1. LIFE UPDATE │ YOHEI HAYAKAWA
  2. #82:BL小説と一般文芸を書く..
2022-12-13 20:33

#82:BL小説と一般文芸を書くということ │ 一穂ミチさん(小説家)【後編】

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【ボーイズラブ(BL)小説と一般文芸に違いはあるか?】
2007年のデビュー以後、
BL小説を中心に活躍されてきた一穂ミチさん。
一方で、昨年直木賞候補にも選ばれた『スモールワールズ』、最新刊『光りのとこにいてね』と
近年は一般文芸の作品も上梓している。
BL小説と一般文芸を書くことの共通点・違いとは。
書き手の真髄に迫ります。

【プロフィール】いちほ・みち 2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。 劇場版アニメ化もされ話題となった『イエスかノーか半分か』などボーイズラブ小説を中心に作品を発表して読者の絶大な支持を集める。21年に刊行した、初の単行本一般文芸作品『スモールワールズ』が本屋大賞第3位、吉川英治文学新人賞を受賞したほか、直木賞、山田風太郎賞の候補になるなど大きな話題に『光のとこにいてね

【一穂ミチさんへのインタビュー】
前編 https://youtu.be/QqWnd8XKxr0
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はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。

公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。https://linktr.ee/yoh.haya


【目次】
苦心や一番の思い出
BL小説と一般文芸を書くというこ
ここ最近で最も没入したこと
一穂ミチの執筆スタイル
大人になってから読んだ本
家族とのつながり
今作の登場人物の裏話
ベストな怪談ホラー
現在の執筆状況
明日すべてがゼロになっていたら──
読者のみなさまへ

