指定株の概要
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら劇する感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の古田です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
古田さん、ちょっと突然なんですけど、私、最近株価をチェックしていて気になることがあったんですよね。
どうしましたか?
特に大きいニュースでもないのに、急にとある銘柄の株価が2倍、3倍になってるっていうものがあったんで、
これもしかしてチャンスなのかなと思ったんですけど、翌週見たらまた元の株価に戻ってて。
それってもしかしたら、指定株だったかもしれませんね。
指定株ですか?3回か聞いたことあるんですけど、実はあんま分かってなくて。
そうですよね。指定株は投資初心者が特に気をつけなければいけない株なんです。
今日はこの指定株について取り上げようと思います。
仕組みから見分け方、そして最近のSNS時代ならではの新しい動きまでしっかり解説していきたいと思います。
今回の内容は私たちが運営するカブリッジという記事でも紹介していますので、概要欄より合わせてチェックしてくださいね。
それでは本編の前に恒例のちょこっと株時点のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
今日の用語は相場操縦です。相場操縦とは株価を人為的に変動させたり、取引を活発に見せかけたりする行為のことを指します。
金融商品取引法で禁止されている違法行為なんです。
なんかやっちゃダメなことみたいな感じはしてましたけど、違法行為なんですね。
そうです。具体的には架空の注文を大量に出して取引が盛んに見えるように装ったり、特定の株を買い占めて株価を吊り上げたりする行為が該当します。
発覚すれば10年以下の懲役、もしくは3000万円以下の罰金などが課せられる重大な犯罪です。
結構重い規範ですね。
今日のテーマにどう関係するんでしょうか?
それは本編に入ってから詳しく解説していきますよ。
そのままの流れで本編に入っちゃうんですが、まず指定株とは何かっていうのをご説明しますね。
巨額の資金を用いて意図的に株価操作された株のことを指します。
株価を操作するってことは、つまり先ほどの相場操縦をしちゃうってことですよね。
でも実際にそんなことってできちゃうものなんですか?
個人投資家ではなかなか難しいんですが、指定筋と呼ばれる集団の投資家によって行われているんです。
指定筋は本来上昇する要素のなかった銘柄の株価を一気に上昇させることで莫大な売買益を得るんです。
なるほど。確かに1人がやったくらいじゃどうにもならないですけど、集団で操作することでこんなことができちゃうんですね。
そうです。
でもそんな簡単に株価って操作できるのかなって思っちゃうんですけど。
もちろん簡単ではありませんよ。莫大な資金と長期間にわたる仕込みが必要になります。
実は指定筋が利益を得るまでには明確な3つのステップがあるんです。
株価操作のステップ
3つですか。
玉集め、玉転がし、古い落としという3ステップになります。
順番に説明していくと、まず第1ステップの玉集めは、指定筋が株価を上げると決めた銘柄を少しずつ買い集める段階です。
なんで少しずつなんですか?
一気に買い集めてしまうと、他の普通の投資家に気づかれてしまうからです。
気づかれないように時間をかけてコツコツと株を買い集めていくんです。
なるほど。確かに自分が目をつけている銘柄だと、一気に株価が上がったとき原因を探ってしまうので、
この指定筋たちは緩やかに株価を上昇させるっていう必要があるってことですね。
そうです。
じゃあ次のステップ、玉転がしでしたっけ?
十分に玉集めが終わると、指定筋は一気に買い注文を出して、出来高を急増させます。
とにかく目立つようにするんですね。
それを見て他の投資家が反応するっていうことですね。
何かの思惑があるのかもとか、まだ市場に出回ってない情報が漏れているのでは?などと考えて、
だんだんと個人投資家が買い出していきます。これを調賃貝と呼びます。
なるほど、調賃に火がつくように貝がどんどん広がるみたいなイメージなんですかね。
まさにその通りで、そして他の投資家を巻き込みながら買い注文が殺到した結果、株価が大きく吊り上がりますね。
ここで重要なのは、指定筋が玉集めの時に買った分を一度売りに出しておいてから、再度自分で買い戻すんです。
自分でわざわざ一回売って、それを再度買い戻すんですね。
なんでそんなわざわざ面倒くさいことをするんですか?
