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株式会社インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
こんにちは、最近日本食が恋しいインターン生の坂田です。
このポッドキャストでは、スマホ時代の投資・企業分析メディア、いろはに投資の記事をもとに、
投資の基礎知識から最近のトレンドまで幅広くご紹介いたします。
通勤時間などの隙間時間でながら学習をして、さまざまな知識をつけていきましょう。
本日ご紹介する記事は、2月10日に公開したプライベートエクイティPEファンドとは、
投資家が知っておくべき知識を解説、です。
まず初めに結論を3点ご紹介します。
1.プライベートエクイティPEとは、取引所で売買されていない未公開株のこと。
2.PE株は企業価値を向上させ売却益で儲ける。
3.PE投資には大きく分けて4種類ある。
それでは記事本文に入っていきましょう。
あなたは株式が投賞など証券取引所以外でも売買できることをご存知でしょうか。
個人投資家は目にすることが少ないかもしれませんが、
取引所で売買されていない未公開株もあります。
今回はプライベートエクイティPEファンドの概要や、
企業がPE投資を受けるメリット・デメリット・代表的なPE会社を紹介していきます。
そもそもプライベートエクイティPEとは、非上場企業の株式のことです。
一般に上場している企業の株式は、証券取引所で株式公開され売買されています。
一方で、非上場企業の株式は未公開株と呼ばれ、
創業者やその親族、取引先などが保有し、
証券取引所で売買できないのが特徴です。
取引所で売買ができない未公開株は、
当事者間の合意によって売買が成立します。
プライベートエクイティPE投資とは、非上場企業に投資をすることを指します。
PE投資をする投資会社や機関投資家のことをPEファンドと呼び、
PEファンドは投資をした企業の価値を上げ、株価が上昇した際に売却し利益を得ます。
具体的には、PEファンドは経営のコントロールを握るために、
100%近い株式を取得し、
投資した会社の株価が5年程度で3倍になることを目指して経営します。
PEファンドが集める資金は通常100億円を超え、
いわゆるグローバルPEファンドの場合は数千億円以上にもなります。
つまり、100%近い株式を取得して、完全な経営権を握り、その企業を再興させます。
日本で投資ファンドが注目され始めた1998年頃は、
ハゲタカファンドとも揶揄され、ネガティブな印象を持たれることもありました。
投資後に従業員を一斉解雇したり、
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取引相手との一方的な契約打ち切りなど極端な例も多くあったためです。
他の利害関係者の犠牲を厭わない姿が、死肉を漁る貪欲なハゲタカを連想させたのです。
しかし、ファンド側もそれを意識して改革方法を改善してきたため、
現在ではPEファンドに対するネガティブな印象は薄れています。
では、なぜPE投資を受けるのでしょうか?
PE投資を受ける企業としては、PEファンドで働く経営のプロが介入してくれることで、
自社内ではまかなえなかった経営改善やノウハウを得られます。
さらに上場準備もしてもらえるため、
投資を受ける企業とPEファンドの関係は、ウィンウィンな場合が多いです。
また、銀行から融資を受けるよりも資金調達しやすい点も特徴的です。
では、銀行の融資とPE投資は何が違うのでしょうか?
