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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
インターン生の鈴木でございます。
このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、CFO思考 日本企業最大の欠落とその処方箋、という本です。
筆者は徳成宗さん。三菱UFCファイナンシャルグループCFO。
米国ユニオンバンク取締役を経て現在、株式会社ニコンのCFOを務めています。
徳成さんがニコンに移ってから、創業以来最大の赤字から大逆転しました。
本書は、企業の中で財務や経理から投資対応まで幅広い役割を担うCFOの仕事内容や
考え方を紹介している一冊です。
そのため、CFOが担う責任領域において、それぞれどのようなアプローチをすれば
企業価値の向上につながるか、というポイントが書かれており、
企業のコーポレート部門に携わる人にとって参考となる一冊です。
日本企業の経営者や人事担当におすすめな作品です。
本書の内容と結論について説明する前に、筆者が紹介している概念や用語の定義をしていきたいと思います。
まず、金庫版思考という考え方です。
従来の経理や財務の仕事では、決められたルールに従って数字を扱うルーティンワークが中心であり、
これらの業務を正確に行い、企業価値を保つことが重要という考え方が主流でした。
これを筆者は金庫版思考と呼んでいます。
また、本書のタイトルにも用いられているCFO思考を冷徹な計算と非合理なまでの熱意を伏せて持ち、
企業価値向上を自らの責務と考える思考法のことを指します。
また、CFOは企業成長のエンジンとなるべきだと筆者は考えており、
CFOの仕事内容やCFOとしての考え方が紹介されています。
それでは、内容の紹介に移っていきたいと思います。
本書は、4年連続ベストCFOを受賞した著者が、
日本企業の長期にわたる業績低迷からの打開策を提言することを目的としています。
日本企業がそんな安定偏向の経営から抜け出し、
自社を改革するためのヒントを自らの経験を伏せて語っています。
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①日本企業は株主との対話を強化しているが、
気候変動問題における環境NGOなど、
対話するべきステークホルダーは多様化しており、
CFOの重要性も高まっている。
②CFOが責任を持つべき領域は全部で10種類ある。
経理、予算だけではなく、DXや人的資本経営といった領域まで、
その役割が広がってきている。
この本は、単にCFOの役目の話にとどまらず、
グローバルな視点で日本や日本企業がどう見えるかを含めて
語る点が特徴として挙げられています。
意味のルーティンワークの中でも、
企業価値の向上のためにできることがあり、
企業価値向上が自分の役割であると考え、
経理や予算の数字の計算だけにとどまらず、
数字の分析を行い、監査法人や株主と議論していく
CFO志向が大切であると語っています。
この本の結論として、CFO志向こそが企業パーパス、
存在意義や目的を実現させるということです。
CFOが関与する具体的な責任領域と役割について知りたい方は、
ぜひこの本を手に取ってみてください。
あなたも本書を読んで、企業のパーパスを実現させるCFO志向を学び、
キャリアで実践してみませんか。
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