1. 石田衣良の大人の放課後ラジオ
  2. 【オトラジ#291】地政学を知ら..
2025-07-31 29:43

【オトラジ#291】地政学を知らずに平和は語れない ウクライナ戦争で見えた世界の構図

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地政学って何?
世界のどの大学にも地政学部は存在しない
なのに話題となっている基礎を勉強します
ランドパワーとシーパワー・ハートランド
国は人格を持っている説
英米系、大陸(ドイツ)の地政学を紹介
アメリカはなぜカナダを欲しがるか?
目の前にある地政学の問題に答えていきます……衣良

 

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【石田衣良】いしだ・いら
1960年東京生まれ。84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年『池袋ウエストゲートパーク』でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。
2003年『4TEEN』で直木賞を受賞。06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、
13年『北斗、ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。
■Webサイト https://ishidaira.com/

【早川洋平】はやかわ・ようへい
1980年、横浜生まれ。中国新聞記者等を経て2008年起業。 羽生結弦、吉本ばなな、髙田賢三、ケヴィン・ケリーら各界のトップランナーから市井の人々まで国内外分野を超えてインタビューを続ける。 13年からは戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』等メディアプロデュースも多数。 インタビューメディア『LIFE UPDATE』配信中。
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1995年、横浜生まれ。吉本興業勤務等を経て2023年よりWEBライターとして独立。スポーツ選手、経営者、市井の方への取材や、記事制作、電子書籍の原稿執筆を行う他、企業研修のファシリテーター等も務める。2025年より、神奈川・北九州の2拠点で活動している。
■Webサイト https://onoderamisaki.themedia.jp/

サマリー

ポッドキャストでは、地政学の基礎が概説され、ウクライナ戦争を通じて明らかになった国際的な権力構造が探求されています。特に、マッキンダーやハウスホッファーといった地政学者の視点から、ランドパワーとシーパワーの重要性が議論されます。ウクライナ戦争において、国家の生存権や戦争権についての議論が展開され、ドイツの歴史的背景が重要視されています。ドイツは歴史的に国家形成が遅れたため、コンプレックスが戦争への動機となり、その視点が国際法や地政学に影響を与えているということが語られています。ウクライナ戦争を通じて、世界の地政学的な構図が浮き彫りとなり、平和の重要性が再確認される内容となっています。ここでは地政学の観点から、現代の国際関係についての洞察が提供されています。

地政学の基礎とウクライナ戦争
こんばんは、石田衣良です。小野寺美咲です。早川洋平です。大人の砲撃ラジオ、この番組はYouTube、ポッドキャスト、お価格プラットフォームでお届けしております。チャンネル登録、番組のフォローよろしくお願いします。
さあ、今日は291回です、みなさん。
はい、今回はですね、何かと話題になっている地政学というのをですね、ちょっと基礎から1回勉強してみようかって感じですね。
昔からもちろんキーワードあったのかもしれないけど、やっぱりこの5、6年というか10年ぐらいでやたら地政学、地政学っていうようになってきましたね。