銀行からの融資を受けるには、信用と投資、
PE投資を受けるには信用と担保が必要です。
事業計画書のほかに、創益計算書や対借対象表、資金繰り表、資産表を提出する必要があり、細かく審査されます。
一方で、PE投資は成長した際に株式を売却することで資金回収ができるため、将来性を見込んで行う趣旨になります。
投資を受けるには事業計画書などを提出する必要はありますが、
銀行の融資とは審査基準やポイントが異なり、ビジネスモデルが重要視される傾向があります。
PE投資の成長支援によって財務状況が向上したら、借入れも受け入れやすくなります。
次に、PE投資の対象を見ていきましょう。
代表例は次の通りです。
例えば、大企業の子会社・非主流部門、あるいはオーナー系中堅中小企業、そしてベンチャー企業・スタートアップ企業が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは、大企業の子会社・非主流部門についてです。
すでに市場規模が多く、企業価値のある大手企業でもPE投資の対象になることは多いです。
子会社や非主流部門が業績不審な際に、大企業としてはそれらを売却したいと考えていることもあります。
そうした大企業の業績不審な子会社や部門に対し、PEファンドが潜在能力や将来性があると判断した際に、
売却の受け皿となり、企業価値を上げてIPOをしたり、企業売却を行ったりします。
では次に、オーナー系中堅中小企業を見ていきましょう。
オーナー系中堅中小企業では、後継者不足が深刻化しているため、PE投資の対象になることが多いです。
家業を継ぐ親族が継ぐのが当たり前だった時代は過去の話となり、
現代では優れた技術や商品があるにも関わらず、後継者が見つからずに廃業を迫られている企業が増えています。
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このような企業に対し、PE投資を行うことで企業価値を上げ、M&Aを目指して企業の存続の手助けをします。
次にベンチャー企業、そしてスタートアップ企業についてです。
ベンチャー企業は専門性の高い分野の商品やサービスを持っているにも関わらず、経営のノウハウが欠如している場合が多いです。
そのため、営業や資金調達で成果を出せず事業拡大ができていない場合、
PEファンドが経営や上場のサポートを行いノウハウを残しつつ、IPOを目指してPE投資を行います。
では次にPE投資の種類について見ていきましょう。
PE投資を行う企業にもその目的ごとに種類があります。
今回は次の4つについてご紹介していきます。
1.ベンチャーキャピタル
2.バイアウト投資
3.企業再生投資
4.ディストレス投資
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはベンチャーキャピタルについてです。
ベンチャーキャピタルはベンチャー企業やスタートアップ企業への投資を対象としています。
PE投資は主にある程度成熟した企業を対象にしたバイアウト投資や企業再生投資を指すことが多いですが、ベンチャーキャピタルもPE投資の一種です。
ベンチャーキャピタルは取得する株式を半分以下に抑えることも多く、この点は他のPE投資より柔軟であると言えるでしょう。
日本のベンチャーキャピタルは金融機関が経営する関連会社や商社や通信企業などの関連会社が運営するベンチャーキャピタル、どこにも属さない独立系ベンチャーキャピタルなどがあります。
創業初期のベンチャー企業やスタートアップ企業は銀行からの融資を受けにくいため、資金調達が難しい場合が多いです。
しかし、ベンチャーキャピタルからの出資を得られれば早期に事業拡大をして、市場シェアの獲得や競合に差をつけることもできるでしょう。
では続いて2つ目に挙げた、バイアウト投資についてです。
バイアウトは、買収・買い占めという意味があります。
バイアウト投資が対象としている企業は、ある事業は企業に乗っているが、経営不振や後継者不足といった問題を抱えている企業です。
経営に参画することで、業績不振な事業の切り出しによるリスク軽減や企業戦略の実行を円滑に行います。
そして、企業再生を進め企業価値を高めることで売却益を得ます。
技術や成長力があっても経営不振を起こしている中小企業は多いですが、銀行はそのようなリスクのある企業には融資はできません。
そこで企業存続のためにバイアウト投資を行うことは非常に有効と言えるでしょう。
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では次に3つ目に挙げた企業再生投資について見ていきましょう。
企業再生投資は新規事業の失敗や債務超過によって経営不振に陥っている企業を対象としています。
バイアウト投資の対象は経営不振を起こしていても事業は軌道に乗っています。
しかし企業再生投資の対象は赤字続きのように事業自体が不振に陥っている企業であるため、株式を割安で購入できます。
そのため株式を割安で購入できるという利点がある一方で、企業再生に失敗をすれば損失が発生するリスクもあります。
再生方法はターンアラウンドとワークアウトの2種類があります。
ターンアラウンドは事業構造、組織構造、収益構造といった企業の本質から変革を行い、中長期的に企業価値を向上させる施策です。
