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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では現役の大学生が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の話をながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の塚田です。
いつもと違うBGMでお察しがつくかもしれませんが、本日は私、塚田の一人型理解でございます。
過去の一人型理解もかなり好評いただいておりまして、直近でいうと20代女性の方から時々勉強のため聞かせていただいています。
2025年10月13日配信の一人型理解、こちらシネマ銘柄を使った回ですね。
とても聞きやすいので、ぜひ増やしてほしいです。今後も配信楽しみにしています。
また30代男性の方から、今日初めて聞きました。とても分かりやすく聞きやすくフォローさせていただきました。
これから毎日聞きますとの嬉しいコメントをいただきました。
本当にこういったコメントをいただけるとモチベーションがぐんと上がりますので、
これを聞いてくださっている皆さんも概要欄の方にフォームありますので、ぜひ感想だったりのコメントをしていただけますと幸いです。
株の注文方法の基本
ということで、今回は株はどう注文すればいいというテーマなんですけど、
皆さんは株を買いたいと思ったときに、実際注文画面まで行って、これどれ選べばいいんだろう、どうやって注文すればいいんだろうって迷ったことありませんか。
最近友達と投資の話をしていて、株ってなりゆきで買えばいいんでしょうって言われたんですけど、
実は注文方法っていろいろあるんですよね。
例えばこの値段になったら買いたいとか、もし下がったら自動で売りたいとか、自分の投資スタイルに合わせていろんな注文方法が使えるんです。
でも証券会社の注文画面を見ると、なりゆき差し値、逆差し値、OCO、IFD、IFDOCOとか何らか暗号みたいな言葉が並んでて、正直最初は混乱しちゃったりすると思うんですよね。
本日はそんな混乱しがちな株の注文方法について、基本から特殊な注文までわかりやすく解説していきます。
日中忙しくて取引できない方にも便利なPTS取引についてもお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは本編に入る前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
本日の用語は役場です。役場とは約束の役に定めると書いて役場と読むんですけど、株式の売買注文が成立することを意味します。
例えば1000円で株を買う注文を出して、誰かが1000円で売る注文を出していた場合、この売りと買いがマッチングして取引が成立します。
この取引が成立した瞬間を役場をしたと言うんです。役場が成立すると買い注文を出した人は株主となり、売り注文を出した人は株式を手放して代金を受け取ります。
注文を出しても必ずしも役場するわけではなく、特に後に紹介する差し値注文の場合、希望する価格まで株価が動かないと役場しないということもあります。
株式投資では注文と役場とは別物で、注文を出すことと実際に取引が成立することは違うということを理解しておくことが非常に大切となってきます。
それではこちらを踏まえた上で本編に入っていきましょう。
まずは株式投資の基本となる成り行き注文と差し値注文について説明していきます。
成り行き注文は価格を指定せずに、その時の市場価格で取引する注文方法です。
今すぐこの株を買いたいとか、今すぐ売りたいという時に主に使ったりしますね。
成り行き注文の最大のメリットは注文を出せば即座に役場する確率性の高さです。
買いたい時にすぐ買える、売りたい時にすぐ売れるというのは投資のチャンスを逃さないために非常に重要なこととなっています。
ただしこちらデメリットもあります。
株価の変動が激しい時など、想定外の価格で売買が成立してしまう可能性があるんです。
例えば注文時は450円だったのに大量の買いが一瞬で入って550円で役場してしまうなんてこともあり得たりするんですよね。
急いで買おうと思ったら思ったより高くついちゃったみたいなことが結構成り行き注文だと頻繁にあったりします。
一方で差し値注文というのは自分で売買価格を指定する注文方法なんです。
