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株式会社インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習
こんにちは、お盆には運びに来ました。インターン生の清水です。
本日は、いろはに投資の記事紹介です。
ご紹介する記事は、8月11日に公開された半導体銘柄
半導体材料メーカー本命銘柄5社をご紹介、という記事です。
まずは、本記事の結論3点です。
1.半導体材料メーカーは全工程にて特に重要
2.日本企業が半導体材料メーカー市場でプレゼンスが高い
3.EUV技術の発展が今後の半導体材料市場に影響を与える
あなたの周りにある多くの製品に搭載されている半導体
新型コロナウイルス感染拡大による半導体不足で耳にすることも多いのではないでしょうか?
実は、半導体とは様々な材料から生産されています。
そこで今回は、半導体材料の種類や、今注目したい半導体材料メーカー関連銘柄5線を分かりやすく解説していきます。
まずは、半導体メーカーとは何かから見ていきましょう。
そもそも半導体メーカーとは、半導体の設計や製造、加工などを行う企業のことを幅広く指します。
講義には半導体製造装置メーカーや半導体材料メーカーを含むこともあります。
今回取り上げる半導体材料メーカーは、半導体の材料となるシリコンウェアや、加工に必要なフォトレジストなどを生産する企業のことを指します。
ここで言う半導体とはICチップのことを指している場合が多いです。
ICチップとは、シリコンチップの上に従来別々だったディスクリート、トランジスタやコンデンサーなどの機能をまとめたものです。
では、半導体とは具体的にどういったものなのでしょうか。
半導体とよく同義とされるICは、大きくロジックとメモリー半導体に分けることができます。
ロジック半導体は、デジタル信号をメモリから読み取り、何らかの処理を実行した上でメモリに書き込む専門性の高いICです。
CPUを搭載していて、複数の機能・装置をまとめて、チップ化したマイクロもロジックの一種で、PCやスマートフォンの心臓部を構成しています。
メモリー半導体は、半導体の回路を電気を用いて制御することで、データを記憶する役割を持つ装置です。
メモリーには、電源を切ると記憶内容が失われる気発性メモリーと、電源を切っても保存されている不気発性メモリーの2つがあります。
では、半導体の材料について見ていきましょう。
シリコンは、半導体の元となるシリコンウェアに使用されることが多いです。
加えて、フォトレジストやエッチングガスと呼ばれる材料が重要になってきます。
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本記事では、このような材料が使用される全工程のプロセスを図解していますので、詳しく知りたいという方は、ぜひ本記事の方もご覧ください。
フォトレジストは、乾燥剤とも呼ばれ、紫外線を当てると性質が変化する樹脂です。
フォトレジストには、原造液をかけると光に当たった部分が溶けるホジ型と、当たっていない部分が溶けるメガ型が存在します。
ウェアの元となっているシリコンは、ほとんど電気を通しません。
そこでイオン化したリンやホウ素を注入することで、電気が流れるようになります。
では次に、半導体メーカーの種類を見ていきましょう。
半導体メーカーの種類には3つあり、垂直統合型メーカーとファブライト、またファブレスがあります。
垂直統合型メーカーはIDMとも呼ばれ、設計と製造の両方を担います。
ファブライトとは、原則半導体製造は行うものの、製造コストの高い最先端プロセスのもののみ、全工程受託企業のファウンドリーに該注する企業のことです。
ファブレスとは、設計のみを行い、製造はファウンドリーに該注している企業のことです。
類似しているものとしてデザインハウスが挙げられるけれど、ファウンドリーとは逆に設計の受注を受ける企業となっています。
では、半導体材料メーカー関連銘柄を早く知りたいという方に向けて、まずは5社を紹介していきます。
1社目は新越化学工業、銘柄コードは4063です。
株価は17190円、時価総額は7兆1624億円。
2社目はサムコ、銘柄コードは3436、株価は1950円、時価総額は6828億円。
3社目は豪野、銘柄コード7741、株価14480円、時価総額5兆2964億円。
4社目JSR、銘柄コード4185、株価3100円、時価総額7900億円。
最後5社目はSKシルトロン、銘柄コードは034730、株価は22100円、時価総額は1兆2400億円。
最後にご紹介したSKシルトロンは非上場のため、上場している親会社のSKホールディングスの株価記載となっています。
SKホールディングスは韓国取引所にのみ上場しているので、ウォンから円へ換算して計算しております。
