2025-12-17 16:09

第27回 海部病院だからこそ受賞できた医学会賞と地方で拓く医師キャリア

番組第27回では、海部病院在籍中に徳島医学会賞を2度受賞した堀太貴先生が、地方の落ち着いた診療環境で確保できた研究時間と、臨床との両立の実際を語ります。海部病院に根づく発表文化や多職種の協力体制、若手が学会発表に挑む際のヒント、地域枠からの配属経緯などを通して、地方勤務がキャリアの遠回りではなく、視野を広げ成果を生み出す選択肢になり得ることを実体験から伝えます。


▼出演

MC 大野 航佑(徳島県病院局)

MC 丸山 真由(海部病院メディカルソーシャルワーカー)

ゲスト 堀 太貴(徳島大学病院 血液内科)


▼トピック一覧

・海部病院時代に受賞した徳島医学会賞の概要

・地方の診療体制だからこそ確保できた研究時間と進め方

・海部病院内の学会発表・論文化を後押しする空気感と多職種の支援

・専門外テーマにも挑めた理由と大学病院との学びの違い

・若手への実践アドバイス(臨床疑問の拾い方と記録の習慣)


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サマリー

海部病院に勤務している堀大輝先生が受賞した徳島医学会賞について、救急医療と在宅医療の研究に焦点を当てて論じています。地方での医師キャリアと研究の両立についても触れ、海部病院の特異な環境が明らかにされています。海部病院は高齢者医療に注力しつつ、臨床業務と研究の両立を目指す医師にとって理想的な環境を提供しています。このエピソードでは、医学会賞を受賞した経験や地域枠制度の重要性について語られています。

