結構すぐ、迷いなく3人出てきました。
そうですね。ずっと別枠で宮崎駿監督もいるんですけど。
別枠、どの辺が別枠というか、宮崎駿さんはどういう感じなんですか?
生まれて初めて見たのが映画のトトロ。そこからずっと好きでい続けているということと、
あと、ミリタリーとどう向き合うかというのは、それはポジションの中でも言ってましたけども。
趣味としては戦車大好きなんだけど、思想として戦争大嫌いっていう、そこはやっぱり自分とものすごく似てるし。
そうか、確かに。
なので、じゃあどうやって決着をつけているのかって言ったら、実は宮崎駿監督というよりにはついてないんですけども、
いろんな参考になる答えを言ってくれているので、そのことはすごく自分の中でも参考になり続けている。この本作のみならず。
彼はそうですね、戦争とミリタリーの、もう対局のものが大好きで大嫌いって。
そうなんですよ。
よく自分のやりたいことと社会の求めるものが違うとか、僕なんかも戦士さんがそういうギャップに苦しんだりするので、ちょっとその日じゃないですよね。
だから僕なんかもやっぱり戦車に似てるなと思ったのは、T-34とKV-1がドーッと出てくる場面とかを描くと、
描き手のテンションとして上がるし楽しいんですよ。ただやっぱりそれ現実と言えばものすごい悲惨なんだよなっていうことを忘れないようにしないと、すごく抗戦的なものが出来上がってしまう。
宮崎駿監督は映画ではなく漫画の方でファンスの機関という、大変面白い漫画を書いていらっしゃるんですけど、戦車の。
そこなんかがやっぱりすごく参考になるんですよね。作ってる時の葛藤の仕方とか。
ターニングパーソンと若干近いかもしれないですけど、愛坂東馬の血肉を作ったものを一つ挙げるとすると何でしょうね。
あんまり真面目な文学青年ではなかったんですよ。かつて。今はちゃんと小説読んでますもちろん。
高校生直樹賞をありがたいことにいただきまして、高校生の頃私はこんな本を読んでたっていうのを記号するんですね。
一回断ろうとしたんですけど、いやあんまり読んでなかったっていうぐらい文学と無縁だったんです。
大丈夫それでも書けますからって言われて、真剣にそれを書き出しにして色々書いてたんですけど。
その時に言ったんですけど、関心の持ち寄ってフィクションは映画で、世の中の現実については報道がベースだったんですね。
新聞が読んでた当時から。だから映画と学術書ってことから。
フィクションは映画で学んで、文章は学術書で学んでた。
特に大学にいた時はその傾向がすごく強かった。小説はいいかなと思っちゃってたんで。
面白いなあ。あんまり他の方とコメントで比べるのがないですか?あんまりいないタイプですね。僕も作家の方いっぱいいたりしてきますけど。
大抵だから若い頃から文学全集読んでたとか、
なんだかんだそういう方が圧倒的だったんですよ。
宮部さんや東野さんから入って、色んな好きな作家にたどり着いたとかいう話を聞くにしたがって、
なんか自分はすごく肩身が狭い思いをするんですけど。
ずっと押井守監督ばっかりだったし。
押井監督は中学生の頃から憧れてたはずなんですけど。
だからそれを考えるとね、すごくあり得というか暴流というか、
かなり変な経歴で自分の作品を作り上げてきた。
ただまあそれが結果的に持ち味にはなってると思います。
学術と映画というものが臨場感があると言われたのはやっぱり映像に学んでるところがあるからだし、
戦争映画はともかくとして映像に学んでるところがあるからだろうし、
学術に関してはやっぱり死を学ぶ手つきみたいなのが明らかに論文の時に伝えられたわけですね。
なんか今報道の話出てきたんでちょうど伺いたいんですけど、
やっぱり相坂東馬が普段何を見ているかっていうところに行くと、
ロシア・ウクライナの戦争とコロナを除いて、
今最も関心あるニュースとか、
それから最近読んでちょっと、ん?って思った記事とかってありますか?