この株を1000円以下で買いたいとか1200円以上で売りたいというように希望価格を指定して注文を出すのを差し値注文といいます。
差し値注文の大きなメリットは希望する価格でビタビタに取引できることです。
予算内で確実に買えるだったりとか、この価格で確実に売るといった資金管理のしやすさがメリットとして挙げられるかというふうに思います。
ただし株価が指定した価格まで変動しないと注文が通らないというデメリットが存在します。
例えば現在245円の株を200円で差し値注文したけど実際には205円までしか下がらずに反発してしまった場合、せっかくのチャンスを逃してしまうということになります。
使い分けとしてはとにかく確実に買いたい、売りたいという場合は成り行き注文。
この価格じゃないと買いたくない、売りたくないという時は差し値注文を使うのがお勧めとなっております。
特殊な注文方法の紹介
ここまでが基本的なよく使う2つの注文方法だったりするんですけど、次に特殊な注文方法について見ていこうと思います。
まずは名前からまだ想像しやすい逆差し値注文です。
逆差し値注文は希望価格以上で買いたい場合や希望価格以下で売りたい場合に使う、通常の差し値とは逆の注文方法を指します。
これって高くなったら買うの?とか安くなったら売るの?損じゃない?と思ったりすると思うんですけれども、これにはちゃんと理由があるんですよね。
逆差し値で買う場合は株価が上昇傾向にあることを確認してから波が来たタイミングで購入したい、そういう時に便利だったりします。
例えば1000円を超えるようであれば上昇トレンドに入っていると見られるから買いたい、だから逆差し値を使うっていったやり方があり得るんですね。
でも逆差し値注文で一番重要なのは実は売りの方なんですよね。
損失が出るリスクに備えて損切りの準備をしたい時、こういう時に使ったりします。
例えば1000円で買った株が900円まで下がったら自動で売却するという設定をしておけば、万が一大きい加工トレンドが来た時も大きな損失を防げたりするわけなんですよね。
こちらが非常に大事な損切りの機能となっております。
自分の感覚だったり感情に惑わされずにきっちりこの値段で損切りするっていう時にかなり便利なんですよね。
あるいはこちら逆差し値注文ですが利益確定の方法としても使ったりすることができます。
かなり含み益が出ている中、この価格より下回りそうだったら、これより水準がさらに落ちてきそうだったらもう利益確定してしまうといった、
そういうマイルールに沿った判断、取引をする時にまた使えるようなものとなっております。
次にご紹介したいのがOCO注文です。
OCO注文はOne Cancels the Otherの略です。
OCO注文は2つの注文を出して、どちらか一方が躍上した場合、もう1つの注文は自動的にキャンセルされるという注文方法を指します。
具体的には既に保有している株に対して利益確定の売り注文と損切りの売り注文を同時に出しておくんです。
例えば1000円で買った株を保有していて、1100円まで上がったら利益確定したりし、900円まで下がったら損切りしたいという場合、
1100円の差し値売り注文と900円の逆差し値売り注文を同時に出しておくのがOCO注文となっております。
株価は1100円に達すれば利益確定の注文が躍上して、900円の損切りは自動キャンセル。
逆に900円に達すれば損切りの注文が躍上して、1100円の利益確定注文はキャンセルされるという形になりますね。
これって環状に左右されずに取引できるのがまた最大のメリットとなっているんですよね。
もう少し上がるかもと欲張って利益確定を逃したり、戻るかもと希望的観測をもって損切りできなかったりと、
そういった失敗を防ぐことができるのがOCO注文となっております。
続いて紹介していくのがIFD注文です。
IFDはIf Doneの略で、If Done注文と呼ばれたりしますね。
IFD注文は買い注文と売り注文を同時にセットできるのが魅力です。
例えば現在1000円の株があって、900円まで下がったら買いたい。
そして買えた場合、1050円で売りたいといった場面で使うことができます。
まず900円での買い注文を出して、その注文が躍上したら自動的に1050円での売り注文が発注される。
1つ目の注文が躍上して初めて2つ目の注文が有効になるというのがIFD注文となっています。
こちらを活用することで、日中は仕事で投資にあまり時間をかけることができない人でも、
