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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の渡辺です。
おはようございます。インターン生の古田です。
実は僕ですね、ちょっと楽しみにしていることがありまして。
なんですか?
今週末に富山に旅行に行こうと思っているんですよ。
めっちゃいいですね。
チョイスがすごい大人な感じしますね。
ありがとうございます。やっぱりちょっと自然にね、身を置こうかなと思って。
やっぱり富山といえばですね、海鮮丼とか白海老とか、富山の名産使った和食みたいなところは堪能したいなと思っていて。
最近結構そういうのもあって、日本食ブームが自分の中で起き始めてるんですよね。
今来たんですか?
今来ました。
私はもう結構小さい頃から来てたんですけどね、っていうマウントを取りつつ。
日本の食文化ね、すごくとてもいいなと思ってて。
やっぱり古田さんなんかずっと日本食好きって言ってましたもんね。
梅の花グループの紹介
そこで今日は個別株発掘と題して、日本食を守って届けている梅の花、コード7604を取り上げようと思います。
ここを調べてみると、まさに日本の食文化を大切にしている企業だなと思いました。
梅の花って湯葉や豆腐を使った料理で有名なんですけれども、まさに日本の伝統的な食材を現代に活かしている企業なんですよね。
投資家の目線に立って応援したくなる企業だったので、ここを解説していきたいと思います。
確かに、食べ物って生活に欠かせないものですから、投資対象としても興味深いですよね。
それじゃあ、詳しくお願いいたします。
それでは梅の花グループについて詳しく解説していきますね。
まず事業概要からなんですけれども、梅の花グループは美味しい料理、居心地の良い空間、そして接遇を通じて思い出になるひとときを提供するということを理念に掲げている会社なんです。
料理だけじゃなくて、空間とか接遇とかっていう人とのコミュニケーションというのも入っていて、なんだか素敵なコンセプトですね。
具体的にはどんな事業をやっているんですか?
主に3つの事業ありまして、まず外食事業だと皆さんもご存知かもしれない、湯葉と豆腐の店梅の花や海産物居酒屋さくらすいさんとか、他にも和食鍋とかシャブシャブを扱うような店舗を展開したりしています。
なるほど、梅の花のお店は行ったことあって、ランチ食べたことあるんですけど、逆にさくらすいさんとかあんまり知らないですね。
あと、湯葉とか豆腐っていうコンセプトってなかなかないので、差別化要因とかにもなりそうかなっていう印象ですね。
それから2つ目がテイクアウト事業になっていて、これはコイチアンというブランドで巻き寿司を販売したりとか、梅の花ブランドで和装材や弁当を販売しています。
3つ目が外販事業で、水産加工品の製造販売や梅の花ブランドの商品販売を行っています。
なるほど、外食だけじゃなくてテイクアウトや商品販売まで幅広くやってるんですね。
これって投資的な観点で見るとどうなっていくのかなと思うんですけど、事業の多角化でリスク分散できてるっていうことなんですかね。
そうですね、そういうところもありますね。
特に注目したいのが、この特色であるセントラルキッチンシステムっていうのを導入していることになりますね。
セントラルキッチン?
セントラルキッチンっていうのが、そこで作られた食材をその日のうちに配送または冷凍保管して、鮮度と風味をキープしたまま各店舗に送り届けるっていうシステムになっています。
へー、なるほど。それはめっちゃ効率的ですし、品質の安定にもつながりますよね。
そしてさらに特徴的なのが、繊細な食材である湯葉などは機械を使わずあくまでも手作りなんです。
熟練者の経験と勘がこだわりの美味しさを作り出しているということですね。
伝統的な技術とシステムのいいとこ取りっていう感じですね。
海外展開もしてるんですか?
はい、こちら2003年に設立したタイの子会社を通じて、万国で豆乳だったり豆腐、湯葉といったものの製造販売と飲食店運営を行っています。
なるほど、やっぱり海外でも日本食ってずっと人気あるっていう感じなので、アジア展開も積極的に進めてるんですね。
ただ海外事業はまだ始まったばかりということですが、業績の方はどうなんでしょうか?
業績と将来の展望
そうですね、これが実は2025年4月期の決算は少し厳しい結果になったんですよ。
売上高だと全期費1.3%減の294億4千万円になっていました。
原酒だったんですね。何か原因とかあったんですか?
これ、今年の季節イベントと曜日の兼ね合いだったりとか、あとはイベントと転向とみたいなところに左右されてしまったようです。
営業利益はもっと厳しくて、全期費32.8%減の5億5千万円となっていました。
それは結構な現役ですね。原因は何だったんでしょうか?
