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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今週も行きたいと思いますが、最近個人的な感想なんですけど
どの回も神がかってるなと。
ありがとうございます。
前々回ですかね、目的と目標の整理の話に加え、前回の法連層を改めて見返して
その時に大事なポイントは、予定の報告法連層なのか、経過なのかって
ここを見落としがちだったなとかね。
改めて仕事をする姿勢は、背筋が伸びる回が続いておるんですけれども。
そんなこと言われるとハードルが上がります。
やりにくくしてどうするんだって。
いやいや、やりにくくはないけど、ハードルが上がったなって。
このレベル感でいきたいなと思っておりますが、
そんな井上先生に今日も質問が来ておりますので、早速ご紹介させてください。
今日は100名くらいの会社で働いているという方からいきたいと思います。
私は100名くらいの会社ですが、その中で5名くらいのチームで働いています。
私はその中で一番キャリアが浅く中途入社しました。
ほぼリモート体制のため、わからないことがあるときに聞きにくい環境です。
そしてプロジェクトをやるごとにできていないところを指摘されるのですが、
そもそもクライアントの希望情報を聞いても、ふわっとしか教えてもらえず、
いまいち全体像がつかめません。
そんな中でいろいろ聞いても、この希望があるんだからここはこう考えるだろうとか、
全体像の把握が弱いんだとか、抽象度の高い話ばかりを上司からされます。
私としてはいい仕事をしたいという気持ちはあるので、
クライアントのヒアリングから創設させてもらえないかお願いしたいなと思っています。
許されるかはわかりませんが、このアプローチはしていいものなのでしょうか。
また私の視点が足りない部分もあるかと思うので、アドバイスいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
ということですね、ちょっと業界とかがわからないので、何ともっていうのはあるんですけどね。
でも今聞いてイメージしてたのは、システム開発とかそういう関連だと、
今みたいな会話は多いのかなと思いますね。
クライアントの希望はふわっとしていて、
でもシステムのプログラムを組んだりする人は、
具体的な手法に落とし込まなきゃいけないので、どの手法がいいかなって考える。
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それを見てる経験の豊かな上司なんかは、その手法じゃないだろうって思うとかね。
別にシステムじゃなくても、そんなような流れなんだろうなと思いますね。
ちょっと前段でこんな話しとこうかなと思うのは、
プロフェッショナルって何かって、よりプロフェッショナル度が高いってどういうことかなっていうことを、
一個概念的なことをイメージしてもらうとわかりやすいかなと思うので。
プロ、プロフェッショナル。
うん。プロフェッショナルってまさにこの質問、なんでそれを言ったかっていうと、
この質問の内容を今聞いていながら思い出したので、浮かんだのでなんですけど、
プロって二つの要素を持ってる。大きく言うとね。
いろんなことはあるけど、大きく言うと二つの要素があって、
一つは、それこそふわっとして具体的イメージが持てないクライアントの要望をちゃんと理解する場合によっては、
本当はそのクライアントが言っている言葉の奥に潜んでるものがあって、
そっちからひも解くと、クライアントが言っていることが的確な方法ではない場合もある。
なるほど。
っていうことがあるので、それが察知できるかどうかって、
それこそこの方が言うふわっとした世界の理解度っていうのがどれだけ深いか。
それを具体化する力。
つまり、例えばだけどどう言ったらいいのかな。
車の話で言うと、たとえば、運転のし心地がいいのがいいですねとかね。
ふわっとしてますね。
そう。例えば、シートはやっぱり変わりばかりがいいですねなんて言ってる。
具体的だけど横からですね。
じゃあこの方は何を目指してるのかなっていうことに入らないと、
あ、快適さなんですね。
でも今、革張りじゃなくてもこういう素材のものもあるんだけどどうなんだとか。
むしろそこで言うと内装のほうが重要じゃないですか。シートよりもとかね。
例えばだけどね。
そんなようなことに気づいてあげられるかどうか。
それを逆提案できるかどうかっていうのが、一つのプロ度の高い人だと思うのね。
そのふわっとしてるものをちゃんと概念化する、具体化する、言語化するってことですか。
概念に上げた上で具体に戻す。
もう一個はその具体に落としていた、本当に具体的な提案のアイディアの量が豊富である。
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つまり一つの要望に対して、2、3個の選択肢しか持ててないんじゃなくて、
10個ぐらいを経験も含めて持っていると、いろんなものが提案できるので、
広がりっていうの。これも具体的手法の手数の多さといったらいいのかな。
豊富であるってことも大事だと。
その前提で言うと、この方がリモート環境なんかなんでしょう。
一番年数も浅いのでと。なかなか細かいことに聞きにくいですと。
今で言うと、ふわっとしてる顧客の要望を知りたい、本意を知りたいっていうのは、
それこそ前単の話。
ふわっとしたものを具体化するためのキーワードが欲しいって思ってると思うのね。
これはそういうことを提案していいんですかっていうのは、私はしていいと思う。
するべきだし。
プロという先ほどの観点で言えば、しなければならないですよね。
なんだけど、もし間に上司がいて、例えば営業が商談をしてくると、