そうね、やっぱり一番大きいのは何といってもウクライナの戦争だよね。3年前のウクライナの戦争。それと今回トランプが、トランプ第二期政権が始まったじゃないですか。
で、トランプがなぜかカナダを自分たちアメリカの州にしたいとか言い始めたでしょ。
あれがみんな分かってないと思うんだよね。
なんで言ってるんだろう。
なんでそんなこと言ってるの。それはこれで分かります。
つまり口頭向けにただ言ってるだけではないということですね。
言ってみれば、地政学的な概念で、生存権っていうのがあるんだけど、自分の国が安全に暮らすための権益。
まあその広がりのことなんだけど、アメリカとしては北米大陸は全部欲しいんだよね。
しかもカナダは白人国家で、しかも言葉が英語だから、自分たち一緒になれば北米っていうのは本当に強くなれると。
まあ今のところね、もちろんカナダとアメリカは戦争することはないけど、それでも別な国だから可能性がゼロではないじゃん。
なのでそこをちゃんと安心してきたから、攻められることがないようにしたいというトランプなりの思惑があったというね。
今回ね、この本のことなんかも出てきますけど、何か感想というか。
イラさんは当然地政学のことは分かってらっしゃったと思いますけど、何かちょっと新たな発見とか。
新たな発見というよりは、つくづく思うのは、人間って自分の国の中の味方しかできないものなんだなって思う。
本当にそうですね。
地政学にはいくつかの流派があるんだけど、それはもう自分の国の味方そのものが学説になってます。
国際関係の洞察
だからね、本当によく言いますけど、世界地図、みんなが描く世界地図って日本真ん中にありますけど、
本当に僕イギリス行った時に、イギリスの本屋さんで世界地図見たらね、もうイギリスが真ん中にあって、日本はだから極東でいうんだっていう。
当たり前のことなんですけど、普段日本にやっぱり柴谷にいると、ちょっとこの地政学って割とピンときにくい感じじゃないですか。
あとオーストリアとかで見たら全く違うからね。上下反転なので、ダウンアンダードコールじゃない。もうオーストリア中心だから面白いよね。
学校の教科書の勉強だと何も分からない情報ばっかりでしたもんね。初めて知る情報がたくさんありました。
ただ、僕が今回一番驚いたのはここだね。一番最初。地政学はなんちゃって学問で、そんなものは実はなかったっていう。
学じゃないと書かれてましたね。最初からありましたね。
19世紀に実は経済学とか社会学ができたんだよね。で、今、大学だったら経済学部、社会学部ってあるじゃん。
ところが全世界の大学を探しても地政学部はありません。
なので、学問として手をなしているっても問題ないんだよね。
ただ、何人かのものすごく有力な学者がいて、その人たちの考え方とかワードがそのまま残って未だに生きていてみんなに使われている。
そこがやっぱりちょっと面白いよね。
地政学の父みたいに言われてる人も本人も別にそう意識してたわけじゃない。
で、この第一人者のマッキンダーっていう人も地理学者だからね。
地理の延長でやってたんだよね。
ただ、地理だけじゃなくてそこに政治とか戦争、国々の間の競争とか民族みたいなものを全部トータルで見た上で、
一つ国々の間での争いとかにはこういう傾向があるなとかっていうのを考えるのが地政学なんだよね。
でも本自体は面白かったです。
ちなみに今回のテキストは、戦争の地政学、篠田秀明さん。
講談社の現代新書ですね。
マッキンダーとハートランド
なんかでもちょっとそっち聞きにくかったね、最初。
なんかいきなり講義が始まった感じ。ザ・教授って感じでした。
この地政学に関してはさ、このようにも書いてあるけど、図解地政学とかお笑い地政学みたいなのいっぱい出てるんだよね。
ありますね、わかります。
専門の本じゃないから、なんちゃってプロデクションみたいなの適当に作った本がいっぱいあるんだけど、
まあでも抑えてることはもうほぼこういうのと一緒なので、僕はでもなかなか面白かったですね。
逆にちゃんと学べましたよね。硬いけど。
面白いね。不思議なもんだよね、世界って。
三谷さんどう?