▼関連キーワード
#一穂ミチ
#光のとこにいてね
#文藝春秋

Editor : Kimi

00:01
そういう意味で少しだけ中身に入るかもしれないですけど、一億さんの中で連載があったんで、ある意味コンスタントに結果としてはある程度同じ分量を書いていったわけですよね。
その繰り返しだったと思うんですけど、やっぱり振り返って、プルーフ版にもあるように、小説書いてあって気がしていますっていうところの裏側じゃないですけど、
ここがやっぱり本当に一番ご自身で苦心したなとか、ここが一番思い出に残ってるなみたいな、なんかありますか?
苦心という意味ではもうラストですね。
本当ですか?
はい。結末を自分の中でもはっきり決めていたわけではないので、自分でもどうなるのかなって思いながら、
君たちどうするのって感じで、ちゃんとどっかに着地できるのかなっていう冷やした気分っていうのはずっとあって、
すごい長尺のお話を読者さんと付き合っていただいたわけなので、何らかのカタロシスのあるような終わりでなければっていうことはずっと考えていて、
別にハッピーエンドである必要は必ずしもないと思うんですけれども、何が最適解みたいなのかっていうのをやっぱり書く前はドキドキしていて、
いざ書いてみたら、登場人物のやることを私が追っかけて書くみたいな感じにはなったので、良かったなっていう。
これネタバレできないのがちょっと痛いところなんですけど、最後の方で個人的には2点3点じゃないですけど、
本当に最後、苦心を感じさせないね。本当に駆け抜ける感じで、僕本当にすごく心打たれたんですけど、
そういう意味ではラストは苦心しながらも、こう書いたけどこうに変わったみたいなのはあんまりないんですか?
ラストに関してはないですね。ただ、初期の段階ではラストシーンのその後みたいなのをつけてたエピローグみたいなの。
それを高橋さんにお出しして、あるのとないのと、どっちがいいですか?みたいな話し合いをして、
あんまりない方がいいですね、ということになりました。
今これ音声聞いてる方はよくわからないと思うんですけど、隣に連載担当されていた文芸俊二の高橋さんもプチ参加していただいてるんですけど。
途中から本当は高橋さんは移動されてたんですけれども、私の面倒を終わるまで見て責任を取っていただきました。
せっかくなんで高橋さんのお名前も出たんですけど、高橋さんはそのいわゆる連載の編集者側として、
今ラストの話も出ましたけど、苦しんでる市男さんに気持ちよく書いてもらうために心がけたような面白い話ありませんか?
逆に待ってる側からするとあまり苦しみを感じさせないところはありました。
市男さんちゃんとしてらっしゃるので、遅れるときは遅れるって絶対言ってくれるんです。締め切りの近くに。
なので、編集者からするとそれは非常にありがたい。
高橋さんって基本的にクールなんで、良いとこはいいってちゃんと言ってくださるし、
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ここはよくわからないとか、ここなくてもいいんじゃないですかねみたいなところも、
汚く言っていただけるので、そういう意味では信頼を置いてやりやすかったですね。
フラットなので、あんまりブレないですよね。
感情が割と安定してるので、私がすぐ不安定な方なんで、やっぱりこうすればいいのかなと。
2人でなっちゃうとね、わちゃわちゃになっちゃう。
一番気になるのは当然、出せませんが、
エピローグでこの終わりの後の続きを高橋さん見ているわけですよね。
もうこの今回ね、初版限定スピンオフショー編付きですけど、そこはもう誰も知ることができないってことですよね。
今のところはそうですね。その後はわかんないですけど。
いいですね。さすがですね。
もうちょっと知りたいところで止めてますよね。
止めてますがご想像にお任せしますっていうところが。
ただこれは多分言えないですが、この最後の一文でこの話を編集したときには終わらせたかったんですよね。
それがすごい強い。
多分この一文を読んだら、この長い話を読んできた。
さらに甲斐があるっていう方がいるんですけど、読んできてよかったと。
高橋さんクールだけど最高のマーケッターですね。
今この一言言ったらみんなもう買いたくなりますよね。
ありがとうございます。
今までいちおうさんのキャリアをいろいろ振り返ったときに、
もともと二次創作、漫画家もちょっと目指してたことがあるっていうのは事実なんでしょうか?
目指していたというほどではないんですけど、漫画を描くのは好きでした。
手描くっていうのはひょっとしたらあるのかなと思うんですけど、
そのステップとしてというか、いわゆる二次創作があって、
オリジナルのBLをずっと描かれてきて、
今回ここ最近オリジナルで一般の文芸のものも描かれてきて、
