2025-11-12 16:43

第22回 三好病院の未来計画。予防と地域連携で変わる徳島の医療

第22回は、三好病院の藤永院長を再び迎え、三好病院のこれからを語ります。新外来棟構想や「四国のへそ」に根ざした広域救急の役割、保健所との連携による予防・災害対応の強化、地域とともに健康を育てる取り組みを具体例とともに紹介します。


▼出演

MC 大野 航佑(徳島県病院局)

ゲスト 藤永裕之(徳島県立三好病院 院長)


▼トピック一覧

・三好病院が目指す病院像

・四国全体を見据えた広域救急・高齢者救急の体制づくり

・保健所との連携による災害対策の強化

・県民公開講座と出前講座の展開

・小中学生を対象にした医療体験イベント

・学校での心肺蘇生法(BLS)指導や防災セミナー

・山間部や過疎地域での出前講座と健康相談


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サマリー

第22回のエピソードでは、三好病院が将来の計画として、予防医療と地域連携の重要性について話しています。地域住民の健康を守るための取り組みや、医療体験を通じて人材育成を行っていることが紹介されています。三好病院は地域医療の向上を目指し、予防や公開講座を通じて住民との連携を強化しています。また、地域への健康相談や災害セミナーの開催を通して、地域への愛を持った人材の育成に努めています。

