダクトの中で使ったりすることもありましたね。
意外とやっていればなんとかなるというか、
最近はAIもあるので、前よりもハードル下がってると思うので、
ぜひ皆さんも挑戦してみてください。
はい、最後です。
勉強会とかイベントへの参加は普通にみんなやってるし、
何なら登壇してる人も結構います。
これもね、前職だと勉強会のLTとかでも名前を見たことは一切なかったんですけども、
現職の場合だと勉強会とか行くのは全然普通に当たり前、
何だったら登壇をしてる人も多いし、
CFPを応募してる。
CFPっていうのは登壇するための事前の先行に使う、
こういうことを発表しますよみたいな資料なんですけれども、
それを出す人もめっちゃ多かったですね。
何なら弊社がフォンサーしている、
協賛しているイベントでは協賛枠みたいな形で登壇する権利をもらえたりするので、
そこに参加してる人もそこそこいましたね。
なので前職と比べるとやっぱり対外的に発信してる方っていうのは多くいました。
自分ももともと発信はしたいと思ってたんですけれども、
ミクシンに来るまでは外部で登壇するという機会がなかったので、
ミクシンに転職してから2、3回かなやらせていただきましたね。
めっちゃいい経験でした。
なかなかこう普段からやってるものが外に向けて見せられる類のものじゃなかったりしたっていうのも、
SIR時代にはあったので、
そこの仕事の質が変わったからより発表しやすくなったっていうのはあります。
ただやっぱりこう発表することによって得られるものだったりとか、
登壇者同士の繋がりみたいなものもあって、
それが結構価値あるものになっているので、
ミクシンに入っていろいろと登壇できてよかったなと思います。
はい、今回はSIRから転職してミクシンに入り驚いたことについていくつかご紹介しました。
他にも入った方がいれば似たような感想になるんじゃないかなと思っています。
もちろんですね、SIRの中でもモダンな開発をうまーくやっているところであれば、
あまりギャップもしかしたらないのかなと思うんですけども、
私はどちらかとインフラがメインの環境でしたし、
フォーターフォールが中心の開発でもあったので、
ギャップが大きかったなと感じています。
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ありがとうございました。
11:39

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