これからもBLも描き続ける。
描きたいですね。それはもちろん。
なんて言うんでしょう、僕そんなにBL詳しくないんですけど、
先ほど冒頭で率直に感想述べさせていただいた通り、
イエスかのか半分かもそうですし、この光のとこにいてもそうですけど、
読む方からするとあんまり違和感がないというか、
括りとしてはさっきもやっぱり決めつけないじゃないですか、
BLか一般文芸かってあんまり当然違和感もあると思うんですけど、
大枠ではひょっとしたらいちおうさんの中では変わらないのかなって邪推してるんですか?
そんなことはない?
あんまり基本的には変わらないんですよね。
私はフィギュアスケートの規定演技と自由演技のようなものですって言うんですけど、
BLは一定のお約束っていうのは当然あって、
ハッピーエンドであることとか、一定ラブシーンは入れるとか、
絶対ではないにしろ、やはり読み手の方はそれを期待して読むので、
表現は難しいんですけど、裏切らなくていいんですよね、BLって。
どんでん返しとかは別にあってもいいけど、
それが恋愛の邪魔になるようなものであれば、いらないんですね。
箱があるわけですね。
そうですね、そういう癒しというか夢のような感じなんですよ。
永遠に心変わりしないたった一人の恋人に出会って幸せになりますっていう、
06:08
ある種大人のためのおとぎ話だなって私は思う部分があるんですけれども、
そういう枠の中で、逆に自由にやっていいっていうところではあるんですけれども、
ただかなりテンションを自分も上げていかないといけないんですよね。
小説は頭で書けるんですけど、BL自分のモチベーションとかの部分で、
自分が一緒にドキドキして書かないと、そういうのって読者の方にはバレてしまうので、
モチベーションを上げる難しさってありますね。
ちょっと意外ですね。でもそれこそなんかの意味で、割と普段俯瞰するタイプっておっしゃってましたよね。
なんか没入するようなタイプでもないってことですか?
そうですね、没入するのが下手な方なので、
っていう意味ではBL確保が苦労の部分っていうのはあるとしたらそこですね。
じゃあそこは違うってことですね。
違いますね。
ちなみにここ最近で最も没入したことは何ですか?
映画のノープ見に行った時はめちゃめちゃ没入しましたね。
ノープ?すみません、僕見てないんであれですけど。
面白かったです。
どんな話なんですか?
一言で言うと、牧場の上空に未確認飛行物体が現れるみたいな。
なかなかこれも説明が難しいんですね。
映画をスクリーンで見るっていうことの価値をすごい感じて、面白かったです。
映画館とか普段はそこまで?
締め切りの合間に2本3本はしごして。
そうなんですね。
っていう感じで、平均で月2本ぐらいは見てますからね。
その締め切りの間際?
合間です。
合間に見るっていうのは、やっぱりフッとそういう空間を入れないとっていうのは、
さっきの質問の続きかもしれないですけど、
一応そんなに乗り越え方なんですかね。
そうかもしれないですね。
これ終わったらこの映画公開されてるから頑張っていくぞみたいな。
今、締め切りの乗り越え方みたいなのはありましたけど、
日頃描く環境ってどんなですか?
つまりどんな場所でも描けるっていう人もいれば、
家のここじゃないと描けないとか。
私は基本的にはその家の自分の机か、
会社の近くのカフェがあって、
そこいい感じに狭い席があって、
コンセントもあって、Wi-Fiも来てるので、
そこで2時間とか頑張るときもありますけど、
基本的には家ですね。
家ではものすごい大きいデスクトップのモニターに、
なんかこだわりとか、このキーボードじゃないととか、
なんか結構あるじゃないですか、作家さんに言うと。
もう普通にこのiPad。
iPad?
iPadです。
これ聞けてよく、これは新鮮です。
本当ですか?iPadにブルートゥースのキーボードとか。
そうです、iPadのキーボード。
ちょっと衝撃的なんですけど。
そうですか?
打撃感とか大丈夫ですか?
あんまりその辺は気にしないですね。
手で書くときは万年筆と方眼のノートを使いますね。
09:01
私すごくちっちゃい字を書くので、
本当もう5mm方眼でも余るぐらい。
方眼いいですよね。
いいです。青い方眼で。
万年筆はノック式のやつですね。
蓋閉めるやつだと、一旦閉めたらもう開かないと。
確かに。
どうしても考え込む時間に乾いちゃうと思うので、
ノック式の万年筆はもうすごくいいですね。
話してて、手書きの方が楽しそうですね。
手書きの方が楽しいですね。
後で読み返せるので、自分で。
すごい筆跡とかがとんでもないことになってたりとかで。
iPadは衝撃的で。
そうなんですか?
いるのかもしれないですけど、
大きな画面で小説家って打ってるイメージあったんですけど。
iPadでちまちま。
