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2022-08-26 14:32

第383回 「人間性」を指導するときは3つの観点から!

第383回 「人間性」を指導するときは3つの観点から!

井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓↓↓

https://ck-production.com/podcast/inoue/q/

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今週も行きたいと思いますが、
井上先生、今日ですね、ちょっと長めのご質問ですので、早速紹介させてください。
はい。
今日はですね、美容師の20代半ばの男性の方からご質問いただきました。
ご紹介したいと思います。
私の務める美容室は業界では大きい組織となっており、
特に今の店舗は人数が比較的多い店舗におります。
庫内に多数店会はあるのですが、店舗間移動はありません。
そのためスタイリストになれるまでは、今の店舗の人間関係が続きます。
新卒も毎年入ってくるため、年数ごとで割り振られ、後輩指導を行います。
そこで業界的にも結構尖った性格、かつ個性が立った子どもたちが入ってきます。
自分は上司に恵まれたのと、比較的真面目な性格であるため、
そんなに人間性という意味では注意された経験がありません。
しかし、最近入ってくる後輩たちは、
人としてその考え方はダメなのではないかと思ってしまう行動が多く散言されます。
注意をしていきたいのですが、仕事柄あまり個性を潰したくないと思い、
言葉がけの範囲を迷ってしまいます。
人間性イコール常識という意味では、
自分が正しいと思うのも危険な考え方かなと思っています。
どのように後輩たちと接していくべきでしょうか。
井上先生のご経験もあれば教えていただきたいです。
ああ、いいことですね。
悩ましい問題ですね。
この方が言っている、人としてどうなんだろうかっていうのが、
どの面に出てるかっていうのが一番問題なんですが、
仕事を始めて特に美容師としては大きな組織だよということなんで、
3方面があるなと思ってるんですよ。
3方面。
どの部分かなっていうのが一番気になるので、
ひとつはやっぱり社会人としてどうなのっていうね。
社会人の常識としてはこれおかしくないかっていうところを感じてらっしゃるのか、
もう一個はやっぱり組織に所属してやってるので、
美容師だって看板があるから、
やっぱり組織陣っていう部分があると思うんですよね。
はいはい。これはこの美容師の会社の組織陣として。
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そうそうそういうことです。
いろんな人もいろんな組織に所属することが多いと思うので、
その組織のあり方に従うんだけど、
でも組織陣っていう部分がある。
あとは、やっぱり職人として技術者としての部分っていうのがあるでしょ。
この3方向を整理して考えてあげたほうがわかりやすいよね。
はっきりしてんのは、組織陣としては会社が持っている価値観とか方向性、
顧客に対する考え方、提供サービスに関する考え方とか、
提供できる雰囲気とかっていうのがあるので、
これ、つまりあなたはとか私はでなくて、我々はどうすべきかねみたいな価値観ってあると思うので、
それから逸脱してるんだったらこれはもう厳しく言わないといけない。
この話は組織陣としてのことですね。
そうそう。それが合わないって本人が思うんだったら、
私の個性はそれには合いませんって言うんだったら、
どうぞおやめくださいっていうのもあってもいいよね。
この組織にそもそも合ってないってことですね。
うん。そういうことです。
合ってるか合ってないかは、これは逆に言うと大きな展開をして、
組織というものが展開する以上、価値観と提供するものというものを、
はっきり価値を何かに置いてるんであれば、
その価値っていうものは何なのかは徹底しないといけないから、
これはやっぱり組織がちゃんと優先して、指導してあげなきゃいけない側にある。
なるほど。
っていう部分がある。
だからここは置くせず、そういうものがあるんであれば言ってあげなきゃダメだね。
で、難しいのはこの人感じてるのは社会人としてなんじゃないかなと思うんだよね。
社会人としてって具体的にどんな挨拶しないとかそういうことですか。
挨拶しないとか、無断欠勤するとか、何か言うとすぐふてくされるとか。
こうなってくると世代観とかその世代価値観による差とか出ちゃいそうなとこですね、この社会人として。
でね、私の経験上も、個性豊かでありたいっていう、
例えばクリエイティブ系なんていうのは個性って大事にしたいよねってあるのでわかるんだよね。
そうすると、お前…。
私なんか昔の会社で、さすがにBさんはまずいだろう会社に行くのに、みたいなのが。
っていうのが僕らの世代だけど、もうちょっと若いところになると、
え、Bさんなんがいけないんですか?みたいなところもあったりするわけよ。
なるほどね。
これって組織人としてはどうかっていう話じゃないので、それはお前よくないよ普通。
君が相手にするのは、四、五十代の外部の人とかを相手なんだから、
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その人たちに合わせなきゃっていうことは言えるけど。
社会人としての部分。
これね、社会人としての部分にことさらく行くよりも、
僕はもう一個の技術者、職人っていう部分にフォーカスしたほうがいいと思う。
組織人とともに。
こっちですか。職人としてのほう。
やっぱりね、技術を極めるっていうことに欲求がなきゃ意味がないんだよね、こういう仕事って。
美容師さんの世界で個性的だねっていうと、やっぱり技術力がしっかりしてることがベースで、
かつ個性的だねっていうのは褒め言葉でなきゃいけないのよ。
その人の存在によって感動したりとか。
技術ありきでの個性で初めて褒められるけども、