なかなか本当に日本を中心とした考え方とか、歴史を学んできた身からしたら、
全然戦争のこととか、戦争の裏側の人の思惑みたいなのって全然わかってなかったんだなって思いました。
出来事だけ年号で覚えてるだけで。
地政学っていうのが出来始めた頃、1800年代の半ばから後半にかけては、
日本も割と大きなプレイヤーだったので、日本の影響が結構あるんだよね。
それが意外と面白い。
学んでいく中でね、単に経済大国っていうだけじゃなくて、地政学的にだから重要なんだみたいなのが、
なんとなく感覚的にわかってたのが、やっぱりこの本読んで結構理解できた。
じゃあ一人分だけやっておこうか。
イギリス生まれの、でもこの人は地政学者ではなく、本当は地理学者。
マッキンダーというこの人ね。1961年生まれ。
この人がこのハートランドっていう言葉を作るんだよね。
これ何かっていうと、ユーラシア大陸の中央部にあって、北は無人で攻められる恐れがない。
ただし、海とか海に繋がるようなタイガは持っていない。
そういう国は必ず南に拡張していく。
南進する欲望だったり癖があるというのが、ハートランドの特徴で。
マッキンダーはハートランドって言ってるけど、これ基本的にはロシアです。
ロシアのことなんだよね。
そのハートランドを派遣を取られてしまうと、イギリスなんかの国は苦しくなるよということで、
基本的に国々の間の争いは、ランドパワーというロシア。
ユーラシアの中央部、ヨーロッパの中央部ということで、
ロシア、ドイツ、フランスなんかはランドパワーなんだよね。
この3国が派遣をめぐって争うだけじゃない。
でも、Cパワーのイギリスとしてはやっつけたい。
なぜかというと、ヨーロッパが全部一塊になったら、自分の塔に攻められたら辛いじゃん。
なので、派遣を垂らせないためにイギリスは戦っていくんだよね。
ロシアと戦い、ドイツと戦い、フランスとも戦うっていう。
ここら辺がまたね。
で、Cパワーの代表はイギリス、アメリカ、日本です。
アメリカがCパワーっていうのもまたちょっと面白いですけどね。
アメリカはCパワーじゃん。
圧倒的に強い、例の航空母艦軍、空母打撃軍っていうのかな。
あれなんかはもうすごいからね。
本当に空母打撃軍1つと駆逐艦、戦艦、巡洋艦、潜水艦。
あれで小さな国は1つ滅ぼせる、楽に。
Cパワーってどうしてもアメリカとかイギリスの小っちゃい島国な感じがするけど、
アメリカは大陸もあるからね。
ただね、大陸っていうのはアメリカだから、もうそれ自体がってことですよね。
でもアメリカは昔からCパワーだよね。
海外にどんどん船で展開していくから。
でもフランス海軍強いとかさ、ドイツ海軍強いなんて思わないじゃん。
ロシアは海軍ほとんどないし。
ドイツも有名なのはユーボートぐらいじゃない。
なのでそう考えると、イギリスやアメリカや日本の海軍は強かったからね、すごい。
当然日本もロシアに勝ってるし。
だからこのマッキンダーって人はイギリス人だから、自分たちの視点から
世界の動きはランドパワー対Cパワーの間の核質で出来上がっていると。
でもここのどっちでもないかわいそうな場所があるんですよ。
この京都湖と呼ばれているところ。
これは大陸から突き出た、本当に大陸があったらここからこうやってピョコンと出ているようなところなんだけど、
ここはランドパワーが来る、Cパワーが行く。
ハウスホッファーの視点
もうね、逃げ場ねえじゃん。
場所が悪い。
ということでこれ京都湖って何かっていうと半島のことなんです。
インドア大陸、インド半島ね。
朝鮮半島、アラビア半島。
どこも紛争地。
大変。
だから本当に日本はイギリスと同じ島国でよかったわ。
似てるよね。
ヨーロッパの離れ小島イギリス、アジアの離れ小島日本っていうね。
そういうのも悪くないってことですか?
悪くはないね。
表面的に見れば。
特にアメリカとかオーストラリアみたいに、大陸が太平洋太西洋で離れてるとかさ、
オーストラリアだったらインド洋太平洋で離れてるみたいな孤立の仕方は強いよね。
やっぱり何千キロも兵隊送るの大変だから。
なのでこの共闘歩手の国々は本当に大変だなっていうね、昔から。
今もアラビアも朝鮮も揉めて続けてるもんね。
お昼言ってましたけど、土地ガチャですよね。国ガチャというか。
国ガチャでもあるね。
今回もね、参議院選挙でみんなずっと、
ブーブー1、3政党なんか選んでる人もいるけど、
国ガチャという点では日本ははるかにいいからね。
本当ね、なんだかんだ言ってもね。
新たに思いました。
だってアメリカみたいに麻薬で倒れて死んでる人が街中にいるみたいなことないからね。
まずないですよね。
というこの人がまず基礎を作るんだよね。
ランドパワー、シーパワー、共闘歩、ハートランド、
この4つを覚えておけばだいたいわかります。
で、この中で一番大事なのはともかく、
ランドパワー対シーパワーの戦いで世界の歴史が成り立っているっていう見方だね。
だから本当に信長の野望とかみたいな感じですよね。
取りたくて積極的に取ってるわけじゃないかもしれないけど。
でも国取り物語じゃない?
