iPad Workers Podcast第45回は「クラウドをうまく使うとよりiPadが使いやすくなる」というお話です。
クラウドをうまく利用し、複数デバイス間でデータの同期ができるようになると、得意なことを得意なデバイスで作業可能になります。iPadの得意な作業と不得意な作業を切り分けることで、iPadは格段に使いやすくなります。
クラウドにデータを保存する際に、気をつけなければいけないポイントなどをまとめました。
お知らせ📢
* 4月24日(日)🎥 Notion活用講座
* 4月28日(木)👩💻iPad Meetup
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クラウドをうまく使うとよりiPadが使いやすくなる
iPadを活用していく上で大事なポイントの1つが、「クラウドサービスをうまく使うこと」です。
iPad本体のストレージ容量が64GBと小さくても、クラウドサービスを利用すれば、本体容量の64GB以上のファイルを持てます。
データが一旦クラウド上に上がってしまえば、他のデバイスにダウンロードすることで、デバイス間をまたいだ作業も可能です。
たとえば、自宅のMacで作業をスタートしたものでも、移動中はiPadで、会社に着いたら会社のPCで引き続き作業が簡単にできます。
クラウドをうまく利用し、iPadが得意な作業と不得意な作業を切り分けることでiPadという道具は格段に使いやすくなります。
必要な情報をすぐに落とせるようにする
クラウドを活用すること=全部のデータが手元にない状態です。必要な情報を取ってこれる状態をいかにしてうまく作るかがクラウド活用の肝になります。
どうすれば素早く必要な情報を取ってこれるでしょうか?
色々な方法が考えられますが、大きく分けると「インデックス派」と「検索派」の2つに分類できます。どちらが正解というわけではありません。
インデックス派は、Yahoo! JAPANのようにあらかじめ必要な要素やカテゴリーごとにまとめられた情報の中からデータを探す方法です。データをフォルダで管理したり、ファイル種類・位置情報・日付情報など特定の条件でまとめられた中からデータを探します。
インデックス派のメリットは、最初にちゃんとしまっておく箱(ルール)さえあればデータが迷子になることがなくなることです。デメリットはどの箱にしまえばいいのか自分自身が決めたルールを忘れてしまうとデータが迷子になることです。
検索派は、Google検索のようにキーワード検索することでデータを探す方法です。Spotlight検索やアプリ内検索を使用して必要なデータを探します。
検索派のメリットは、保存のルールや保存場所にこだわらなくてもデータが素早く見つかることです。デメリットは、検索トリガーがうまく働かなくなってしまった場合データが見つけられなくなることと、データの数が増えすぎるとデータを探すのに時間がかかってしまうことです。
正解はまだ自分自身でも分かっていませんが、最近はSpotlight検索で探すことが多いです。(キーボードありなら⌘+スペース、キーボードなしならホーム画面で上から下に向かってスワイプ)
iPadOS 15になってSpotlight検索画面で写真を検索できるようになったり、Scribbleが日本語対応して手書きで書いた文字も検索できるようになったので、Spotlight検索だけでも十分必要なデータが探せます。
ただしiPadOSの仕様上、ファイルアプリではApple以外のクラウドストレージ上に保存されているデータは検索結果に反映されません。あくまでiPad本体内にあるダウンロードされたデータ+iCloud上のデータが検索対象のようです。
Spotlight検索やDropboxアプリ内での検索なら、検索インデックスデータを持っているのでiPad本体にダウンロードされていないクラウド上のデータも検索結果として表示されます。
この違いから、私はSpotlight検索で探すことが多いです。
データ保存の際に気をつけていること
検索派の私が、データ保存の際に心がけてやっていることが3つあります。
* 最初の保存場所は必ずクラウドに上がる場所にする
* 名称未設定ファイルをなくす
* 不要になったファイルは可能な限り消す(とりあえず置いておこうはやめる)
1つ目は、ファイルの保存場所です。
iPadの初期設定ではSafariでダウンロードしたファイルの保存場所が、iPad本体の「ダウンロード」フォルダになっています。このままだと他のデバイスでダウンロードしたファイルを操作できません。
⚙設定>Safari>ダウンロードからiCloud Driveを選ぶことで、他のデバイスからも操作可能になります。
2つ目は、「名称未設定ファイル」をなくすことです。
iPadにはファイル保存という概念がPCほどはありません。ですが、アプリによっては新規ノートやファイルを作成した時にファイル名の入力が必要です。
「名称未設定」のまま放置していても問題はないかもしれませんが、ファイル名はちゃんと変更しておいた方が検索で目的のデータを探し出せる確率が上がります。
検索でうまく見つけられなかった場合は、ファイル名を後から変更することもあります。どんなファイル形式でも「ファイル名」は存在するので、検索トリガーとして機能するようにファイルの中身がわかる名前を付けます。
3つ目は、不要ファイルの削除です。
クラウドストレージの容量も年々増えているので、とりあえずデータを残しておこうかなと考えた時期もありましたが、不要なファイルは検索時のノイズにしかなりません。
ノイズが増えれば増えるほど、検索精度も下がります。
Evernoteが1万ノートを超えたあたりで破綻したのも、ノイズが増えすぎて必要な情報が探し出せなくなったからでした。現在は不要になったら潔くデータを削除しています。
どうしても不安なものはお守り代わりの外付けSSDに保存した後、クラウド上から削除しますが、SSDからデータが必要になったことは過去1度もありません。
異なるデバイス間をつなぐために
iPadには明確に得意な作業と不得意な作業があります。
「得意なことを得意なデバイスで作業する」ことが一番大事だと思っているので、Mac←→iPad←→iPhoneを行き来しながら作業を進めることが多いです。
クラウドサービスの利用も、異なるデバイス間をつなぐためには重要です。データを相互に行き来できる仕組みはクラウドサービスによって実現できるようになりました。
クラウドサービスの利用と併せて、単体通信環境も手に入れておくことで、よりiPadを活用しやすい環境になります。現在は、月の固定費0円から契約できるプランも出てきています。
異なるデバイス間で同期しやすい環境を予め作っておくこともiPadを活用していく上で大事なポイントです。
ということで今日は「クラウドをうまく使うとよりiPadが使いやすくなる」というお話でした。
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