まずは最初のテーマです。
中核病院・基幹病院でのキャリア形成について、全体像から教えてください。
はい。では私、鎌村から少しお話していきます。
まず、徳島県の大きな特徴というのは、徳島県総合メディカルゾーンなんですね。
この徳島県の方とか、関係省の方にとっては耳なじみのある言葉かもしれませんけども、県外の方とか、本当に知らない方もいらっしゃるかも分かりません。
本当にこのポートキャスト、他のテーマの時に詳しい話があるかもしれませんので、ちょっとだけ触れてみたいと思います。
徳島大学病院と徳島県立中央病院、こちらの方は昔から隣接してありました。
この現在の敷地内で隣接しての開設となって、さらには直接メディカルブリッジと呼ばれる連絡橋でつながれる両病院合計1000ペット余りとなる、
本当にこのハード面でもスタッフ含めたソフト面からも総合メディカルゾーンとなって、さらに進化を続けているところなんですね。
なるほど。徳島大学と県立中央病院が橋でつながっているということは、どちらで勤務されていても、どちらの病院の症例も見れたりするということになるんですかね。
そうですね。本当にこういった国立大学病院と県立病院が隣接して、こういったブリッジで直接つながっているというのは、本当に全国唯一ここだけなんですね。
今おっしゃっていただいたように、両方別々の病院に所属していても、合同カンファレンスであったり、本当にそういったところで行き交うということが常に行われているところです。
実際に例えば研修医とかで来られた方も、そういったところ、そういうメリットとかを享受できたりするんですか。
そうなんです。実は本当に先日も県立中央病院で救急車を回っている、ちょうど1ヶ月間ですね、研修しているという先生と会って話すことができたんですね。本当に目を輝かせてお話してくれました。
なんとなく僕のイメージですけど、病院に研修医で行くと、その病院でいろいろな症例を見たりというのはあると思うんですけど、県立病院という大きな病院もそうですし、徳島大学病院もすごい大きな病院だと思うので、そういう2つの大きな病院を行き来しながらいろいろな経験ができるというのは、すごく魅力的なところですよね。
そうなんです。本当にこれ特徴的で、総合メディカルゾーンとして大学病院でも研修できるし、県立中央病院では救急とかそういった特徴的なことを研修できる上に、この研修医の方から聞いたこととしては、この後少しお話触れるんですけども、
閉基地で広報支援するような病院であったり、地域の基幹病院であったりも、プログラムとしてこういった研修ができるということにしているということです。
分かりました。ありがとうございます。先ほど閉基地という言葉が出てきたので、続いてお聞きしたいんですけども、閉基地を支える医療現場のキャリア形成などについてもお聞きしてもいいでしょうか。
はい。閉基地、いろいろな閉基地があるんですけども、徳島県の地図をちょっと見ていただきますと、南の方へ行くと海岸沿いであったり、鶴木山の方へ四国山地の方へ行くと山間部であったり、吉野川をずっと上って西の方へ行くと山間部というところなんですけども、県南部の県立海部病院には、実は私昭和の末頃ですね、2年間海部病院で勤務していたことがあるんですね。
そこから今は南町になってますけど、阿部診療所というところに週1回診療支援に行くなど、本当に2年間過ごさせてもらいました。とってもいい町でした。
その週1回行ってた時期と別に、その後も麦の漁港から連絡船で15分くらい離れた離島、手羽島ご存知ですかね。
手羽島、そうですね。すごいちっちゃな島ですけど、麦町からも近い、15分くらいで行けるような島ですよね。
はい、そうなんです。そこにほんと週3回診療行ってくれてるんですけど、海部病院であったり徳島市内の先生であったり行ってくれてるんですが、昔私も週1回応援に行ってたことがあります。
その海部病院というのは、本当に高知県の一部まで含む高知県や徳島県南部の壁地医療を支えるとともに、5Gなどの医療DXを活用してくれたり、在宅医療や二次医療にも二次救急ですね、力を入れている貴重な病院です。
そういったところで本当に総合診療的な力を身につけるという風なことができる病院だと思ってます。
県立病院だと徳島大学さんと一緒に大きな症例を見れたりとか、いろんなそれぞれのいいところを享受できますし、三好とか海部病院に行くとその専門だけでなく、総合的にいろんな症例を見ることができて、そういうキャリア形成ができていくというような感じですかね。
そうですね。本当に大きな病院で見れること、体験できることとともに、少し小さな病院、特に地方の方へ行くと地域の方々との交流という風なのもできますし、在宅医療まで含めた総合診療という風なのが感じることができると思います。