今ですか。
まあどうしてもその二大要素に隠れがちな問題ですよね。
自分と近しい問題で言うと、いわゆるインボイス制度っていう、
フリーランスの中小の規模のクリエイターに対しての、
かなり負担がかかるような制度というものがなされていて、
あまりそれに注目が行っていないことであるとか。
あとまあ、政治に関わる倫理かな。
なんというか、若干政治的な話になりますけど、
どこかで政治家とか官僚機構っていうものに対する、
なんか信頼感みたいなものってあったと思うんですよ。
それはその特定の政党を支持しているかとか、
政権を支持しているかとか、別な問題があって、
例えば文書主義であるとか、手続の主義っていうものに対して、
漠然とそういうところはしっかりした組みに住んでいるような気がしてたんですね。
してましたね。
ただそういうものが、ものすごい勢いでぶっ壊れていくところを見ているっていう。
さすがにね、その現職の大臣がものすごい勢いで賄賂を配りまくってたとか、
官僚がすごい勢いで公文書を破棄してたとか、書き換えてたとか、
何か使用請求があった、
何か数時間後にものすごい勢いでシュレンダーにかけたとかいう話を聞くことになるとは思ってなかった。
だからモラルの底が抜けていく様を見ているような気がするっていう。
自分の仕事の範囲で言うと、政府からの統計の調査っていろいろ来るんですよ。
給与はこんぐらいでとか、事業規模はこんぐらいだと経済政策はこうやってみたいなのって、
あれ結構答える、やってる方のデスクワーカーとしては大変なんですけど、
別に全然利益に寄与しないけども、
これも正しい統計調査のためならば基礎としてやらなきゃねっていうのは、
割と真面目にやってた方だったんです。
ただね、ある時期を境にもうやってらんねえって気持ち悪い話があって。
しかも結構謙虚に来てるのに、いついつまでにちゃんとやって、
お金がどこみたいにありません。
そう、あるんですね。
反強制じゃねえかよみたいな。
これってどうせ勝手に向こうで書き換えるんだろうとか、
冗談で同僚と言いながら一生懸命書きながらやることになるんですよ。
こんな対行政の文章にこんなに不適切な気持ちになったのは初めてなんですよ。
それについてやっぱりプレッシャーとか、
なんかそういうのあるんですか?
そうですね。将来的にはどっちかというと幅広い作家になっていきたいっていう気持ちの方が強いんですよね。
ロシアっていうものを引き続き主題にしていくとは限らない。
ただ戦争には関心があるからもちろん戦争についての小説も書くであろうという。
次が2本目が具体的にどういう長編を出すのかっていうのはなかなか難しいんですけど、
なんであれ、ジャンルとしては広がっていくのではないかというふうに思ってます。
プレッシャーはプレッシャーで受け続けてて、
もう考えるのきついんですけど。
ただある時期を境に逆にプレッシャーにならなくなったとなって、
ある時期までは2本目で売り上げがガクンと落ちたショックだなと思ったんです。
でも本屋大賞を取って、この売り上げだと次で超えていくわけがないから、
いくらなんでも。
これ超えなくて正常だからそれは考えないで済むっていうのが書いて楽になりました。
それなんか自分でストンプ落ちたんですか?誰かに言われたとか?
いや、もともと言ってたんですけども。
早川賞本の塩沢さんにも言ってたんですよ。
いやこれ次こんな売れるわけないですよっていうふうにもともと言ってたんですけど、
本屋大賞を取った時に大丈夫です、これ次こんな売れるわけないですからって言っていただいて
安心した。確かにこれを超えるのはもう無理だし。
内容的な意味じゃなくて、売り上げっていう意味では超えなくていいわ、これっていう。
そういう意味では次回作というかね、
ちょうど早川賞本でもね、2084年の短編のタイトルが
目覚めよ眠れということで読ませていただきましたけども、
もちろん全然また違うジャンル、そもそも短編かっていうのもありますけど、
ちょうど最後にリスナーの方から質問来ているんで、
今ちょっと答えていただきつつだったんですけど読みますね。
20代の男性から、今後もヨーロッパを舞台にした作品を書き続けるつもりですか?
