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2025-05-26 11:16

投資家たちが円を見捨てる!? 今起きている"安全資産シフト"の真相と注目すべきスイス通貨の魅力

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サマリー

最近、日本円からスイスフランへの移行が進んでいるというニュースが話題に上っています。投資家は安全資産としてスイスフランの魅力を再評価しており、その背景にはスイスの経済安定性や金融政策の違いが影響しています。

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報をわかりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
おはようございます。インターン生の山口です。
安全資産シフトの背景
山口さん、最近、為替相場とかで気になるニュースってあったりします?
そうですね、最近見たニュースで言うと、日本の国際のニュースを見たんですけど、
ニュースの内容が、国際入札が不調だったということで、
日本円の買いよりも、スイスフランに見直しがされていっているという内容だったんですけど、
ちょっとこのニュースを読んでも、為替相場の影響、なぜ日本円からフランに移っていくのかというのが、
ちょっとよくわからなかったんですけれども。
そのニュースを私も見て、今回のトピックを取り上げたんですけれども、なかなか難しいですよね。
ただ、今回そのニュース、すごく重要なポイントがあるので、それについて紹介していきたいと思います。
実は今、ニュースの見出しにもあったと思うんですけれども、
陶器筋が円買いからスイスフラン買いへと見直す動きが出ているんですよ。
そうなんですね。陶器筋って何ですか?
陶器筋とは短期的な値動きの変化から利益を獲得することを目的に取引を行う投資家のことを指します。
なるほど、そうなんですね。
今、円よりスイスフランが選ばれているというのをニュースで見たって言ったんですけど、
その理由ってどんなものがあるんですか?
はい、それが今日のテーマになってきます。
ということで、これからは投資家たちが円を見捨てる今起きている安全資産シフトの真相と
注目すべきスイス通貨の魅力について詳しく解説していきます。
はい、お願いします。
その前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
イールドカーブと市場の影響
今日の用語は何ですか?
今日の用語はイールドカーブです。
イールドカーブとは債権の満期までの期間と利回りの関係を示したグラフのことです。
通常は満期が長いほど利回りが高くなる右肩上がりの形状になります。
イールドカーブの形状は経済状況を示す重要な指標とされていますよね。
特に逆イールドカーブ、つまり短期金利が長期金利を上回る状況は
景気対抗の予兆とされていることが多いです。
はい、そうですね。
日本の場合ニュースにも取り上げられていましたが
20年歳の入札の不調なんかもイールドカーブに影響を与える出来事でした。
今後の債権市場や為替市場への影響が注目されています。
それでは本編に入っていきます。
先ほどおっしゃっていた円買いの見直しの動きを教えてください。
はい。
2025年5月20日の20年もの国債入札が記録的な不調となりました。
ブルンバーグの報道によれば
大札売率は2.5倍と2012年以来の低水準で
テールと呼ばれる落札価格の最低と平均の差が
1円14銭と1980年以来の水準に拡大してしまいました。
この状況を受けてこれまで円の安全性であったり
低リスク性というものを前提として円買い戦略を取っていた陶器筋が
その前提を見直す動きが出ているんですよ。
なるほど。
印象的に日本円ってすごく人気ですごく投資をしているイメージがあったんですけど
それがどんどん変わってきているっていうふうな認識で大丈夫ですか?
そういうことです。
具体的にはどんな動きをしているんですか?
日本経済新聞の報道によれば
シカゴのCTA、商品投資顧問などの陶器筋が円の買い持ち高を
高い水準で維持していましたが
円の安全性や低リスク性を見直す機運が生じています。
そして円と同様に低リスク通貨とされているスイスの通貨であるスイスフランに
買い持ち高を移す動きが見られるんです。
なるほど。
円の人気が下がっていって今スイスフランに注目が集まっているということなんですね。
なぜ円じゃなくてスイスフランが選ばれていっているんですか?
はい。スイスフランが選ばれる理由はいくつかあります。
まずですね、スイスは衛星中立国であって
知性学的リスクに強いというふうにされています。
知性学的リスクが高まる際には安全資産としてスイスフランが買われる傾向があります。
また長年にわたってスイスは貿易黒字を維持していて
2019年には過去最高の373億フランの黒字、
そして2021年にはなんと584億フラン以上の黒字を記録しています。