わかりました。ありがとうございます。先ほど海部の地域の阿部診療所など出てきましたけど、三好についてはどうですか。
わかりました。ありがとうございます。
それでは最後のテーマになるんですけども、研修医、専攻医、一般の方向けの支援施策についてご紹介をいただきたいと思いますが、お願いします。
私、医療政策課の新見からご説明させていただきます。
まず一つ目の施策として、義務年限付きの奨学金制度、こちら県外大学医学部生向けの制度になります。
こちらはどういった制度になるんですか。
こちら、県内の高校卒業後に県外の大学に進学した医学部生の方が利用できる制度でございまして、将来県内の公的病院で働こうと考えている方が利用できるようになります。
奨学金というのはどれくらいまでお借りできたりするんですかね。
こちら、入学金、授業料、生活費相当の奨学金の方が所定の金額支払われるようになっております。
これを県外の大学の医学生向けにお出ししているということですね。
特にこちら、大学卒業後に対応期間の1.5倍の期間、所定の病院の方で勤務していただくと返還が免除されることとなっております。
分かりました。それと病院見学支援事業という、これも県外大学医学部生向けに支援策があると思うんですけど、こちらについてもお聞きしていいですか。
そうですね。こちらの制度が県外に在住している県外大学の医学部生の方、あるいは県外のドクターの方が対象となっている制度でして、県内の臨床研修病院や専門研修病院を見学していただくと、交通費、宿泊費について最大4万円助成させていただく制度になっております。
これは徳島県内のどの病院とかという指定はあったりするんですか。
県内で臨床研修プログラムを持っている機関型病院の方が10病院ございまして、そちらの方を2か所以上回っていただくと臨床研修の方は使えるようになっております。
割と結構この頃利用してくれる方も増えているので、臨床研修病院の方からも来るときこれ使ってっていう風な感じでやってますから、またぜひ使ってほしいです。2つ以上回ってください。
2つ以上回ればそういう支援を受けられるということですね。
わかりました。ありがとうございます。他に支援制度はありますか。
本県で特に推している制度と言いますか、徳島県臨床研修等一時支援金というのがございまして、こちら県内の臨床研修病院のプログラムを開始される方に対しまして100万円の一時支援金を支給する制度となっております。
100万円って結構すごく大きい額に聞こえちゃうんですけどどうなんでしょう。
そうですね。わりと臨床研修院の方ってアルバイトも原則禁止されておりますので、こういったまとまった金額が入ってくるとかなり助かるんじゃないかなと。
そうですよね。すごくお金のところっていうのはどうしても問題になりやすいところでもあると思うので、そういうのを支援していただけるのはすごくいい制度かなと確かに思いますね。
ぜひ活用ください。
他にも何か支援制度はありますか。
そうですね。制度といいますか、県内の臨床研修病院や県の医師会であったり徳島県の臨床研修の関係機関で集まって臨床研修連絡協議会というものを組織しておりまして、こちらで臨床研修医の確保支援に関する施策の方を実施しております。
こちらでもこういう臨床研修連絡協議会の中でもそういう支援制度、支援事業みたいなのが別であるってことですか。
そうですね。特に例年行っている合同説明会であったり、医師会の方の主催になるんですけれども、その都市の臨床研修病院の新人研修医さん一堂に集まっていただいて、皆さんでわきあいあいとやっていただける新人研修医歓迎の集いになるイベントをやっておりまして、楽しいイベントになっておりますので、
ぜひ県で臨床研修を受けられる方には参加していただきたい制度となっております。
徳島県に臨床研修医で来ていただいても、今までは制度的なサポートですけど、人と人の関わり的なサポートみたいなのも、こういう協議会で関わりをつくっていけるみたいな感じですかね。
そうなんです。自分の病院だけじゃなくて、病院を越えて、そして医師会の先生とかも一緒にということですから、先輩たちとの交流もこういったところで始まっていくと思います。
県外から初めて来たとかだったら、そこの関わりみたいなのはどうしても不安なところがあると思うんですけど、こういう機会があればすごく安心して来れますよね。
ぜひ頼ってください。
ぜひ来ていただけたらと思います。
他に何かあればお聞きしたいと思うんですけど。
吉本の方からは、すでにドクターや看護職員として活躍されている方向けの支援制度を紹介させてもらいます。
まず、徳島県医療版ワーケーションですね。
こちらの医療版ワーケーションについては、前回の竹地さんと佐野さんに出ていただいた時も少しお話を聞いたんですけど、料費とか交通費を補助してくれるような制度でしたっけ?