本当そうですよね。
だから地政学のこの割と現実むき出しな感じじゃない?
だからもう人間の欲望ですよね。
でも学問ってさ、社会的な現象をある種の理論に抽出して、
それで予測を立てたりするものじゃない?
そういう感じの冷静さはないよね。
経済学みたいに比べると。
人間の生態が出てる感じですよね。
だからすごい新鮮味があるのかもしれないです。
確かにお勉強というか、生々しいなっていうか。
そう、だから大学とかで学問としてプロで教えるみたいなことは難しいんだろうね。
でも大学で聞くんだったらこういう方が面白いですよ。
まあね。
なのでこれマッキンだっていう人は、
英米系の地政学者の第一人者で最初に基礎を作った人ね。
で、当然次のページに行くとドイツ系の人がいます。
このハウスホッファーっていう人ね。
この人ね、人生がもう悲しいの。
うん、悲しい。
ハウスホッファーは最初軍人としてデビューするんだけれど、
その後学者に転身して大学で政策論とか教えるんだよね。
で、その政策論を気に入ったのがナチスだったのよ。
で、ナチスの政策策定チームに入って協力し合うわけ。
ってことはもうマツローは悲しいに決まってるじゃん。
で、しかもハウスホッファーの息子がアドルフ・ヒットラー許せないって言って、
ナチスの暗殺計画に加担しちゃうんだよね。
で、捕まって息子は死宿危険になります。
で、その後戦争が終わって息子が死刑になるぐらい反ヒットラーだったのに、
自分はもう政策チームに入ったから、
これで戦争犯罪になるなっていうのが分かって自殺しちゃうんだよね。
だから人生の最後が本当に厳しい。
で、この人が唱えていたのが、それがさっきから言っている生存権なんだよね。
トランプがカナダを欲しがるように、
大国が自分の安全を守るためにはこれぐらいの広さ、
ここら辺までの地域が欲しいって思うじゃない。
で、大国の思惑が優先で、
その周りの小さな国はそれに飲まれていくっていうのも当然だっていうことなの。
力の政治、軍隊の政治だから。
大国主義なんだよね。
で、今トランプはさっきのマッキンダーから、
マッキンダーが例えばオーマンだったりすると、
このシーパワーっていうのはよく言ってたよねオバマが。
海洋の高校の自由を守る。
これシーパワーの一番大きな特徴の一つなのね。
それと反対にオバマからトランプがハウスオファーになって、
生存権を守る。
カナダ欲しいになるわけ。
なんか面白いよね。
で、このハウスオファーは、
国家の有機体制と戦争権
この国家有機体制っていうのを取るのね。
それは何かっていうと、国は生き物である。
意志があり、それにさらにもう一個進むと、
この後のシュミットっていう人は、
意志がある、だから戦う権利がある。
戦争権があるっていう風に言い始めるわけ。
生存権から戦争権。
でもこれもう理屈としては分かるのよ。
要するに世界では裁判なんて通用しないよ。
力が同じもの同士だったら、
裁判で正しい間違ってるなんて国際法で決められるはずがないから、
その場合にはガチンコで殴り合うしかない。
だから戦争権があるっていうの。
ここもドイツ人ってやっぱりさ、
ロシア人と一緒で似てる。
北ヨーロッパっぽいアラっぽさがある。
だからここら辺を見ると、うわーって思うよね。
この人もナチスの法律顧問になって戦後失脚します。
ナチスとしては法律顧問にしたそうですね。
確かにこういう考えだと。
でもなんでこんな風に
ドイツ人が過剰に国家国家っていうか分かる?
それは地理的なことですか?
