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2025-06-27 18:11

第2回 徳島県立海部病院のチーム制医療の秘密(完全主治医制との比較)

番組第2回では、徳島県立海部病院が導入した「チーム制医療」の仕組みと文化を深掘りします。完全主治医制との違いを整理しながら、医師が安心して休暇を取りつつ診療の質も高められる理由を、稲葉香織先生・稲葉圭佑先生ご夫妻に伺います。実際のオンコール体験や情報共有アプリ「Join」の活用法、若手教育への好影響までリアルなエピソードが満載。働き方を見直したい方、地方医療に興味がある方は必聴です。ぜひお聴きください。


▼出演

MC 大野 航佑(徳島県病院局)

ゲスト 稲葉 圭佑(徳島県立海部病院 内科総合診療科医師)

ゲスト 稲葉 香織(徳島県立海部病院 内科総合診療科医師)


▼トピック一覧

・チーム制医療と完全主治医制の違いを整理

・「休める医師」を実現する夜間・休日カバー体制

・家族旅行も安心!オンコール不安が激減した実体験

・画像も即共有できるアプリ「Join」の威力

・若手医師の症例経験が倍増する仕組み

・教育・診療の質を高める複数の視点と相互サポート


▼番組へのメッセージ

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病院局総務課

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▼制作

株式会社オトバンク PitPa Podcast

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サマリー

このエピソードでは、徳島県立海部病院のチーム制医療について深く掘り下げ、その特徴や利点を紹介しています。主治医制との違いや、患者の経験向上、医師間の情報共有の仕組みについても言及されています。徳島県立海部病院では、Joinアプリを使用した効果的なチーム医療の仕組みが紹介されており、医師の負担軽減や患者の画像共有が可能になっています。また、アメリカの研究を参照しながら、チーム制が医師の教育や治療方針に与えるポジティブな影響について考察されています。