かなり値幅を指定して自分の思い通りに取引をする。
株式取引の幅を広げることが可能なんですね。
注文さえしてしまえば後は自動で行ってくれるので、
うまくいけばほったらかすだけでお金が稼げてしまうというメリットがあります。
ただしですね、IFD注文では利益確定と損切りのどちらか一方しか設定できないというデメリットがあります。
そこで次に紹介するのがIFD OCO注文です。
これまでの話を聞いていただいたら想像はつくと思うんですが、
IFD OCO注文はその名の通り、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法となっています。
IFD注文の二次注文がOCO注文となるため、
新規注文ではなりゆき差し値、逆差し値注文、
決済注文では利益確定のための差し値注文、損切りのための逆差し値注文を同時に発注することができます。
ここまで言ってもちょっとこんがらがるというかわかりにくいので、具体例で見ていきましょう。
例えば現在1050円の株があって、以下のように考えているとします。
1000円まで下がったら買いたい。
買えたら1100円で利益確定したい。
でも950円まで下がってしまったら損切りしたい。
こういう場合、IFD、OCO注文ならまず1000円での買い注文を出す。
この注文が逆上したら自動的に1100円での利益確定売り注文と
950円での損切り売り注文が同時に発注されるという形になります。
こちらの1100円での売りと950円での売り、どちらか一方が逆上したら片方はキャンセルされるということになります。
このように市場というかチャートだったり板を見ていなくても
より具体的なデイトレードが可能となりますので
買いから売りまで全部自動でやってくれるというのが
かなり魅力的というか便利な機能なのかなと思います。
IFD注文だったりOCO注文と被るところがあるのですが
チャートを頻繁に見られない方とか
マイルールにきっちり沿った投資を行いたい方には
ぴったりな注文フォームだというふうに考えられます。
ただしIFDもOCOもそうなのですが
基本的には短期取引向けという側面があります。
このポッドキャストを聞いている方は
おそらく投資初心者だったり中級者の方が多いかなと思うのですが
デイトレードだったり短期取引は相当慣れている人でないと
かなりリスキーとなってしまいますので
そこは念頭に置いていただければと思います。
PTS取引の機能
ここまで様々な注文方法を紹介してきましたが
実は注文方法とは少し違う観点で
好きなタイミングで取引できる仕組みがあります。
それがPTS注文です。
PTS注文とは日本の証券取引所を介さず株取引ができる
証券会社などが独自に運営する施設取引システムのことです。
通常東京証券取引所の取引時間は
前場が9時から11時半、後場が12時半から15時半です。
ただしPTS取引を利用すると
証券取引所の開いている時間の前後だったり休憩時間
あるいは本来開いていない夜間にも取引を行うことが可能です。
例えばSBI証券だと夜24時から朝8時20分と
16時半から17時を除けば基本的にいつでも取引が可能となっています。
会社員の方だと朝出勤前や夜帰宅後に
じっくり株価をチェックして取引したい方もいらっしゃると思うので
そういう方には嬉しい機能となっていますね。
PTS取引のメリットをまとめると
1つ目は時間外取引ができることです。
これが1番の威力ですね。
2つ目は取引所取引に比べて
より細かい売買注文が可能ということです。
証券会社にもよったりするんですけど
予備値が10分の1から1000分の1だったり
かなり細かくなったりするので
より思い通りの価格で取引しやすくなります。
3つ目は取引所取引よりも
売買手数料を安く設定している証券会社もあることです。
例えばSBI証券の夜間取引は手数料無料だったりと
かなり安く抑えられる手数料となっております。
ただし当然ながらデメリットもあります。
1つ目はPTS対応の証券会社が少ないというデメリットです。
現在主にSBI証券、楽天証券、松江証券など
限られた証券会社でしか利用することができません。
2つ目はPTS取引は当初市場に比べると
利用者が少ないため
希望する価格で売買が成立しにくいという場合があるんですね。
特に出来高の少ない銘柄では
より一層この特徴が顕著となるので注意が必要です。
3つ目は銘柄が限られていることです。
必ずしも全ての銘柄がPTS取引できるわけではないので