いや、歴史的な経緯で。
ここはスパッと答えてほしいな。
この本読んでるから答えが書いてあるので。
それは戦争で負けたことと関係あるってことですか?
関係ないです。
フランス、イギリス、スペインは?
海?
違う違う。
フランス、イギリス、スペインは何?
何?
うわー!
フランス、イギリス、スペインは?
王国?
そうです。
王国というより、もう一言詰めたいのは
ここを答えてほしかったの。
絶対王政で広い国土と民族が
民族プラス国土が一体化した強い国だった。
でもドイツは?
神聖ローマ帝国が壊れた後
いっぱいありましたね、あれ。
ミュンヘンとかいろいろあったよな。
200とか300の、たとえば都市国家なんだよ。
イタリアみたいな。
ってことはずっと国がなかったので
1871年にドイツ帝国ができるプロレスの地震
歴史的には浅いんだね。
なので、一番後発なので
だからアメリカより浅いんだ。
逆にね、一番浅いから
劣等化もあって国家分になっちゃうの。
ほら。
一番最後にできたから
国は生き物だ。意思がある。
戦争もできるんだぜ、俺たちは。って
これ分かるよね。
コンプレックスの裏返しです。
でもこれも歴史的な流れで
こうならざるを得なかったので
これもドイツはかわいそうだなって思う。
これを結局ずっと引いて
ワールドウォーワン
ワールドウォー2まで
結局ドイツが世界をひっかき回すことになるから
それもすべてここから始まってるんだよね。
ここまでバラバラでなめられてきたの。
ドイツ人は民族としては
ヨーロッパの中で最多の人口がいて
ヨーロッパのほぼ中心にいるわけじゃん。
フランスとドイツって。
それなのに、ずっと
バラバラで300人も200人も分かれていて
力を本当に発揮できなかった。
それがここからギューって伸びてきたので
しかも後発でしょ?
フランスやイギリスみたいに技術が進んでないわけ。
で、その中でギューって伸びてきたので
コンプレックスからこんなこと言い出すんだよね。
で、この生存権っていうのが
ナチシドイツの合言葉になります。
要するに、フランス、イギリスが
インドとかアフリカを取っていった
植民地として。
で、自分たちは海は得意じゃないから
そっちには取れない。
じゃあ、どこをドイツは取ればいいかっていうと
東欧とロシアだったんだよ。
東欧とロシアを取れば
ヨーロッパの保健国家になって
自分たちの生存権、ドイツが絶対安全に暮らせる
豊かに暮らせる場所が守れるって言って
ドイツの歴史的背景
大戦争を始めるの。
だからスタートがコンプレックスから入ってるって感じ。
そう、だからこれもっと早く国になってればな。
確かにそうすれば全然歴史は変わってましたもんね。
歴史は本当に変わってたと思う。
ただまぁそこも難しいんだけどね。
神聖ローマ皇帝、ローマ帝国の後だから
その時はもうバラバラになっていたので
各地で貴族が。
イメージではアメリカより新しいイメージが全くないんですけど
今はアメリカより新しいんですもんね。
全然新しいの。
だからもちろん歴史のある国はあるよ。
プロイセンとか
オーストリアやハンガリー帝国みたいなのはあるんだけど
ドイツ人が本当にまとまったことはここまでなかったんだよね。
で、その間散々やられてるんだよ。
フランスやイギリスにも。
しかもその後ね、東と西と分かれたりとかね。
だからどちらかというと
ヨーロッパの中ではロシアと並んで遅れてきてる国なの。
なのでその後突然できた途端に
酔うよね。
強いお酒だから国家って。
国家弁をなってこんなこと言い始めて
戦争権があるって言って他の国を攻めるようになっちゃったんだよね。
じゃあやっぱりまさしく世界観とかね
物の見方とかになると思いますけど
フランス、イギリス、スペインの人が見るドイツっていうのは
僕らが今イラさんの解説でちょっと分かったけど
やっぱちょっと日本人が抱えてるドイツとは
この3国はドイツの見方なんか違うんでしょうね。
違うし
どこかやっぱドイツ人はすごいし
ちょっと怖いとかあるよなっていう風に
家の中でも思われてる。
すごいなと思われているんですよ。
もちろんそれは
ドイツのオーケストラを聞いても
ドイツの自動車を見ても分かるじゃん。
ドイツ人って
本気でやるとドイツ人はすごいよな。
それはもうフランス人もイギリス人もみんな思ってるから。
ただそれと同時に
どっか怖いんだよねっていう。
それは韓国とか中国の人が日本を見て
いや日本は平和国家って言ってるけど
いざやるときになると
日本人って本当に残酷だし
怖いからなって思ってるのと一緒。
それはもうもちろん思うじゃん。
戦争で一回やられちゃってるから。
それはやっぱ植え付けられてますよね。
でもこれ分かんないもんですね。
本当冒頭の話になりますけど
自分がいる国のどう思われてるかって
面白いし知っておきたいなって思いました。
そうだね。
だから日本もそこら辺は
もうちょっとナーバスになったほうがいいんじゃないかな。
だって台湾って人口2000万くらいじゃん。
韓国だって5000万くらいでしょ。
日本は1億2000万だからね。
僕だけかもしれないですけど
世界地図見てると
日本確かに真ん中の大陸から見たら
ちっちゃいじゃないですか。
なんでみんなそんな恐れるんだろうって思うんですけど
今の角度で見たらね。
やっぱり鄰国から見たら
デカくドーンって人口あって。
しかも海外出産はナンバーワンだし
軍事的な技術も実はたくさん持ってるんだよね。
で、核兵器も本気になれば半年で作れるって言われてるから
そういう国が
例えばそれこそ極右になってしまって
また海外傍聴施策なんか取ったりしたら
韓国も台湾もフィリピンも怖いよね。
やっぱり眠れる国に起こさない感じですよね。
ただ日本は今のところね
アメリカとの同盟っていうくさびがあるから
まあ心配ないけど
それが離れてしまったら日本も何するかわからないってとこあるからね。
でも面白かったよね。
だからこっちはドイツ人だから
国家としての生き方とか生存権みたいなもので
戦争することも悪いことじゃない。これは当然の権利だっていう風に言う
大陸系の地政学の理由です。この2人は。
そして英米の地政学の基礎を作った
このマッキンダーのランドパワー、シーパワーの戦いのアイディアと
大陸でいかに派遣を取るかっていう生存権構想っていうのが
こうやってぐちゃぐちゃ混ざりながら
地政学は進んでいくってことになるんだよね。
やっぱりどっちが正しい間違ってるっていうね。
まさしくそれぞれの見方があるから。
どっちの国に生まれたかで見方が全く変わっちゃう。
当然ちゃう。
だからさっき最初にイメージがあれなのが
人間って生まれた国から離れられるんだなっていうのはここだよね。
でも面白かった。
でもこの辺りすごくない?
ここはね本当に痺れるよ。
1871年ドイツ帝国誕生。
ここからドイツが始まるんだけど
それまでドイツ人は散々の目にあっていた。
そこを覚えていけばこの後なぜドイツがこんなに戦争をやって
国に忠誠を誓うのかがよく見えてくるので。
確かに。
感情と国際関係
てか僕予備校の先生みたいだな。
てかイラさんが先生ってことと
あとそういう説明を教科書でしてほしいですね。
なぜドイツが生まれたかとか
こういう説明一切なかったと。
今の教科書ひょっとしたらあったらごめんなさい。
そこの感じで例えば国がないことのコンプレックスみたいなところに
入ってくれる教師はいなかったな。
でもそれが入ってくると確かになって
人間の感情が。
教科書的にはそこを入さなきゃいけないかもしれないけど
歴史は絶対感情とかから生まれてる。
だって人間が作ってるから。
だから僕それに関してはさ
今回ウクライナとトランプに勢いを見て思ったんだけど
時代を動かす要因はやっぱこれだと思う。
地政学プラス経済プラス恐怖だね。