徳島県立海部病院の紹介
頼む!来てくれ徳島の医師爆増予定ラジオ
こんにちは、頼む!来てくれ徳島の医師爆増予定ラジオ
パーソナリティ徳島県病院局の大野光介です。
この番組では、徳島で働く医師や看護師のリアルな声を通じて
徳島という土地の魅力と、そこで医療に携わることのやりがいを掘り下げていきます。
地域に目指した医療の現場で感じる手応えや
働く人たちの思いに触れることで
自分もこんな場所で医療をしてみたいと感じてもらえるきっかけをお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
さて前回は、東京から徳島へ、都会を離れて分かった徳島の子育てメリットをテーマに
徳島の暮らしと子育てのリアルをたっぷり伺いました。
お聞きくださった皆様、ありがとうございます。
第2回目の今回は、いよいよ働き方に踏み込みます。
テーマは、徳島県立海部病院のCM性医療の秘密。
海部病院では医師同士がチームを組み、患者さんを複数名で見る体制がしっかりと整えられています。
この仕組みによって、医師が無理なく休暇を取れるだけでなく
医療の質もしっかり保たれているそうです。
今回はこの仕組みと文化を深掘りしていきます。
ゲストは前回に引き続き、こちらのお二人です。
徳島大学大学院の特任助教であり、現在は徳島県立海部病院内科総合診療科で勤務されている
稲葉恵介先生です。
そして同じく徳島大学大学院の特任助教で、海部病院で内科総合診療科の診療に携わっておられる
稲葉恵介先生です。
ご夫婦で医師として現場を支えながら、子育てもされているお二人に
今回もじっくりとお話を伺いしていきます。
稲葉恵介です。夫を担当しています。
稲葉恵介です。
よろしくお願いします。
稲葉恵介です。
よろしくお願いします。
それでは、徳島県立海部病院のチーム性医療の秘密について、本編スタートです。
チーム制医療のメリット
よろしくお願いします。
今回は、「チーム性医療って何が違うの?」という疑問からスタートしたいと思います。
日本の多くの病院では、主治医が患者さんを最初から最後まで一人で見る主治医制だと思います。
一方、徳島県立海部病院は、医師がグループを作り、患者さんをチームで診療するチーム性を徹底されているそうです。
まずはこの2つの仕組みの要点を整理させてください。
チーム性医療について、けいすき先生、どういった医療体制なんでしょうか?
まず、主治医制というものがイメージしやすいのですが、
1人の先生が患者さんに対してずっと見させていただくということで、
休日中も夜間も何かあれば対応するということになっています。
チーム性というものは、当院で採用しているものですが、
複数の先生で情報共有をしていますので、夜、夜間、休日、自分がいないときに
別の先生でもカバーし合えるというような体制をとっています。
そうした休日もしっかりとれるし、自分一人で責任を負う必要がないというのは、すごくいい体制だなと思いますね。
河森先生は何かチーム性のメリットみたいなところって何だと思いますかね?
自分の働き方に関しては、夜間休日に連絡が来ないというのは、
子育てをしている先生もしていない先生も、もちろん仕事を離れて休む時間というのはすごく必要だと思うので、すごくいいというのと、
あとは、私たち内科医は若手が多いので、たくさんの患者さんとか病気を自分で経験したいと思うものなんですね。
そうなったときに、自分が主治医生で見ていると、自分が見ている数名しか経験できないところが、
チーム性だとチームで見ている患者さん、今、海部病院は2チームでやっているので、
内科の患者さんの半数を自分の受け持ち患者として経験できるというところは、
地方の病院でもいろんな症例が経験できるというのがすごく大きなメリットかなと思っています。
いろいろな患者さんの診察・診療ができるというのがすごいところなんですね。
チーム性医療の仕組みについて詳しくありがとうございます。
仕組みが分かったところで、実際に働いてみると何か変わるのかというところが気になります。
ここからはお二人の体験談を交えながら、チーム性が生むインパクトを具体的に聞かせてください。
インパクト。
何か具体的に何か。
主治医生で働いていた病院のときは、本当に夜も、例えば旅行に行っているときとか出かけているときも、
必ず自分のスマホを気にしていないといけなくて、何か連絡があったらすぐに駆けつけられる状況を保っておかないといけない。
それが24時間365日その体制だったというところが、すごく勉強になった部分はもちろんあるんですけれども、
小さい子を育てながらというのは結構しんどかった部分もあって、
別々の病院で働いていたときは、どっちかが到着のときは、どっちかが一人で家で子供を見ていたので、
呼ばれませんようにと祈りながら、夜寝るみたいな日々でした。
休みと言いつつ、休みでないみたいな。