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頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ
こんにちは、頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ
パーソナリティの徳島県病院局大野光介です。
同じくパーソナリティの海部病院メディカルソーシャルワーカー丸山真由です。よろしくお願いします。
この番組では、徳島で働く医師や看護師のリアルな声を通じて
徳島という土地の魅力と、そこで医療に携わることのやりがいをお届けしています。
都市部のように行き着く間もない忙しさとは違い、
仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、
自分のペースで成長できる環境が整っているのも、徳島の大きな魅力です。
仕事とプライベートのバランスをとりながら成長できる環境を探している方に、ぜひ聞いていただきたい番組です。
本日のゲストは、前回に引き続き、徳島大学病院血液内科の堀大輝先生です。
堀先生、今回もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。徳島大学病院血液内科の堀大輝です。
よろしくお願いします。
徳島医学会賞の受賞
第24回のテーマは、海部病院勤務時代に受賞した医学会賞についてです。
海部病院在籍中に受賞された徳島医学会賞を軸に、
地方でも研究に取り組めた背景や臨床と研究を両立する工夫を伺います。
それでは本編スタートです。
早速ですが、メインテーマに入っていきたいと思います。
まず最初に堀先生がどのような研究発表で、徳島医学会賞を受賞されたのか、
わかりやすく教えていただけたらと思います。お願いします。
はい。そもそも徳島医学会賞というのは、徳島医学会が主催している学会でいただく賞なんですけど、
半年に1回程度徳島医学会というのが開かれていまして、
医学全般を発表できる場としてプロデュースされているような形になります。
私もそこで発表させていただいて、2回徳島医学会賞を海部病院自体にいただいたという経緯になっています。
徳島医学会賞というのは年に2回あるということなんですけど、
発表する人というのはどうやって決まるんですか?
これは完全に、挙手制というか自主的に発表するような形になりますね。
研究のテーマとかってリスナーの皆さんにもわかりやすく聞けたりしますか?
研究テーマの詳細
かいつまんで説明すると、2つというのが救急医療に関するテーマと在宅医療に関するテーマの1つずつになります。
救急医療については、救急車で来院された高齢者の方がどんなふうに病気が良くなるか悪くなるかってなかなか予測が難しいと思うんですけれども、
その予測を簡単な指標でできるんじゃないかと、結論としてはできましたという結論になるんですけど、
そういうのが救急医療に関するテーマになります。
在宅医療に関しても似たような論文なんですけど、
在宅に帰った患者さんがどのように過ごすか、どれくらい生きられるかっていうのは誰にもわからないと思うんですよね。
それはある程度医療者で予測できるスコアを見つけたというのが研究のテーマになります。
それぞれなぜそういったテーマでやろうというふうに考えられたのか教えていただいてもいいですか。
救急の方については、やっぱり簡単に未来を予測できるスコアっていうのが今まであるのはあったんですけど、
あまり多くはなかったというところで、海部病院はかなり高齢者の救急医療もよく扱っていますので、
それを海部病院ならではの研究としてアピールできるんじゃないかと考えたのがまず一つきっかけです。
在宅医療についても同じような形で、海部病院はかなり在宅医療にも力を入れていると思うんですけど、
そういう昔の患者さんのデータも使って何かできないかというところで考えて、幸いなことに徳島医学会賞をいただいたという経緯です。
すごい、すごいですね。すごいしか言葉が出るのですけど、
僕もこういうなんとか賞とかそういうのに本当に縁のない人生だったんで。
在宅医療とかだとあれですかね?丸山さんも普段お仕事として作業という話でしたっけ?
そうですね。在宅復帰される患者様もたくさんいらっしゃるので、
先生の訪問診療とか訪問看護も合わせて、この患者さんに必要でないかという方をいろいろと団員調整とかで関わらせていただいていました。
そうですね。在宅に帰るときは丸山さんしかり、ソーシャルワーカーの方の力がすごく大きいと思うので、すごく助かりました。
ありがとうございます。
一緒に堀先生と丸山さんと行かれたとかもあるんですか?そんなのあんまりないんですか?
同行したことはないですけど、同じ患者さんの調整を僕は医師側で、丸山さんはソーシャルワーカー側からやったっていうのはよくありましたかね?
そうですね。一回、退院前訪問とかでソーシャルワーカーとかが患者さんのお家に見に行かせていただいて、訪問診療看護に入るってなったら、また先生と看護師さんが一緒に同じお自宅に行くっていうような感じで調整をしよったんですね。
ソーシャルワーカーさんの方もそうですけど、訪問の看護師さんもかなりアクティブに頑張ってくれてたと思いますので、そういう今までの海部病院の歴史みたいなのを研究にしてみたら、医学解消が取れましたという。
ありがとうございます。海部病院在籍中の受診に至った過程とかっていう話がすごくよくわかりました。ありがとうございます。
地方での医師キャリア
それではですね、医師の仕事と研究の両立についても伺いたいと思うんですけども、市内の大規模な病院とかに比べて落ち着いた診療環境で、研究に向け合う時間が確保しやすかったという話をちょっと事前に聞かせていただいたんですけど、そこら辺についてちょっとお話を聞きたいなと思うんですが、いいですか。
はい、ありがとうございます。そうですね、地域の病院ということで、比較的患者さんの数としては落ち着いている病院なので、研究に使える時間っていうのがある程度確保しやすかったというのがありますね。
今働いている大学病院とかですと、ちょっとかなり病棟を回すだけで手一杯なところもあったりですとか、あまり研究に集中できる時間というのがなかなかなかったりもしますので、臨床の仕事と研究をバランスよく海部病院ではできたかなと思います。
両立するっていうのは、もう実際にその診療、普段の業務で患者さんを見ながら、ちょうど患者さんが来られていない時間に研究みたいな感じなんですか。
そうですね、臨床の仕事の合間にっていうのは、おっしゃる通りで患者さんがいない時間ですとか、病棟の患者さんが落ち着いてて手が空いた時間にデータをまとめたりするってことですね。
仕事は仕事でもやられながら、自分の研究とかっていうのができるっていうのは、僕今だと絶対できないなと思います。
