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こんばんは、石田衣良です。
こんばんは、吉水奈です。
こんばんは、早川祐恵です。
はい、始まりました。今回は、これね、みんな気になってたと思うんだよね。
はい。
ブルシット・ジョブの謎。
このキーワードね。
講座した現代新書、最近オトラジで押している新書本なんですけど、僕も実はね、このブルシット・ジョブの話が出た時から、いつかやりたいなと思ってたんですよ。
で、元はこのデビッド・グレーバーというニューヨーク生まれで、僕より1歳下だったんだね。1961年生まれで、2020年に亡くなってる。
若いっすね。
若いのにもったいないよね。で、アメリカ生まれの人類学者で、この人で一番有名なのはブルシット・ジョブと、あとこれです。これ覚えてるかな?2011年。
ウォールストリート。
はい。2011年にウォールストリートであったことといえば。
え?リーマンショック?
違う違う。
お金のない若者がみんな集まって、オキュパイ・ウォールストリート。ウォールストリート選挙っていうのやったじゃん。
あ、もう10年前か。11年前か。
で、その時にさ、みんなTシャツとかスローガンこれだったの。We are the 99%。これ。
知らない。
全然知らない?
わかんないです。
もう世界のニュースとかまったく見てないでしょ。
いい入りそうですか?いい。
これ、この頃さ、ずーっとニュースステーション、報道ステーションでも、NHKでもこれいっぱい流れてたよ。
へー、初めて見た。
自分たちは世界の90%。
自分たちは世界の99%だ。ウォールストリートなんてぶっ潰せっていう選挙運動をしたのよ。
この時のこのスローガンを考えたのが、デビッド・グレーバーです。
へー。
かっこよくない?
かっこいいけど、どういう意味ですかこれ。
俺たちは99%、持たざる99%の人間が、すべての金の中心、ウォールストリートを占拠して、こいつらをぶっ潰すぞっていう戦いなわけ。
ということで、そのブルジットジェブのことをですね、ちょっとやりたかったんですが、
原子はね、なかなか分厚いしね。
かなりね。
かなりハードなんだよ。
はい。
なので、今回、ブルジットジェブの謎、デビッド・グレーバーのブルジットジェブを翻訳したうちの一人が、新書で噛み砕いて、ブルジットジェブってどういうものっていうのを解説してくれてるんで、それを取り上げようと思います。
そうですね。
でもさ、前回、この主力の時、僕も間違えてたんだよね。ブルジットのブルは、こっち、オウシのブルだと思ってたんだよ。
あー、でもそう思いますよね、一瞬ね。
そう、みんな思うよね、ブルジットって。
うん。
そしたら全然違うんだって。
うんうんうんうん。
語源はこれです。フランス語のボール。
うん。
詐欺、デタラメ、嘘。
うん。
詐欺、デタラメ、嘘みたいな、クソどうでもいい仕事、ブルジットジェブという。
クソどうでもいい仕事。
どうかな、これ見てる人の何十パーセントぐらいが、いや、俺の仕事って本当に何の役にも立ってないし、給料もらってるけど、これでいいのかなって思ってるかね。
自分だったり、自分の前だったり、いろいろ思うとこありますよね。
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あるよね。
本当にくだらない仕事っていっぱいあるじゃん、世の中。
ありますよね、本当に。
そのくだらないがね、どう、自分もくだらないとか、いろいろちょっと考えますよ。
そう、考えさせられちゃった。
ノアさんも言ってたじゃん。受付の仕事をしてたことがあるって。
そうそう。マンションのエントランスによく座ってるじゃないですか。
フロントの方ですね。
フロントに。
コンシェルジュじゃないですか。
コンシェルジュのアルバイトをしてたことがあって、大手の不動産のやつなんですけど。
本当ね、8時間労働のうちの7時間ぼーっとしてる時間。
あとは巡回するとか?