気にしておかないとダメなんですね。
お風呂にスマホを持って入っていたりとか、いつ電話が来ても取り忘れないようにとか。
あとは寝るときも目がちょっと悪いので、すぐ携帯を触れるように眼鏡をかけたまま寝ていたりとか。
ああ、そうなんですね。
そこまでしなくてもよかったのかもわからないですけど、それぐらいの精神的な負担というのはあったのかなと思っています。
精神的負担もそうですけど、実際にやっぱりなることも結構多々あったんですよね。
そうですね。
電話だけで済むこともまあまああるんですけれども、
実際にやっぱり自分の患者さんが悪くなって病院に行かないといけないとなるときのために、
家族で出かけるときも必ず車2台でどっちかがすぐ呼ばれても行けるように。
お祭りに行くときも買い物に行くときも必ずどこかご飯食べに行くときも必ず2台で行ってました。
家族で出かけているのにもう別々。
しかも実際に呼ばれることもある。
やっぱりあるんですよね。
呼ばれたから戻るわって。
あるんですよ。
クリスマスに家族で出かけてたときにこっちが呼ばれるっていう。
クリスマスツリー選んでた。
ツリー選んでたとき。
世間はクリスマスの華やかなツリーで、今日は電話かかってこないやろうと思ってたら、かかってきて泣く泣く病院に向かって。
そのときはもうけっすけ先生お一人で残ってツリーを選んでとかですか。
子供の世話をしながら。
子供の世話をしながら。
それは大変ですね。確かにそれはちょっとやっぱり主治医生すごく大変だなと思いますね。
チーム性医療だといろんな患者さんを見れるっていうところはすごくいいところだなと思いますね。
次は実際にどういうふうに回ってるのかっていう仕組みの面もちょっと気になるので聞いていきたいと思うんですけども、
海部病院ならではのオペレーション、チームの組み方や情報共有の方法、休暇をどう回しているのかといった実務の裏側を具体的に深掘りできたらなと思うんですけども。
具体的な運営方法
朝チームでカンファレンスを15分内し、患者さんが多かったら伸びてはしまうんですけど、
15分から30分程度カンファレンスをして夜間何か変化がなかったかっていうのを共有しています。
日中は手が空いてる先生、外来で当たってる先生は外来に行ったりするので、
それ以外の先生で会診をして、日中するべきことを情報整理をしてという形になっています。
夜、日勤が終わった後は当直の先生が1人、病院全体で1人が当直で残るんですけど、
その先生に必要なことを申し送りして、後は全員帰るというふうになっています。
待機というものが内科で1人当番を当てているんですけど、
それは遠方の工事医療機関、大きな病院に患者さんを転院でお願いするときのための救急車に乗っていく当番として1人担当をおいています。
なので、自分の患者さんが夜中悪くなって大きな病院にお世話になるというときも待機の先生が呼ばれるので、
自分には翌朝状況が悪くて転院になったということを知ることもあります。
連絡は次の朝になって、出勤したときに初めて共有いただくみたいな。
ただ、ほったらかしでそうなるというわけではなくて、ご家族とも相談して、患者さんともお話しして、
状況が良くなかったら転院でお願いすることもあるということで申し送りをしているということが多くはあるかなと思います。
今、海部病院は内科医師が10名ぐらいいるんですけれども、半々に5名ずつぐらいで分かれてチームを編成しています。
だいたいその昼間、業務が偏らないように、誰か1人は必ず病棟で耳患者さんを見れるような体制でやっていますので、
主治医生だと、例えば自分の患者さんに対する診療の甘さだったりとか、見込みの甘さというのが全部自分にかかってくるんですけれども、
チーム制でやっていると、いろんな可能性をみんなで考えられるということと、
別の先生に常に見てもらっているという安心感もありますし、
あとは別の先生にお願いしないといけないというところで、いろんな可能性を自分が主治医で見ていたときより考えるので、
それはすごいトレーニングになっているなと。
逆に自分が当直のときは、
人間患者にどんなことがあっても、自分一人で対応しなければいけないので、
全部ほったらかしばかりではなくて、自分も必ず対応するときがあるというところで、スキルアップではないですけど、あるかなと思います。
みんなで責任を分散しつつも、実際当直のときはしっかりとすべての患者さんの症状だったりとか、
という状況は把握して、しっかり責任もありつつというような形なんですね。
なるほど、ありがとうございます。
チーム医療の仕組み
実際申し送りとかするときだったりだと思うんですけど、情報共有の仕組みってどういうふうになっているんですかね。
今、海部病院ではJoinというアプリを、みんな自分のスマホにダウンロードして使うアプリなんですけれども、
セキュリティーがしっかりした情報共有アプリで、すごくいいのが、実際に撮ったCT画像とかMRIの画像とかが、
