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インベストベントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
インターン生の山取でございます。 このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を、
インターン生がピックアップしてご紹介していきます。 今回ご紹介するのは、「ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論」という本です。
著者を紹介します。 著者はデビッド・クレイバー。
1961年、ニューヨーク生まれの文化人類学者であり、 どんどんスクール・オブ・エコノミクスの教授です。
本書の問題提起は、なぜ世の中にはブルシットの仕事にあふれているのだろうか、というものです。 本書の結論は3点です。
1、ブルシット・ジョブには5つの種類がある。 2、生産性の上昇から得られた利益は、中間管理職の増殖に搭じられている。
3、ブルシット・ジョブへの対応策として、 ユニバーサル・ベーシック・インカムがある。
ブルシットの意味から解説していきます。 ブルシットとは、どうでもいい、やる価値のないという意味です。
筆者はブルシット・ジョブについて、より厳密な定義を定めています。 ブルシット・ジョブとは、
非雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、 完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用形態である。
とはいえ、その雇用条件の一環として、 本人はそうではないと取り繕わなければならない、というように感じている。
つまり、意味がなく、不必要で、 あるいは有害であると働き手がみなしている仕事のことです。
では、ブルシット・ジョブとはどのような形態があるのでしょうか。 本書では5つの類型が提示されています。
取り巻きの仕事、脅し屋の仕事、尻拭いの仕事、 書類荒埋め人の仕事、タスクマスターの仕事です。
順番に見ていきましょう。 取り巻きの仕事とは、誰かを偉そうに見せたり、
誰かに偉そうな気分を味合わせるという、 ただそれだけのために存在している仕事のことです。
わかりやすい例は、国王に仕える召使いでしょう。 脅し屋の仕事とは、脅迫的な要素を持っているが、その存在が他者の雇用に依存しているものです。
代表的な例が軍隊です。 もし他国が軍隊を持っていなければ、軍隊は必要ありません。
他にも、企業の顧問弁護士やロビースト、広報専門家に言えます。 尻拭いの仕事とは、組織に欠陥が存在しているために必要とされる仕事です。
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多くは誰も修正しようとして怖がったシステム上の欠陥によって生まれます。 容易に自動化できそうなのに誰も手が回らなかった。
できる限り数多くの部下を維持したいと上司が欲した。 あるいは構造的な混乱が生じているなどの複合的な要因によって発生します。
書類穴埋め人の仕事とは、ある組織が実際にはやっていないことを、やっていると主張できるようにするために必要とされる仕事です。
この仕事の悲惨な点は、書類作りが表向きの目的の達成に全く寄与しない上に、 実際には目的達成の足を引っ張っていることです。
タスクマスターの仕事とは2つに分かれます。
1つは、他社への仕事の割り当てだけからなる仕事です。 本人が自分の仲介が不必要である。
かつ自分がその場所にいなくても、部下たちだけで仕事を回すことができると考えているなら、その仕事はブルシッドです。
2つ目は、他社を成すべきブルシッドな業務を作り出し、監督します。 そして新しいブルシッドジョブを作り出します。
筆者はこれについて役に立たないところか、有害ですらあると言います。 ここでは、5つの類型のうち、脅し屋の仕事、
支援の国の仕事、書類荒埋め人の仕事の具体例について紹介したいと思います。 まず、脅し屋の仕事のトムの例です。
価値のある仕事とは、あらかじめ存在している必要性に応えたり、人が考えたこともない製品やサービスを作り出して、
生活の向上や改善に必要な仕事ではないでしょうか。 私は、ずっと昔の仕事はほとんどがこういう種類の仕事で、我々が暮らしてきたのはそういう世の中だったはずだと信じています。
今となっては、ほとんどの産業では供給が需要を遥かに上回っていて、 それ上、今や需要が人工的に作り出されるのです。
私の仕事は、需要を捏造し、そして商品の効能を誇張して、その需要にとってうってつけてある理由を見せることです。
実際、それこそが広告産業に何らかの形で関わるすべての人間の仕事なのだと言えるでしょう。 商品を売るためには、何よりもまず人を欺き、その商品を必要としていると錯覚させなければならない。
もしもそんなことに我々が携わっているのだとすれば、 こうした仕事がブルシッドでないとはとても言えませんよね。
次に、支援の国の仕事のマグダ・ロンレーです。 私は以前、中小規模の会社で働いていて、そこでテスターをやっていました。
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私に要求されたのは、その会社の花形木鳥の統計調査員が作成した報告書の構成でした。 その男性は統計の意図派も知らず、文法的に正しい文章を書くにも必死でした。
彼は動詞を使うのを避けがちだったのです。 その男性の報告書があまりにひどいので、もし論理的に守備一貫した段落を見つけられたら、
自分へのご褒美にケーキを食べていいことにしていました。 それで結局、体重が12ポンドも落ちてしまいましたが、私の仕事は彼が報告書を訂正するために説得して、
大浜の修正を了承してもらうことでした。 もちろん、彼はどんな訂正にも全然同意してくれず、修正は手付かずのままでしたが、
私がその報告書を会社の取締役まで提出しなければなりませんでした。 その人々は取締役ではありましたが、やはり統計については無知だったので、
自体は一層泥沼にはまります。 次に、書類あらめ人の仕事の範二丸の例です。
私はグローバルな製薬会社のマーケティング部門に向けてデジタルコンサルティング業をしています。 よく国際的な広告代理店と仕事をしては、
デジタルステークホルダーの健康管理の取り組みを改善する方法、みたいなタイトルの報告書を書いています。
それは正真正銘のブルシットで、マーケティング部門向けにともかく書類を作成しているという他には何の役にも立たない種のものです。
ところが、それに対して、いともたやすく多額の報酬を請求できるのです。 最近、2ページの報告書一通を書くにあたって、
国際戦略会議の参加にプレゼンする未来元の戦略会社から、 ますます1万2000本とも請求できました。
結局、その報告書は使用されなかったみたいです。 その報告書の扱っている議題を割り当てられた報告時間の中で、無理にねじ込むつもりはなかったようですね。
とはいえ、私が報告書を作成したチームは、その報告書に大変満足していました。 本書の中では、これらのブルシットジョブの種類についての実例がたくさん出てきます。
アメリカ政府の統計によると、20世紀を通じて労働生産性は上昇を続けてきました。 ところが、100年前と比べて労働時間は減っていません。
なぜ我々はもっと少ない労働時間で暮らすことができないのか。 それは、中間管理職がますます増えているからです。
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本書では、1980年代から労働生産性の向上が労働者に分配されることがなくなったと指摘されています。
また、ブルシットジョブへの解決策として、筆者はユニバーサルベーシックインカムを提案します。
ユニバーサルベーシックインカムとは、条件をつけずに毎月定額の給付金を支給する制度です。
この制度の目的は、生活を労働から切り離すことにあります。 実施すれば、政府の官僚制の大幅な縮小が見込めると筆者は主張します。
本書の結論をまとめます。 ブルシットジョブには5つの種類がある。
生産性の上昇から得られた利益は、中間管理職の増殖に抵抗している。 ブルシットジョブへの対応策として、ユニバーサルベーシックインカムがある。
今回はブルシットジョブの種類を中心に紹介しました。 本書では紹介しきれなかった内容は多くありますので、ぜひご覧になってください。
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