これが通貨の安定性を支えているんです。
なるほど。スイス経済が安定していて
さらに知性学的リスクが低いことが注目されている理由となっているんですね。
はい、そうなんですよ。
他には理由がありますか?
金融政策の日本との違いというのも大きいですね。
スイス国立銀行は2022年の6月にマイナス金利を解除して
段階的に利上げを実施しました。
その後の2020年3月に主要中央銀行に先駆けて
政策金利の引き下げを実施しています。
この日本との金融政策の方向性の違いというのも
スイスフラン選考の要因となっているようです。
なるほど。政策金利の引き下げということは
景気が右肩上がりになっていくという予兆が感じられるということなんですね。
具体的な市場の動きはどう動いていくんですか?
市場ではスイスフランの買い持ちを増やす取引が見られるようになっています。
特に日本の20年再入札の不調を受けて
その動きが加速している可能性があります。
なるほど。スイスフランの相場の今後の見通しはどうなっていきますか?
スイスフラン相場の今後の見通しは複数の要因に影響されています。
まず金融政策ですが、
スイス国立銀行の金融政策がフラン相場に大きな影響を与えます。
2024年に入ってからは政策金利を段階的に引き下げていて
最近では0.5%の大幅利下げも実施しています。
なるほど。段階的な利下げが実施されていっているんですね。
他にも影響する要因はありますか?
知性学的リスクも重要になってきそうです。
知性学リスクが高まると安全資産としてフランが買われる傾向があります。
今は中東情勢であったりウクライナ情勢などの知性学的リスクが引き続き存在しているので
フラン相場を下支えする要因となるでしょう。
なるほど。確かに投資の世界だと知性学的リスクってすごく大きな指標となりますよね。
よく聞きますよね。
はい。こういった世界経済の動向もスイスフランが注目される理由の一つとなっていそうですね。
はい。その通りなんです。
世界経済の原則懸念であったり
アメリカのトランプ政権による政策運営の警戒感といったものから
安全資産としてのフランが先行されることがあります。
ただですね、世界経済の回復が見込まれる場合は
リスク先行の動きっていうのが強まってフラン安になる可能性もあります。
なるほど。今現在は注目されているのでフラン高になっていく傾向があるということなんですね。
はい。
こういった場合にスイス国立銀行はこのフラン高にどう対応していくんですか?
はい。スイス国立銀行はフラン高を抑制するためにいくつかの対策を講じています。
まず金融政策面では先ほども申し上げたように
2024年の3月に主要中央銀行に先駆けて政策金利の引下げを決定しました。
この利下げっていうのはフラン高を抑制する目的の一つとして考えられています。
またですね、需要に応じて外国為替市場に介入する用意があるということも表明しています。
なるほど。金利の引下げによって経済の景気動向を調整することによってフラン高を抑えていくということなんですね。
はい。
スイスフラン高は企業にも影響がありそうですね。
はい、その通りなんです。
スイスフラン高は輸出企業にとっては製品の価格競争力低下につながります。
スイスの時計産業なんかは特にアルプス山脈の澄んだ空気とか水として穏やかな気候といった自然環境が時計製造に向いているということもあって有名だと思うんですけれども、
こうした主要産業である時計産業は特に影響を受けやすいと言われています。
政府も需要縮小に苦しむ企業が勤務時間の短縮などを実施した際、従業員の給与を補償する制度なども目標としているようです。
確かにフラン高になっていくと国内の製品がどんどん高くなっていて、輸出入に影響がありそうですね。
では今日のポイントのまとめをお願いします。
今日のポイントをまとめると、円外見直しの動きが進む中、スイスの通貨であるスイスフランが安全持参として先行されています。
その背景には、スイスの衛星中立国としての地位であったり、貿易黒字、そして金融政策の違いなどがあります。
今後のスイスフラン相場は、スイス国立銀行の金融政策であったり、知性額リスク、また世界経済の動向などによって変動する可能性があります。
スイス国立銀行は、為替介入や金融政策の調整によってフラン高に対応しようとしています。
なるほど、今回円外見直しの動きが進む中、スイスフランが注目されていて、政府はフラン高に対応する政策を出しているということがわかりました。
少し難しい内容だったんですが、なんとなくわかったような気がします。ありがとうございました。
よかったです。特に海外投資をする際は、為替リスクも考慮することが重要になってきますね。なので、今後も為替市場の動向には注目していきたいです。
本日学んだことを活かして、為替市場についても注目していきたいと思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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