出先だとiPadのminiの方になるので。
そうなんですね。
大人になってから、一人の作家さんの作品を全部読むという、
あれこれつまみ食いしてるっていうのをどこかで読んだんですけど。
今もそんな感じですか?
そうですね。
特に好きなのは、それこそ河上博美先生とかは、
ほぼ全部読んでいると思いますけれども。
でも、昔から読んでるので、新作出るたびに読んでっていうことなので、
今、新しく誰かの本全部読もうっていうのってあんまりないかもしれないですね。
特定の作家さんは置いといてるけど、
でも、とにかく最近読んだ一番面白かった本っていうので、すぐ出てくるものって何ですか?
漫画ばっかり読んでる。
漫画でも全然いいです。
僕がすいません、多分わかんないと思いますけど。
今ちょうど読んでるのが、
掛橋久美子さんの農畑草作家のこの父ありて。
この父ありての父はお父さんの父です。
女性作家と父親との関係を捉えたノンフィクションなんですけど、
これが非常に面白く読んでますね。
そうすると、今の女性作家と父ありて出ちゃったんで、
一夫さんのお父様とかお母様とか、
家族って、僕はどの家で見たことないんで、
どんな家庭環境で育たれたのかな?
母親は、いわゆる大阪のおばちゃんなんですよ。
先週もいろいろ取材していただいてる時に、
母親から電話がかかってきて、
あんまり電話する方ではないんで、
誰か死んだかと思って、
マイナーマンカードを作ったみたいな。
お母さんは、ライフのポイントを1万5千円ももらって、
だからあんたもした方がいいで、みたいな。
わかったみたいな。
切りましたけれども。
お父様はどうなの?
お父は善人です。
普通にいい人で、
母親の方が気が強いので、
父親の方がお前それは、みたいな感じで。
いいバランスでやってますね。
今、善人って出てきたんでね。
ちょうどっていうのもあれですけど、
光のところにいてに戻しますけど、
僕感じたのは、この中に出てくる男性って、
12:00
基本的にみんな、ほぼすごい善人じゃないですか?
すごい善人ですか?
すごい善人っていうか、
やっぱり優しい。
ミナトもそうだし、フジの。
ミナトのお兄さんだったり。
いろいろあるでしょ?
みんないい人だな、優しいな。
2人に振り回されても、家族に振り回されても優しいな、
みたいな感じがあるんですけど。
その辺のキャラ設定じゃないですけど、
これも全部自然と生まれていったんですか?
やっぱりまず、当然ユズとカノンがあって。
というか、ゲームにすると誰から生まれたんでしょう?
2人女の子を出そうってなった時に、
対照的な2人にしようっていう感じで、
ユズとカノンって同時ぐらいですかね。
男性に関しては、ひどい男性を描いてしまうと、
こいつさえいなければっていう感じになりがちじゃないですか。
すごくわかりやすくなってしまうというか、
そうなると女性対男性のポーズになってしまう。
それはこの物語で描きたいことではなくて、
打ち合わせしてる時に高橋さんがふと、
最近のいろんなニュースとか見てると、
男に生まれてすみませんって思う時がありますみたいなことをポロッとおっしゃって、
なるほどなって思って。
それもあって、2人にとってマイナスになるような存在には描きたくないなっていうのはありました。
誰か一人をっていうのは、やっぱりずっと今日のインタビューとか今までの作品とかでもなくて、
そういう人がほとんど出てこない感じがするんだよ。
発言がなかなかしづらい逆にもありますからね。
男性ではすら考えすぎると言えないみたいなね。
加害性みたいなところを出してしまうと、
ミナとナリ、フジのキャラクターではなく、
男性という性別からの加害っていう風になりがちなので、
その辺の差事加減っていうのは非常に難しいなって考えた結果、
弱さと優しさのある人っていう男性ですね。
本当に今の話ですよね。
読んでて自分もいいんだって言うと反応を浮いたような言葉になっちゃいますけど、
本当にその辺の差事加減が絶妙。
やりすぎてもちょっと不自然な感じあるじゃないですか。
その辺の微妙な差事加減。
それがまさにイチゴさんのセンス才能だとは思うんですけど、
その辺はもう書きながらなんとなく生まれていくものですか?
そうですね。キャラクターに関しても書く前にあまり細かく詰めないです。
書きながらっていうところが大きいですね。
そういう意味でこの作品は個人的には読み終えた後、
安心感というか感じたんですけど、
もともと怪談やホラーが好きっていうのも何かで見たんですけど、
感動の楽しみにおいてビジュアルがわかりやすい反面、受け手の感性を制限する一面もある。
想像の余地がある方が豊かになれるっていう。
そういう意味では怪談ホラーも一緒なのかなと思うんですけど、
15:01
最近でもいいですし、ベストな怪談ホラーってイチゴさんにとって何なんだろう?