そう、15分巡回、15分締め作業、15分変なレポート書く時間、15分お客様対応みたいな感じですかね。
だから、もうつらいよね。
毎日アルバイトに出ると、ただぼーっと座ってるだけなのに、業務の最後に今日はこんなことがあって、こんな気づきがありましたっていうレポートを書かなきゃいけない。
そのレポートもブルシットジョブだな。
確かに。日誌とかね。
それはさ、ある意味すごいよね。女性としては勲章じゃない。若くて綺麗な女の子しかできない仕事なんだから。受付状だから。
いやいや、そんなことない。だってその時…
おばさんもいたの?
どういくかだよね。だからフロントって確かにイラさんがおっしゃるイメージもあるし、マンションとかフロントだと管理人さんの夫婦で積み込みの延長性、どっちか。
でもさ、湾岸の超高級マンションとかだと、大体若くて綺麗なお姉さんがホテルに住んでる。
そうですね。
ホテルのフロントみたいな感じでスッてしてる。
確かに。
確かに何もしてないもんね。
ほんと退屈です、なんか。
そういう仕事ってあるんだよね。というわけで、そのブルシットジョブについてね、イギリスで調査をしたんだって。
あなたの仕事は社会のために役に立っている意味のある仕事ですか?って聞かれて、37%の人が自分の仕事は何の役にも立っていないって答えた。
37%って微妙な数字だよな。
でも何の役にも立っていない37%をさ、
誰かがフォローしないといけないじゃん。
うんうん。
残りの67%が。
もし本当にそうなら。
そう。だからこの人たちのうちのリソースも取られて、デビッド・グレイバーが言うには、世の中の仕事の本当は50%ぐらいがあってもなくてもいいクソどうでもいい仕事なんじゃないのっていうのが、この本の規模です。
なるほど。え?
だからこういうのを考えたら、みんなにもこれ考えてほしいんじゃないね。
みんなの仕事はブルシットなのか。
ブルシットなのかなっていうのを。
でもこれ考え始めちゃったら働けなくなっちゃいません。
いろいろ暗くなるか、どうでもよくなるかどっちかみたいに思っちゃいますよね。
でも僕たちの社会全体がさ、そういうものをどんどん作る方向に向かってるよね。
そうなのかな。
なんかこれの中でも書いてあったじゃない。東京オリンピックの時に電通に害虫された。
ありましたね。
あの仕事もどれぐらいが本当に必要で役に立ったのか。
うん。
そういうのをちょっと考えるもんね、僕たちも。
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あとね、そのあたりにもあったかもしれないですけど、やたらなんとかエグゼクティブが最近増えてきた。
チーフなんとかエグゼクティブエヴァンゲリオンみたいな。
そうそうそう。なんとかプロデューサーとか。
なんとかエヴァンジリストとか。
ストラテジストとかね。
いるいる。何してる人たちなのかわかんない。
そうなんだよ。怪しいんだよ。特にネットのストラテジストとか怪しいのに。
コンサルタントとか。
そう。インフルエンサーも怪しいしさ。
確かに。
だからなんか世の中のうさんくさい仕事のほとんどが実は、このブルシッドジョブである詐欺、デタラメ、嘘仕事であるというふうに、真面目な人類学者が研究をやっていることなんです。
これやばいな。
そうですね。そこが面白いです。
でもなんか、ほんと怪しいやつ増えたよね。
確かに。
まあでも難しいですよね。僕も言いながら俺も怪しいなとか思ったりとか。
私も怪しい。
その辺の特に、はっきり僕らもあえてアンチテーゼって言いますけど。
だってメディアプロデューサーとかクリエイターじゃないし。
いやでも怪しいじゃないですか。ある意味アンチテーゼって言うと、これイラさんファンに誹謗批判を承知していますけど、やっぱりクリエイティブな仕事もある意味際どいじゃないですか。
作家は逆に、後で出てくるけど、あれと一緒です。狩猟採集民とか農民と一緒。
そうかそうか。
そうか。
ちなみにあれですね。コストワークと、コストじゃない間違えた。タスクだ。
うん。
タスクワークと時間で縛られている。
うん。
今ね、突然専門用語が出てきたんで。
これ後半で出てきます。
見てる人何も分かんないですけど。
発案します。発案します。
仕事の内容でギュってやる方と、1日8時間の時間を追って働くっていう。
そうそうそうそう。
その差なんだよね。
そうそうそうそう。それが言いたかった。でそれで、早川さんはどっちかって言ったら、今イラさんが言ったような狩猟民の方ですよね。
狩猟民の定義、またこれ後で出てくるのかもしれないですけど。
でもさ、少なくとも1日8時間働いてないでしょ。朝から夜まで。
朝から夜まで。
時間は自分で自由に。
自分で自由に。
めっちゃ短くなりました。
で、プライベートと仕事の境目が薄い。
薄いし、自由にそれはできました。
それはできてるってことは、だからタスクワーク、農民とかと一緒です。僕、小説家なんだと。
でも、農民ワークでもブルシッドなこともあるってことなんですか?