しっかりと事前にどれができるのかできないのか
そこをチェックする必要はあるのかなと思います。
さてここまでいろんな注文方法だったり
PTS取引だったりといった機能を見てきましたが
注文方法の適応と注意点
それぞれどんな人に向いているのか
ちょっと振り返っていきましょう。
まず成り行き注文ですが
こちらはとにかく確実に今買いたい、売りたいという人向けです。
投資初心者の方も
まずは成り行き注文から始めてみるのが
分かりやすいのかなというふうに思います。
続いて差し値注文ですが
こちらは自分の希望する価格でしか取引したくないという人向けです。
予算管理をしっかりしたいという方におすすめですね。
次に逆差し値注文
こちらは損切りルールを徹底したい人や
トレンドに乗って取引したい人に必須の機能となっています。
患者に流されて損切りできないという方は
ぜひこちらもおすすめの注文方法となっております。
OCO注文
こちらは既に保有している株で
利益確定と損切りを自動化したい人向けです。
仕事で日中チャートが見られない方などには特におすすめですね。
最後、IFD注文
IFD、OCO注文はチャートを頻繁に見られない方
マイルールに沿った取引をしたい方に最適となっております。
一度設定すれば後は自動で取引してくれるので
本当に忙しい人の見方といった印象ですね。
また注文方法とはちょっと異なるのですが
PTS取引という
日中仕事で取引できない会社員の方や
夜間のニュースにすぐに対応したい方に
おすすめの取引方法も存在します。
ここで重要な注意点があるのですが
実はこういった特殊注文を扱える証券会社は
限られているのですね。
成行と刺し値は大体どこの証券会社でも使えるのですが
OCOとかIFDとか
IFD、OCOだったりは使えるところが限られておりまして
主にはSBI証券とSBIネオトレード証券だったりで使えたりします。
楽天証券ではIFD注文はセット注文という名称で
OCO注文は逆刺し値付き通常注文という名称で提供されています。
ただし楽天のセット注文は
買い注文と損切りの逆刺し値注文の組み合わせができず
買い注文と利益の売り注文しか発注できないというデメリットがあります。
つまりちょっと長くなってしまったのですが
証券会社によって使える注文方法だったり
セッティングというのが異なりますので
しっかりとここは講座解説前に
どこの証券会社はどの注文方法ができて
どれが自分に向いているんだろうなというのは
確認しておくと良いかなと思います。
PTS取引についても
対応している証券会社は限られておりまして
基本的にはSBI楽天松井証券の3つが
使用どころかなと思います。
さて本日は株の注文方法について
いろいろと見てきましたが
いかがでしょうか。
改めてまとめると基本的な注文方法として
成行注文と差し値注文があり
それぞれ略上の確立性と価格の指定
どちらを優先するかで使い分けが行われます。
特殊な注文方法としては
逆差し値注文で損切りを自動化したり
応使用注文で利益確定と損切りを同時設定
あるいはIFD注文、IFD応使用注文で
買いから売りまで全部自動化する
いろいろな手法があります。
またPTS注文を使えば夜間や早朝でも
株取引ができるので日中忙しい方でも
投資のチャンスを逃さず行えるという
メリットがあります。
ただしこれらの特殊注文が使える証券会社は
限られておりまして特にOCO、IFD、IFD応使用を
使いたい方やPTS取引を使いたい方は
SBI証券やSBIネオトレード証券が
おすすめとなっています。
これらの投資スタイルや生活リズムに合わせて
ぜひこれらいっぱいある選択肢の中から
最適な注文取引方法を選んでいただければと思います。
特に感情に流されやすかったり
ルールに基づいた投資をしたいという方には
必見の機能となっておりますので
差し値とか成り行きとか
その2つだけじゃないよというのを念頭に置いた上で
これらの注文方法をぜひ今後活用していただければ
と思います。
本日はご視聴いただきありがとうございました。
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また概要欄のほうに
本日の内容と関連するカブリッジの記事を
2つ載せておりますので
ぜひそちらも併せて見ていただければと思います。
引き続き楽しんでいただけるよう
お待ちしておりますので
これからもよろしくお願いいたします。
それではまた次回お会いしましょう。