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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、インタビューワーの遠藤岡月です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所第四回、井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
今日もそもそも論についてご質問したいんですけれども、
そもそもやる気というものは、井上先生、どういうふうに捉えられているんでしょうか。
やる気が起きるやる気にならない、いろんなことがあるんですが、
やる気のスイッチがどう入るかという話で考えると、
今日はちょっとそんな感じで考えてみたいんだけど、
ポジティブなスイッチとネガティブなスイッチというのがあるなと思うんですね。
ポジティブなスイッチとネガティブなスイッチ。
ポジティブなスイッチはやっぱりやれている感とか、
なんかイケてるっていう時の純風満帆な感じ。
ポジティブなスイッチ。
要するに追い風を受けている感じ、押されている感じ、認められている感じとか、
自分の存在価値があるなど、存在感があるぞということが確認できるときは、
意外とポジティブなやる気だと思うんです。
これは重要です。
ただし、人間が成長するときにもう一個大切なネガティブなやる気のスイッチというのがあると思っていて、
このままじゃダメだなって思う。
このままじゃダメ。
要するに不足感、未熟感みたいなものをやっぱりちゃんと受け取れている人はやる気になるんだよね。
これは今ポジティブスイッチ、ネガティブスイッチというのはやる気を出るためのスイッチなの?
そうそう、やる気スイッチなんだけれど、意外とポジティブに捉えられる、
自分の価値というのかな、が認められているとか、自分には価値があるというふうに
思えるときっていうのはやっぱりポジティブに非常にスイッチが入るんだけど、
もう一個不足感というか、たどり着いていないぞまだとか、
もっとあそこに行くために頑張らなきゃとか、
要するに自分自身を鼓舞するスイッチというのがある。
意外とこっちが大切な気がする。
ネガティブスイッチ。
考えたこともないんで、そっちのほうが大事。
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意外とね。
それはどう?
やっぱりいろんな人を見ていて、発奮しているのって、
元気なのは前半のポジティブスイッチのときにみんな輝いてたりするんだけど、
なんかね、ぐっと構えて、
持続性を持っているというか、
粘り強く何かに踏み込んでいる感じのときに、
どうしてそんなに頑張れているのかなと、
このままじゃまずいんですよという感覚があるときの人がそういう姿になる。
課題を持っているとかそういうことと違います?
いや、もうその通り。
だからそれは何かというと不足感を感じるということは、
ゴールが高いところにある。
基準値の設定。
で、自分はそこに行こうと思っている。
これが前提なんだ。
言葉がネガティブというマイナスなイメージですけど、
というよりもそこに対して、行こうとしているところに対しての不足感というこの感情を
ちゃんと抱いているかというのをネガティブスイッチと呼んでいるわけか。
そう。
よく職人さんの世界の話をよくするんですけど、
やっぱり職人が何であんなきつい仕事、追い回しとかからね、
板前さんでも始まるじゃないですか。
煮方焼き方とかだんだん上がっていって、
花板さんって包丁も持っているようになるけど、
その苦しい修行を何でできるかといったら、やっぱりゴールがあるからね。
絶対に達成できないかのようなこの、
でも行くと決めているゴールがあるから。
まだそこにはいけない自分があるから、粘り強くそこに取り組むんだと思うんだよね。
それを、今板さんの話しちゃったけど、
例えば素晴らしい、やっぱりうちのお師匠さんすごいわやることって思ったら、
到底できないよって思ったら自分は未熟だってわかるじゃん。
確かに。
でもゴールはあそこなんだって思ったときに、
俺この道入ったんだから、やっぱり頑張りたいと思ったら、
その埋めていくために頑張るよね。
やることをやっていく。
そこにポーンってたどり着くわけじゃないので、
ダメ出しされながら、
やっぱりお前やってみろって言われてやってみたら、
やっぱダメだ、全然違うわって。
これがね、なんかもう一個のね、
やる気の厳選な気がする。
根源な気がする。
だから、なんていうのかな、
そっちを感じている若い、
例えば若い人みたいに、
そういう感覚で捉えている人のやる気の方が、
持続するし、結果成長してる気がするって感じかな。
でもそこのネガティブスイッチを持ってる、
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やる気を出せる人っていう、
その前提っていうのは、
井上先生がおっしゃってた、
どこに行くぞという、
究極のビジョンというのか目標というのかわからないですけど、
そういうものを持っているってことが大前提ですよね。
それは前提。
これ逆にポジティブスイッチっていうのは、
イメージわからないんですけど。
やっぱり自分がこの、
例えばだけどこのチームに所属していて、
役割をちゃんと担えていると思う時。
その存在を体感している感じ。
その時点でのやる気が、
出るというよりも満たされちゃう、
終わっている感じが今の話になっちゃう。
でもさ、よし頑張ろうって感じになるよね。
だからさっき言った持続性はないかもしれない。
さっきのスイッチに比べると。
だけど、やっぱり気持ちよく仕事ができるっていう意味では、
意気揚々とやるので、
やっぱりやる気っていうこととは、
同じ領域にあると思うんでね。
なるほどね。
そうするとこの自分というものに、
一旦自分のやる気を出そうと思った時に、
どういう風にこのポジティブスイッチとネガティブスイッチっていうのを
捉えていけばいいんですか?