この恐怖はこれでもいいです。
憎しみでもいい。憎悪でも。
めちゃくちゃ感情なんですね。
だから経済的にやばくなる。
経済的にやばくなって貧しくなると
誰かが悪いことをしているってなるし
そうなると何とか人が怖いとか
今言ってるよね。
外国人を日本でどうするみたいな話を。
恐怖や憎悪が出てくる。
これが時代を動かすんだな。
結局それで昔はユダヤ人がどうこうとね。
でもこれに一回飲み込まれると
国がこういうのに一回飲まれると
恐ろしいことになる。
今のアメリカみたいにひどいことになるから。
分かってても飲み込まれちゃう。
だから本当に気をつけないといけないね。
防げないですよね。
だから憎しみは本当にあんまりやらないほうがいいよな。
育てないほうが。
だからサンセットの結果がどうなってるか
今の段階では選挙全然分からないんですけど
心配ではあるね。
じゃあここでお便りとご質問お願いします。
はい、お便り来ます。
パツキン三角忍者カメラマンさん。
女性からです。
こんにちは。
たまたまこのチャンネルを発見して
すぐにメンバーシップ登録をさせていただきました。
ジェンフ堂でどんどん視聴しております。
そんな中でどうやら皆さんが思ってた以上に反響がなかったという
グルメ会。
前にやられていたお取り回答。
僕大好きでしたけどね。
あのチーズケーキ忘れられないよね。
もう私個人としては楽しく回答させていただきました。
友人はスイーツをはじめとする食の流行も変わっていますので
いつかまたやってほしいと思っております。
もしくはイラン先生のグルメエッセイを読んでみたいという気持ちもあります。
小説の中に出てくる食べ物や商店街を煽ると
漂ってくる香りの描写などを読んでいると
お腹が空いてきます。
よろしくお願いします。
僕の料理会とかでもいいけどね。
超簡単料理でおいしいのをいくらでも作るよ。
スタジオで作ってくれる可能性がある。
いいですね。
料理会ね。
だからサラダとパスタと
いつもイランさんのシンプルレシピがいいですよね。
シンプルレシピおいしいよ。
すごいランチを食べれる日も来るかもしれないという。
ただ正直さ、何?
お取り寄せの回はさ
本当に回らなかった。
回らなかったから
この人こうやって言ってくれるの本当にありがたいんだけど
冒険できないよね今の感じで。
回数が全てじゃないにしても回らなかったんだよね。
そんな感じだったんですね。
分かんない、でも後からこうやって見てくださるから。
でもね、はっきり言って僕もそう思う。
だって普段このレベルのことやっててさ
チーズケーキおいしいですねってさ
タレントみたいなこと言ってるのに
しょうがないじゃん僕たちが
氷村君みたいにさ
僕ライブ巻いてなんか食べても
そんなエジカルはないんだから。
おとなしは別のところで。
エッセイのほうがあるかもしれないですね。
そうですね。
伊賀さんのエッセイのほうがね。
じゃあ質問もいかせていただきます。
ふちこさん、女性の方からです。
はじめまして、メンバーシップに加入し
作業のお供にお三方の勉強になるお話を聞かせていただいてます。
さて、現在フルタイムで正社員をしながら
商業BL漫画家をしております。
1年経ちましたが正直あまり売れていません。
仕事依頼はたくさんあり
その次の連載も決まっているのですが
このまま売れなかったらどうしようと
不安で落ち込むことが多くなりました。
経済的には大丈夫なので
10年くらいは頑張ろうと思っていますが
ヒットする人は最初から花があるんだろうなと
続けるほど暗い気持ちが増えていきます。
イラさんは最初から花があったタイプだと思いますが
このように最初からつまづいた作家は可能性があると思いますか?
僕さ、商業BLの世界は
みんなもっと本当にやるんであれば
一番最初に思い浮かんだけど
それはちょっとベタすぎるよなとか
そこではないだろみたいなの捨てちゃうじゃない?
