まず最初にサーフィンと医療を掛け合わせた新しい仕組み、サーフホスピタルについて伺います。
医療従事者の新しい働き方ということですが、これはどういったものなのでしょうか。
これはサーフィンをきっかけにして、徳島県南部の方に医療従事者を呼び込むような取り組みになっていまして、
というのも海部病院って言われているかもしれないんですけど、すごい海岸が近いんですよね。
海部病院の急急ヘリが来るようなヘリポートに立つと、もうそこから海が見えるんですよ。
実際に入れるような海岸、内妻海岸までも車で3分で行けるので、
出勤前後にサーフィンできるという働き方ができるんじゃないかということで、目をつけまして発信しているものですね。
実際に前回出ていただいた奥井さんのような方もいますもんね。
そうなんですよね。このプロジェクトを立ち上げためちゃくちゃうってつけの方がいて、
もう移住してきてくれてたんですか? ありがとうございました。
このプロジェクトの成果としてサーフィンを趣味にしてくれている方が、
海部病院いいかもって思ってくれるんじゃなくて、既に成功例がいたんですよ。
前回の滝下のお話の中でも、看護師さん3人がナミに乗りに来てるみたいなお話もあったんで、
まさしくこういった取り組み、新しい仕組み、成功しそうな感じですね。
実際、こういうサーフホスピタルという取り組みはどういった感じで広報されているんですかね?
そうですね。サーフホスピタルというブランドをまず皆さんに知っていただくことが最初かなと思うので、
SNSですとかでこういうことやってますっていうのを発信させてもらって、
そこからまず知ってもらって、ゆくゆくは毎週定住につなげていけたらなというところでやってます。
ありがとうございます。では、このサーフホスピタルの取り組みが生まれるきっかけについてお聞かせいただけたらと思います。
実際、サーフィン連盟と連携協定を結んでいるということだったと思うんですけど、どういった経緯があったんですかね?
そうですね。まずは、医療従事者、医師、看護師、コメディカル、いろんな方、本当に人材足りないということで、
何かないかなって、何か新しい取り組みがないかなって考えてたときに、誰かがふと思いついたんですよ。
サーフィンじゃね?
サーフィンじゃね?と。その方、前にスポーツ振興関連の部署にいたりしたこともあって、
そういうスポーツを使った地域振興とかにちょっと造形の深い人だったんで、
サーフィンってすごくいいんじゃないか。海部病院って海近いしね。ということで、サーフィン連盟さんにお声掛けをさせてもらったら、
トントン病死。トントンのトン。
なるほど。たけしさんは、こういった県の取り組みに対してどう思いますか?
本当にサーフィンという、我々が普及活動であったりをしているスポーツに目を向けていただいて、
またその可能性を信じてくださってお声掛けいただいたということに、まずお話いただいたときはすごく嬉しいなという気持ちになりましたし、
我々も以前から医療関係者の方に限らず、いろんな業種の方が県南の方にサーフィンを目的として移住されているというケースはいくつもケースとして知っていたので、
そういった知見であったり、本当にサーフィンが移住定住に、そして移住された方のウェルビングであったり、QOLが上がるようなスポーツなんだというのをお伝えした上で、
ぜひ我々で力になれるのであればと思ってお受けさせていただいたような背景になります。
これは徳島県病院局と徳島県サーフィン連盟で連携協定を結んだということですね。
そうですね。連携協定を結ばせていただいて、人材確保とか地方の魅力発信とかに一緒に取り組んでいきましょうということなんですけど、
