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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
インターン生の斉藤でございます。
このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を、インターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、「口コミの経済学」という本です。
この本の著者の田中義篤氏は、徹底した取材調査と鋭い分析力に定評があるジャーナリストで、事件取材から経営者インタビューなど幅広い分野で執筆活動を行っている方です。
この本の内容紹介に入る前に、ずばりこの本がおすすめの方は、マーケティングや広告など経営学に興味がある方、社会的影響力などに興味がある方、社会のトレンドや消費者行動について理解したい方などです。
今回のテーマは口コミです。
皆さんは口コミと聞いて、どのようなものを想像するでしょうか。
食通でグルメサイトに食レポを投稿する口コミ社会のオピニオンニーダーや、口コミを利用してビジネスを成功させようとする口コミ仕掛け人に憧れを抱く人もいるでしょう。
しかし、筆者はこの本を通して、等身大で情報の発信・受信ができる人の言葉こそが本当の意味での口コミだと伝えています。
口コミを利用して人もを消してやろう。
匿名という隠れ身のにこもり、自分以外の何者かになりすまして他人を攻撃しようとする姿勢は、決して口コミの本来の姿ではありません。
いまだかつて、全ての人にこうして発言の権利が与えられた時代はありませんでした。
口コミが小さな集落、特定の人間関係といった小さな器を飛び出し、世界中に構築できるようになることを、ほんの10年前まで私たちは想像すらしていなかったのです。
私たち人間は、良い意味でも悪い意味でも他人に影響されやすいです。
口コミネットワークの広がりは、いろいろな情報に触れ、さまざまな影響を受ける機会が増えることを意味しますが、本当にその影響を理解できているでしょうか。
口コミが変化させることで最も恐ろしいことは、口コミは空気をも変えてしまうということです。
本書にも書かれているユニクロの例をご紹介します。
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ユニクロがピークを迎えていた2000年頃、ユニクロはそこそこにかっこいい普段着ファッションとして人々を虜にしてきました。
しかしこの頃から、街行く人々が次のような点に気づき始めるのです。
それは、自分と同じ服を着て歩いている人の数が尋常ではないということ。
これは、消費者にとってあまり気持ちの良いものではありません。
そして翌年には、若者同士のグループや女子高生集団から、今どきユニクロはダサいという提表がつけられ始めました。
ここからの反応は早かったのです。
流行を追いかける若者がユニクロ離れを起こすならまだしも、中高年までがなんとなくユニクロを避ける空気感が生まれていってしまったのです。
消費者はなんとなくその空気感に役票を持っているため、ユニクロ側も真っ向から立ち向かい否定することはできません。
このように口コミから生まれた空気感は、大企業をピンチに追いやるほどのパワーを持っているのです。
ではどうすればこのような抽象的な悪い口コミを防ぐことができたでしょうか。
筆者は口コミの利用について次のように述べています。
個人的には、少なくても一人一人が等身大で話してさえいれば、私たちが今まで見たこともないような未来と出会える予感がする口コミの利用について是非を論ずるつもりはないが、少なくても個人的には口コミネットワークが儲けようとする人や他人を攻撃しようとする人たちだけで侵食されてしまうのはつまらない。
口コミがどんな未来を私たちに見せてくれるかはわからないが、その構成因である私たちにとっていつまでも期待に胸をときみかせられる対象であることを願ってやまないと。
筆者の田中氏の言葉を聞いてどのように考えましたか。
口コミに対するイメージに変化はありましたか。
私たちの生活の一部となっている口コミですが、発信するときはもちろん受信するときも常に等身大の自分が振る舞うように心がけたいですね。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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