なのでそこをやった方がいいような気がする
一番ベタすぎるものを
ベタすぎるものと
あとは本当にプロダクターアウトじゃなくて
マーケットインで
マーケットニーズが今あるものを
ちょっと狙ってやってみたら
BLは特に
要するに実験だと思って
今自分で好きなものを描いているじゃん
なのでそこをちょっとやめて
今ベタで一番来ているものを
わざとやってみるっていうのはアリだと思うんだけどね
どうなんでしょうね
この方が出版社好きなのか
それとも個人で配信とかでやってるのかな
個人でって言ってるから
連載が次も次も決まっている
お仕事をもらっているっていうのだから
商業でやってるんだよね
決まったテーマが来てるんだったら
自分でやってるんじゃないかな
でももうちょっと
ぶっ飛ばしてみてもいいんじゃないかな
普通にやって
普通にちょっと
作品としていいものを描きたいみたいなのだと
埋もれやすいと思うんだよね
マーケットインでまずドンみたいな
今さ一番BLで来てるテーマって何なの
これはちょっとテーマというか
方向性の話なんですけど
やっぱり今は
無料部分でエロですよ
エロいものを
とにかくハードですね
暗点とかダメですちゃんと全部描こうっていう
そういうものとして
それをちゃんとやった上で
みんながやってないところで激しいのやるのがいいんじゃない
あとなんかこの方
連載が決まってるってことは
お上手ってことじゃないですか
絵と漫画が
全然安定してる気がするんですけどどうでしょう
でもやっぱりさ
仕事も続いてしまうと
前回のさくまさんも言ってたよね
ずっとパッとしないままでいくと
そういうイメージがついちゃうから
どこかでその殻を破らないといけない
なので今やっていて
来ない2本目くらいやっても来ない
だったらどこかでちょっと
その殻を破る何かを狙った方がいいんじゃないかな
それとそういう時には
やりたいことはあんまり聞くよりは
自分が本格的にやりたいことでいくつかあるじゃん
その中で今の事例に一番合ってるのを
ドカッと思いっきりやる
やりたいことでいいけどマーケットをちゃんと見ると
そうそう
全部描くのがいいって言ってるじゃん
そうなんだけどその中で特化して
確かにみんなと同じ絵を描いてて面白い
普通にエッチをする男同士の
するだけじゃなく
例えばフェラーに特化するとか
僕今ふと思ったんだけど
楽しそうですね
画力のお師匠さんと
お茶のお師匠さんが
60同士とか70同士で
BLでガチガチの激しいエロをする漫画
読みたくない
日本の肝とか来てるわけ
お茶の人は
画力が試される
画力が試されるけど
お茶室でにじり口から入って
お茶室でエッチするとかさ
良くない
私結構シニア系のBL好きなんでいいなと思って
シニア系ってあれですけど
しかもどっちもお弟子さんがいるから
お弟子さんともできちゃうんだけど
二人で焼き餅を焼きあうとかさ
この設定いいよね
いいです
しかもお茶のうんちゅうが語れるし
俳句の名作を書くから引用できるじゃん
こういうのは素晴らしいね
僕が原作者やろうかな
お願いします
めっちゃ面白いね
個人的には
作家の先生いろんなタイプあると思うんですけど
すごいパッと売れる方も
たくさんいらっしゃるんですけど
何十年も書いてて
いきなりとんでもない
何なんですかこれみたいなのを出して
バズる人とかも全然いるので
すごく楽しみに
一つ言えるのはBLって
自分の欲望の表現でもあるから
自分の欲望を突き詰めるっていうのは
大事だよね
もっと尖らした方がいいんじゃない
何か肝があるはずだから
自分にとってこのシチュエーションがいいとか
こういうキャラクターが好きっていうのはあると思うんで
時代とどう合わせていくかを
擦り寄せていく
努力をしてみるっていうのが一番いいと思うんだけどな
楽しみですね
ハードなエロがいいんだBLも
TELとかとは
同じになってますね
断面図とかも出てる
でも断面図発明したやつエロいよね
すごい天才だよ
海外でも評価されてるからね
CT画像みたいのすごいね
見てないですよね
食とエロが
日本で突き詰めてますね
今専門が生きたね
良かったね
何の専門だよ
この後いよいよ本編に入っていきます
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それでは本編で
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