そんなことないと思います。
いやいやいや、もう仕事のことを考えたらもう仕事で手一杯になっちゃうんで、すごいなと思います。やっぱり受賞されるとかってなるとすごいですね。
そうですね、まほり先生の研究テーマ的にもすごい時間が、確保が必要というか、研究するにしても回復病院やからこそっていうところも大きいかなと思いますね。
看護師さんとか、理学療法士さんも割と研究したり論文作ったりしてる人はちらほらいますよね。
おりますね。学会にいろいろ皆さんあるからね。
学会もよく出されてますし、僕の友達の理学療法士さんで、今在籍中ですけど、理学療法士さんに論文を書いたりとか、学会版も発表したりとか、そういう人も結構いますので、意識が高い人もかなり多いですね。
回復病院内の雰囲気自体がそういう研究に力を入れてる方が多いというか、そんな感じの雰囲気が出来上がってるってことですかね。
そうですね。みんな何か材料を見つけて発表しようっていう気概はあるんじゃないかなと思いますので、全然ネタがないっていうことも全くないと思いますし、探せばいくらでもあるかなと思いますので。
今のお話聞いてると、地方ではキャリアが積みにくい、そういう先入観みたいなのは持たれてる方が結構いると思うんですけど、それは結構間違ってるような感じですね、情報としては。
そうですね。いわゆる王道のキャリアは築けないのかもしれませんけど、ちょっとそういう余った時間とかで自分の領域とは別の研究をしてみたりとか、そういう時間の確保っていうので、かなり良い時間だったかなと思います。
なるほど。自分の違う領域でも結構研究としてテーマを持ってされてる方も多いんですね。専門的なこと以外ってことですかね。
実際僕も血液領域が専門にしようとしてますので、救急医療と在宅医療って全く違う分野での論文を書いたような形ですので、違う領域でもいろんな人に相談しながら書いたり発表したりできるっていうのがメリットかもしれませんね。
実際にそうしたら、こういう大学病院とかで働かれてるのと、ちょっと違った視点で課題を持って取り組めるというか、そんな感じなんですかね。
海部病院の特色
そうですね。大学病院はやっぱり専門領域にかなり偏るかなと、それでいいと思いますけど思いますので、地域に行くと特に海部病院だと割と高齢者医療っていうのが中心になってると思いますので、そういう患者さんも違いますし、だったら研究のテーマもやっぱり自ずと違ってくるのかなと思います。
結構そうしたら海部病院ってどっしり研究自分でちょっとしてみたい、日々の診療も大切にしながらですけど、研究してみたいっていう人とかにも向いてるような病院ってことですかね。
そうですね。もちろん日々の業務をしてプラスアルファでっていう意味ですけど、研究をする素地みたいなのはあると思いますし、アドバイスしてくれる先生も何人かはいらっしゃると思いますので、やる気があればできるというところかと思います。
なるほど。分かりました。今後ですね、学会発表とかに、先ほどの医学解消とかも含めてなんですけども、そういった発表に向けた若手への実践のアドバイスみたいなのをいただけたらなと思うんですが。
難しいですね。実践のアドバイス。とりあえずまず、やっぱり患者さんを多く見るというところからかなとは思います。研究とか論文発表の目的は臨床的な疑問を解決するっていうところにありますので、そもそも患者さんを見てないと臨床疑問っていうのが多分浮かばないと思いますので、
日々の一つ一つの患者さんの症例をしっかり見て、疑問に思うところがあったらそれをメモしておいて、振り返って考えるというのが大事かと思います。
私自身は日赤大学内療センター開封というところで、結構そこそこ忙しい病院を回ってきたので、臨床疑問は何点かあったんですけど、なかなかそれをデータにまとめたりする時間がなかったっていうところがあるので、開封病院で少し時間があるときにデータをまとめて振り返って検討できたというところです。
分かりました。ありがとうございます。今のお話などからですね、開封病院にいたからこそ医学解消を受証できたという話かなと思うんですけども、配属の仕組みも教えていただけたらなと思います。
堀先生は地域枠の制度ということで開封病院に来られたということだったんですが、そういった経緯、配属の経緯をお聞きしてもいいですか。
はい、私は徳島大学の医学科に地域特別枠という枠で入学してますので、入学した瞬間からですね、3年間三軍病院、地域の少し田舎の病院で働くということが決まってた意思ということになります。
開封病院に行ったのは言っちゃうとたまたまなんですけど、祖父の出身というところもありましたけど、そこはなかなか選べませんので、偶然開封病院に行っていろいろ修行させてもらったという経緯ですね。
地域枠でない意思でもですね、いろんな病院を若手のうちは転々とするというのがセオリーにはなってますので、その流れの中で開封病院があったということですね。
ありがとうございます。地域枠で開封病院で勤務されたことによって、今まで疑問に思ってたことを研究につなげることができ、医学会社の受賞にということに結びついていったのかなと思います。その流れがすごいよくわかりました。ありがとうございます。
地域枠制度の意義
それでは堀先生、本日はありがとうございました。臨床を続けながら研究や学会発表にも挑戦したいという方に向けて、開封病院で働く価値についてメッセージをお願いいたします。
開封病院は臨床もそうですけど、研究もしっかりできる病院かと思います。学会発表にもチャレンジする方も多くいらっしゃいますので、興味がある方はよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
最後にお知らせです。徳島県では医師・看護師など医療従事者がまだまだ足りていません。移住して常勤で働くのはもちろん、週1日の非常勤や短期の応援といった関わり方でも大歓迎です。
少し興味がある、まずは話を聞いてみたいという方は、番組概要欄のお問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
あなたの経験とスキルを徳島の医療現場で活かしてみませんか。皆様からのご連絡をお待ちしています。
次回は開封病院で広がる診療の幅とチームで磨く総合力を取り上げます。
幅広い診療の経験、チーム制で身につく判断力や連携力、地域に近い現場ならではの学びについて堀先生にまだ伺っていきたいと思います。ぜひお聞きください。
番組の感想や質問は、ハッシュタグ徳島医師爆増ラジオでSNSに投稿していただくか、番組の概要欄にあるメッセージフォームからお送りください。皆さんからの声をお待ちしています。
それでは次回のエピソードでお会いしましょう。お相手は大野耕介と丸山真由でした。次回もぜひお聞きください。
さようなら。
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