そのままの画像でスマホで見れるというのが、すごく画期的というかいいんですけれども、
例えば入院中に内科の入院患者さんだけでなくて、脳外科、整形外科の患者さんもいますので、
例えばちょっと状態が悪くなったとかで、専門の先生に画像を見てもらいたいときには、そのアプリを使って見てもらう。
専門の先生たちは、そのアプリがない時代は、わざわざ病院まで来ないとカルテが見れなかったので、
そうですよね、病院にあると。
それが自宅にいながらにして、患者さんの画像が見れて、指示さえ出してくれたら当直へがすべてやるというところで、
私たちも安心感ありますし、専門の先生たちも負担軽減になっているかなと思います。
当直の先生が、自分の専門外だったときでも、急ぎのときは専門の先生に見ていただくということができるんですね。
当直帯はいろんな、見たことない人とかも来るので、例えば結構多いのが釣り針。
釣り針が指に刺さった方とか。
どうやってこの針を抜いたらいいんだろう、みたいなのを写真を撮って、そのアプリでみんなの意見を聞くという。
僕ら、標榜は内科総合診療科なので、日中は内科系のことをやっているんですけど、
当直とか休日の対応というところになると、怪我した人も来られますし、
怪我したところを塗ったりとか、いろんなのもしないといけないので、
よほどのことがあると、画像で整形外科の先生とか脳外科の先生に共有して、アイデアというか方針を助言いただくということをしております。
すごい画期的ですね。やっぱりアプリを入れてみんなで共有できるというのはすごくいいなと思いますね。
ありがとうございます。
チーム制の効果
仕組みはよくわかりました。
チーム性が医師の教育とかの分野でどのような効果を発揮するのか、もたらすのかというところに関してはいかがですかね。
アメリカの研究なんですけれども、かつて完全主治医生でやっていた文化がアメリカにもあったんですけれども、
それがやはり医師の過労だとか、そういうのでチーム性になりつつあったときに、
チーム性と完全主治医生でやはりかなり治療のスタイルが変わるので、かなり現場を戸惑ったかと思うんですけれども、
主治医生と比べてチーム性の方が治療方針を決めたりとか、処方内容も適正になっているという傾向があったりとか、
あと教育に関してもチーム性になったところで一人当たりの教育の質というのは落ちなかったという研究がありまして、
なので研修院の先生だとか若い先生って一人で見るということを経験するというのも必要な時期はあるかとは思うんですけれども、
やはりそうでなくてちゃんとみんなの目を入れてというか。
やはり一人で全てを任されても戸惑うところも多いと思うので、誰かが見てくれているという安心感は確かにありますね。
あとはやはり一人だけでもかなり方針に困ることとか、倫理的にも逸脱してしまいがちなこともあるので、
そういったところをちゃんと適正にできる、みんなの意見で方針を決められるという良さはすごくあるかなと思います。
わかりました。ありがとうございます。
チーム性というのが心情そのままの質だったりとか、医師の教育の分野に関してもすごい効果を発揮しているということがよくわかりました。ありがとうございます。
こういった仕組みに関してはまさに海部病院ならではの強みなのかなと思います。
本日はすごくためになりました。
けいすけ先生、かおり先生、本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
最後にお知らせです。
徳島県では、医師・看護師など医療従事者がまだまだ足りていません。
移住して常勤で働くのはもちろん、週一日の非常勤や半期の応援といった関わり方でも大歓迎です。
少し興味がある、まずは話を聞いてみたいという方は、番組概要欄の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
あなたの経験とスキルを徳島の医療現場で活かしてみませんか。
皆様からのご連絡をお待ちしています。
よろしくお願いします。
今回は徳島県立海部病院のチーム性医療の秘密を深掘りしました。
次回はシリーズ最終回です。
テーマは、プライベートとキャリアを両立する職場文化、海部病院で働く理由です。
休むときは休み、働くときは集中する。
そのメリハリがあるからこそ、家族を大切にしながら医師としても成長できる。
そんな働き方のリアルを今回に引き続き、
けいつけ先生、かおり先生をゲストにお迎えしてお話しいただきます。
第1回でお届けしたのは暮らし、第2回は働き方、そして最終回は暮らしとキャリアの両立がテーマとなります。
次回もぜひお聞きください。
お相手は大野幸介でした。さようなら。
さようなら。
18:11

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