一方でワークアウトとは、財務リストラクチャリングなどを中心に短い期間で結果を出す方法です。
では続いてディストレス投資についてご紹介していきます。
ディストレスは困窮した、行き詰まったという意味があります。
ディストレス投資は破産寸前にすでに経営破綻を起こしている行き詰まった企業を対象にしています。
PE投資の中でも特に経営状況の悪い企業を対象としているということです。
その企業が発行した株や債権を買い取り、経営債権を行ってから売却します。
経営債権に失敗した際の損害は大きく、失敗する可能性も多いにあるため、かなりハイリスク、ハイリターンな投資になります。
ディストレス投資は専門ヘッジファンドが行うのが主流で、専門知識を要するため一般投資家が参入しづらく、競合も少ないのが特徴です。
経営債権のために積極的に経営に参画する場合もありますが、一つの投資先に集中できず、リスク分散させるファンドもあります。
では続いて、PE投資を受けるメリット・デミリットについて見ていきましょう。
メリットは次の4つです。
1.資金提供を豊富に受けられる
2.手厚い経営支援を受けられる
3.事業継承問題を解決できる
4.IP用サポートを受けられる
それぞれ詳しく解説していきます。
まずは資金提供を豊富に受けられるという点についてです。これは最大のメリットとも言えるでしょう。
PEファンドに株式を打って資金調達をするため、企業活に見合った資金を調達することが可能となります。
銀行から受ける融資とは異なり、利子や返済期限などを気にせず経営に集中できるメリットもあります。
続いて、手厚い経営支援を受けられるという点についてです。
PEファンドの目的は、購入したときよりも高い株価で売却をし、利益を獲得することです。
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株価は企業価値が高くなれば向上するため、PEファンドは専門家の派遣や経営戦略の構築など様々な経営支援を行います。
投資経験の豊富な専門家の質の高いサポートを受けることができるだけではなく、
PEファンドが株式を売却した後も企業にはそれらのノウハウが残ります。
また、投資を受けている機関はPEファンドから経営に関する質問を受ける機会が多く、
企業が抱える課題が明確になります。
続いてのメリット、事業承継問題を解決できるという点についてです。
中小企業は後継者不足に悩んでいることも多く、経営が軌道に乗っていてもその内で廃業を考えている企業は少なくありません。
そこでPEファンドは人材紹介やM&Aによって事業承継問題を解決できます。
PEファンドはこれまでの投資経験から様々な業界や企業、経営人材とつながりがあるため、
必要な人材を紹介することができます。
4つ目のメリット、IPOサポートを受けることができるという点についてです。
PEファンドはM&AやIPOのリグジットによる資金回収を目的に投資をしています。
ゴールがIPOの場合には企業にIPOの知識がなくとも、
詳しいプロの助言やサポートによってIPOを実現することができます。
PEファンドのデメリットや代表的なPEファンドについては、
いろはに投資の記事で詳しく解説しているので、概要欄の方からぜひチェックしてみてください。
最後にこのエピソードの重要なポイントをまとめます。
1.プライベートエクイティ、PEとは取引所で売買されていない未公開株。
2.PE投資は企業価値を向上させ売却益で儲ける。
3.PE投資には大きく分けて4種類ある。
PE投資はかつてハゲタカと呼ばれていた頃とは大きく異なり、
国内でのPE投資は成長傾向にあります。
最近ではPEファンドがベンチャー企業にマイノリティで投資をする例も増えてきて、
投資家の垣根がなくなりつつあります。
最近では株式投資型クラウドファンディングを使うことで、
個人投資家でも未公開株投資ができるようになっています。
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本日の息抜き
今回はアメリカのワクチン事情について状況は州によっても大きく異なりますが、
少し私自身の環境のお話をしたいと思っています。
まず、私の留学中の大学では今現在3回目のワクチンが打てられます。
3回目の接種は義務とまでは言いませんが、多くの学生が打っているように感じます。
カリフォルニアでは1月に感染者数が急激に増加しましたが、
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今はその時と比較するとかなり収まっています。
しかし、大学ではもちろんマスクは必須で、
授業によっては毎回コロナに関するアンケートのようなもので、
自分が濃厚接触者ではないかなどの確認がなされることもあります。
レストランなどでもマスクは必ず必要で、
ワクチン接種の証明書が必要なレストランもしばしま見られます。
レストラン内ではみなすぐにマスクを外すので、
個人的にはあまり意味はないんじゃないかなと感じます。
また、大きな変化があったらこの息抜きのエピソードで
みなさんにお伝えできればなと思っております。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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