悩みの始まりと正解探し
こんにちは、シニアソフトエンジニアのリロルです。
このポッドキャストでは、IT業界のいろんな話や、業界のリアルについてお届けするポッドキャストです。
今回はですね、私が20代後半から30代前半にかけて悩んでいた、キャリアとか勉強方法に対して、正解を追い求めてしまっていた話をしたいと思います。
皆さんもありますかね、この時のシチュエーションにおいて、どの選択肢をとるのが正解なんだろうとか、
この資格って今受ける必要あんのかな、みたいな、そういう誰も知らない正解を追い求めて、
周りに聞いたりとか、SNSでポストしてみたりとか、そういう経験ありますかね。
私は結構顕著だったなぁと思うシチュエーションがありまして、20代の後半から30代に至るまでの間に、
自分が技術的な責任者となって、とあるプロダクトを社内で作ることがあったんですけれども、
その時に、一から技術選定をして全部組み立てるっていうのは初めての経験だったので、
そもそも実現するための方法っていろいろあると思うんですけど、どれをどう組み合わせるかとか、どれを選ぶかって、完全に自分の裁量だったんですよね。
それまでは私はSIUにいたので、お客さんがいて、現行これ使ってるから次もこれみたいなものがある程度決まっていたり、
ベンダーとの取引ある都合で、これみたいなものがあったんですけれども、
新しく一からサービスを作るとなると、別に自分たちの都合で何を選んでもいいんですよね。
そうなると、じゃあこれ使おうとかあれ使おうっていうのをいちいち比較検討しないといけなくて、
本当に誰か正解教えてくれってずっと思ってましたね。
そのせいで逆に何か決めたとしても、新しい検討事項とか、自分が考えてない観点とか、
実はこうした方がいいんじゃないのっていう誰かのアドバイスとかをもらうと、
その度に足を止めて、あー確かになー、じゃあやっぱりこっちかなーみたいな感じで、
結構フラフラしていたリーダーだったかなと思っています。
今私35で、今年36になるんですけども、5年ぐらい経ってやっぱり思うのは、
もちろん正解なんてないですし、誰かが教えてくれるものでもないですし、
よく言われるのは、自分が選んだそれを正解にするように動こうね、よく言うんですよ。
結論としては、正解にするようにその後、設計だったり運用だったり、
そういうフェーズでその選択肢を成功に導けるようなアクションを起こし続けるっていうのは大事っていうことは、
今の年になってやっと悟りました。
ただですね、やっぱり正解知りたいですよね。
なんか特に20代の時なんて、自分が何者でもなかった、別に今も何者でもないですけど、
エンジニアっていう広い世界に飛び込んだ時に、どういう働き方があるのかわかんないけど、
とりあえずできる人にはなりたいっていう漠然とした思いはあったので、
じゃあそのできる人っていう曖昧なものに対して何をやれば近づけるんですか。
周りがみんな資格取ってるから自分も資格取った方がいいのか。
じゃあ多分これが今正解っぽいなっていうことをひたすらやってきて、
いろんな資格を受けたり、いろんな研修を出たり、
世の中で良いとされている勉強方法だったりだとか、
全然自分の業界とは関係ないけど、当時クリーンアーキテクチャーが流行ってたから、
インフラエンジニアで一味にもわからないのにクリーンアーキテクチャーを勉強して、
全然わかんねーっていう体験をしたりだとか、
そういうことが回り回って毎日と今があるんで、
同じもし境遇の人がいたらめちゃくちゃあの気持ちがわかります。
経験からの学びとアドバイス
結局なんやかんや銀の弾丸はないんですけど、
一番効いたかなと思うのは周りの環境ですね。
自分が何を目指したいかによるんですけど、
何か目指したいものに対して限りなく答えに近いとか、
限りなくズレが少ないというか、ロスが少ない方法として考えられるのは、
自分が目指したい方向に既にいる人たちが多く存在する環境に飛び込むと、
最短経路で近づけるっていうのは学びました。
例えばですけど、金融業界に興味があって、
金融のめちゃくちゃ高度なセキュリティ周りだとか、
ミッションクリティカルなものでダウンタイムを可能な限りゼロに近づけるみたいな技術だったり、
取り組み姿勢みたいなものを学びたいときに、
全然違う業界にいるよりかは金融のところにもう飛び込んでしまって、
そこでやってる人たちに指示してどういう勉強方法をやってるのかとか、
実際に今自分ができることの先輩との差分を見て、
それをアナウンスしていくようなことをすると、
だいぶショートカットできるかなと思いますね。
当時の自分は割と目指しているものがあやふやだったってこともあって、
何を持って正解っていうことも余計に言えづらかったので、
その点は厄介だったなと思います。
あと技術選定における正解は先ほども言った通りですね。
結局はその瞬間での最適と思われるっていうチームだったり、
組織の中での合意の結果のこれっていう決まったものなので、
それを正解にしていくっていうのは最初に申し上げた通り、
自分たちでうまくやっていくということしかないっていうところが腹をくくるところですかね。
そんな感じで何回か自分で意思決定を行って決断して、
それを運用していくと、
ああこれはこういう問題が実はあったのかとか、
こういうトラップあるんだとか、
ここは意外と使いやすかったなとかそういうことを見えてくるので、
例えばリアクトとアングラとVueどれ選べば一番生き残るだろうみたいなやつは、
ちょっと博打が近いんで、
正直どれが生き残るかっていうよりかは、
自分たちの会社でどれがマッチしてて運用保守がしやすくて、
人も苦命しやすいのかみたいなところで考えた結果、
リアクトだったらラッキーだったねみたいな、
そういうぐらいの腹積もりでいた方が、
あんまり抱え込まずに済むんじゃないかなとは思いました。
今回は私が25から30代前半ぐらいまで悩んでいた、
何をするにも正解を探してしまうというムーブをですね、
ちょっと振り返りながら、
こういう感じにすればもうちょっとマシになるんじゃないかなというお話をさせていただきました。
まだまだですね、私もいろんなところで迷って正解を欲しくなるシチュエーションはあるんですけれども、
ぐっとこらえて、
自分なりの多分こうした方がより良いはず、
そしてこれをみんなで合意とって、
しっかりやっていこうという感じで、
耐えてやっていますので、
若い皆さんもですね、
ぜひそちらの方に行っていただけると、
精神的な疲労から回復されるかなと思います。
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ありがとうございました。