ベストな怪談ホラーは、今ツイキャスで配信されているマガマナシっていう。
その配信主の方が怪談を語るんですけど、
それがもうめちゃくちゃ怖くて、
いっぱいリライトしてノートとかに書いてる人もいるぐらいファンの多い話で、
それは今まで私が読んできた怪談とはすごい異質な手触りがあって、
リライトなりを読んでいただかないとわからないっていうぐらい独特なんですね。
この夏話題になった映画のネトリの樹荘っていう台湾のホラーが話題になったんですけど、
それも面白かったですし、
あとタイのホラーで女神の継承っていう劇場で公開されてて、
それも見に行って面白かったです。
タイのホラーちょっと怖そうですね。
めちゃめちゃ怖かったです。
でもそれもいわゆるあんまりダイレクトに書くっていうより、
この影を書いて光じゃないけど、直接書かないけどとか、
あと見えないものが怖いみたいな感じなんですか?もっと直接的なんですか?
樹荘に関しては直接的なところもありつつ、
人の怖さっていうか、映画自体にもちょっと仕掛けがあって、
人の悪意みたいなものの怖さであったり、
女神の継承に関しては、
土着的なものを、私たちがよくわからないタイの田舎の方のキリスト教でもなく、
そこにはシャーマンみたいな人がいて、
人にアドバイスをしたり占ったりして、
それでシャーマンの親戚の女の子が悪霊につかれたらしいっていうところから話が始まるんですけれども、
タイ版エクソジストと言ったらいいのか。
この本が出て、他にも今また書かれてますよね?
そうですね。連載という形で書いてるのは川出書房さんのスピンっていう雑誌。
あとは、公文社さんの小説宝石に不定期で短編を載せていただいたり、
というふうにポツポツとやらせていただいております。
こんなこと聞くのもあれですけど、
明日朝起きたら、一応三瀬さんこれまで積み上げてきたものが全部夢で、
そして小説も書いちゃいけないと。そしたらどうします?
どうもしないですね。
どうもしないというのは?
夢か、やっぱそうだよね、みたいな感じになるんじゃないでしょうか。
泣き出すとかないですか?
ないですね。だよねっていう納得をしてると思います。
そうすると、小説家としてデビューされてこれまで積み上げてきた中で、
もちろん慣れて嫌だってことはないと思うんですけど、
すごい高揚感が、当初は例えばあったとか、
ずっとある程度続いてたとか、
18:00
そういう感覚ってあんまりないですか?どういう感覚なんだろう?
高揚感はもちろんあります。
それを振り返ってみて、
こんな怠け者の人間が続けてるからには楽しくてやってるんだろうなっていう理解なんですね。
やってる時は必死で、
お仕事として依頼されたものを投げ出してはいけないだろうって、
社会人としての常識にストッパーをかけていただいて、
なんとかやってるみたいな感じですね。
ただ、明日仕事がなくなったら、
じゃあ自分はがむしゃらに書いて投稿するのかって言われたら、
ちょっと自信ないですし、
年末ジャンボ10億円が当たったら飛ばない自信もないですね。
最後の最後にですけど、これ聞いてる方に向けてメッセージを一言ください。
そうですね、帯には最高傑作と書いていただきましたが、
言うほどでもないかもしれないけれども、
私はこの物語好きなので、
読んでくださった方も少しでも好きになってくれると嬉しいなと思います。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
あまりメッセージを、
すいません、意外とオーソドックスなかったかもしれない。
ちょっと戸惑ったと思うんですが、
でも最高傑作ではなかったかもしれませんが、
っていう瞬間に高橋さんがびくって動いたんですけど、
高橋さん、一言加えてもらえますか。
さっきの繰り返しになっちゃいますけど、
このお話がこの最後の一文で終わるんだっていうのを体験してくれた、
今年一番印象に残る読書になるんじゃないかと思います。
やっぱり読みたくなりましたね。
そしてこれ、さっきも強調させていただきましたけど、
初版限定でスピンオフ小編ついてますので、
これは本当に僕もさっき初めて見たんでまだ読めてないんですけど、
価値あるものだと思うので、
光のとこにいてね、初版限定ショートストーリー、
青い雛、一方道、米印。
本作は光のとこにいてねのスピンオフです。
本編独了後にお読みいただくことをお勧めしますということで、
これがどんな話かもぜひ初版で読んでいただいてということで、
今日は小説家の一方道さんに光のとこにいてねについてお話ししてもらいました。
一方さんありがとうございました。高橋さんもありがとうございました。
ありがとうございました。
20:33

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