それを具体化する我々が商談に出向いていいですかっていう話で、
若干今までそういうことはなかったなっていう、ある種監修とかの中で、
上司が少し、ちょっと待ってくれよそれはって思うような場合は、
そうだな、行っておいでよってもし言えるとしたら、
何を日頃示しておくと、じゃあ行っておいでって言えるかなんだよね。
ここがたぶんできることなんだけど。
ここからが実践の難しさのとこじゃないですか。
一番大変なとこ、大事なとこですね。
さっき言ったプロのもう一個の条件は、手数がいかに多いかだ。
相手のニーズとかウォンツと、どの手段を選ぶと一番的確であるかの種類が多いということ。
なんか飲み会の話に聞こえてきちゃったのかな。
頭が錯覚してきましたけど。
ということはこれ選択肢なの。
つまり、このアイディアに対して、私はA、B、Cという3つのアイディアを持ってます。
で、Cで行こうと思うんですけど違いますかねって言ったら、
上司はAだと思ってたら、いやいや今回は考えるとAじゃないかっていう話になるのよ。
でも、A、B、Cがあるんですけどって言っといたら、
この人の部下の頭の中にはAという選択肢もあったということがわかるでしょ。
そうすると、そもそもAだと思ってる上司からすれば、
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こいつはCとは言っているけど、Aも持ってたんだという理解ができる。
だとすると、こいつはずれてないになるのよ。
はー、なるほど。そうですね。
でもそれをCとだけ出しちゃうとずれてるになっちゃう。
これは前回の予定の話と経過の話と同じ話ですね。
似てる。つまりどこのポイントで上司は部下を判断するか。力量を。
ということは、やっぱりつもり。
どういうイメージをこいつは持ってるかということを、
こいつだって失礼だけど、この人は持ってるかということを、
上司が理解できればできるほど任せられるのよ。
ただし、3つのABCのうちの、今回はAだという議論はしなきゃいけない。
Cじゃないんですか、Aですか。私はCだと思う。
なぜならばこういう理由で。
いやいや、今回はAだと思うよ、こういう理由で。
っていうことをちゃんとやらないといけないんだけど、
はなからAというアイディアを持ってなかったCを主張する人と、
Aも持っていたけどCを主張する人と相手にしたら、
上司は後者のほうが頼りがいがあるわけよ。
まあそうですね。そこはそんなことないだろうという人はいないような話ですね。
で、それが持ってる人だとわかれば、
前段のお客さんのところのニーズをもっと詳しく知りたいので、
行ってもいいですかって言うと、行っておいでになる。
だって安心して出せる人材だから。
確かにそうですね。むしろ行ってきてくれぐらいの。
ずれてると思ったら行かせたくなくなっちゃうのよね。
この下のほうから見える風景としては、
クライアントのニーズとか上司たちが持ってる営業だったりっていう情報が見えなくて、
ふわっとしてるっていうふうに見えてると、同じものが、
上司から見るとその部下の方に、
部下がやってる仕事そのものが、志向とかが見えないので、
ふわっと仕事してるっていうふうにお互い見えちゃってるんですかね。
そういうことそういうこと。
お互いにとって肝心なものからずれてるってことは、
イメージの中にある世界をちゃんとパーンと見せないといけない。
確かに。なるほど。お互いふわっとしてるわけだこれ。
だから結論だけで対話しちゃうとずれる。
なるほど。ずれがわからない。
逆に言うとずれしか見えないって言ったらいいの。
ずれてるってことだけがわかるってことですね。
だから思考のプロセスみたいなのが見えるほうがいい。
これがリモートとリアルだと、リアルのほうが自然にそれがしやすい。
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情報量が多いから。
リモートだとどうしても自分の世界の中で作り上げた結論を提示するっていうことが、
増えちゃうので。
なるほど。確かにね。そうですね。
ここはね、この方がふわっとしてるって、
なんかお前ずれてるぞって言われてることが嫌だとすれば、
自分の考えてること、それから選択肢はこれだけあるけどとか、
そういうプロセスを少し大事にして、
そういうことを今回の話で言うと経過だよね。
経過をちゃんとつまびらかに見せていく。
前回の回ですね。
言ってたことの経過。
経過と予定のほうの経過が大事だぞっていう、今回は。
そうそう。予定と経過は同じ。
ちょっとずれちゃった。前回に続いちゃったけど。
要は自分が考えていることの世界観みたいなのが、
どれだけの広がりで考えてるかを見せといたほうがいい。
なるほどですね。
自分自身の思考の中身をきちんとちゃんとお互いが伝え合っていかないと。
この言語でしゃべると当たり前すぎる話なんですけど、
改めてでもこのプロセスをずっと聞いていくと、
お互いの認識をちゃんと共有しないことで起きるずれって、
本当に怖いなというふうに感じましたね。
そうなんだね。
だから、さっき言ったABCで私はC、上司はAっていう場合も、
だったら同じことを考えてたな、基本的にはってなれるし。
で、ABC、私はC、上司はDっていうことであると、
新しいDというアイデアが見えるし、
でも上司からしたらA、3つの方法を考えてたという広がりも見えるし。
ということになる。
なるほどですね。
ということで、今日も終わりたいと思いますが、
いやいや、毎回切実の伸びる話で、
ありがとうございます。
仕事に緊張感を持って挑みたいと思います。
はい。
ということで終わりましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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