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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報をわかりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の和之江です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
早速ですが、実は僕、サッカーとかスポーツを観戦するのが大好きで、ちょうど昨日の夜も海外サッカーを見ていて、今も少し寝不足なのですが、斉藤さん、サッカーはあまりご覧にならないですか?
そうですね、あんまりサッカー見ないですね。
そうですよね。
でもサッカーだと日本代表が活躍していたりだとか、野球では大谷選手の話題、いつもニュースに取り上げられていたりと、本当に最近もスポーツはホットですよね。
そうなんですよ。その中で今、スポーツ界で新たなトレンドが生まれているのをご存知ですか?
新たなトレンドですか?でも、最近で言うとやはりAI関連とかになるんですかね。
まさにそうなんです。そこで今日は、ビジネスの知見を絡めた国内スポーツの未来戦略というテーマでお話ししていきます。
よろしくお願いします。
さて、ここで恒例のちょこっと株式会社のコーナーです。今回はROIについてご紹介します。
ROIとはまた異なる用語ですね。
まぎらしいですよね。ROIはReturn on Investmentの略で、日本語にすると投資収益率と言います。
投資者お金に対してどれだけリターンがあったかを数字で表したものなんです。
なるほど。つまりこれはこの投資どのくらい儲かったの?っていうのをチェックするための指標っていうことですかね。
おっしゃる通りです。例えば10万円を投資して1年間で2万円の利益が出たとすると、ROIは2万円を10万円で割るので20%ということになります。
なるほど。こうやって数字で見るとどれだけ効率よく稼げたのかっていうのが一括で分かる便利な指標ですね。
はい。ただROIが高いからといってそれだけでいい投資とは限らないんです。
なんでですか。これ結構効率よく稼げたかが分かるので、これが高ければいいっていうふうに思っちゃうんですけど。
そうですよね。実はROIが高くてもリスクが大きかったり、お金ではなく時間がとてもかかっていたりするケースもあるので、他の指標や要素と合わせて客観的に見ることが大事なんです。
なるほど。たまたまが儲かっただけっていう可能性とか、すごい長い時間かかったっていうのはROIだけじゃ測れないってことですね。
そうです。
投資関連の用語は似た名前も多くありますが、きちんと整理して理解することが大切ですね。
はい。ROIは後ほどまた登場します。以上、ちょこっと株辞典のコーナーでした。
国内スポーツの現状
さて、それでは本編に入っていきましょう。まず国内スポーツの現状についておさらいしていきます。
Jリーグをはじめとする日本のスポーツクラブの多くは、慢性的な赤字経営に悩まされています。
Jリーグ全58クラブありますが、その中で2019年に黒字経営を達成していたのは、わずか23クラブのみでした。
そんなにほとんど赤字なんですね。半数以上が赤字になってしまっている、これは一体なぜなんでしょうか。
はい。背景には構造的な問題があり、チケット収入の不確実性、法営権収入の低さ、大型スポンサー獲得の難しさなど、マーケティングや営業努力で補えない課題に直面しているからなんです。
なるほど。少子高齢化や加速化が進む中で、地域に根差したスポーツクラブは難しい貸し取りを迫られているんですね。
はい。
では今、こうした状況を打破するのに何が生まれているんでしょうか。
はい。近年、スポーツ業界にコンサルティング会社や商社の参入という変革が起きており、状況打破の一歩になるかもしれません。
なるほど。私も以前、KPMGと湘南ベルマーレというところが提携しているというニュースを見たことがあります。
そうなんです。今回はその湘南ベルマーレの事例を取り上げていこうと思います。
神奈川県平塚市に本拠地を構えるJ1クラブである湘南ベルマーレは、2020年にKPMGコンサルティング株式会社と提携を結び、収益制や社会活動への参加を進めています。
5年以上にわたって協力し続けているんですね。
はい。
具体的には一体どんな取り組みが行われているのでしょうか。
代表的なものはAIを活用した割引権の送付です。
全てのサポーターに対して無作為に割引するのではなく、天候や特定の選手の出場可否といったその日の試合情報をもとにサポーターの属性に応じた割引を提供しているんです。