いや。
そんなことない。
要はさ、自分の時計で働けて、この季節の時には集中的にガーって働いてから、
あとはダラーンとのんびりして、みなとみらいでランチとか食ってる人は、のんびりワークだな。
俺まだブルシッド。
俺は違うな。
え?
ほんと?
まあまあ、いいや。その話は。
でもね、これね、自分の仕事に当てはめて考えると、めちゃめちゃ面白いので、
ちょっといろいろ考えてくれる。
特にこれを見ている人って、ほら、30代40代の男の人が多いじゃない。
そういう人はやっぱり今、仕事が面白いかつまんないかわかんないんだけど、そういうところで本当に詰まってると思うので、
そうですね。
ちょっと考えると、いいヒントになると思う。
そうですね。
これからの人生。
あと逆に、若い人とかね、大学生とかも見ると、ちょっといろいろ考えさせられますよね。
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考えさせられるね。だから、人間ってさ、結局ブルシッドじゃ生きていけないんだよね。
重量がものすごくいいのに、やめていく人がいっぱいいるんですよ、ブルシッド中。
ほんとそう。
そうですね。考えられないですもんね、普通に、もしこのロジックだけでいけばね。
そう。ここになんかね、面白いヒントが隠されてそうですね。
さあ、ということで、本編入る前に、ここでお便りとご質問いただきましょうか。
はい。じゃあ、まずお便りいきたいと思います。
23番。
はい。
3歳の女性からいただいています。
はい。
こんにちは。以前、Facebookで見かける男の人のことが気になりますと相談し、取り上げてもらったものです。
おー、はい。どうなってたの?
この度は、お礼を申し上げたく投稿しました。
え?