もしも書いてみたいジャンルや時代などがあれば教えてください。
いろいろありますね。ナチス大政家ドイツの少年たちについて書いたっていうのはあるんですけど、
あれは今もってやり残したことがたくさんあるし、
描きたかった人たちがたくさんいる。
ああいうのはまたやってみたいって思う。
まだまだやってみない、やってみていないものとしては、
例えばスペインとかがあるんですけども、
あの国の歴史っていうのは本当にいろんな側面がありますから、
それこそナポレオン戦争もそうだし、もちろん内戦もそうだし、
そういうふうにヨーロッパを舞台にしたものっていうのも、
中でやりたいものとしてはそういったところがあります。
他にもいろいろあると思いますけど、
デンマークなんかも実は面白い動きがいろいろありますからね、
あんまり知られてないんですけど、
戦争自体はものすごく明けなく終わったんですけども、
中立国フィンランドになんとかして、
フィンランドじゃないな、スウェーデンか、
なんとかユダヤ人脱出を手伝ってた人たちとかがいてですね、
あんまり抵抗の歴史としてもそれほど顧みられてはないんですけど、
戦慄下での市民生活とか、
アスラフランスとかもそうなんですけどね。
そういったところでね、
それ結局本の世界に戻ってきちゃったりするんですけど。
それに加えて、資料を一生懸命探してわかる文化水準と、
それにプラスして現地に行って感じる、
例えば空気の感じであったりですとか、気候の変化であったりとか、
あるいは会話する時の人の表情の動きであったりとか、
そういったものを見ていけば、より立体的な調査というか、
人の感覚をつかめるんじゃないかと思います。
やはりこの定番の質問ですが、
相坂さんの今までたくさん、そんな小説、
昔そこまで読んでなかったとおっしゃいましたが、
本当にノンジャンルでいいです。
誰も知らないマネックな本でもいいんですけど、
やっぱり人生の一冊をあげるとしたら何でしょうね。
先ほど申し上げた中に入ってたんですけども、
ジョンダワー博士の敗北を抱きしめてだと思います。
あれは何ていうか、何が良かったのかわからないんですけど、
ものすごい衝撃を受けた。
歴史を語る、終戦直後の日本というものを語ってるんですけども、
すごく真面目な内容なのに、ものすごく面白いんですね、あの本って。
なんでこんなに面白いんだろうというぐらい、歴史なのに面白い。
ストーリーがあるような感じもするし、
仕掛けがあるような感じもする。
それはジョンダワー博士の軽妙な文章のセンスというものももちろんあるんですけども、
歴史を語る、あるいは現代日本につながる政治を語るということは、
こんなにも楽しいんだよというふうに学ばせてもらった。
それをフィクションで再現するのは骨が折れる作業なんですけども、
読書戦を語るにあたって、
全体のテイストをエンターテイメントに振り切れるというふうに考えたのも、
かなり影響は受けていると思う。
読書体験として一番素晴らしかったのは本だと思います。
ぜひみなさんも、僕もですけど読んでみたいと思います。
はい、ということで今日はですね、小説家のあいさたトーマさんにお話を伺いました。
あいさたさんありがとうございました。
ありがとうございました。
エンディングのお時間です。
インタビューでは皆様からの早く朝に見る質問や、
番組への感想、取り上げてほしいテーマなどを募集しております。
エピソード説明欄のURLからお寄せください。
そして、人と一体一で会う前、会った時、会った後に何をするか、
著名人から資生の人に至るまで、
18年間で2000人以上にインタビューをされた、
プロインタビューを早川陽成さんが、
その全てを余すことなくお伝えしている、
アウチから陽成講座。
早川さんからの無制限コンサルティングがついた映像コースと、
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お好みの受講方法からお選びいただけます。
詳細や受講のお申し込みは、
概要欄に記載してあるアウチから陽成講座のホームページをご覧ください。
早川さん、マナさん、今回も私やってきました。
5月にリリースしたポッドキャストブランディング講座ですが、
今回はですね、
ポッドキャストが向いている人、
ということについて、
ちょっとお話ししてみたい、
3人でお話ししてみたいなと思います。
ちょっとこれ、
僕自身、
自分で自分の話をするのは、
あれかもしれないんですが、
僕自身ですね、
ポッドキャスト過去に、