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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、インタビュアーの遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、いよいよ始まりました。
よろしくお願いいたします。
井上先生、いかがですか?
わくわくしていますね。
いいですね、新しいことを始めて。
よろしくお願いします。
急に組織マネジメントの話をする前に、
井上先生についていろいろと教えていただきたいと思っていますが、
独立する10年前は、以前音楽業界にいらっしゃったと聞いているのですが、
そもそも組織・人と音楽業界って共通点ってあるんですか?
全然違う業界にいるなっていう、
一般のビジネス業界と違うところにいるんだなって特別感ってあったんですけど、
実は本当に売らなきゃいけないものは何かっていうことでは、
共通しているなっていうのを途中で思ったんですよ。
僕たちは音楽の時には、アーティストが作ったものを作品を売っていくことをしていたわけだけど、
作品単体を売っているわけではない。
もしましてやCDの音質を売っているわけではない。
アーティストが醸し出す詩・世界、詩・曲、それからアレンジ、そしてそのキャラクター、
全てで表されている世界観みたいなのがあるんですよね。
その人の持っている、この人っていうのはこういう、
例えば色で言うとピンクっぽいなとかわかるじゃないですか、あのイメージ。
そういうものを売っていたんだなって思ったんですね。
世の中を見てみると、それこそAppleなんかを代表するように、
会社、企業が持っている世界観とかイメージ、
ブランディングって言葉なのかもしれないんだけど、
それをみんな買っている、コンセプトを買っている企業、
変わってもらっている企業の方が強いなっていうのがわかったので、
物を売るというよりも、その企業の世界観、イメージ、コンセプト、
これを売らなきゃいけないんだな、これはすごい共通すると。
確かに音楽業界というのが、アーティストたちの作品を通して世界観を売っていくっていうのは何となくわかるんですけど、
それと企業も同じように、商品、サービスを通した会社としての世界観を売っていくという意味では共通だということなんですね。
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昔からよく言われる車の世界でも、
メルセデスが持っている世界観と、ボルフの安全性みたいな世界観とってあるでしょう。
あれを売っている、それをお客さんは買えている、それを信じているとファンになっている。
だから1個の商品の良さでファンになっているわけではないので、物だけ売っているといずれ飽きたら他に行っちゃうかもしれない。
でもやっぱり会社の企業のファンになってくれている人はずっとそれを支持してくれている。
ソニー本体の、もうそうだったと思う。ソニーというブランドをみんな買っていたり。
ただその世界観を買うということに関しては音楽業界もビジネス界も同じだと思うんですけど、
その上で今回井上先生は研究対象とされているのは人組織じゃないですか。ここがちょっと今リンクしないなと。
その世界観を生むための組織というのを、音楽業界のソニー・ミュージックという会社にいたんですけど、
その会社がやっているチーム運営というのはまさにそういう世界観を伝えるためのチーム運営がされていたなというのがあるんですね。
それは強かったな。正直言うと失礼だけど他メーカーさんより強かったんじゃないかなと。
それは音楽業界においてのということですね。
というのは何をやって勝ったかというと、やっぱり伝えていくスタッフ。
アーティストを世の中に伝えていく、売っていくスタッフたちの、やっぱり表現力が豊かじゃなきゃいけないと思うんですよね。
その表現というもの自体を売るから。
だからそれを伝える表現力がないと、いくらいいですよこの音楽って言っても売れない。
この音楽ってこういうところにこういう人に響くと思うんですよねという表現をしてくれないと、
例えば音楽をかけてくれるラジオ局の人はどうやってこれをかけていいのかがイメージがつかない。
たぶんMCで伝えるときにも、MCの方に伝える人がその感覚感性みたいなものを生々しく感情ベースで伝えるみたいなものができないと、
確かにその最終的なエンドユーザーには響かない。
僕らよく言われたのは、伝言ゲームやってるんだぞ、僕らって言われて。
伝言ゲームっていうのは10個のことを伝えても相手に伝わるのは2、3個なんだよ。
だからその人の2、3個の人が2、3個伝えたつもりで次に伝わるのは0個もいくつなんだよ。0って言って。
そんなもんなんだよ。だから発信者の強さってすごく重要だって言われていて。
そのときの僕らがやっていたチーム運営の、それを高めるための訓練を毎回いろんな場面でやる。
例えば、みんなでライブを見に行ったときに、良かったねじゃなくて、翌日全員で感じたものを全部そこに会議ミーティングでみんなで話し合う。
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そのポイントは?
