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2025-12-22 12:58

新NISA「年初一括投資 vs 積立投資」徹底討論!あなたに合った投資法は?

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サマリー

新NISAにおいて年初一括投資と積立投資の利点と課題について徹底的に議論されています。データに基づく過去のパフォーマンスの比較や、感情的な理由で投資法を選ぶことの重要性が強調され、どちらが適しているかを判断することが難しいことが示唆されています。また、新NISAでは年初一括投資と積立投資のメリットとデメリットについても議論されており、最適な投資法は各自のリスク強度や投資目的によって異なることが強調されています。

新NISA投資法の概要
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、動詞、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の渡辺です。
おはようございます。インターン生の塚田です。
塚田君、僕、最近Xとかで年初一括投資の設定をしました、みたいな投稿をよく見かけるんですよ。
それ見てると、僕も社会人になったら、ボーナスとか貯めて、NISAで年初一括投資をしてみたいなって思っちゃうんですよね。
結構大胆な考えですね。
渡辺さん、本当に年初一括投資が最適な選択なのか、ちゃんと考えたりされましたか?
過去のデータとか見ると、年初一括投資の方がパフォーマンスが良いっていうのを聞きますし。
一部ではそういうデータも確かにあったりするんですけど、ただ投資って数字だけじゃないんですよね。
今日はこのテーマをしっかりと議論していきましょう。
ということで、今日のテーマは新NISA年初一括投資vs積立投資徹底討論となります。
ぜひ最後までお付き合いください。
本題に入る前に恒例のちょこっと壁辞典のコーナーです。
今日の用語は何でしょうか?
今日の用語は新NISAにおける一括投資です。
新NISAには積立投資枠と成長投資枠の2つがありますが、一括投資ができるのは成長投資枠だけなんです。
そうなんです。積立投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円までとなっていて、積立投資枠は文字通り積立投資のみが認められています。
一方、成長投資枠では積立投資と一括投資、スポット購入なんて言われたりもするんですけど、この両方が選択できるんです。
つまり年初一括投資を考えている人は成長投資枠の240万円を使って年の初めにまとめて投資するということですね。
ただし裏技として積立投資枠でも一括投資ができるということで、積立設定を最低金額の月100円にして、ボーナス月設定を1月に残りの119万8800円というふうに設定します。
その注文が反映されたら1月の積立設定を100円から1100円に設定することで、1月に全て積立投資枠分の使い切ることができるということなんですよ。
かなりの裏技というか、1月に360万円ドーンといくわけですね。
すごい強引なやり方でもありますよね。
それでは早速本編の方入っていきましょう。
年初一括投資のメリットとデメリット
それでは早速議論に入りたいと思うんですけれども、自分は年初一括投資派として、塚田君は積立投資派としてそれぞれの立場からちょっと意見を述べていきましょうか。
了解です。ではまずは渡辺さんの方から年初一括投資のメリットだったりを教えてほしいです。
まず一番大きいのは過去のパフォーマンスデータですよね。
松井証券が公表しているデータによると、2005年から2024年までの過去20年間で、S&P500に年初に12万円を1括投資するのを続けた場合と、毎月1万円積立投資を続けた場合を比較すると、年初一括が1594万円だったのに対して、毎月の積立だと1540万円ということで、
原資は両方とも240万円なんですけれども、年初一括の方が54万円も多く増えたということになっているんですよ。