何ならその連盟さんの方がしっかり考えてくださっていたというか、さっき竹内さんがおっしゃったことって、ものすごくちゃんとしているというか、
すごく地方の課題とかも考えていただいていて、何か役に立てるならって、我々の方が軽い気持ちで、ちょっと何かやりませんみたいなノリで言ってしまったんですよね。
もう車走らせていったらですね、もうすごくうってつけ、すべてがすごいうまくかみ合っているなという個人的な感覚としてあって、
こういう仕事、何て言うんでしょう、ちょっとそれちゃうかもしれないんですけど、公務員全体として仕事をしていて、100%楽しい仕事って珍しいなと思ってて、
何かしらちょっとハードな場面に出くわしたりもするんですけど、この話っていうのは関係者連盟さんはじめ、サーフィンに携わっている方々とか、
ものすごくウェルカムで来てくださるんですよね。何か役立てることがあるならって言ってすごく協力してくださったりとか、
そこら辺はすごく仕事をしていて感じるので、すごいいい方々に恵まれているなというのはすごい思いますね。
でも我々としても、県のサーフィン連盟も県のサーフィン連盟だけではできることっていうのは非常に限られてまして、
やはり数年前からもっと前からですね、数十年前から徳島県がサポートしてくださって大会をさせていただいたり、
世界大会であったり過去もやらせていただいたり、非常に協力をしていただいたっていうような、我々としてもすごくそこにありがたさであったり、
一緒に同じ方向を向いてくださっているっていうような信頼があったりしたっていう背景もありましたので、
そこでサーフィンという我々が得意としている分野を何か県の課題解決に使えるのであれば、
我々としてはどういう形であっても協力させていただければというふうに考えてお話を受けさせていただいたので、
本当にウィンウィンな形になっていけばいいなというふうに思いますし、
我々としては本当に一緒にこれから課題解決に向けてより良い地域の良さを発信できるような形で進めていけたらとてもいい形だなというふうに思っています。
なるほど。そこからサーフホスピダルが形になってきたというわけなんですけど、
続いてこの取り組みの意義についても伺いたいと思うんですが、人材確保という大きな課題があるという話ですが、
この取り組みにどういった可能性があると感じていますか。
そうですね。地方の人材確保は大きな課題なんですけれども、
竹地さんがおっしゃったようにすごくウィンウィンに解決できると思っているんですよね。
サーフィンという趣味が鍵になって、移住後の生活というのもすごくイメージしやすい。
サーフィンをして仕事をして、他にサーフィンを鍵に移住の取り組みを進めている自治体もよくいらっしゃるんですけれども、すごく移住後の満足度って高いらしいんですよね。
そこで言っていいですか。私は徳島大学の大学院で修士課程を経たんですけど、そこでサーフィンツーリズム、サーフツーリズムの研究をしまして、
それで移住される方にインタビューであったり調査をさせていただいたんですけれども、そこでやはり移住後の生活が安定したり、
そこで移住してよかったなというのは、まさに満足度に直結するためのキーとして、やはりこの移住後の生活をしっかり移住前にイメージできるっていうのがすごい大事になってくるっていうのを研究結果としてあるので、
まさにそういった根拠もあるような形で、今回のこのサーフォースピタル構想が進んでいけるっていうふうに考えて、私たちもこれは可能性があるなっていうふうに思った次第でありますので、
今言っていただいた本当にウィンウィンに解決できるっていうのが目指すべきところだなっていうふうに思います。
やっぱりサーファーの1日っていうのは、まず朝波に乗ってから始まるんですか?
