社会人基礎スキルの習得
こんにちは、シニアソフトウェアエンジニアのリドルです。
このポッドキャストは、IT業界のいろんな話やキャリアや自分たちの悩み事などを話すポッドキャストです。
今回は、私のファーストキャリアである、伊藤中テクノソリューションズというSIerに所属した話なんですけれども、
最初にこう選んで良かったなという話をいくつかご紹介したいと思います。
伊藤中テクノソリューションズ、通称CTCに限った話ではなくてですね、大きめなSIerに入ると皆さん感じられるメリットかなと思いますので、
ぜひ、SIerを志望されている方は聞いてみてください。
はい、まず1個目ですね。社会人の基礎スキルがしっかり学べたということです。
これは何かというと、いわゆる報連想ですね。報告連絡相談みたいなことをこういう風にやるんだよってあったり、マナーだったり、オフィスの使い方。
私はExcelとかWordとかある程度使えたんですけれども、より発展的な使い方だったり、プレゼンの仕方、議事録の取り方、電話の手方、来客の応対の仕方とか、
飛び込み営業の交わし方とか、そんないろんなことをですね、やっぱり時間をかけて教えてくれてやるっていうタイミングが結構多かったので、
こういう点を最初にガッツリやれたっていうのは、その後のキャリアでも部分部分で役に立っているかなと思います。
メガベンチャーに来てみて結構驚いたんですけれども、新人の力もエンジニアとして一人前みたいな方が結構多いので、
いわゆる基礎スキルみたいなものを何か学ぶ経験もあんまりしてないですし、
そもそも会社に電話が一人一台あるわけでもないので、電話かかってくることもないですし、
そうなると電話いきなり取って、はい、もしもし、みたいなことをやるタイミングもないので、
そういうスキルが最初に学べたのは良かったかなと思っています。
仕事の仕組みと丁寧さ
2つ目です。仕事の仕組みが学べたところが良かったと思っています。
通常の営業の方であれば、もちろん自分で足を動かして利益を上げるとか利益を上げるってことをやられるので、
仕事の仕組みなんて知ってて当然だよねと思うかもしれませんが、
ソフトウェアエンジニアという仕事だと、何かプロダクトを作ってそれがユーザーに届くっていう、
2Cは分かりやすいんですけども、2Dになると何を作ってるのかなってことはよく分からなかったりとか、
どうやってお金を稼いでるのかなっていうところがあんまりピンとこないっていう職場だったり、
人たちも多いので、そういったことを考えると、私が最初に所属していたSIRはですね、
直接お客さんと話して営業さんが調整してくれて、経過契約が結べ、これを作ってください、
分かりました作ります、納品、お金が入ってくるっていう流れが一通り見えていたので、
すごいシンプルに理解することができました。
その上で営業の部署と技術部の部署で分かれていて、
営業は単純に売上とか半関品に対してこんぐらい利益出ましたみたいなことだったり、
エンジニアの方は自分たちの稼働がそのうち何割が有償の稼働、
有償の稼働っていうのは実際にお客様からお金をもらって仕事をする時間なのか、
それとは別に研修とか自分作業とかお金が発生しない仕事なのかみたいなところをきれいに配けて、
ちゃんと有償稼働の比率を上げていきましょうねみたいなことを結構細かくおっしゃっていただいたので、
そのあたりで仕事の仕組みと売上と半関品と利益と経費とか、
そのあたり固定変動費みたいなところの概念がしっかり身についたかなと思います。
3つ目です。
3つ目は丁寧な仕事をできるようになりました。
これはもう職場によるんで、エサ屋でもそうじゃないケースの方もいっぱいいると思うんですけれども、
私が最初に配属された部署はすごい大規模なサービスだったのと、
歴史があるサービスだったので、今までいろんな失敗を積み重ねてきたプロジェクトだったんですね。
そのためにその失敗を二度と繰り返さないためにいろんな細かいルールを行っていて、
何か作業するための手順書のレビューみたいなものも3回ぐらいありましたし、
お客さん向けにメールを送信するのは3人目ぐらいじゃまだ送らせてくれなかった確か記憶があるので、
閲覧だけ可能みたいなね。
なのでメールを送る時の文言のチェックだったりだとか、気をつけるみたいなところはだいぶ鍛えられましたね。
その時に当時の先輩から言われたのは仕事の細かさというか丁寧さって、
丁寧にやるっていう習慣をつけない限り絶対丁寧にできなくて、
それをレベル下げてちょっと緩くするっていうのは丁寧なことができれば全然できる。
逆に丁寧じゃない仕事をずっとしてきた人がある日突然丁寧な仕事をやってくれと言われてもできないよという話だったので、
なるほどそんなもんなのかと思って丁寧なことができるこの職場で色々と丁寧に仕事をさせていただいていました。
はい次ですね。
次は技術についてめちゃくちゃ研修が手厚かったですね。