ではそれぞれの企業について詳しく見ていきましょう。
まずは新越科学工業です。
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新越科学工業は東商プライム市場に上場しており、時価総額は約7.1兆と日本で13番目に大きい企業となっています。
同社が分類されている業種科学では最も高い時価総額です。
同社はシリコンウェハ市場でのシェアが30%超えあり、世界第一の企業となっています。
またフォトレジスト市場でも世界シェア2位と日本を代表する半導体材料メーカーです。
1926年に設立された同社は社名の由来ともなった新農の水と越後の石灰石の2つの自然の恵みから科学肥料である石灰窒素の製造を始めました。
その後事業を多角化していき、1960年代に他社に先駆けて海外に進出しています。
特に上下水道管や電力栓などで使用されるポリ塩化ビニルでは1974年に創業を開始した米国子会社のシンテックが生産能力を創業時の30倍にまで拡大しました。
2社目 サムコ
サムコは東証プライム市場に上場しており、自家総額は約6,800億円となっています。
同社はシリコンウェハ市場でのシェアが約30%あり、世界第2位のシェアを誇っています。
同社は住友金属工業と三菱マテリアルのシリコンウェハ一業を2002年に統合して発足しました。
社名の由来はシリコン・ユナイテッド・マニファクチャリング・コーポレーションの頭文字を取ってSUMCOサムコとなっています。
2006年には小松電子金属を子会社化し、シェアを着実に高めていきました。
同社の主力商品は新越家具工業と同様300mmウェハとなっています。
ウェハにおいて平坦度と異物の有無が大変重要になってくるのですが、平坦度に関しては直径300mmのウェハを競技場だと仮定すると、地面の高低差は0.1mmである必要があります。
またウェハ場には20nmの微細異物が数個しか許されていません。
これは九州全域に1円玉が数個転がっている程度の異物しかないという状態です。
お分かりいただけますでしょうか。とても高い精度の技術だと言えるでしょう。
3社目は宝屋。宝屋は当初フライム市場に上場しており、自家総額は約5.3兆円と日本で25番目に大きい企業となっています。
同社が分類されている業種精密機器では最も高い自家総額となっています。
同社はフォトマスクの母体となるマスクブランクス市場でのシェアが60%を超えており、世界第1位の企業です。
フォトマスク市場でも世界シェア4位とリソグラフィーには欠かせない半導体材料メーカーです。
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しかしフォトマスクは内製化の割合が高い製品で、外販市場は全体の3割程度しか占めていません。
同社は1941年に国内初の光学メーカーとして創業されました。
半導体事業以外にもライフケア事業も展開しており、メガネやコンタクトのレンズに強みを持っています。
コンタクトでおなじみのICTは大谷が展開していますよ。
レンズ製造で培った技術を活かし、内視鏡や白内障用の眼内レンズも生産しています。
4社目はJSR
JSRは東証プライム市場に上場しており、自家総額は約7千億円と、同社が分類されている業種、化学では8番目に高い自家総額になっています。
同社はフォトレジスト市場で世界シェア1位を誇っています。
具体的には、ARF用フォトレジストで1位、EUV用フォトレジストで2位となっています。
フォトレジストを投付して回路パターンを転写するリソグラフィーには、従来の光リソグラフィーARFとEUVリソグラフィーが存在しています。
全社のARFは、主に193nmの比較的長い波長の紫外線を使って転写します。
後者のEUVは、極端紫外線とも呼ばれる13.5nmの非常に短い波長の光を用いているため、従来では困難だった微細な寸法の加工が可能になります。
また、これまで複数回の工程を得て形成してきた回路を、1回の工程で形成することが可能になります。
最後は、SKシルトロンです。
SKシルトロンは、2017年に親会社であるSKホールディングスがLGシルトロンを買収したことによって誕生しました。
同社は、韓国で唯一、シリコンウェアを生産している企業で、世界シェア4位を誇っています。
SKホールディングスは、韓国取引所に上場しており、時価総額は約1.2兆円となっています。
同社は、石油生成業や通信事業を軸に成功してきた経緯があります。
しかし、チェーテボン会長は、半導体こそ未来の成長産業と捉え、2012年に半導体企業ハイニクスを買収しました。
この買収を機に、M&Aを通じて半導体事業を拡大させていきます。
では、次に半導体メーカーの今後の見通しを見ていきましょう。
今後の国内外の半導体材料メーカー市場がどのように動いていくのか考察していきましょう。
半導体材料メーカーは今後成長するのでしょうか?