大平 人によりますね。
まあ波が立つ時間も違いますので。
大平 そうですね。潮の時間だったり波のうねりの向きだったり、私みたいに朝起きるのがすごい苦手な人間なんかは夕方に入ろうかなみたいな感じ。
朝がとても苦手なので、ただやっぱり朝日とともに始める、海の中で始めるみたいなのはすごく心地いいですし、やっぱり生活に対する満足度みたいなところはサーフィンは上げるキーワードの1つなのかなっていうふうには感じます。
サーファーはみなさん朝に強いのかと勝手な偏見を持っていました。
大平 いやすいません。私が弱くてすいません。
分かりました。ここまでのお話でですね、サーフィンが単なる趣味を超えて暮らしや働き方に直結するという点がとても印象的でした。
では実際にその舞台となっている徳島県南部、海風の自然やサーフィンの魅力について改めて教えていただけますか。
大平 私たちが生活してサーフィンを楽しんでいる徳島県南部であったり海風ポイントであったり内住ポイントっていうのは、まずいい波が立つ、波の質が高いというのがまず一番のポイントかなというふうに思います。
それについでやはり四国は海と山と川がすべて上質なものが多いので水質が非常にいいので、本当にクリアなきれいな水の中でサーフィンを楽しむことができるというところも大きなポイントかなというふうに思います。
またもちろん波の質も良くて水もきれいでというところなんですけれども、前回の回でも少しお話ししたように、やはり都市部から近いサーフポイントとかに比べると非常にサーファーの人口密度が低いので、
サーフィンが地域の自然やライフスタイルと結びつき、医療の現場にも新しい風を吹き込むことが伝わったと思います。
最後に、サーフィンが大好きな医療従事者の皆さんへメッセージをお願いできますでしょうか。
サーフィンが大好きな方というのは、本当に自然のことを愛していて、とても素敵な人が多くいらっしゃると思います。
自然に囲まれた県南部、そして海部病院で働いていただきながら、サーフィンを楽しんでいただくという生活を実現することによって、
きっと皆様の人生の豊かさみたいなところも非常に深くなっていくんじゃないかなと思っています。
もちろん、移住であったり来られる際には、私たちサーファーもしっかりと皆さんのサポートであったり、困りごとであったら、いろいろお話を伺えたらと思っていますので、
ぜひ地域と連携しながら、皆さんが実現したいようなライフスタイルを支えられるようなふうにサポートしていきたいなと思いますし、ぜひ皆様のお越しを心からお待ちしています。
サーフホスピタルという取り組みは全国的にも割と珍しい取り組みなんですけれど、こういった新しいものをすごく後押ししてくれる。
どんどんやってみなと言ってくれる人たち、惜しみなく協力してくださる人たち、サーファーの方、医療従事者の方、
それ以外の皆さん、このプロジェクトに携わってくださっている方、すごく良い方が多いのかなと思います。すごく優しい方が多いと思います。
そういった土壌で働けるって、このサーフホスピタルに関わらずすごく良いことだなと、私個人としても思っているので、ぜひ来ていただけたらなと思います。
ありがとうございました。ここで番組宛に送られてきたメッセージをご紹介させていただきます。
お名前は、イカさんという徳島在住の方から来ております。
とてもためになるお話でした。徳島県の医師が増加し、医療環境がより良くなれば良いと思いました。とのことです。
ありがたいですね。
こういうコメントがすごく嬉しいですね。こういうことを言ってくださる方がおられるんだったら、僕らも頑張っていかないなという励みになりますし、
このサーフホスピタルという取り組みも、ぜひ成功させて、いろんな医療従事者の方を呼び込めたらなと思います。
頑張りますよ。
まさに来られる方と我々がウィンウィンになるような形を目指して、一緒に頑張りつつ、みんながやってよかったなと思えるようなプロジェクトになってくれたらいいなと思います。
そうですね。
イカさん、番組へのメッセージありがとうございました。
番組の感想やご質問は、ハッシュタグ徳島医師爆増ラジオをつけてSNSに投稿していただくか、概要欄のメッセージフォームのリンクからお寄せください。
皆さんからのメッセージをお待ちしております。
最後にお知らせです。
徳島県では、常勤はもちろん、週1日の非常勤、短期応援など、様々な形で医療に関わってくださる医師・看護師の仲間を募集中です。
まずは話だけでも聞いてみたいという方は、番組概要欄の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
あなたの経験が徳島の医療現場を支えます。
次回は、サーフィン好きの医療従事者が集うイベント、オールジャパン南山サーフホスピタルカップ2025についてお伺いしていきます。
大会の詳細や狙い、そして徳島南部の魅力発信の新しい形を解説していただきます。
ぜひお聞きください。
それでは次回の配信でお会いしましょう。
お相手は大野光介でした。さようなら。
さようなら。