なるほど。雨だと来場しない人であったり、好きな選手がいないと来場しない人に対して割引権を送ることで来場の可能性が高まりますもんね。
はい。
他にはどんな活動があるんですか。
そうですね。KPMGコンサルティングスペシャルデイと称して、共同でVRトレーニングやEスポーツ防災体験ができるイベントを催していたり、湘南の海岸清掃を共同で主催したりと、サポーターや地域の日常に貢献する取り組みが行われているんです。
いろいろやってますね。コンサルティング会社が持つネットワークやITビジネスの強みが発揮されているんですね。
そうなんです。
これによって湘南ベルマーレの純利益が4年間で2000万円増加し改善しているっていうみたいですごく驚きました。
Jリーグクラブの他にも、バスケットボールの国内リーグであるBリーグのアルバルク東京には三井物産が出資。
エンタメ大手のセガサミホールディングスはサンロッカーズ渋谷を買収するなど、ビジネスとスポーツの連携が進められているんです。
いろいろ提携しているんですね。
スポーツ産業の未来
しかにこの新たなトレンドっていうのはスポーツ界に革命を起こしそうです。スポーツ産業の将来にはどのような影響があるんでしょうか。
そうですね。大きく3つ挙げられます。まず市場からの評価向上です。
なるほど、確かにデータに基づく経営あったりサステナブルな収益モデルっていうのは評価が高くてリスク軽減にもつながりますもんね。
そうなんです。次に新たな収入源の開拓です。デジタルコンテンツやファン参加型のプラットフォームを収益化することやグローバル戦略への足掛かりということが期待できるんです。
なるほど、確かに海外のスポーツクラブとか特にファンイベントであったりグローバルな人気が特徴的っていう印象があります。
そうですね。大谷選手が所属しているロサンゼルス・ドジャースもその一つだと思います。日本もそうした事例を見習わなければいけません。
3点目に経営効率の最適化です。選手獲得育成における ROI の向上やリソース配分の最適化ということが見込まれています。
なるほど、具体的にはどんな影響があるんでしょうか。
コンサルティング会社などと連携してデータを活用することにより自身のチームにより適した選手を獲得したり利益につながりにくい広告やイベントを縮小したりすることができるんです。
なるほど。利益性の向上であったり経営の効率化を進めることができるかもしれないんですね。
はい。
投資関連に言うとスポーツが好きな方にお勧めできる銘柄っていうのはありますか。
そうですね。今回は2つ紹介します。1つ目は証券コード2730のエディオンです。
あれですね、家電量販店として有名ですよね。
そうです。
私もテレビとか洗濯機とかといった家電を探す時に利用したことがあります。
そうなんですね。エディオンはJ1クラブサンフレッジ広島のメインスポンサーで競技場の命名権を持つエディオンスタジアム広島の特別感染券が株主優待に含まれています。
特別感染券なんて本当にこのクラブ好きな方には必須の銘柄ですね。
はい、そうです。また、スポーツ用品大手のASICS証券コード7936は直営店舗やECサイトで利用できる割引チケットが株主優待に含まれています。
そうなんですね。私サークルでバレーボールしていてよくASICSの商品とか買うので、ちょっと株主優待チェックしなきゃなというふうに思いました。
継続浮遊の期間で割引率が変わるっていうのもいいですね。
そうなんです。最大で40%の割引が受けられることもあるということなので、ASICSのスニーカーだったりベアが好きな方っていうのは必見だと思います。
本当にスポーツをするのが好きな方も先ほどの会社だったら見るのも好きな方も本当にそれぞれぴったりの銘柄がありますね。
それではまとめに移ります。今回はスポーツビジネスの新たなトレンドと展望というテーマでお話ししました。
斎藤さんいかがでしたでしょうか。
赤字のクラブが多かったりとそれぞれのクラブが厳しい状況にある中でもAIやITを活用して今までにない方法で成長戦略を進めているということが分かりました。
そうですね。今後スポーツを観戦する際にも普段とは違ったビジネスの視点で見ることができるかもしれません。
本日ご紹介した企業は主観による情報提供であり、投資を推奨するものではありません。
投資判断はあくまでご自身の判断にてお願いいたします。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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それではまたお会いしましょう。
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