個性を優先して技術なかったら、単なる…。
アウトロー。
そうすると、初期段階ではやっぱり技術を磨こうねに焦点を合わせて対応していったほうがいいと。
よくあるシュハリみたいなこともあるけどね。
まず覚えるべきものってのは何なのか。
それと、例えば先輩の中でご自身じゃなくてもいいから、
店長でもいいから、素晴らしい仕事をしてる人とにかくよく見とけようでもいいから、
技術っていうものにフォーカスを当てて、
早く自分は技術を身につけたいっていう欲求に感激しないといけない。
これがベースにあると、どこに向かいたいかが本人の気持ちの中に定まると、
今度ちょっと気になるんだけど、お客さんへのあの言葉遣いは良くないと思うよっていうのが、
技術者として良くないよっていうことに転換して話せるようになるので、
社会人としてじゃなくて済むようになるんだよね。
これは論理の乗り換え的にテクニック的に職人として一流になるために、
っていう中に上手いこと社会人としてのモラルみたいなものを混ぜ込みましょうってことではなくてですね。
そう。やっぱり職人なんだから。
だからね、やっぱりよくあるのが、職人の世界にやんちゃな不良だった青年が入って、
師匠の厳しい指導もあるけど、師匠の技術見てすっげえなって思った瞬間から変わるってよくあるのよ。
だから目指すべきものが見えるかどうかが人を決めると思うので、
単純に社会人としてふわふわしてるっていうのは、
目指すものがない人に多く出る現象だと私は思う。
社会人として変だねっていうのって。
だから定まってれば、変だねが定まってそこに邁進してる努力する姿が見えていれば、
それは逆に言うと、もしかしたら個性かもって認めてあげられるような範囲に変わる可能性もあるね。
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なるほどですね。
逆に言うと、社会人としてああなりたいっていう立派な尊敬するような人がいれば、
そのままそこを目指せばいいわけですね。
そういうことです。
それが基本ないので、まず職人として。
そう。目指すべき姿っていうところを、とにかく目指すべきものが何か。
もう一回一番最初に戻る。
組織人としては会社が目指すものがあるので、これはもう理解してもらうしかない。
同じ組織人。
でも本人の目指すゴール設定は、やっぱり技術。
どうせこの世界に入ってるなら、カリスマ美容師になりたくないかっていうことだと思うし。
どこで技術磨くかって言ったら、まずここからだよなとか。
よく見とけよとか。
そういうことにどんどんどんどん刺激を与えてあげることが、先輩としてはいいんじゃないかなと思う。
これ少し具体的になるんですけど、
そうやって指導をして、技術的なとか職人としての指導をしてる中で、
例えば教えてもらったりしてる中で、
うっ、うっす、あざっすみたいな。
いやいやいや、ちょっと挨拶おかしいだろみたいなところが出たとするじゃないですか。
そういうときは、一旦その社会人としてみたいなところは、
一旦育てる側が飲み込んででもって感じなんですか。
今の例で言うと、あざっすって言ったら、言い方がどうかよりも、
どこまでわかったって確認した方がいい。
あ、そっち。
うん。技術だから。
あー、やっぱそこじゃないんですね。
本人はどうこれに関して感じたのかを追求していく。
でね、おそらくわかってたら、あざっすってのはなんない。
なるほど。確かに。そうかも。
あ、これわかっちゃったみたいな思いがあったら、
いやあ、よくわかりましたみたいなこともいかない。
言葉じりを捉えては対応しちゃうと、
間違うというか、うまく持ってってあげないので、
導いてあげられないので、
やっぱりどこまで技術を高めるかねっていうことを一緒に、
この3ヶ月であそこまでは覚えようねとか、
シャンプーするときってこういうとこ気をつけたほうがいいよって、
あ、わかりました。で、どこまでわかった。
やってみた後で感想を今度聞くわとかね。
実際やってみた?って言ったら、やってみたっすみたいな。
で、どうだった?って。
確かにさっきのあざっすみたいになった場合、
それはある意味、あなたの曖昧な指導でよくわかんないですっていう可能性もあるわけです。
あるってことだね。
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だからこの方も、
技術的なことをちゃんと一生懸命覚えてもらうというスタンスで何ができるかに焦点を合わせていい。
こういうことですね。
だから私はこういう技術職じゃなくても、
やっぱりよくあるのは、まず技術を覚えさせることに初年度とか注目させて、
そこから行ったほうがいい場合も結構ありますよってよく言うんだけど。
でも最初は気になっちゃうのは態度なんだよね。
よくあるの。
でもね、態度にフォーカスしても治んないのがよくある。
だったら何かを覚えたって瞬間に何か変わってきたんですよっていう事例が多いので、
じゃあ覚えさせたほうがいいんじゃないっていうところに至ったの。
なるほどね。
だからありたい姿をまず、そうですよね。
どこに動機づけが明確にあるかっていうと、
社会人としてちゃんとしたいっていうよりも、
やっぱり美容師になってるぐらいですから。
一流のカリスマ美容師になりたいっていうところをまずフォーカスして、
そこからちゃんと育てていくっていうことですね。
そこに意欲と焦点が合わない人は、
やっぱりいずれ無理だよねっていうのは確かな。
いやいや、非常に大事なというか、忘れがちな視点をいただいた気がしますので、
職人として、改めて整理しますと、
社会人として、組織人として、職人としてという話がありましたけども、
職人としての観点でまずは育てて、
ありたい姿を一緒に共にして育てていくということに
ちょっと意識していただけたらと思います。
また何かありましたら、ぜひご質問いただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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