これはね、私情報学部出身じゃなかったしITのこと全然わからなかったんでありがたかったですね。
新人の時の半年くらいの研修もそうですけれども、それ以外にも毎年10万円くらいは研修受けさせてもらいましたし、資格もいっぱい問わせてもらいましたし、
新しいベンダーのサーバーとか扱うんだったらそれ用の研修受けたりとか色々あったので、
そういう意味では技術分かんないものとしてはめちゃくちゃ手厚いなと思いました。
一方でメガベンとかは知ってることを前提で入りますし、就業時間中も就業後も勉強が求められるというか、やるのが普通みたいな感じなので、
そう考えるとだいぶ手厚いですね。
何勉強すればいいんだろうとか分かんない人とかには結構オススメかなと思います。
はい次ですね。
キャリアとモチベーション
次は早い段階で人を率いることができたり、仕事を回すことが経験できるですね。
SIAの多くの現場では正社員だけで仕事を回すということはしなくてですね、外部から来ていただいた方をたくさん入れてですね、
チームを組んで自分がリーダーとかマネージャーというポジションになって引っ張っていくというようなのが一般的です。
そうなると案件の規模にもよるんですけれども、3年目で一人でプロジェクトマネージャーによってプロジェクトを回すというのもザランにありますし、
もうちょっとの年次が増えてくると派遣の社員の方を5名ぐらい自分の社につけて、社員は自分一人でお客さんと話してプロジェクトを回すみたいな立派なプロジェクトマネージャーですよね。
そういうことをもう5年目ぐらいからやっていくという人も結構いらっしゃるので、そういうことをやると例えば課長にならないと部下ができないみたいな、
そういう会社も多い中で部下ではないですけれども、指揮・命令権として自分の方が上位に立っているというシチュエーションが早い段階でできるというのは一個魅力なのかなと思いますね。
やっぱり人に気持ちよく動いてもらって望む成果を出すというのは一種のマネジメントのスキルだったり、
これってやらないとわからないことでもあったりすると思うので、そこが早くできるというのはいいかなと思いますね。
ただ早くやると年齢がだいぶ上の方とかが派遣社員の方で多かったりするイメージがあるので、
そうするとやっぱりこう、ざっくり言うと若造の言うことを聞かないといけないんだろう。
そこまで露骨な方はいらっしゃらないですけど、まあまあまあちょっとそこでね、年上の人になんて言えばうまく動いてくれるのかなみたいなところがトレーニングになるかなと思います。
はい最後です。結構足掻いている人をたくさん見れたっていうのは一個大きいかなと思っています。
ここで足掻いている人っていうのはSIRという仕事に飛び込んでみたらいいもののITにあんまり興味ないっていう人だったり、
もともとITコンサルとか戦略コンサルみたいなところ行きたかったけど受からなくてSIRでちょっと地力つけてIT分野のコンサルになろうとしてる人とか、
あと給料に満足いかなくてベンダーを狙ってる人、あとは技術やりたかったけど意外と技術やれないから自社開発圏に行こうとしてる人などあるんですね。
あんまりSIRにずっと居続けたいみたいなことを高いモチベーションとして持ってる人はいなかったイメージで、結構もっと他のことやっぱりやりたいわって思う人が大半だったかなと思います。
そうなると仕事以外の場所でこういうことやりたいなみたいなこと言ってたりとか、飲み会とかでもですね、実はこういうことやりたいんだけどあんまり機会ないんだよねみたいなことを結構聞く機会があって、
それで実はこういうことを勉強してるみたいな話をたくさん聞いてきたので、自分もやりたいことをしっかり見つけたらこの人たちみたいにちゃんと行動しないといけないんだなっていうのはだいぶ強く思いましたね。
その結果今会社を出て転職して今があるので、割と感謝してます。
あんまりSIRになりたくてSIRに入ってSIR退校って言ってる人はそんなにいないかな、あんまりイメージとしては多くないかも。
そういう人もいらっしゃると思うんですけど、あんまり周りでは多くなかったと思います。
でも結構給料がいいんでね、それで残ってる方も多いかなと思いますね。
今回は私がファーストキャリアとして選んだSIRについて、社会人1年目からやってよかった点をいくつかご紹介しました。
IT業界にも行きたいけどITスキルがなくて困ってるっていう人にもですね、結構お勧めできる業界かなと思いますので、
いろんな噂はあると思いますけれども、その辺はちょっと会社を選んでいただいてですね、ぜひ試験を受けていただければと思います。
このポッドキャストはハッシュタグゆるITで皆様からの感想やコメントをお待ちしております。
またGoogleフォームのリンクもチャンネルの概要欄にありますので、そちらからのご投稿も大歓迎です。
ありがとうございました。