三好病院の未来像
頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ。
こんにちは、頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ、パーソナリティの徳島県病院局、大野幸介です。
この番組では、徳島で働く医師や看護師のリアルな声を通じて、徳島という土地の魅力と、そこで医療に携わることのやりがいをお届けしていきます。
都市部のように、行き着く間もない忙しさとは違い、仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、自分のペースで成長できる環境が整っているのも、徳島の大きな魅力です。
仕事とプライベートのバランスをとりながら、成長できる環境を探している方に、ぜひ聞いていただきたい番組です。
それでは、本日のゲストをご紹介します。
前回、前々回に引き続き、三好病院の委員長で、循環機内科医の藤永委員長です。よろしくお願いします。
藤永です。本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回のテーマは、三好病院の未来計画、予防と地域連携で変わる徳島の医療です。
治療だけでなく、予防にも力を入れる取り組み、子どもたちへの医療体験の場や公開講座、さらに地域と一緒に医療をつくるための仕組みづくりなど、これからの三好病院のビジョンを伺っていきます。
それでは、本編スタートです。
まずは、三好病院がこれから先を見据えて、どんな病院像を目指しているのか、全体像から伺いたいと思います。
三好という地域で、住民の安心と安全をどう支えていくのか、藤永委員長、教えていただけますでしょうか。
はい。実は当院は今、新外来棟というのを、今、外来棟はもうすでに40年以上経っている建物で、高層棟と低層棟に分かれているんですけど、いわゆる低層棟というのが、当院の外来棟になります。
その部分を建て替えにあたって、チームをつくって、若手、つまり次世代を担う人らに、そのコンセプトとか三好病院、どういう未来であるのかをつくっていただきました。
その中で四国のへそに根差して、地域住民の安全と安心を守る病院になると。非常に素晴らしいなって、私は何にも関わっていません。これに関しては、俺のように感動しました。非常にいいテーマであると。
前々回からずっとお話してますけど、四国のへそ、つまり、当院は徳島県の県境にありながら、徳島県のみならず、もちろん西部圏域という大県に入るんですけど、そこを守るのみならず、四国中央市、それから三間地区と言われている水戸寄観論寺、南には高知という県区を守っている病院であると。
将来当院は、そういうふうに広域にやっていける。2040年には、広域医療、救急病院、それから高齢者救急病院、そしてかかりつけ制度を持った病院と3つのゾーンになる予定ですが、当院はやはり大変とは思いますけど、広域を守る、そういう救急病院であり続けることがいいと思いますし、それを言ってくれたのは次世代だったということは、非常にうれしい。
と思っております。これはやっぱりずっと続けられていく。このメッセージが次々とつながることが当院のような未来像の中で一番大きなことだと思っております。
地域連携の重要性
三好病院のスタッフの皆さん全員で、先ほどの立会の話もありましたけど、今考えていっているということですかね。
そうです。その中で、ひょんなと言ってはいるんですけど、実はそこに三好の保健所が乗ることになりました。それも非常に全国でも珍しいです。
これで何が強くなるかと言ったら、やっぱり当院に一番期待される災害、そして今までもあったような新興感染症ですね。これを保健所でも一緒になってやらなきゃいけない。
地域全体でやるべき、まさしく当院が地域に根差している。それもやっぱり四国のへそというところに根差すために保健所が入ってくることは大きなメリットに思っております。
地域での健康づくりなどに軸足を置いて、治療から予防へということで進められているということなんですかね。
もともと予防という部分は、病床検証というか保健所の部類に入る部分です。でもこれからの医療はやはり医師自らが関わっていくべきではないかというのは私も思いますし、そこは多分他の病院とか他の先生方も一緒だと思います。
特に当院のような高齢者が多い場所では一人暮らしをしていたり、お互いが介護し合っているような環境の中に。つまりそういう方が一回倒れてしまうと友倒れになる。
本当に家族が近くにおればいいですけど東京とか大阪になるとなかなか来れない。まして本当に天外孤独という人もいらっしゃいます。
そういう人はやっぱりこういう病気になるよっていうこと。徳島ってご存知かどうか知りませんけど、ナルトの塩と砂糖ですね。それが非常にとれる地球でもともと塩辛いものが好き。
徳島ラーメンって食べたことあるかとは存じますけど、あれがまさしくその象徴でということは何が起こるかって言ったらやっぱり塩分の取引による高血圧からの血管病ですね脳心臓。それからもう一つ砂糖による糖尿ですね。
さらにもっと問題点はやはり運動不足であると。徳島はやっぱり交通も悪いので車社会ですので。ということはそういうことが分かっているので食育ですね。そういう塩辛いものの味にみんな慣れてますから私も母にそういうのを学びました。
だからなかなかね私自身もちょっと小さい時に体調崩してっていうかちょっと肥満だってね。今から20キロぐらい太くなって高血圧になってたんですよ。
だからそれも意思として自分に進めないかなと思ったので高校時代に薬飲んだこともあります。それこそ県中でお世話になったこともあるんですけど。だからこそやっぱりこれはやっぱり食育として帰っていく。
かつやはりここは大きな広いエリアになってどうしても県民公開講座年に1、2回三好の体育館でやってるんですけどなかなかそこに足を運べないのでそこでも予防の話は大学の教授の先生方に来てもらってるんですけど。
それではダメだということで当院のスタッフを中心に手作りでやはり地域ですね。昨年は東谷、ついで今年は西谷、今度は山代、最後は東三好町って言ってどんどん山から降りてきてるんですけど。
そういうところで地域の直接来てもらえる人、確かに足が悪いってことでなかなか来れないんですけど、地域に入ると来ていただけるんでそれでそういう話予防ですね。暗部の取り過ぎ気をつけよう、運動不足には気をつけよう。今今年のシリーズはこの後またお話あるかもしれませんけどがんのシリーズやってくれてます。下界が。がんもある程度予防できる疾患です。
その中で面白いのは実はもっと予防の話をしてよと地域の住民から言われたんですよね。それでこれますますそうだなって言ってやっぱり治療の話をしちゃうんですよね。その時でも医師っていうのは実はやっぱり自分のテリトリーはそっちにある。だから多分その時に私たち医療人もまだそうだよね。やっぱり予防のことを話しなきゃ。そういう治療にならないために食事をどうしたらいいか。特に野菜不足も糖尿が悪くなったりがんにありやすいのもあるんですけど。
あと喫煙ですね。やっぱりやめましょうっていうキャンペーンを引くような講座を今やってます。それは職員も一緒なんです実は。職員に対してもそういう形で禁煙の話を今度しようかって話もしてますけど。やっぱり医療人自らそういう姿を見せていくっていうのも大切なのかなと思ってます。