勇気を出して、Facebookでいいねを押してくれてありがとうとメッセージを送ってみたところ、彼は今、会社員、IT業界の営業をやりながら大学院に通っていることや、
うん。
私が昔やっていた研究や勉強が、
彼の仕事、インデの研究に関係があることが分かりました。
へー。
少し、悪そうだけど行動力があって、
うん。
おー、誠実で優しそうな人からが伝わってきて、写真もかっこよくて胸がドキドキしました。
へー。
また、ただの偶然だと思いますが、私とメッセージのやり取りをした後日、今までは空欄だったFacebook上の恋愛対象の部分が女性に変わっており、それにもドキドキしました。
可愛い。
可愛い。
少し話が弾み、彼が私のことを褒めてくれたのも、
嬉しかったです。
彼には今の生活があるだろうし、彼からメッセージが来ることはないし、私のことは何とも思っていないだろうけどの時、勇気を出してメッセージを送ってよかったです。ありがとうございました。
いや、これからもバンバン送った方がいいよね。
いいですね。続報さなきゃ聞きたいですね。
そう。だからそういう幸せになる人もいるからね。
うん。
ほんとね。
いやー、キュンキュンしちゃった。ありがとうございました。
こっちも頑張らないとね。
ほんとですね。何かいい報告ができるようにね。
はい。
23歳の女性から、これも質問いただいております。
はい。
こんにちは。いつも楽しみにしています。自分自身を含め、同年代の人たちを見ていると、収入と休日の格差が広がっている気がします。
なるほど。
私は正社員で、年間で2000時間くらい働いているのに、年収200万円くらいしかもらえていません。
そっか。今正社員でもそんなもんか。
月収10万円くらいで、親の扶養に入っている男友達もいます。
その一方、私より3歳上ですが、年収400万円くらいもらっている人や、500万くらいの人もいます。
また、休日においても、コピーライターをやっていた時の石田さんのように、少ない労働時間で最大限に稼いだ上で、余暇がたっぷりある人や、年間に3分の1以上休める人がいる一方、体を崩さない限り、全然休めない私みたいな人もいます。
世の中でも格差が広がっているのでしょうか。つらいです。
はい。特に男性は年収400万円、500万円など収入のいい人から結婚して子供を作っている印象があり、家庭を持つことの差にもつながっている印象があります。
うん。
ということなんですけど。
12:00
でもやっぱりさ、ちょっと今の会社にいながら、前ね、そういう人いたよね。転職探した方がいいんじゃない?
ああ、そうですね。
こういう会社って給料上がらないんだよね。
うん。
要は若い社員は安く使い潰すっていう会社の方針自体がそうなんで。
うん。
まあ、ブラックとまでは言わないけど、もうちょっとダメだと思うんだよね。
うん。
そっか、なんかこう、200万か。
まあ確かにね。
うん。
さっき僕らもね、ランチでね、年収200万円の時代なんて話もしてましたけど、でも、まあもちろんそういう会社結構あるんでしょうけど、まあそうじゃない会社もまだね。
いっぱいあるから。
いっぱいあるはずだ。
で、正直言って、この彼女のところは、やっぱちょっと条件悪いよね。
うん。
うん。その、月収10万円ちょい。で、ボーナスも大してないっていうパターンじゃないと200万にならないから。
うん。
200万だと非正規でアルバイトで行ける額なんじゃない?
うん。
だから。
そうですね。
正社員だっていう保証も実はあんまないんじゃないかな、その会社。
確かに。
うん。なので、ちょっと会社にいながら、次の転職先をひさかに探す。
うん。
で、いいところがあったら移るっていうのだけで、うまくすれば年100万とか200万とか上がるかもしれないんで、転職を考えましょう。
うん。
うん。もうね、あんまりつけあがらせない方がいいよ。
うん。
若い奴なんていかれでもいる。使い潰せばいいんだ。うちの会社、上の奴だけ儲かればいいっていうようなことを考えてみてください。
うん。
そんなことを考えている会社は潰れた方がいいから、もう若い人はもうバンバンやめた方がいいよね、そういう会社は。
そういう意味ではなんかね、この方も23歳で若いし、普通に考えたら時間まだまだありますけど、でもまあだからといって、まあね、昔だったら石上にも3年とか言ってましたけど、まあ状況はありければ、やっぱり時間はね、貴重ですもんね。
うん。正直30歳までじゃん、転職って。なので、その前に手を打った方がいいと思うんで、今からちょっとゆっくりチャレンジしましょう。もうやめちゃいな、本当。
うん。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。さあ、ということで、この後、まあこの話、今のもつながりそうな感じですけど、ブルーシットジョブ。
本当ですね。
ということで、本編の方で続きをこの後展開していきたいと思います。続きのご視聴方法は4通りです。YouTubeメンバーシップ、そしてニコ動、Appleサブスクリプション、そしてaudiobook.jp、いずれかの方法でご視聴ください。ご視聴方法は概要欄をご覧ください。それでは後ほど。
はい。