確かに過去のデータではそうなんですけど、でもこれって54万円の差を大きく見るか、もしくはそこまで大きくないと見るか、それによって結構変わってくるところですよね。
そうかもしれませんよね。でも理論的に考えても長期的に値上がりが期待できる投資対象であれば、機械損失を最も小さくできる年初一括投資が合理的だと個人的には思うんですけど、だって明日から株価が上がり続けるなら、やっぱり1日でも早く1円でも多く投資した方が得に決まってますもんね。
なるほど、経済合理性の観点からの主張ということですね。ただ渡辺さん、やっぱりそこにも大きな落とし穴があると思うんですよね。
そうなんですか。
はい、まず渡辺さんは年初一括投資したいっておっしゃってましたけど、それって貯金が240万円ちょうどの状態ではまずやらないですよね。
そうですね。余剰資金でやろうと思っていて、全部投資に回すのは怖いんで、その中の240万円だけ投資しようかなみたいな。
そこなんですよね。ちょうどそこに年初一括投資の根本的な矛盾があると思っていて。
矛盾ですか。
はい、一括投資の理論的根拠は、今が一番安い時なので今買った方がいいっていうものなんですけど、もしその理論を本当に信じるのであれば、兄さんの240万円だけじゃなくて、持っている資産全額を投入すべきなんですよね。
特定口座を使ってでも経済合理性から判断すれば、今持っているお金は全て一括投資した方がいいって言うはずなんですよ。
確かにそう言われるとそうなんですけど。
さらに言えばですけど、来年の1月まで待つ必要もないんですよね。今資金があるんだったら、もう今すぐ投資した方が機械損失は少なくなるはずなんですよ。
確かに言われていることはわかりますけど、でも全財産来年の1月にぶっ込んで投資直後に暴落したらどうするんですか。
積立投資の利点と心理的影響
これいい質問ですよね。逆に聞きたいんですけど、なんで暴落を心配するのかなって。
いや、だって投資した直後に下がったら損しちゃうじゃないですか。
長期的に値上がりすると信じて投資するんですよね。短期的な下落は誰にも予想できないものですから、長期で保有すれば回復する可能性が高いですし、もし本当に暴落が心配なら、それは投資対象を見直した方がいいんじゃないかっていう意見もあると思うんですけど。
理屈としてはわかるんですけど、やっぱりそこの不安っていうのは付きまといますよね。
そうなんですよね。やっぱりこの不安こそが積み立て投資を選ぶべき大きな理由だと思うんですよ。
はい、どういうことですか。
投資で一番大事なのは、実は継続できること、マーケットに居続けることなんですよね。
どんなに優れた投資戦略でも、途中で辞めてしまったら意味がありませんから。
1月投資した直後に大きく下落したら、渡辺さんも冷静じゃいられないんじゃないかって。
そうですね。今想定しただけでもうだいぶ冷静じゃないんで。
そうですよね。やっぱり多くの人が積み立て投資を選ぶ最大の理由は安心を覚えるためなんです。
これは主観的なものですけれども、投資を続ける上では非常に重要な要素となっています。
確かにそうですね。ただ安心って感情論じゃないですか。さっきから理屈ばっかり言ってますけど、もっとデータに基づいて判断すべきじゃないですか。
いいポイントですね。ただ人間っていうのは感情の生き物で、例えばリーマンショックの時1月投資した人はもう10年間のうち半分以上の期間がマイナスだったんですよね。
5年の間マイナスにずっと耐え続けるってことできると思いますか?
いやーちょっと僕は自信ないですね。
ただこれあの1月投資じゃなくて積み立て投資だったら下落時も定期的に買い続けることで平均購入単価を下げることができるんです。
ドルコスト平均法なんか言われたりするんですけど、心理的にも下がった時に安く買えたって前向きに捉えることができるんですよね。
確かに心理的にもそうですね。下がった時に安く買えたみたいな気持ちで入れるのは結構大きいかもしれないですね。
でも塚田くん年初1月投資が有利だった年も全然あるんですよね。
もちろんそうですね。実際あの2024年は年初1月投資の方が良い結果でしたね。
ただ2025年はS&P500で言えば逆に積み立て投資の方が有利だったんですよ。
そうだったんですか?
はいあの2025年ってトランプショックで一度かなり底をついたじゃないですか。
そっからさらにググって上昇したため綺麗なV字回復のチャートになったんですよね。
これはドルコスト平均法にとって最も有利な状況だったんです。
つまりどちらが有利かは事前にはわかんないっていうことなんですよね。
確かに未来は誰にもわかんないですもんね。
ここで渡辺さんに質問なんですけど、そもそも何のために投資をしたいのかっていう。
それは一応長期的な資産形成をするためだと思ってますけど。
老後資産とか将来のための資産形成ですよね。
はいそうです。
年初一括投資の考察
だったらある程度のリスクを取ってパフォーマンスを求めるよりも
ドルコスト平均法でリスクを可能な限り抑える方が目的に対しては賢明じゃないかというふうに思いますね。
確かに何か納得してきましたね。
一括投資は購入のタイミングの見極めが難しいとか、相場下落時のリスクが大きい、
ドルコスト平均法の恩恵を受けにくいというようなデメリットがあるんですよね。
そういうことか。
じゃあ僕の場合だと投資経験もそんなにあるわけじゃないし、
大きなリスクを取るよりも着実に資産を増やしていく方が向いているのかもしれないですね。
はいまさにその通りだと思います。
投資初心者の方だったり値動きに不安を感じる方には積み立ての方が圧倒的に向いているかなというふうに思いますね。
ただ名所に関わらず一括投資が向いている人もいるんですかね。
それはもちろんそうです。
やっぱりまとまった資金があったりとか、投資経験が豊富でタイミングを見極める自信がある方。
何よりも短期的な下落に同時ず長期保有できる方。
そういった方には年初一括投資、年初じゃなくてもいいんですけど一括投資が良い選択肢だったりするパターンもあると思います。
つまりは目的やリスク強度によって選ぶべきということですね。
その通りです。
投資に正解は一つじゃないんで、やっぱり自分に合った方法を選ぶことが一番大切なんですよね。
積立投資の重要性
なるほど。
今日ちょっと話してみて、年初一括投資というのは過去のデータでは有利なことが多いけれども、未来保証するものでもないですし、
何よりやっぱり自分のリスク強度だったり、投資目的に合わせて選ぶべきだということが分かりました。
そうですね。
やっぱり一番大事なのは投資を継続できることなんで、一括投資で不安を感じながら投資するよりも積み立てで安心して続けられる方が、
結果的に良い資産形成につながるんじゃないかなというふうに思いますね。
分かりました。
これを踏まえて最後に一つだけ聞いておきたいことがあります。
はい、何でしょう。
最近過去のパフォーマンスを根拠にして、予貯金を全額年初一括投資に突っ込む人が見られるんですけど、これはさすがにやめた方がいいですよね。
絶対やめた方がいいですね。
投資ってやっぱり余剰資金で行うべきもので、例えば投資してるのに喫緊で生活費だったりとか病院だったりの緊急時の資金が必要ってなったら、無理やり資産を産んないといけないっていう、そういうような状況になってしまいますし、これは冷静な投資判断ではないですよね。
こういったリスクの観点から全額投資だったりは避けるべきですし、やっぱり一括投資っていったリスクっていうのはしっかりと考えておくべきなのかというふうに思いますね。
やるとしてもやっぱり生活防衛資金を確保した上で、余剰資金で投資するということですね。
その通りです。
投資は長期的な視点で無理なく続けることが安定の秘訣ですからね。
今日の議論任せようと思ってたんですけど、とても勉強になりました。
リスナーの皆さんもぜひご自身の状況に合わせて最適な投資方法を選んでくださいね。
なお、本日ご紹介した情報は主観による情報提供であり、投資を推奨するものではありません。
投資はあくまでご自身の責任にてお願いします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
現在第7回JAPAN PODCAST AWARDの投票期間中です。
概要欄に投票先のリンクを貼っておりますので、ぜひいろはにまねえのながら学習に投票をお願いいたします。
番組名は正確に入力しないと集計されないようになっておりますので、お気をつけていただければと思います。
皆様の投票をお待ちしております。
それではまた次回お会いしましょう。
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