感じたものを自分の中に受け取って、自分であるものを受け取って、
それは好きじゃないなもん入れていいんだけど、その感じたものを全部吐き出すというのかな。
自己開示していく感じ。
感情の自己開示を会社として是正しているというか。
チーム運営のある意味、みんなの訓練の場としてはそこが訓練の場だった。
プレゼンテーション能力を高めましょうという訓練よりも優先されていたのは、何をどう感じたかを言葉にするという訓練をすごくしていた。
ビジネスをやっていて、お前の感情を出すなとか、お前の感情の話を聞いてんじゃねえと、客観的な意見みたいな話ってよく出ると思うんですけど、
ではなくて、むしろお前がどう感じたかを言えと。
これの積み重ねが、要するにチームであるもの、あるアーティストを捉えるときにいろんな言葉が出る。
表現する言葉が。
そうすると、豊富な言葉の中から選べるので、いい表現で世の中に送り出せる機会が増える。
なるほど。
っていうのがあったと思うんで。
やっぱり自分たちが中に持っているものをみんなで出し合うということは、すごい結束も生むし。
なるほど。
だから、ねばならないよう語っていると、シュンってなっちゃう。
そうですね。
よく言う人って97%は無意識でやっていて、実際やっている3%くらいしか使っていないところで言うと、
アクセス領域を昔の音楽業界の組織運営というのは、97%は突っ込んでいたって感じですね。
その通り。だから僕らは氷山のモデルっていう、氷山は水面の下の方がでかいよっていう、見えない世界がでかいよっていう、ここに注目する。
始めからそれはみんな共通のものとしてやってた。
それを感じたのね。これは、もしかしたら僕の経験は貴重なものかもしれないと思ったので、これをある意味仕事にしたらどうだろうか。
でもその通りですよね。実際に会社っていうところで言うと、商品サービスを通して、これが音楽で言えば作品を通して、CDを通してっていうところで、
会社のコンセプト、世界観というものを伝えていきたいっていうことに関しては共通で、それを究極的にやろうとすると、意外とその感情というところに、
自己解除をする感情というところにフォーカスをしないとうまくいかないと。
それによって訓練されるっていう。そうすればできるようじゃなくて、その訓練は、
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例えばチーム運営で言うと、チーム一人一人がどういう状態か、チームがどう今向かっているかっていうのが、
みんながあまり多くを語らなくても肌感覚で擦り合うようになる。
そうすると、やろうねっていったことがみんなやるレベルが上がる。
よく井上先生のお話を聞いた経営者の方とか、一定の管理職の方とかは、言っているテーマは例えばリーダーシップ、コミュニケーション、マネジメントとかっていうのに、
井上先生のお話って、何かが違う、特殊な発見が多いっていう話って、よく私も外の声として聞くんですけど、
例えばコミュニケーションというものを一つ取ったとしても、何かいわゆる世の中の議論と違ったりするんですか。
コミュニケーションの一般のコミュニケーション論で多いのは、聞く力、話す力、要はキャッチボールのボールのやり合いを高めましょうっていうことが多いと思う。
正しく投げましょう。
私もそういうものかなと思います。
受け取りはちゃんとしましょう。傾聴とか。
なんだけど、実は、僕の思うコミュニケーションっていうのは、一緒に話していると大きくなる。いわゆるもっと豊かになる感じ。
だから聞き方もそうだし、話し方もそうなんだけど、本当のコミュニケーションは、その人と話したことによって違う意見がまた出来上がったりとか、新たなるものが加わっていく感じ。
大きくなって拡大していくイメージ。
ここがないとコミュニケーションと言わないなっていうのは僕の感覚。
そこをすると、一般的にテーマとしては、世の中で言う組織論の話とかと結構近いんですけど、そこに持っている前提というものが、さっき言っていた感情だったり、自己開示とか表現というところにあるがために、結果的に違うわけですね。
拡大再生産できる。
だから面白いというわけですか。
なので、話していたら、あの人の物の見方で、わあすごかった、面白かったって言って加わるでしょ。
それも一つの方法。
だからコミュニケーションチーム運営は、できるだけみんなで同じ方向に向かっていくっていうのは当たり前なんだけど、隣の人が考えている違う考え方を知ることによってもっと高まるっていうのが起こる。
ためには、さっきから言う、みんなでオープンになっている状態。
だからオープンマインドがすごくベース。
オープンマインドをちゃんとわかったリーダーは、本当に育つんですよね。
それはまたね、本編の方でリーダーシップだったり、人材育成みたいなところで、井上先生独自の観点でいろいろ話を伺いたいんですけど、
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最後に今みたいなことを前提として、感情とか自己開示、表現みたいなもの。
結果会社っていうのはコンセプトとか世界観を伝えていくんだっていうような前提を持った上で、今後番組は進めていこうと思うんですけど、
井上先生として最後にポッドキャストを通して、こんなことを皆さんに伝えていきたいなみたいなものをもしあれば。
多分文章とかじゃなくて、こういうおしゃべりで伝えられるものっていうのは、
同じ話でもポイントがどこに僕が置いているかとか、何を見ているか、何を感じ取っているかは、言葉のトーンとかいろんなものを通じてわかってもらうと思うので、
すごく普通に聞いといてもらって、引っかかったところだけをどんどん持って帰ってもらいたいなと。
なるほどですね。井上先生としても、声のトーンだったり大きさとかボリュームとかいろんなところで、
言葉だけではないところでも伝えているので、その時に引っかかったリスナーの方々にも、
その違和感っていうのを一旦かみしめて、実際の日常に活かしてもらいたいなという感覚がある。
これ聞いた日に、なんだろう、今モヤモヤして気持ち悪いんだけどって思ったら、それが正しい。
井上先生のお話はですね、本当そうなんですよ。
ワタがモヤモヤするなっていう時に、一旦、いわゆる作能みたいなところでは捉えきれないんですけど、
ある時ポンと、あの次言ってたことってこういうことだったのかみたいなのって本当によくあるので、
皆さんもリスナーの方々には、井上先生のお話を聞いた後のこのモヤモヤっとっていうものを一度かみしめてもらって、
何か新しい発見をしてもらえたら面白いなと私は思っております。
嬉しいですね。
これから長く続くと思いますので。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。