一番いいのは、
自分の中でロールモデル設定かな。
ロールモデルっていう設定。
ああなりたい。
究極の。
それは、自分の職場の手身近な先輩とかに置かなくていいと思う。
スティーブ・ジョブズになってみたいとか。
そういう感覚でもいいと。
そういうものを持っている人っていうのは、
要するにどうなれるんですか?
そうすると、ジョブズ無理だと。
でもなりたいと。
ものすごい不足感と枯渇感と、
恐ろしい虚無感に襲われるじゃないですか。
これが逆に厳選となってやる気が出る。
その時に、このポジティブスイッチっていうのは、
全然ジョブズを見ちゃったらないと思うんですけど。
ジョブズを見ちゃったらないっていうか、
ああなりたいなと思ったら、
それで無理だなっていう人は、
やっぱりそれはポジティブスイッチじゃないんだよね。
いい意味のネガティブスイッチじゃないんだよね。
諦めたから。
何が言いたいかというと、
こうなりたいって思った時に、
実際の行動にしなさいってこと。
体を動かせ、やり出せろ、何かやれ。
それ多分みんな、なんとなくいろいろ本とか読んで
聞いたこともある話だと思うんですよ。
究極のビジョンのテーマ。
そこからブレイクダウンをして、
明日だと。
ジョブズからブレイクダウンしたら、
明日だと。
ジョブズからブレイクダウンしたら、
人生ちょっと300年でも足りないんじゃないか。
ブレイクダウンする必要ない。
ないんですか。
どういうことですか。
自分で一生懸命何かやればいいだけだ。
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今できることを一生懸命やるしかない。
けどジョブズになりたいわけですよね。
今日から今できること、
何すればいいんですか。
なんでもいい。
思いついたこと全部やる。
ああなりたいなって。
そういえばスティーブ・ジョブズって
美術の件勉強したな。
美術でもかじってみるかなと思ったら
やればいいんだよね。
そういう意味じゃなくて、
あれだけ自分のやってることに
非常に自分でこだわって
それを大切にするっていう生き方をしたい。
って思うんだったら、
やってみればいいんだよね。
今やってることにすごく自分で
こだわってみようって思えばいい。
今回のテーマはやる気じゃないですか。
そのやる気というものを考えた時に
ジョブズになるぞと。
なんかデザインの勉強とかしてたな。
やるぞと。
もうその時点でやる気が
私出ないんですけど。
だからそれは設定の間違いだよね。
そうそう。
じゃあこれが
じゃああえて井上先生になるぞと
しましたと。
明日から井上先生。
そういえば昔、音楽協会で
プロデュース的な仕事をしてたと聞いてたぞと。
会社辞めて、プロデュースの仕事やってみるかと
いうわけにはいかないかな。
いかないですよね。
でもね、それって今の2つの例って
所詮無理だが先に入ってるんだよね。
はい。
所詮無理だが入る目標設定は
入ってない。
だからさっき言った不足感、未熟感を感じるもんじゃなくて
もう全く未熟だとも思わない。
ていうことはですよ。
まだまだ慣れてないって思える感覚。
するとそのやる気を出す前提には
そのネガティブスイッチという
入るための目標を
すごいいい頃合いで目標設定ができてる人は
必然的にこの不足感がいい感じで出るんで
やる気が出ちゃうってことですね。
やる気は出すものというよりも
いい目標を立てることによって
自発って勝手に出ちゃうっていうか
いい会社のことですね。そういうことだね。
だからある人にとっては
スティーブ・ジョブズって立ててもいいのよ。
私は無理ですね。
だからそういう人が違う目標を設定する。
なるほどね。
だからさっき言った職人さんなんか
身近にすごい技量を持った職人の親方がいれば
そこがゴール設定になって
いやせっかくここに入ったんだから
あそこのぐらいまでは行きたい
って思うわけですよ。
これってすごい面白いなと思ったのは
そうするとやる気を
やる気というものを捉えて
やる気がある人っていうのは
やる気を常に醸成できる人っていうのは
その目標設定が上手い人とも捉えられる
っていう感じですかね。
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いい解釈だな。その通りだね。
あのね、やっぱりそこだな。
ほうほうほう。
裏返すとそういうことだと思う。
なるほどね。
これは目標設定の仕方っていうのは
また別の回でしっかりと聞いてみたい
というところに今来たんですけども。
目標設定がされていない人間のやる気っていうのは
弱いのかもね。
目標設定がされていないやる気って
よく何ですか、否定するわけではないですけども
よく人工啓発とかで
地に足がついていないようなやる気の方って
見たことあるんですけど
あれがまさに
目標設定がちゃんとできていない状態での
やる気っていう感じで近いんですかね。
そう、なんか気持ちが明るくさえなればいいみたいな。
はあはあはあ。
よくあるポジティブシンキングの間違った解釈の
行く先っていうことですか。
大前提はやる気というところには目標の
そういうオチになるね。
上手さがあると。
はあ、これ今目標を持っていない自分が
まずいなというふうに思いましたけど。
はい。
いや、ちょうどいいところで時間が来てしまいましたけども
やる気というものを手に入れる。
やる気というものは出すものではなく
目標設定をうまくすれば勝手に湧き出るものであると。
いや、いい名言いただいてありがとうございます。
また来回よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。