はい、これがですね、他の投資家に株を買われることなく出来高を増加させて、この株は人気なんだと見せかける狙いがあるんです。
なるほど、すごい巧妙ですね。それで最後のステップ、古い落としでしたっけ?
はい、最後のステップが古い落としになります。
他の投資家による調賃買いが行われるようになると、指定筋は今まで集めていた株をすべて売却します。
結果として大量の株式が売られることになり、株価の急落につながるんです。
なるほど、よく出来てますね。そこで指定筋たちは利益を確定するってことですよね。
指定株の見分け方
でも株価が上がった後に買った投資家っていうのは…
もちろん、往存してしまいますね。だから個人投資家、特に初心者は指定株に注意を払う必要があるんです。
でもこの指定株ってどうやって見分ければいいんでしょうか?
いい質問ですね。現在上がっている株が指定株かどうか完全に見分けるのは難しいですが、指定株になりやすい銘柄には3つのポイントがあります。
3つあるんですね。
1つ目は発行済み株式数が少ないこと。できるだけ株式を買い占めたい指定筋の視点から考えると、株式数が少なければ少ないほど買い占めやすくなります。
目安として発行済み株式数が6000万株未満の銘柄は注意が必要です。
なるほど、確かに発行済み株式数って調べればすぐ出てくるので買う前にちょっと調べた方が良さそうってことですね。
2つ目は何でしょうか?
2つ目は株価が低いことです。株価が低いと買い集める際のコストが低くなりますよね。それが指定筋にとっても好まれるんです。目安としては株価が500円以下の場合に指定筋に選ばれることが比較的多いんです。
ということはあれですね、発行済み株式数が少なくて株価が低いってことは、それを掛け合わせた時価総額も低いってことですよね。
まさにその通りです。斎藤さんよく気がつきましたね。そして3つ目が出来高が少ないことになります。
出来高が少ないと指定筋が気づかれずに株を買い集めやすいっていうことですかね。
正解です。普段からあまり取引量の少ない銘柄を指定株のターゲットにすることが多いんです。
ちなみに実際にはどんな銘柄が指定株として狙われたことがあるんですか?
過去の事例としてフルッタフルッタという会社、こちら証券コード2586という会社があります。
アサイやアマゾンフルーツの製品を販売している企業なんですが、2020年6月1日のお割り値は160円。
発行済み株式数は約454万株、そして時価総額は約7億円でした。
さっき言ってたやつですね。まずあれですよね、発行済み株式数6000万未満注意と言っていながら500万切っているし、
お割りの160円、500円以下気をつけた方がいいと言われているのに160円ということで、
本当に株価が低くて発行株式少ないという条件当てはまってしまってますね。
そうなんです。6月中旬頃からですね、同社の株価は上がり始め、
7月9日にはなんと一時906円の高値を記録しました。
急に5倍以上ですね。
でもその後は下落が続いて、7月末には200円台にまで下落しました。
して株として狙われた銘柄の株価は、このような急凍と下落を短期間に経験した結果、逆V字のチャートを描くことが多いんです。
なるほど。知らずに高値で買ってしまった人はって、そう考えるだけですごい怖いですね。
はい。ここで重要なのは、うまく生じることができれば儲けられるかもと考えてはいけないということですね。
ちょっとそれ思ってしまいました。
じりじり上がったタイミングで気づけたら5倍とかいっちゃうのかなってつい買ってしまいそうです。
気持ちはわかるんですが、して株への投資は絶対に避けるべきです。
理由は大きく2つあって、1つ目はそもそもして株は犯罪だということです。
相場操縦行為に当たると判断された場合、10年以下の懲役もしくは3000万円以下の罰金などが課せられます。
そうなんですね。犯罪になってしまうんですね。
個人でして株に乗じた際に罰せられる可能性はあまり高いとは言えませんが、可能性がゼロとは決して言えません。