今年に関してはその県民公開講座でがんの話を、予防の話ですかね。
予防から治療まで。
子どもたちへの医療体験
なるほど。そういった話をされていくんですね。すみません、聞いたところによると子どもたちにも医療の体験の場を開きっていう話を聞いたんですけど、これはどういった話なんですかね。
もう一つ大切なのはやはり今まで言ったように人材育成です。やはり西部圏域は人口減になってます。ご存知のように。でも将来的には本当に厳しい状況になる可能性がありますので、やはりこの地区を守ってくれる人、つまりやっぱり地域愛って思うんですけど、地域愛を持っているのは前川先生の絵ですけど、前川先生も伊川出身だから帰ってこられてます。
やっぱりここから座った人はまた帰ってくれるようなためにどうするべきか。
実は僕、徳島県立中央病院の時のオープンホスピタルっていうのを高校生にしてました。まあ高校くらいで進路を決めるだろうって。ところがある方に言われて、いやいや、この地区だったらもう高校時代にすでに勝負は決まってる。だから中高とかにちゃんとそういうところを目指せるような医師とか看護師になれるようなところに行くために小学校でやってくれんやろうかって。
それそうだなと思って。前回お話ししましたけど、まずみんなたぶん小学校の時代にこんなにありたいなっていうドリームっていうのを持っていると思うんですけど、それをうちに来てもらったら美女になるんじゃないか。つまりアリアスター像として将来がわかってくるんじゃないかと思ってやりました。
実際、小学生に来てもらって聞きます。で、僕、医師になりたかったけど、ひょっとしたら放射線ギッサンがいいかなとか、逆もあるんですよね。あの、検査ギッサンがいいと思ったけどやっぱり医師かなとか。
未来の像を自分で築くとその人は諦めなくて頑張れます。そういう像を作りたいと。将来もずっと持続的に人材が来てもらえるような。もちろんわかってないところもあるんで、本当にどれくまで彼らわかっているのかどうかわからないし、スタッフも大変です。小学生用のバージョンでちょっと遊びを兼ねながらやってます。
本当にそういうのっていうのは非常にいい取り組みだなと、僕自身勉強させられて、やっぱりスタッフに僕を勉強させてもらって学ばせてもらってるんで、それは非常に、だからこそスタッフも学んでる。患者さんもこうやってやったら大変な、実はその像の中で患者さんのことがわかってくると。面白いと思います。面白いと思いませんか?
面白いと思いますね。実際そういう小学生の時からそういう体験とかができたら、この地域を魅力的に思うこともできますし、それで一回外に出たとしてもまた戻ってきてくれる人材に育つのかなっていう。
やっぱり実感してみんなでやってもらえるっていうのは本当にいいことだと思うんで、ぜひ海部病院とか日常病院もちょっと若手の方というか若い方から始めてみるのも一つかもしれない。なんかお忙しいでしょうけど。
わかりました。ありがとうございます。建物や設備の準備に加えて予防や公開講座など日々の取り組みも進んでいることがわかりました。では最後にですね、病院と地域の距離をさらに近づける取り組みについて伺いたいと思います。日頃住民の皆さんとどのように交わり、つながりを育てているのかお聞かせいただけますでしょうか。
それも元々当院やっていて出前講座というのがありまして、1ヶ月から2ヶ月に1回ぐらいずつ医師がいろんな疾患を話したり、それから看護師が介護とか患者さんに対するケアみたいなことをお話をしています。それから先ほどの話のように小学生とか中学生にはBLSを救急のスタッフが教えに行っています。
ベーシックライフサポートといいますけど、心肺蘇生術ですね。ベーシックなので全員ができなきゃいけない、全員というかどの方でもできなきゃいけない、命を生命を守るやり方で心肺蘇生術です。一時救命にあたる部分で、今多分免許とか自動車免許を取るときはみんなこう受けていて、心肺蘇生とかマッサージですね、心臓マッサージとか呼吸のサポートとかをするのを小学校の時から学んでもらっています。
目の前のね、私の父が亡くなった時もこういう力があったらもっと助かってたかもしれないんですけど、まさしく啓発という部分ですね。これも当院がやっていくべき部門だと思っています。
分かりました。他に学校だったり地域イベントとの連携みたいなのも何かあるんですか。
あとはもう地域としては災害セミナーみたいな地域でやるようなところに、当院のDMATのチームが出て、いろいろ講演座を開いて、講座というかポスター講座みたいな形で災害の関しての啓発をやってたりというのもやってますね。
あとは前川先生が学校に出て講演されて、いろいろとは困難だとか地域はどうやるべきだということを話されて、うちがオープンオフィスみたいなのじゃなくて全体的な啓発みたいなのもやってくれていると思う。
山間部や交通が不便な地区への健康相談とかも行っているってお聞きしたんですけど。
一部は一定健康教室みたいなのもやってます。西屋とかそういうところにも。出前講座と一緒な形で。
そうなんですね。分かりました。三好病院の地域での取り組みだったり、公開講座、出前講座などそういった取り組みなどよく分かりました。
地域愛と人材育成
藤永院長、本日はありがとうございました。
そして病院は街の一部という考え方まで三好病院が地域と言える姿が本当によく伝わりました。
それでは最後にリスナーの皆さんへ、藤永院長から一言お願いいただけますでしょうか。
今までいろいろと聞いていただいてありがとうございました。
藤永は先ほど言ったように学びを通して地域医療の要となっていく。その中で地域愛にあふれた人材育成をしていきたいと思っております。
党員がこの西部圏域のみならず四国のへそを守る病院になり、その地域を守っていく。
これからは病院が地域をつくりていくような、そんな社会になっていければいいのかなと思っていますし、
その中に若い人がたくさん集まって、ひとつのまた新しい世界、今人口減がなっていますけれど、または新しく若い人がやってきてまた新しい姿になっていくことになればいいなと思っております。
まさしくその中で、党員は学びというのを要としてやっていければと思っていますので、ぜひとも皆様、また一緒に仕事ができたと思います。
最後となりましたが、やはりその大切なのは患者さん、スタッフ、そして自分の幸せだと思いますので、ぜひ一緒に幸せについて学びましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。最後にお知らせです。徳島県では、賞金はもちろん、週1日の非常勤、短期応援など、さまざまな形で医療に関わってくださる医師、看護師の仲間を募集中です。
まずは話だけでも聞いてみたいという方は、番組概要欄の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。あなたの経験が徳島の医療現場を誘います。どうぞよろしくお願いいたします。
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今回は以上となります。お相手は徳島県病院局の大野光介でした。さようなら。さようなら。
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