そうですね。徳島にまずは来ていただくにあたって、やはり交通費であるとか、県内に来られた際の宿泊費などがありますので、そういったところは支援させていただいて、県内の公立公的医療機関で働いていただくというのがワークとワーケーションを組み合わせた医療版のワーケーション制度です。
ひとまずいきなり移住とか考えてお仕事するのはなかなか簡単ではないですけど、一旦まずこの徳島という地域を知っていただくために、そのための費用を助成するというような感じですかね?
まさしくおっしゃる通りです。やはりいきなりということになりますとハードルが高くなりますので、まずはというところですね、実際に勤務をしていただきましたら、徳島の医療機関の素晴らしさをわかっていただけるとはもちろん思いますし、観光面でも徳島の自然やアクティビティー、そういったところはすごく充実したものがございますので、そういったところを実際に体感いただくことがまずは一番の支援かなと思っております。
ちなみに吉本さん的には徳島県、ここをまず見て欲しいとか体験して欲しいというのはありますか?
これも先ほどの話で、県南部、県西部がございましたが、やはりそこが推すところかなと思います。県南部ですと特にアクティビティーでしたらサーフィンがございますし、県西部でしたら秘境ということですので、矢野風呂橋をはじめまして、またラフティングでありますとかトレッキング、そういったところのいいところがありますので、そういったところを推したいと思います。
ぜひこういう制度を活用して、徳島のいいところにもたくさん触れていただきたいですね。
どんどん活用いただいて、まず徳島のことを知っていただくというのが、徳島の医師確保につながるかなと今は思っております。
わかりました。
それともう一つ支援制度があるんでしたっけ?
もう一点、こちらも今年度からなんですが、徳島県医師看護職員移住支援金という制度です。
こちらは先ほどの医療版ワーケーションとまたちょっと違う感じで、実際に進まれてから使われるようなものなんですかね?
おっしゃる通りです。狙いとしては先ほどのワーケーションで、徳島の医療機関や地域を好きになっていただいて、その上でいざ徳島にご決断いただいたときに、この移住支援制度を活用する。
この2つの制度をセットで使っていただくのが一番我々としては用意した甲斐があるという制度です。
実際に具体的な金額的なお話とかも聞いてもいいですか?
支援金額は単身で移住された場合は90万円、お2人以上の世帯で移住された場合は150万円です。
これはもう県外の医師看護職員はどなたでも使えるということでいいんですかね?
一定期間県外にお住まいされていてから徳島県内に入っていただくでありますとか、県内の公立公的医療機関で一定期間勤務いただくという制約がございますが、
そういったところを満たしていただきましたら、単身世帯90万円、お2人以上世帯150万円というところでございます。
わかりました。ありがとうございます。
今回ご紹介した制度は義務年限次奨学金制度、病院研学支援事業、徳島県臨床研修等一時支援金制度、
臨床研修連絡協議会、徳島県医療版ワーケーション、徳島県医師看護職員移住支援金、
詳しい制度内容については番組概要リンク欄にありますので、ぜひご覧ください。そしてご活用ください。お願いします。
お願いします。
ありがとうございました。徳島県のホームページでも調べられるようになっているということでよろしかったですかね。
はい。
こちらも併せて見ていただけたらと思います。本日は鎌村医務機関、吉本さん、新美さんありがとうございました。