実刑という特大のリスクを背負わないためにも、あえてして株に手を出すのは絶対にやめましょう。
もうかりそうと思って飛びついてしまうと、自分が犯罪者になるリスクが出てきてしまうんですね。
2つあるって言ってましたよね。2つ目の理由は何でしょうか。
仕手株の特徴とリスク
2つ目の理由は、して株の値動きが非常に読みにくいということです。
基本的にして株の値動きは企業の業績やニュースによらないため、
自分がして集団の一員でない限り、値動きを読むことは不可能なんです。
なるほど。確かに何の根拠もなくいきなり株価が上がったり、いきなり株価が下がったり、上下するなら簡単に予測できないですね。
その通りなんです。個人投資家がして株だと気づく頃には、すでにして筋の手の中ということですね。
して集団は莫大な資金を大人数で扱っているため、個人投資家はまず立ち打ちできないでしょう。
自分で新しい株を買う際はちゃんと気を付けないとですね。
ところでなんですけど、最近SNSでみんなでこの株買おうみたいな指揮を見ることがあるんですけど、これもして株と関係があるんでしょうか。
鋭い質問ですね。実は近年ではSNSを通じて個人投資家が結集し、特定の銘柄を買い上げることで、ヘッジファンドなどの空売税を占め上げる事例も見られるようになってきました。
それって個人投資家が団結してるってことですよね。
そうです。これはかつてのして行為と類似した側面もあるんですが、SNSの普及により個人投資家がより組織的に市場に影響を与えることが可能になったということを示しています。
ただしここに大きな落とし穴もあるんです。
落とし穴ですか。
このような共闘ともに戦うという感じですね。
共闘も株価が下落に転じた場合には、投資家同士の出し抜き合いとなってしまうんです。
確かにそうですよね。結局は誰かが先に売り抜きようとするってことですよね。
そうなんです。高値で掴んだ個人投資家が損失を被るリスクがあるんです。
みんなで買おうと言っていた人たちが実は自分だけ先に売り抜けているなんてこともあり得ますよね。
それってもう結局従来の指定株と同じ構造じゃないですか。
そうなんです。本質的にはそうなんですよね。形は変わっても最後に高値で買った人が損をするという構造は何ら変わりません。
だからSNSで一緒に買おうという呼びかけがあっても安易に乗らないことが大切になります。
ちなみになんですけど、もし保有している銘柄に指定株の疑いが出た時ってどうしたらいいんですか。
はい。気づいた時点でもう速やかに売却することをお勧めします。
まだ上がるかもという期待は禁物ですね。
わかりました。今日は指定株について従来の手口から最近のSNSを使った新しい動きまで詳しく学べました。
SNSの影響と注意点
改めてポイントをまとめていただけますか。
はい。まとめますと、まず指定株とは指定筋という投資集団によって意図的に株価を操作されている株のことです。
3ステップによって株価が操作され、特に指定株になりやすい銘柄の特徴を挙げると発行株指揮数が少ない、株価が低い、そして力高が少ないの3つです。
ここで最も大切なのは短期間で株価が乱高下するため、投資初心者は絶対に避けるべきだということです。
犯罪に加担するリスクもありますし、値動きも完全には読めません。
最近ではSNSを通じた個人投資家の共闘も見られますが、これも結局は出し抜き合いになって高値掴みをした人が損をするという構図は変わらないんですよね。
はい。形が変わっても本質は同じです。
この銘柄はなぜ上がっているんだろう、こんなに上がるものなのかなど、少しでも疑問を感じた際にはしっかり調べることが大切です。
自身でその企業を詳しく調べてから自分の意思で投資を行うことが何より重要ですね。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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