これ、要因の一つに多くの飲食店もそうなんですけれども、米をはじめとする原材料価格の高騰みたいなところはありました。
残念ながら売上高、各段階の利益ともに会社予想を下回る結果とはなってしまいました。
最近の物価高の影響をもろに受けたという感じがありますね。
2026年4月期の予想はどうですか?
来期については全期費増収増益を見込んでいます。
ただし、アメリカの政策の影響による景気の下振れリスクだったりとか、国内におけるお米をはじめとした原材料価格、あとは高熱費の上昇みたいなところは継続的に見ていかないといけないところであるので、
それに加えてあと人手不足もありますしね。
なので先行き不透明な状況は続くとは見られています。
なるほど。増収増益だけれども楽観者はできないということですね。会社としてはどんな対策をとるんでしょうか?
物価上昇の影響を考慮して、まず賃上げを実施して、賃金上昇の好循環に対応するために販売価格の改定と生産性の向上にも取り組むということを発表しています。
なるほど。価格転嫁と効率化で乗り切ろうということですよね。
将来性についてはどのように見ていますか?
そうですね。これは個人的にはヘルシー志向の高まりだったり和食の人気といった市場トレンドはありますし、
あとはインバウンド需要の増加というのもこのコロナ以降は続いていますので、今後も一定の顧客基盤の維持が期待できるかなというふうには思っています。
特にインバウンドの需要は伸び続けていますし、あとはこの食のコンセプトだったりとか、
財務面のリスクと課題
あとは梅の花の和テイストな内装、一度見ていただきたいんですけれども、そことも親和性が高そうだということは言えそうです。
ただし注意すべき課題もあります。
何ですか?
梅の花は自己資本比率が低めなんですね。
飲食店の自己資本比率って25から40%みたいなところが言われているのに対して、梅の花はなんと8%ほどになっているんですね。
8%結構低くないですか?
そうなんですよ。なので長期借入金の増加も見られるため、財務面でのリスクはちょっとあるということで、事業拡大とかさらなる成長には財務基盤の強化というのも必要にはなってくると思います。
成長は期待できますけど、財務面はちょっと要注意というところですね。
他にもリスクとかってありますか?
これコロナの例でもわかるように、飲食業界全体にも言えるんですけれども、やっぱり経営機変動だったり外部要員に左右されやすいというところは考慮すべきかなとは思います。
一方で興味深い新しい取り組みもあるんですよ。
どんな取り組みですかね?
これが最近ストック事業、賃貸の事業なんですけど、これを始めたんですよ。
これは梅の花グループが所有する土地や建物の有効活用と収益の安定化のために、セントラルキッチンの跡地に賃貸物件を建設して賃貸事業を行うというものになっています。
不動産事業にも参入っていうことですか。
なるほど。
飲食と不動産って出物がないと飲食も経営できないっていうので、セットで考えるとこれは収益の安定化に寄与しそうですね。
さすが建築をお詳しいですね。
飲食業だけでなく安定した賃貸収入っていうのが得られれば、さっき言ってた財務面っていうところも改善されていくかなっていうところは期待できそうです。
ただしまだ始まったばっかりなので、今後の動向には是非注目していきたいところですね。
日本食文化と成長の可能性
本日紹介している梅の花グループは弊社のノートだったりとか、あとはインベストメントブリッジのブリッジレポートにも詳しく載っていますので、
気になった方はそちらも見てください。
はい、ぜひお願いいたします。
梅の花グループって伝統的な日本食文化を大切にしながらも、現代的な経営手法で多核化を進めている興味深い企業でした。
はい、そうですね。和食健康ブームだったりとか、あとはインバウンドという追い風もありますし、
あとは海外展開とかストック事業など新しい成長の目もあるというところをわかっていただけたかと思います。
確かに。
あと飲食業界特有の外部環境への感受性の高さも理解しておく必要性がありますね。
日本の食文化を守り続けてくれる企業として応援したい気持ちもあります。
はい、本当にそうですね。応援というところにぴったりかなと思います。
僕も富山で美味しい和食を食べるのがますます楽しみになってきました。
そうですね。
日本食文化の素晴らしさというのを改めて感じますよね。
はい、私もこれからいっぱい和食食べたいと思います。
はい。
投資判断をする際は、授業の魅力と財務面のリスクをしっかりバランスよく見ていくことが大切ですね。
あくまでも投資のご判断はご自身でしていただくようよろしくお願いします。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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また、インターン生に話してほしいテーマなどがございましたら、お気軽に概要欄のご意見フォームから送っていただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう。