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2021-10-16 11:15

Playback:夢のある仕事|石田衣良さん(作家)(#3:2010年4月)

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【石田衣良さんへのインタビュー一覧】
Talk.1|40代の歩き方
Talk.2|本の力
Talk.3|夢のある仕事
(10/18公開)Talk.4|自分の感覚を大切にする

『池袋ウエストゲートパーク』『娼年』シリーズなどで知られる直木賞作家・石田衣良さんへのインタビュー。
第1回は『40 翼ふたたび』についてお話をうかがいました。
(Podcast『人生を変える一冊』2010年4月配信分より再配信)

『40 翼ふたたび(講談社)』https://amzn.to/3ykvy8M

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Q&A、フリートークスペシャルをお届けします

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(いただいた質問は、毎月月末のYoutube Liveでお答えいたします!)
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【聞き手・早川洋平プロフィール】はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、髙田賢三ら各界のトップランナーから市井の人々まで広くインタビュー。近年は欧州を中心に海外取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。公共機関・企業・作家などのメディアプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を数える。『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』『横浜美術館「ラジオ美術館」』などプロデュース多数。 近年はユニクロやP&GなどのCMのインタビュアーとしても活動している。
https://linktr.ee/yoh.haya

#会う力
#石田衣良
#40翼ふたたび

Editor : 中江公大

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先ほどの話に戻って、今、本を読む時間がかなりないということですが、
小説、文芸以外にも、本っていろんなジャンルを読まれますか?
読みますね。やっぱり多いのはノンフィクション系ですね。
一番最近読んで面白かったのは、スノーボールという、ウォレン・パフェットという、今、世界一の投資家がいますよね。
あの彼の表伝です。面白いですよ。
あのね、この本は上下巻なんですけど、上巻だけ買って読めばいいです。
あ、そうなんですか。
5,000円買わなくても、後半はそんなに面白くないので、上巻だけ買ってお読みになると本当にいいと思います。
普通のサラリーマンがきちんと富を作る、財産を作るには何をすればいいかというのが本当にわかりますから。
そうですか。ウォレン・パフェット。
パフェットはもう単純なんです。要するに最初に何とか頑張って、それは節約してでもアドバイトしてでもいいけれど、
小さなスノーボール、雪玉の小さな角になるものを作る。
それが見つかったら、あとは長い斜面を探せばいいというだけなんです。
それを転がし続けていけばいいかなと。
それは本当に、資産を作る、ただ一つのやり方なので、
最初に小さな種になる資産を作って、それをうまく転がしながら、
お金がお金を得るようなシステムを自分なりに働きながら作っていくという、
例えば今40歳ですよね。
60歳、単純な数学なんですけど、
仮に最初に500万円あるとするんですよね。40歳で。
40歳で500万円はそんなに珍しいことではないですから、
それを例えば20年間、副利で年30%で回せると、
15億円くらいになるじゃないですかね。
年30%だそうですよね。
もちろんコツコツ働くこと、日本人ですから目の前の仕事を頑張るというのもいいんだけれど、
それと同時にお金を生かすうまい方法みたいなのがちゃんと学んでおいた方がいいかもしれませんね。
年に30%というのはものすごく難しい数字なんですけど、実際は。
でもそれができればそういう数になります。
先ほどの話ではないんだけど、本を読むと十分に学ぶことは普通の人でもできる。
そうですね。そうは言っても実は年に関しては適性があって、
20人に1人くらい合ってる人がいるって感じなんですけどね。
ただそうですね、このスノーボールという本は私もちょっと読んでみようと思います。
いや面白いですよ。
ありがとうございます。
いやもうね、ひどいんですよ。
ひどい。
だからそういう人がいるんだって思いましたね。
まず皆さん、上巻を読んでください。
上巻を。
女の子と喋って緊張しすぎて、ずっと持てなくて、
筋肉をつけようと思って運動するんですけど、体質的に太れなくて、
ひょろひょろガリガリなんですけど、
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なぜか投資とか経済に関してだけは異常な記憶力があって、
っていうような変わったウォーレン少年の話。面白いです。
そういえば今お話しかかって思い出したんですけど、
西田さんの波の上の魔術師さんでした。
あの小説が非常に面白かったんですけども、
さっきこういう経済小説っていうのがちょっと分からないんですよ。
書かれる予定とか思いはないんですけど。
いつかやろうって言ったんですけど、最近あんまり見てないので。
個人的には読みたいんですけど、西田さん。
今度やるとしたら何でしょうね。
今からもし手をつけるとしたら、
多分今度は日本初のハゲタカファンドみたいなのを書くと思いますね。
中国のバブルは今もちろんものすごくいいですけれど、
必ずどこかの段階で破裂しますから、
その時に日本人の若いハゲタカファンドのマネージャーが、
上海とか中国とか香港に行きますよね。
上海中国銀行のすごいビルとかをあれ欲しいなとか言って買うんですよ。
いいですね。
超安いお金ね。
楽しみにしてます。
どんどん楽しみですけどね。
ありがとうございます。
ここから少しですね、西田さんご自身のパーソナリティに少し伺っていきたいんですけども、
今までの人生で一番というのは難しいかもしれないんですけど、
しんどかった時はいつですか?それをどのように乗り越えましたか?
僕が一番しんどかった時っていうのは、大学卒業する時なんですよね。
そうなんですか。
要するに新卒採用でみんな一斉にワーッと就活に走ってるじゃないですか。
その時にその流れを外れてしまって、
もう普通の会社員になる人生はやめようっていう風に、
そこで降りた時はやっぱりちょっと大変でしたね。
自分はもう一人きりでなんとか生きる。
で、あまり会社だったり組織を頼るのはやめようって、
それを20代の最初の頃に決めたのがやっぱりちょっとしんどかったかもしれませんね。
その時に決めたという何か、理由とかきっかけは?
いや、理由は特にないんですよね。
もちろん遠い将来作家になれたらいいなみたいなことがありましたけれど、
自分としては組織はあんまり向いていないだろうし、
会社に入ってしまうより、20代、20年くらい棒に打って、
ゆっくり世界を見てみようみたいな感じです。
実際、ただその後にフリーターとかもやったりとかしつつも、
広告制裁会社に入られたと思うんですけど、
その会社員になった転換って何かきっかけ?
3年くらいフリーターでアルコールやバイトしてお金貯めてたんですよ。
で、学生時代から株式投資なんかをやっていて、
その3年くらい経ったときに、うちの母親が突然ね、
クマおかしクエストで直れて亡くなったんですよ。
で、3年アルコールやバイトで下の方から世界を見てきた。
じゃあ、そろそろそんなに会社やってても怖くはないし、
行ってみれば面白いんじゃないか。
今度は組織の仲を見てみようかなっていう感じで、
ふっと受けたんですよね。
その後、やはり会社員続けながら小説を書かれたりとか?
いや、その頃はもう全然毎日毎日会社員だけで、
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また楽しいんですよね、広告のプロダクションって。
私もいつも言いましたけどね。
2週間、3週間、あるいは2ヶ月、3ヶ月先にプレゼンがある。
それに向けてみんなでバシッと言わせちゃうみたいな感じで、
グループで働いて、
で、プレゼンが終わるまで飲みに行って、
徹夜でカラオケみたいな、
そんな生活してるとあっという間に何年か経ってしまって、
ただ3時代になって、
それもね、プロダクションって仲がいい加減なのでね、
辞めてしまって、フリーランスになったときにちょっと、
このままだとちょっと寂しいな、
何かもうちょっと夢のある仕事ができないかなと思って、
小説が始まるんですよね。
なるほど。
すると、
本を読み始めた、先ほど7歳のこの日本人の時から、
今こうしたご時世で、
うっすらと小説家になりたいっていうのもあったと思うんですけども、
本当にこうなってるっていうのは、
