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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連のつになる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
おはようございます。インターン生の渡辺です。
権利落ち日の基本
少し前に、個別銘柄を探しているときに、権利確定日とか権利落ち日という言葉を目にして
その中で権利落ち日に株を買うのが良い、みたいなことが書いてあるのを見たんですけど
これって本当なんでしょうか?
確かに権利落ち日とか権利確定日とか、似たような用語がたくさん出てきて混乱しますよ。
自分も最初は聞いたときに、権利って何の権利?って感じではあったんですけれども
実はですね、この権利落ち日に株を買うといいというのは、正しいときもあれば、そうでもないときもあるんですよ。
なるほど。時と場合によるみたいな感じなんですね。
はい。
なんでそんな感じなんですか?
これはですね、個人の投資戦略によって適切な購入のタイミングが変わってくるからなんですね。
このエピソードでは、まずハイトメガラの権利確定日や権利落ち日というそもそものところを説明して
それぞれの投資戦略に合った購入タイミングを解説したいと思います。
よろしくお願いします。
はい。それでは本題に入っていきましょう。
まず斎藤さんが疑問に思った権利落ち日に株を買うのがいいという話なんですが、これは本当です。
株価の動きと戦略
ただし、先ほどから言うように投資の目的によって最適なタイミングが変わってくるんですね。
目的によって変わるって言うとどういうことなんでしょうか?
はい。これがキャプタルゲイン、つまり株価の上昇による利益を狙うのか
それとも配当金や株主優待が欲しいのかというところで戦略が全然変わってくるんですよ。
まずは権利落ち日って何なのかというところから説明しますね。
はい。そもそも用語の説明からぜひお願いします。
配当金や株主優待を受け取るためには各企業が定める権利確定日に株主名簿に載っていないといけないんですよ。
通常権利確定日は企業の決算日に設定されていることが多いですね。
決算日に設定されていたんですね。
はい。そうです。そして重要なのが権利確定日に株主名簿に載るためには
権利確定日の2営業日前までに株を購入していないといけないということなんです。
この2営業日前の日を権利付き最終日と言います。
2日前じゃなくて2営業日前っていうことは土日で証券取引所が休みの分も考慮して
ちゃんと営業日を考えて2日前っていうことですね。
その通りです。例えば2025年6月末日が権利確定日だった場合は
決算日の6月30日の月曜日が権利確定日になりますよね。
そうすると権利付き最終日は6月26日の木曜日になります。
そしてその翌営業日の6月27日、日金曜日が権利落ち日ということになります。
なるほど。権利付き最終日の翌日が権利落ち日になるっていうことですね。
はい。
でもなんで権利落ち日に株価が下がるんですか?
これがいい質問ですね。権利付き最終日を過ぎるとその木の配当や優待を受け取る権利がなくなってしまうということなんですよ。
そうすると配当や優待目当てで株を買っていた人たちが一斉に株を売り始めるんですね。
なるほど。それでみんなが売っちゃうから株価が下がるってことですね。需要と供給の関係で。
はい。まさにその通りです。具体例を見てみましょう。
少し情報が古いんですけれども、日本タバコ産業JTですね。コードは2914の2023年12月期の例なんですけれども、この場合だと12月27日が権利付き最終日、28日が権利落ち日、29日が権利確定日でした。
実際に権利落ち日の12月28日には3900円半ばほどあった前日の終わりにより、一時130円ほど値下がりしたんですよ。
一株あたり130円って結構な下落ですよね。
そうなんです。この値下がりを利用して安く株を買うっていうのが一つ目の戦略。権利落ち日に買うということになります。
なるほど。みんなが売ったタイミングで安くなったからこそそこで買うみたいなことですね。
他にも戦略ってあったりしますか?
はい。全部でさっきの含めて3つの戦略があります。
2つ目は権利確定日の2、3ヶ月前に買って権利付き最終日に売るという方法です。
それは前もって仕込んでおくみたいなイメージなんですかね。どういう理屈なんでしょうか?
はい。これは配当や優待目当ての投資家が権利確定日に向けて株を買い始めるので、権利確定日が近づくにつれて株価が上がる傾向があるということがあります。
これ調味料メーカーの代償コードが2816とかは、分かりやすく権利確定日数ヶ月前から株価が上昇して権利落ち日を境に急落しているというのがあります。
そうなんですね。ということはやっぱりこの株価上昇の波に乗ってキャピタルゲインを狙うということですね。
はい。ただしこれはあくまで傾向なので必ずしもうまくいくとは限りません。市場の状況や個別企業の事情によって変わることももちろんあります。
そうですよね。投資に絶対足りませんもんね。では最後3つ目の戦略はどういうものでしょうか。
最後3つ目は権利確定日直前に買って配当金や優待の恩恵を受けるという方法です。これはキャピタルゲインではなく配当や優待が目的の場合です。
なるほど。最初に言っていた目的ごとに変わるというのが現れてますね。これはすぐに配当や優待が欲しい人向けの戦略ってことですかね。
リスク管理と長期投資
はい。そうです。家電量販店の野島を例にとると100株以上保有していれば年2回割引金やポイント券がもらえるという優待があります。
しかも保有期間の条件がないので、権利付き最終日までに株を買えば誰でも優待を受けられるんです。
なるほど。それはすごい魅力的ですね。何かこういった場合に気をつけるポイントとかってあったりします?
はい。企業によっては一定期間以上保有していないと優待を受け入れられないところというのもあるので、事前に確認が必要です。
また、配当や優待目当てで権利付き最終日直前に買った場合、権利打ち日に株価が下がって結果的に損失になってしまうというケースもあります。
なるほど。確かに先ほどから権利打ち日に株価が下がりやすいって言ってますもんね。ここで下落で株価が下がってしまうって危険性だとか。
あとはやっぱり保有期間って結構メガネによって変わってきますし、1年以上とか3年以上持ってるとさらに優待を多く得られるとかありますからね。むやみに買ったりとかも難しい場合もありそうですね。
そうですね。
でも長期投資が目的の場合はこういった点どうやって考えていけばいいでしょうか?
はい。これ長期保有が前提で配当や株主優待を継続的に受け取るということが目的であれば、目先の値動きにあまり左右される必要はないと思います。もう自分のタイミングでじっくりと企業を選んで投資するっていうのがお勧めですね。
なるほど。短期的な戦略と長期的な戦略をしっかり分けて考えることが大事ですね。
はい。今日は権利確定日、権利落ち日の仕組みと3つの投資戦略について解説しました。改めてまとめると、1つ目は権利落ち日に安く買う方法。2つ目は権利確定日の数ヶ月前から保有してキャピタルゲインを狙う方法。3つ目は配当や優待目当てで権利付き最終日直前に買う方法でしたね。
それぞれの投資スタイルや目的に合わせて使い分けることが大切ということが分かりました。私も今度実際に調べて試してみようと思います。
はい。ぜひ。ただし、どの戦略を使うにしてもリスク管理は忘れずに行いましょう。権利落ち日の値下がりは傾向なのであって必ずしもそうなるとは限らないということですね。
なるほど。確かにそうですよね。投資は自己責任ということを肝に銘じてしっかりと勉強しながら取り組んでいきたいと思います。リスナーの皆さんも今日の内容を参考にご自身の投資スタイルに合った方法を見つけてみてください。
はい。それでは今日はこの辺りで終わりにしましょう。
はい。最後までお聞きいただきありがとうございました。
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