半導体そのものは、PCやスマートフォン、自動車、家電など様々なものに搭載されており、どれも今後需要が伸びていくにつれ半導体メーカーへの追い風となるでしょう。
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しかし、新型コロナウイルス感染拡大による新たな需要拡大とそれに伴う供給体制の逼迫で半導体不足は継続しており、多くの半導体メーカーが需要に対応できていません。
世界半導体市場統計によると、2022年の半導体材料市場の成長率はCAGR約7%と予測されており、引き続き大きい成長が期待されている市場になります。
リソグラフィーに関しては、新技術のEUVに期待が高まっており、2021年のEUV用フォトレジスト市場は売上高ベースで前年比90%増と飛躍的な成長を遂げています。
では、日本の半導体メーカーは世界でのプレゼンスは高いのでしょうか?
半導体メーカーの中でも、ロジックメーカーは規模や技術面では海外勢に少し遅れを取っているのが現状です。
しかし、ランド型フラッシュメモリーで世界シェア2位の記憶シェアや、CMOSイメージセンサで圧倒的シェアのソニーなど、世界のリーディングカンパニーも存在しています。
また、日本企業は本記事で取り上げた半導体材料に加えて、半導体製造装置にも強みがあり、世界的に高いシェアを誇っています。
フォトレジストについて言えば、日本企業だけで9割以上を占めているんですよ。
さて、今回は半導体材料メーカーの基礎知識や半導体材料メーカー関連メーカーについて詳しく解説してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを3点もう一度まとめます。
半導体材料メーカーは全工程にて特に重要。
日本企業が半導体材料メーカー市場でプレゼンスが高い。
EUV技術の発展が今後の半導体材料市場を影響を与える。
本記事では半導体材料メーカー関連メーカーに投資したい方向けの証券会社も開設しているので、よろしければそちらもご覧ください。
それでは本日の息抜きです。
お盆も明けてお仕事や部活等でお盆休みがあった方は、また完全に日中に戻ってきた頃でしょうか。
お盆休みはどのように過ごされましたか?
私は予定が決まっていないとお話していましたが、急遽箱根旅行に行ってきました。
1日目は甲羅公園と彫刻の森美術館を観光し、甲羅公園のクラフトハウスという場所で初めてガラス吹き体験をしてきました。
好きな形、好きな色、好きなデザインを選べるのですが、私は一輪差しを作り、下の方だけ淡いピンクと水色の斜めストライプが入るデザインにしました。
工房の方が丁寧に教えてくださり、またよく理解していなくても言われるがままにやっていれば、簡単に完成しました。
拝見時間はわずか15分程度で、最後の仕上げを行って自宅まで郵送してくれるので、3泊4日の旅行から帰る前に作品が自宅に届いていました。
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とても綺麗で涼しげな一輪差しが完成し、早速日回りを2輪入れてテーブルに飾ってあります。
とても涼しげな印象を与え、また夏らしくテーブルもパッと華やぎ、我ながら良いものを作ったなぁと思いました。
箱根に行った際は、ぜひクラフトハウスでガラス吹きやサンドブラスト体験など色々できるので、何かオリジナル作品を作ってみてください。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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