当時7歳の時ってイメージでありましたか?
いや、ないですよね。
ですから逆に言うと、
その頃そんなに熱烈になりたかったっていうのは、
ある種の予感みたいなものがあったのかなって思いますね。
そうですか。
だから、本当に、
作家とデビューしてからずっと上手くいっていますけれど、
だから運と適性と、
ある種の才能みたいなものを恵まれてましたね。
同じようにフリーターでも困ってる人はたくさんいますからね。
ちいちいとこの中でですね、
主人公が2チャンネルで自分の評価を見てきましたけれども、
石田さんご自身も、
他人というかネットで何か書かれてるとか、
ご自身見たりとかっていうのは?
いや、しないですね。
出始めの頃のアマゾンは面白いねと思って見たりしましたけど、
基本的にはあんまり関係ないですよね。
小説って人の評価はもう否定しなくていいものなので、
だから2チャンネルみたいなのも当然あるんですけど、
相手にはあんまり見てないかな。
私もこの今番組が非常におかげさまで大きくなってきて、
最初は結構いいこといろいろ書かれてたんですけど、
結構レビューでいろいろボロクソに書かれてですね、
結構へこんだりすることもあるんですけど。
それは大丈夫です。
なぜかというと、
ボロクソに書く人って基本的に自分が傷ついてるんですよね。
自分が傷ついてることの埋め合わせで、
誰かを傷つけたいと思ってるだけなので、
あまりそういう人は相手にしなくていいですよ。
そういう人はこう言うとなんだけれど、
気の毒な人だからね。
自分の中に神様がいないので、
何もかも傷つけてしまって、
全ては悪だって言いたいんですよね。
でもそれをやっていると、
当人が自分の足元に穴を掘ることになるんで、
人を呪うは穴二つって言いますけれど、
本当にその通りだと思いますね。
ありがとうございます。少し勇気付けられました。
先ほど人生を変える一冊の本についてございましたけれども、
例えばこれ好きな言葉というかですね、
っていうのはありますか?
いや、好きな言葉はないですね。
ないですか?
みんなに好きな言葉っていうと、
財務の命という感じで一つ持っているのがいいと思っているでしょう。
でもそれは本当はあまり良くないんです。
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これ昔読んだ、どの本だったっけな。
あるヨーロッパの学生が、
日本の禅のお坊さんのところに行くんです。
僕も禅の道を進みたい。
どうやって修行したらいいんだろうか。
やはり頭を反って、
ここのお寺で住み込みで朝からちゃんと修行した方がいいんでしょうかって言うと、
何かわからないことを一つ見つけなさい。
自分にとって疑問なことを。
で、そのことをずっと考え続けなさい。
わかった。
わかったとしたら、じゃあ次の問題を考えてください。
それを一生続けていれば、
それが禅の最高の境地であるっていうんです。
なので、みんな財務の命というと一個だけ作りますけれど、
その時自分に本当にフィットする、
しっとり合うものを一つ好きな言葉を見つけて、
それを一月でも二月でも持っていて、
それが納得がいったらまた次の言葉を自分に探し出すっていう、
そういう生き方が本当は一番いいと思いますね。
なのでさっきのウォーレンバーレットの、
地産を作るために一番大事なのは、
最初に雪玉を作ることと長い斜面であるみたいな言葉を
一個自分で考えて、
それが何ヶ月かして納得がいったらまた別の言葉をっていうのがいいんじゃないですかね。
そういう風にしてじりじりと自分の考える力だったり、
世界を捉える力を上げていくっていうのが大事なことなんですよね。
それが本の力なんですよね。
そうですよね。
やっぱりその考える力っていうのは、
私の中では最近大きなテーマで、
どんなに本を読んでもなかなかうまくいかない、
私にはそうだったんですけども、
それをそこの本の中にあったメッセージから自分で捉えて、
必死に考えて自分の中で答えを見つけるという。
そうですね。
やっぱりそこのところをきちんとやらないと、
今は知識は安いものですから、
ネットで探せばパッと正解が出てきますから、
そこに至るプロセスだったり、
そこで得た答えをどう応用できるかっていうのが、
一番戦う部分なんですよね。
その部分に関しては、
やはり自分で考えていない人は落ちますね。
猛烈にたくさんの知識があって、
それをそのまま再現できる人。
正直言って公務員試験なんかそういうのでパッと受かってしまうんですけれど、
でもその後本当の仕事をするにはやっぱりそれだけで足りないですね。
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